おてんきや日記
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2003年07月26日(土) |
将来の夢は「おすもうさん」 |
「大きくなったらおすもうさんになる〜」
2歳の娘の生まれて初めての将来の夢はこうでした。 親としては、完全に苦笑い……。 否定してはいけないと思いつつも、複雑な心境でした。
ある日、何となくテレビで見たお相撲。 娘にとっては衝撃的だったのかもしれません。 そのとき、目をまん丸にして画面に映るお相撲を凝視していました。
何がそんなに娘の気持ちを引いたのでしょう。 大きくて太っちょのお相撲さん。 何より「裸ん坊ちゃん」だったことが、魅力的だったようです。 娘の実況中継が始まりました。 「おすもうさん、ダッコしてる〜」(取組のこと) 「ああっ! 転んじゃった!」 「おすもうさん、裸ん坊ちゃんでネンネしちゃった〜ハハハ(^^)」
それから、おもむろに自分も着ていたシャツを脱ぎ、ズボンを脱ぎ……。 パンツ一丁になって、「のこった! のこった!」と床の上をはいつくばり始めました。 「おんなじ! お相撲さんとおんなじ!」 キャハハハ〜っと、メチャクチャ楽しそう。
その日から、娘の将来の夢は「お相撲さん」になってしまいました。 これから成長していく中で、なりたいものがたくさん出てくることでしょうが、 一番最初が「お相撲さん」であったことは、娘が大きくなってもずっと語り継がれていくことだろうと思います。
ひとつ仕事が終わる――
机の上の資料を片づけているうちに、自然と気持ちが解放されてくる。 好きな音楽をレンタルし、大好きなプリンを買った。 ほんの少しの贅沢な時間。 仕事をした後の、とっても気持ちいい時間。
この感じは、仕事をしている者の特典かもしれないな。 この時間を味わいたいから頑張れるのかもしれない。 あそこまで! あそこまで! 自分にエールを送りながら目標地を目指す。 自転車やマラソンと似ている気がするな。 終わったあとの何ともいえない達成感も……。
そのときは大変でも、またすぐに思う。 「やりたい」って。 そうやって次へ次へと進んでいく。
小さな山を幾つも乗り越えていくうちに 大きな山を乗り越えられる技術と体力が養われてくるといいな。 まだまだやることはやくさんある。 まだ走り出したばかりなんだから。
2003年07月17日(木) |
屋号「スコップハウス」 |
屋号を「スコップハウス」とした。 何だか園芸屋さんみたい。 どうしてスコップハウスなの? と聞かれることもよくある。 そうだよね、テープ起こしの屋号としては不思議かもしれない。
「スコップ」というのは、実は夫の愛称である。
もう十年以上も前の話。 彼は自転車で北海道から九州まで日本列島を一周した。 途中で気に入ったところがあれば飽きるまで滞在し、資金がなくなれば居候をしアルバイトして資金を作り、そしてまた走った。 若いころで、時間はたっぷりあったがお金はなかった。 寝泊りはキャンプ、食事は自分で作った。 自転車に調味料一式と中華鍋まで積んであって、まるでリヤカーのようだったらしい。
旅の途中で彼は「スコップ」という愛称で呼ばれるようになった。 なぜかというのは単純で、スコップ(多分シャベルだと思うんだけど)を使って豪快にカレーを食べたことがあったから。 それ以来、旅の途中で出会った人には「スコップ」と名乗ってきた。
スコップは自転車を走らせながら、いろんな土地でたくさんの人に出会った。 見ず知らずの自転車青年に、人々は本当に温かかった。 仲間もたくさんできた。 たった一人で始めた旅は、大きな人の輪になって膨らんだ。 旅を終えるころには、日本中に友人がいた。
「スコップ」という名のもとに、彼はお金では手に入らない貴重な体験をした。 そして、大切なものをたくさん手に入れてきた。 “人のつながり”というとっても大切なもの……。
そんな彼の愛称、「スコップ」という名前を屋号にもらうことにした。 何もないところから自分で始めたこの仕事。 これから出会うであろう人とのつながりを大切にしていきたいから。 そして、時間がかかっても自分の力で走り続けていきたいから。
スコップハウス……。 園芸屋さんみたいで、テープ起こしのイメージじゃないかもしれないけど、 でも結構気に入ってるんだ。
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