おてんきや日記
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2003年08月28日(木) 仕事の合間に思うこと

あれよあれよという間に、2週間先まで仕事のスケジュールが埋まった。
忙しくなると、仕事をしながらやりたいことが山ほど浮かんでくる。

「そろそろ美容院に行きたいな〜」
「この仕事が終わったら、クイックマッサージに行ってやるぅ」
「○○チャン(友達)元気かな〜」

そして、普段は絶対やりもしないのに、
「たまにはお裁縫とかもいいかも」
揚げ句の果てには、
「ビーズ細工とかやってみた〜い」

でも、すべての仕事が終わって一段落すると、
あれもやりたい、これもやりたい、と思っていたことは
すっと頭からなくなってしまう。
そして、やっぱり次の仕事のことを考えている。

仕事があるから休みが恋しいし、
休みのときは仕事が恋しいんだよね。

損な性格なのかもしれないけど、
これが私の性分みたい。


2003年08月21日(木) 運動不足

先月から今月の半ばにかけて、驚くほどに仕事が忙しかった。
大変ありがたく、うれしく思う気持ちと裏腹に、
私の体はカチンコチンに固まってしまった。
元来の運動不足に加え、1日何時間も机に向かってパソコンの画面とにらめっこ。
体がさび付いたように固くなり、腰は痛い、腕もだるい、足はむくむ。
おまけに目は充血し、偏頭痛もひどかった。

これはもう危機的な状態だ。
体に酸素が足りない。
関節がギシギシと音を立てている。
体中の毛穴はふさがって、皮膚呼吸も体温調節もできない……

「んも〜う、我慢できない〜っ!!」
ある日、私は娘を保育園に預けたあと、急いで自転車用のジャージに着がえて飛び出した。
いつもなら、ご近所の目を気にして日中はそんなことしようと思わないのだけど、
(「あのお母さん、子どもを保育園に預けて何やってんだか」と思われそう)
もう、我慢の限界だった。
これ以上ほうっておいたら、窒息してしまいそうだった。

格好なんて、人の目なんてどうだっていい。
今すぐに体に酸素を送らないと、どうかなってしまう〜。

飢えた人のように自転車を走らせた。
とにかく自分の体に負荷をかけたかった。
汗をかきたかった。
自分の体に血液を流してあげたかった。

でも、そんな気持ちとは裏腹に、すぐに息が上がり苦しくなってしまった。
そりゃ、そうだよね。
ず〜っと運動不足なんだもん。
いきなりやったってね。
出掛けたときの意気込みもむなしく、早々と退散するはめになってしまった。
(情けな〜)

それから、毎日とはいかないけど、少しずつ体を動かす時間をつくるようにしている。
時間に余裕のあるときは自転車。
余裕のないときは、ジョギング。
もう人目を気にしなくていいように(もちろん日中は仕事の時間、という理由もあるけど)、
早朝に出動するようにしている。

その程度の運動では、とても今までのツケは払いきれないけれど、
それでもとっても気持ちいい。
苦しいけれど、そう快感がある。
また、朝のあまり人のいない時間帯の空気を、独り占めしてしまうのも楽しい。

運動不足だと、体が汗をかくことすら忘れている。
このごろになって、やっと汗をかけるようになってきた。
それでも、3日も机に向かいっぱなしの日が続くと、
また元通りになってしまう。

忙しいときこそ、体を動かす時間をつくる必要があるって、すごく実感している。
でも、忙しいときって、時間が惜しくてなかなか実行できないんだよね。
時間をつくるのって、本当に難しい。
だけど、この仕事が好きだから、長く続けていたいから、気持ちよく続けていたいから、
やっぱり体のメンテナンスは欠かせないことなんだよね。


2003年08月16日(土) 夏休みキャンプ

夏休み、キャンプに出掛けた。
これまでに、夫と二人では数えきれないほどのキャンプをしたが、
娘が一緒のキャンプはこれで2回目。

ちょうどキャンプの最中に娘は3歳の誕生日を迎える。
あれもしたいこれもしたいと、やりたいことはいっぱいあったのに
毎日雨、雨、雨……。
結局、予定より早く撤収して帰ってきた。

残念だったな〜と思っているのは大人だけで、
娘はそれでもかなり楽しかったようだ。
寝る寸前までお外にいられることや、お外で食べるご飯。
雨だから……といつもは家から出られないのに、カッパを着て好きなだけ雨に当たれる。
タープから落ちてくる雨の滴をためて、「松ぼっくりさんのお風呂」をつくって
飽きることなく遊んでいた。

子どもは自然の中でいろんな遊びを見つけるんだな。
与えられた空間や、与えられたおもちゃで遊ぶことの多い娘には
こういう環境をつくってやることが必要だな〜と思う。
本当は、設定されたものではなく、ごく自然に目の前にそんな環境があればいいけれど、
今の生活環境からはなかなか難しい。

もっともっと遊ばせてやりたかったが、予想外の気温の低さに
装備が対応できなかった。
寒いといっても、ここまで気温の低い夏は今まで経験したことがない。
しかも雨に濡れて、着替えも間に合わない。

仕方ない、帰ろうね。
また、キャンプしようね。
今度は、もっといっぱいお手伝いもできるし、もっといっぱい楽しいよ。
いろんなことができるようになると、楽しいこともたくさんあるからね。

よ〜し、必ずリベンジしよう!


2003年08月11日(月) とある出来事(タイにて)

タイという国が、好きです。
今までに3度訪れていますが、3度目のときは、家族が3人になってから。
娘が1歳5カ月のころでした。

タイの繁華街には風俗店が多くあります。
夜になると、そこで働くタイの女の子たちは濃い化粧をし、妖気を漂わせて客を誘います。
それはもう見慣れた光景であり、どうということはなかったのです、今までは。

娘と一緒に夕方の浜辺で遊んでいました。
裸足になって波で遊ぶ娘を見て、1人のタイ人の女の子が近寄ってきました。
「pretty! pretty!]
と娘を抱きあげ、ほおずりをしました。
女の子は、まだ幼さが残るような感じはありましたが、風俗嬢であることは見て分かりました。

その女の子は、自分がイサン(タイの地方)の出身であること。
弟や妹がたくさんいて、自分が都会に出てきて働かなくてはならないこと。
うちの娘を見て、自分の妹たちを思い出して抱っこをしたくなったということを
片言の英語で話してくれました。

後ろのほうに、同じような女の子たちが数人おしゃべりをして遊んでいました。
どの子もよく見るとまだあどけなさが残ります。
この子たちが、夜になると繁華街で妖しげな店の前に立っている風俗嬢なんて……。
まるで普通の女の子じゃない。

タイの地方では、まだまだ生活が苦しいと聞きます。
みんな同じような理由で、一番手っ取り早くお金になる「風俗」という仕事をしているのかしら。
そして、この子たちの絶好のお客さんが日本人であることも、何となく情けなく思えてなりませんでした。

女の子は、自分の仲間にうちの娘を見せてあげてもいいか
と私たちに聞いてから、娘を抱っこして仲間のところへ行きました。
女の子たちは、きゃーきゃー喜んで、代わる代わるに娘を抱っこし、ほおずりをしました。
不思議と娘はそれを拒否しませんでした。

女の子は、合掌をしながら何度もお礼を言って、仲間たちと少し遊んだ後、夜の街へと帰って行きました。

夜の街に立つ風俗嬢が、「ひとりの人」となって私の目に映りました。
家族や兄弟姉妹を大切に想う、純粋なひとりの女の子でした。
社会や文化が違うので、一概に比較はできないのでしょうけど、
タイという国、そして、日本について、少しだけ考えさせられた出来事でありました。
決して豊かとは言えないタイの人々の純粋さと優しさは、日本人である私たちの忘れかけているものかもしれない。
そんな気がしました……。

ちょっぴり暖かくて、ちょっぴり切ない……。

そのときのピンク色に染まった夕方の海の光景を、私は忘れることができないのです。


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