切れ端。

2005年03月17日(木) 香。

僕達が知り合ったのは必然か

偶然と片付けるには深く知りすぎた

出会いを後悔と思うこともなく

寧ろ 君に会えてからのほうが 充実している

有り触れた 胡散臭い言葉で表すなら 運命というものか


決して鮮やかであったと言える時期に、出会えたとは言えない。

どん底に蹲っている僕に声をかけた君の真相は…

飽きれるほど昔の話をし、知らない時間を知った日々

いなくなった誰かを忘れるように 飽きれるほどの時間を

雑談、鼻歌交じりの声 君と過ごした

怒られ 怒り 泣いて 笑って 夢を並べて

あの時間 あの日々が 今を作った

あの日々が無駄でないと思えるのは

今も 君が生きているから

君は僕の生きた証


…僕達の掘った 時の井戸の深さはどれくらいになっているのだろうか


どこか違うようで、どこか似ている

君は僕が選ばなかった未来でもあり

君は僕が選びたかった未来でもあり

君は僕の憧れ 理想 影

どの言葉で表現すれば良いのか検討はつかない


長い夜を越えて逢えた日

君の部屋で焚いた香の香りは バニラ



2005年03月06日(日) 204.

小さな世界の自慢話
もう聞かないで良いよ
続きがあるとしても
そっと横を向いていて

ただ夜を越えた日のように
他愛も無い話の続きをしよう

亡くした日を忘れないように
手にした日を忘れないように

ただ眠るまで話しの続きを
他愛も無い小さな花の話を

この先もどうか僕たちのままで



2005年03月05日(土) Little, Little, Little.

君が真実を告げた 
時刻は丁度 夜の始まり

ドアを開けるには心が重すぎて
塞ぎ込むには太陽が眩しすぎて
未来を探すには忘れ物が多くて

また幾つもの夜を
越えて届く 君の歌声

ドアを閉じるには風が強すぎて
開き直るには星空が見えなくて
過去を探すには忘れ物が多くて
 
明日の影が少し見えれば
僅かな希望を描き始めるよ

それだけで

それだけで

それだけで

今日の答えを探すには十分だから
今日の意味を知るには十分だから



2005年03月04日(金) Face.

完成を夢見て積み上げたガラクタ
埃を被ったいつか僕が言った言葉

頂上まで 程遠い 回り道多く

上から落とされるから
余計な言葉は言わないでいよう



2005年03月03日(木) Back.

反攻を夢見て積み上げたガラクタ
埃を被ったいつか誰かが吐いた言葉

頂上まで 一足で 心捨てれば

上から落としてみたい
必要とあれば切り札を切ればいい



2005年03月02日(水) 透明。

通り過ぎる風を追いかけても
手を離れたら追いつけない

一瞬で全て奪い去られても
取り返せずただ苦しい

忘れられる言葉を覚えて
夜の風に 全て渡すよ

欠けた心だけが
どうしても治らない

それだけは悔いが残る

忘れられる言葉を覚えて
夜の風に 全て渡すよ
冷めた心を裏庭に埋めて
夜の風に 全て渡すよ



2005年03月01日(火) muddy island.

今を維持しようとするから
解れて壊れていく

奇怪な方向へ捻じ曲がった
疑わず信じれば泥沼

丘の上からしか物を見ない
それでは知れない

死にぞこないの老いぼれ船長
しがみつくは金の亡者
泥沼の中で溺れて消えて
綺麗な新しい花が咲けない


 < BEFORE  INDEX  NEXT >


shinsuke [MAIL]