海津ほろよい日記
湖畔の酒蔵 ほろよい社長の日常

2004年12月23日(木) クリスマス寒波




クリスマスを前に、海津でもようやく雪がちらつき、山の上のほうがうっすらと白くなりました。

やはり年末というのは、雪がなければ絵になりません。

連日蔵元直送の荷造りに追われて、いまは寒さもそんなに感じませんが、年を越したらどっと疲れが出て、カゼをひいてしまわないか心配です。



2004年12月15日(水) ばっちゃんのPOP




↑今津駅前のタマキ酒店さんに貼られたPOPです。

グラマーな水着美人のビールのポスターもいいものですが、こんな場末の地酒蔵元のPOPも悪くないでしょう。

ホームセンターで障子紙を買ってきて、わたくしの母上が墨痕あざやかに習字をしてくれました。もうかれこれ10年以上続いているでしょうか。「初しぼり」御買い上げの酒販店さんにもれなく1枚お配りしています。

最初は無理を言ってこちらで貼らせていただいていたのですが、最近は酒販店さんが「あれ(POPのこと)は必ずもってきてね」と念押しされるくらい期待されるようになってきました。

マキノ、今津の酒販店さんの玄関に、お習字POPがかかげられると「初しぼり」販売開始の合図で、愛飲家のみなさんも「初しぼり出たんだね」と競って来店されます。

この日本酒不況の時代にありがたい話です。





2004年12月14日(火) いざ出陣!



「初しぼり」出荷の日です。郡内全域に配布した新聞チラシでは「12月15日発売開始!」と大見得を切っているので、今日中に配ってしまわねばなりません。

1.5トンのトラックに満載して、これからマキノ、今津方面に出陣です。第1回ビン詰め分は2日ほどで完売してしまいますので、急いで次のビン詰めを準備せねばなりません。

今月も上撰、佳撰といったレギュラー酒が不振なので、「初しぼり」だけでも前年の成績を上回らねば、お正月がやってきません。

あと半月、体力の続く限りがんばらねば。



2004年12月13日(月) いよいよビン詰




いよいよ「初しぼり」ビン詰の日です。

待タンク(ビン詰するお酒を溜めておくタンク)には、新酒が満量はいっていてビン詰を待っています。うっすらとグリーンがさした黄金色の美味しそうな色をしているでしょう。

1.8リットルビンで1000本ほど、最近は小容量の小ビンもけっこう出ますので、720mlビン600本ばかり詰めました。

まだかまだかと待っている「初しぼり」ファンの皆様、もうすこしで発売です。



2004年12月10日(金) しぼってます



↑垂れ壷に流れ込む新酒。美味しそうです。

今朝、上槽(じょうそう/お酒をしぼること)がはじまりました。

永田式というしぼり機にモロミを注入していき、コンプレッサーで圧縮空気で加圧して絞っていきます。

絞り始めはうっすら白く濁っていますが、だんだん透明になっていきます。

荒走りを神棚にそなえ、西尾杜氏と新酒第1号をさっそくきき酒。軽快な甘口のお酒になりました。これなら皆さんによろこんでもらえるでしょう。



2004年12月06日(月) タンクの移動




西尾杜氏のたっての希望で3日ほど仕込みを切って、蔵内のタンクのレイアウトを変更です。

うちは大吟醸を仕込むタンクが離れたところにあって管理がやりにくいので、仕込みタンクを一ヶ所に集めることにしました。

と簡単には言うものの、相手はかさばる重量物で、蔵内は木造の狭い仕込み蔵ですから作業の難しいこと。「倉庫番ゲーム」よろしくあっちのタンクを移動したりこっちのタンクを隅によせたりしながら、少しずつ希望のレイアウトに近づけていきます。

なんとか希望どおりになったようで、年明けから大吟醸の仕込みは、一層力がはいることでしょう。



2004年12月03日(金) 第12日目/地までもうすこし〜琵琶湖1周



↑12日目の状貌です。きのうとそんなにかわりはありません。
あいかわらずピチピチと元気よく泡がはじけていました。

今日は明日酒母を立てる辛口純米の活性酵母をもらいに栗東市の工業技術総合センターに出張です。朝1番で、あわただしく今日発送する40個あまりのお歳暮の荷物をつくって、10時すぎに会社を出発です。



晩秋というのでしょうか、初冬というのでしょうか、塩津のあたりで見事に黄色に染まったイチョウの大木をみつけました。より道をしてデジカメに納めていると近所のおじさんが「あのイチョウが全部おちると、この辺は雪になる」とおっしゃいました。地域住民に愛着をもたれている木というのはすばらしいですねえ。

栗東への道すがら彦根の小売屋さんに御機嫌伺い、しっかり「初しぼり」の注文もいただきました。



↑工業技術センターで300ml三角フラスコ5本に入った活性化した酵母を受け取って、草津と大津市内、最後に堅田と3軒の酒販店さんによって、年末年始の酒商戦についていろいろとお話しました。

ようやくマキノに帰ってきたら今度は商工会で、15日のイベント「あったか年末市inマキノ駅前」の打ち合わせ会議、マキノ駅前の商店立地を促進するために定期的に市をひらき、ゆくゆくはショッピングセンター建設に結びつけようという構想です。

ひとむかし前、マキノに若い商工業者(特に物販業者)がたくさんいたときなら盛り上がったでしょうが、すでに商工会員の平均年齢も高くなり、後継ぎのいる方もかぞえるほどです。

こんな中でどうして地域経済を活性化していくか、まことに心ぼそい思いがしますが、積極的に自分にできることをやっていくしかありませんなあ。

「あったか年末市」では、ほろよいは、できたて新酒のはかり売りをやりますんで、竹生嶋ファンの皆様はぜひおいでください。



2004年12月02日(木) 第11日目/地になりかけてます。




↑チリメンみたいな表面になってきました

発酵も後半になり、モロミの表面が「地」になりかけてます。

あいかわらずパチパチと泡がはじけていますが、モロミの表面が布地のチリメンによく似た感じになりつつあります。これをチリメン泡といい「地」の典型的な状貌です。

やはり暖冬の影響か、本日のモロミのアルコール分は15.0%で、平均的なモロミ経過より1、2日早いかなという感じです。

蔵の中の気温はなんと13度、明日、留仕込みを行なう仕込第4号のタンクに巻いた冷却のための冷水マットが結露しています↓。




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