海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2006年04月12日(水) サクラサク




やっと海津にも桜前線がやってきました。

数日来の雨降りの影響で水蒸気が充満し、モヤたちこめる中で清水(しょうず)の桜が咲き始めています。

アマチュアカメラマンの皆さんは「お墓の中の桜ではねえ」とケチをつける人がいるのですが、ほろよいはそれがすばらしいのだと思います。自分たちの先祖を毎年見守るように咲く狂おしいほどに妖艶なピンクの炎。なんだかゾクゾクしませんか。

桜の真下の特等席には太平洋戦争で出征し、故郷の海津を思いつつ、心ならずも外地で果てた方々が眠っておられます(残酷な話ですが、墓石も大量生産の規格品で、砲弾型のお墓まであるのです)。

海津大崎のあっけらかんとしたソメイヨシノとは違い、清水の桜は情念のこもった重々しさを感じてしまいます。


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