午前中、拙ホームページ9月の表紙に使う写真を撮りに、マキノの山手の方をひとまわりしてきました。
マキノ山田錦もそうですが、吟吹雪もそろそろ出穂(しゅっすい)が始まっているはずで、その様子もとっておきたかったので、契約栽培先の久保井、安井御両人の田んぼものぞいてみました。
案の定、出穂がはじまっていました。
ほろよいは出穂したての青々とした穂が風になびいている様子が大好きです。いかにも生命力に満ちあふれ、豊穣を予感させるシーンだとは思いませんか。
しかし、今年は田んぼの色がよくありません。出穂したての吟吹雪の田んぼはともかく、収穫直前の田んぼや、穂が出そろって黄色味を増そうとしている田んぼの色に冴えがありません。
天候に恵まれた年なら、つややかでまさに黄金色と表現できる田んぼがほとんどなのですが、今年は茶色味を帯びたり、イモチ病にやられ白っぽくなった稲穂がべったりと倒伏しているような田んぼもけっこうあって、遠めに見てもあんまり感心できません。
9月は秋晴れができるだけ続いて、晩生の吟吹雪や山田錦だけでも、そこそこの収穫になるよう祈るばかりです。
知内川中流域にある吟吹雪の田んぼを後にして、さらに山手に向かいます。冷夏といっても、しっかりとススキの穂があちこちで出始めていました。
石庭のかたくり寺から、里山ごしに竹生島が見えるスポットがあることを思い出しそちらに向かいます。こちらの集落はお寺のお世話を丁寧にしておられ、敷地内の雑草はきれいに除草されています。
日ごろのお仕事を忘れ、ひなびた山寺の風情を楽しみながら、最高のショットを取ることができました。
この「エンピツ」というWEB日記には、簡単な分析機能があり、「どこから自分の日記を見にやってきたのか」直前のアドレスを表示してくれる便利な機能があります。
ここ1ヶ月ほど、ヤフーやゴーグルといった検索サイトから、ほろよいの日記を読みにおいでになる人がちらほら現れました。
あるキーワードを打ち込み検索した際に、ほろよいの日記がトップから10番以内くらいに来ないと見てもらえないはずなので、まことに喜ばしいかぎりです。
どういうキーワードで、ほろよいの日記がヒットして、見にきておられるかというと、残念ながら「地酒」とか「純米吟醸」といった類の言葉ではありません。
第1位は「くれくれタコラ」???? ガクッ! 1ヶ月の間に、少なくともこの言葉で4人の方がおいでになっています。非常にマニアックな言葉なのですが、検索される方もけっこうおいでのようです。
第2位は「ソーダサイフォン」 現在3人の方がおいでです。これもお酒に炭酸ガスを溶けこませるという、ひとひねりした愛飲家しか検索しないでしょう。
第3位」は「冷夏」「不作」といった複数の単語での検索で2人がおいでです。今年のこの天候では、検索者のお気持ちは痛いほどほどわかります。
検索エンジンから日記を見にきてもらうには、一般人はあんまり使わない「マニアック」な言葉を使うと良いみたいです。
2003年08月28日(木) |
近江銘酒蔵元の会 総会 |
朝帰りのほろよいです。
きのう「近江銘酒蔵元の会」の年次総会が大津プリンスホテルであり、行ってきました。
蔵元の会は、東京農業大学の小泉武夫先生の発案で、滋賀県余呉町に設置された「日本発酵機構 余呉研究所」の指導を受け、統一銘柄「湖蝶の里」「紫霞の湖」を醸造する県内蔵元によって組織されました。
余呉研究所は事情があって解散し、現在、醸造指導は栗東市の工業技術総合センターに移管されましたが、統一銘柄の醸造販売によって生まれた、蔵元相互の結びつきは今も強く、気軽にお互いの醸造設備の見学や、醸造見学ができるようになり、情報交換も容易になりました。
今では、統一銘柄から少しはなれ、各社銘柄の純米酒の品質向上を目的にしたきき酒会や頒布会に活動の重心が移動しています。
ほろよいの蔵でも、2,3年前より、純米酒、純米吟醸の販売が伸びており、時期を得た活動内容ではと考えています。
総会の後、各蔵の純米大吟醸や斗ビン取りなど最高クラスの酒のきき酒会、滋賀県の地酒の振興に貢献した5人の人を「近江地酒大賞」として表彰し、懇親会です。
ほろよいは、またまた大酒を呑んでホテルで一泊、朝帰りとなった次第。
酒気帯びでお縄になって、免停やら免許取上げになって何十万も罰金はらっているよりは、お金をはらってとまったほうが、体も楽だし、家族も安心しますから。
実際、この稼業、運転できなければなにもできないですから。
2003年08月27日(水) |
能登杜氏夏季醸造講習 報告 |
能登へいってきました。
25日午前6時に滋賀を出発、北陸道、のと有料道路、広域農道をへて、11時すぎに醸造講習会場の内浦町福祉センターに到着です。
すでに9時から開講しており、午前の部を30分程度聞いてすぐに昼食タイムとなりました。
あたりを見まわすと懐かしいお顔があちこちに、天狗舞や、喜楽長、満寿泉、常きげんなど錚々たる金看板蔵元の大杜氏がお元気そうでした(みなさん60歳をこえた人ばかりですが、日焼け顔でお顔のつやもよく、呆れるくらいお達者です)。弊社の西尾杜氏は、杜氏組合の役員ということで受付に陣取っておられました。
私がはじめて夏季講習に行ったのは昭和の末年ごろで、その頃は受講者の面々を後ろからながめると、白髪頭か、つるつる頭ばかりで、真っ黒な御髪はほとんど見られませんでしたが、いまは結構若い方がふえて心強いかぎりです。
心強いのはけっこうなんですが、講習なんだからもっときちんとした格好をしてほしいものです。発表する杜氏さんや、国税局の鑑定官の先生はネクタイをきちんとしめているか、少なくともスラックスにカッターシャツは着ておいでなのに、技術を教わる立場の若い連中の多くは、柄物のTシャツやら半ズボン、サンダル履きではいかにも失礼というものです。この世界はまだ礼儀というものがきちんと残っています(前の前の杜氏さんは、ごくくつろいだ場で、父親より上の席に座った私に向かって烈火のごとく怒ったものです)。技術だけではなく、精神的な部分も杜氏さんから学んでほしいものです(ほろよいは精神主義者ではありませんが、名杜氏といわれる方ほど、おだやかな性格で、礼儀のきちんとした方が多いようにかんじます。)
午後は「黄桜」で後継者育成をかねて吟醸づくりをしておらる道高杜氏と、地元「宗元」の杜氏さんが、この春の能登杜氏自醸酒品評会で上位に入賞された実績を買われ、それぞれ事例発表です。
第一日目終了のあと、「松の司」の瀬戸杜氏さんの息子さんが経営しておられる上戸町の民宿「瀬戸」へ移動。ここは以前より滋賀県の蔵元さんの夏季講習の定宿と化しており、「松の司」はもちろん「大治郎」「初桜」「てんびんの里」各蔵元も同宿でした。
夜は西尾杜氏、麹屋の石垣さん、酒母担当の早藤君と4人で、11月からの仕込みを前に吉田酒造の懇親会です。講習ももちろん大切ですが、夏のうちに蔵人のみなさんにお会いして御機嫌伺いやら、次の仕込みのおおざっぱな打ち合わせやらをしておくのは大切なことです。
西尾杜氏も嫌いなほうではないし、途中で大治郎君やら、中沢くんも合流して調子づき「加藤隼戦闘隊」が飛び出したらもう止まりません。一升瓶が3本ころがる大宴会となってしまいました。あとの方は記憶がぶっとんでしまい、起きたら朝の5時でした。
若干二日酔い気味でしたが、お酒がよかったのか昼前には回復、2日目の講習を最後まで聞いて帰ってきました。
PS.帰りに能登半島限定と金沢限定の地キティを2匹ゲット。近々おひろめいたします。
能登内浦町で行われる、能登杜氏夏季醸造講習に出席してきます。
本日早朝に出発し、明日夜、帰社の予定です。
詳しくは明後日の日記をご覧ください。
2003年08月24日(日) |
草刈りサンデーふたたび |
夏休みも余すところあと1週間。宿題消化にあせる豚児たちを肴に、 一杯やっている ほろよいです。
今日はマキノ東小学校の環境整備。新学期をまえに学校の敷地内の草刈りや、ガラス拭きを半日かけて行なう奉仕作業です。
うちの学校は、校舎まわりの他に、ビオトープとして整備された西内沼と、夢の森構想として整備された奥田沼にも草刈りの人数を出さねばなりませんのでたいへんです。
西内沼は小学生たちが、継続的にメダカや野草の観察をしており、奥田沼は子供たちが、柳やクヌギの木を植樹し、何十年かけて「夢の森」をそだてようと地元ボランティアが活動しておいでです。
いずれも子供たちにとってみれば、自然にふれられるありがたい場所なのですが、お世話がたいへんです。
ほろよいは、奥田沼で山田錦の田んぼで使っている草刈り機で草刈りです。初夏のころ一度すませていたのですが、3ヶ月ほどで草ぼうぼう、植樹した苗木ほとんど全部に、クズなどのツル植物がからみつき、見る影もありません。
1年で大きく育った柳などは、ツルがビッシリまとわりつき、半分倒れかけている始末です。「柳に雪折れなし」とはよくいったもので、それでも幹は折れずにツルの重みに耐えています。
男の方が何本も植えられた苗木の間を、草刈機で大雑把に除草、苗木にまとわりついたツルは、女性の方が1本ずつ鎌をつかって切り離しながらはずしていきます。
炎天下とはいわないものの、うす曇りの空を通して夏の日差しがさし、湿度も高く、1時間も作業すれば汗ビッショリ、軽い日射病でしょうか、少々頭も痛くなってきたところで、奥田沼の作業はなんとか終了です。
ジュースで水分を補給し少し元気回復、今度は校舎まわりで刈り取った草の搬出作業です。昔は一か所に積んで堆肥にしていたのですが、今はそんなに堆肥の需要もなく、町内の観光栗園(マキノピックランド)に捨てさせてもらってます。
そんなこんなでお昼前に全作業が終了、事故もなく解散とあいなりました。
お風呂で一汗流したほろよいが ビールをゴクリとあおったのはいうまでもありません。
ひとつ積んでは 父のためえ〜 ほろよいです。
地蔵盆(今はおしゃれに「夕凪カーニバル」と称しております)がありました。
御当地、海津3区には、自治会のほかにいろんなボランティアックな集団があります。
主に町内の火事に駆けつける「自警団」をはじめ、海津祭でお神輿の主要な担き手になる「青年会」、主に30歳以上50歳までの男性が組織する「里見会(里のめんどうを見る会が語源だそうです)」、同じく既婚女性を中心にした「チェリークラブ」、老人クラブなんてのがあり、地域の衛生清掃とか、海津3区で管理している「宗正寺」(なんと国の重要文化財、十一面観音坐像が御本尊です)の観音講など行事のお世話、フリーマーケットなどの活動をしています。
このうち夕凪カーニバルで活躍するのは「里見会」で、当日は朝からテント張りや提灯つり、輪投げや射的、たこ焼き、焼きソバ、かき氷などの準備に追われます。
ほろよいは、商売柄生ビールの販売と、シャーベットマシンを使ったオレンジシェイクを担当いたしました。
もう何年も同じことをやっていますから、みなさん段取りはお手の物、焼きソバやたこ焼きなども、プロの露天商並です。
5時になると、無料券を手にした子供たちがたくさんやってきて、旺盛な食欲でたこ焼きやかき氷をぱくつきながら輪投げや、射的に興じます。
大人はそういう子供たちを肴に、生ビールをゴクリ。いやーたまりませんなー。
準備や、後始末が大変なのですが、地域でこういうことができるのはありがたいことです。
お盆が終わってしまうと、造り酒屋というのは、とたんにヒマになり、9月は、2月と同様、年間で最もヒマな月のひとつ……、のはずでした。
ところが今日は、分単位で右往左往する大変な一日になってしまいました。
朝一番に琵琶湖岸の会員制ホテルに納品がひとつ。おみやげコーナーで販売されますので、御客様がおみやげを物色する前(朝食をとっている間)にお酒をならべます。
帰社後、社員さんといっしょにサーマルタンクにマイナス3度で貯蔵していた最後の生原酒をビン詰めラインに移動し、16.5%の規定の濃度に割水です。
10時すぎから、町内の大得意さんのお母様の御葬式に参列、残暑厳しい中、黒服で1時間半ほどたったままなので頭がボッとしてきます。
葬儀終了後帰社、お昼休みの間に、明日の地蔵盆で使う生ビールサーバーを問屋さんに取りに行き、途中で配達を2件、あさってから早藤君が能登杜氏組合の夏季講習に行かねばならないので、銀行でお金を引出しです。
辛うじて1時に帰社、お昼はとらず、社員さんと一緒に午前中に割水した最後の生酒をビン詰めです。2時間がかりで1.8リットル800本強をビン詰め、後片付けと、ビン詰めした生酒を冷蔵庫に移動するの社員さんにまかせ、地蔵盆で使うテントを借りに商工会へ、明日は土曜でお休みなので、5時までに受け取っておかねばなりません。
テントを明日の地蔵盆の会場に置いて、やっと遅い昼食。帰社してまた1件配達を済ますと早や5時です。海津ほろよい日記を更新し今7時すぎです。
7時半からはマキノ東小学校で、あさっての小学校環境整備(要するに草刈り)の打ち合わせ、9月の運動会の打ち合わせやらを行なう予定です。
はーーー。酒を呑んでいるヒマがないじゃないか。
「不渡手形」を出した取引先がでました。
御主人が病気で療養中でお仕事ができず、ずっと店を閉めておられたのですが、不渡りを出すとは思いませんでした。
こじんまりと御夫婦で商売をしておられ、安売りもせず、お酒の販売先も個人がほとんどのはずで、売掛金を回収できなくなるような危ないところはないはずです。
弊社が受け取った手形も不渡りになり、ほかの酒造会社が受取った手形も不渡りになったそうです。
手形管理をどのようにしておられたのかわかりませんが、事前に連絡していただければ、期日を何ヶ月か先に延ばした新しい手形と交換するような方策も考えられたのです。銀行取引停止になってしまったら取り返しがつかなくなります。
ちょっと手形のことを勉強してみると、手形にまつわる汚くてえげつない裏話は、枚挙にいとまがありません。義理で裏書をしたために財産を失ってしまった人間は無数にいます。
大企業ならともかく、私たちのような零細な企業は手形を切らないにかぎります。
さて、どういうふうに不渡りを出した得意先は事後処理をされるでしょうか。商売人としての良識と覚悟がためされます。
♂ ♀ 誕生 死 ∞ ベンケイシー! ほろよいです。
自分は全く大丈夫なんですが、お見舞いやらアッシー君役で京都市内の総合病院を2軒ハシゴしてきました。
まずはJR丹波口駅近くの京都回生病院へ、ここはこじんまりとした病院なのですが地域密着型の病院で、先生の評判もよく、周辺の御老人方がたくさんおいでです。看護婦さんもどこかの大病院みたいに、カルテを山盛りもって目を三角にしてせわしく歩き回っていないので、好感がもてます。
病院の受診システムがよく呑みこめていないお年寄りに対し、頭から高圧的に指図する看護婦さんを、この間ほろよいが検査を受けた病院で見かけたもので、特にそう感じるのでしょうか。
お次は京大付属病院。新装開店したところで、とってもきれいでした。受診者には携帯端末を貸し出し、自分の受診する順番や呼び出しができるようになっており、迷子にならなくて済みそうです。支払いもATMのような機械にお金をいれればOKだそうで、支払いで待たされる時間も短縮できそうです。
昔は京大のドクターはもちろん、看護婦さんまでもが威張っていたものですが、今日うろうろした限りでは、病院の空気が以前にくらべるとソフトになった印象をうけました。
でも、ほろよいはハシゴするなら居酒屋のほうがいいです。
ぶるぶるぶる おろおろおろ ほろよいです。
8月にはいり少し日照が改善したかと思えばまたまた冷夏に逆戻り、お盆の期間中は曇ったり雨降りの日ばかりで、快晴の日がなかったという大変な年になってしまいました。
この時期はハナエチゼンやコシヒカリといった品種が、つぎつぎに出穂(しゅっすい)開花して、受粉し、子孫を残すためにお米の中身を充実させる時期にあたります。
こんなに低温と日照不足、雨降りがつづくと、イモチ病が発生したり、花が雨に打たれて受粉が阻害され米が実らなかったり、受粉しても日照時間が足りないと光合成が充分に行なわれずお米の中身が充実しません。
1993年の冷夏以来の、大凶作になる可能性がでてきました。
お米の市場では本年産早期米の入札がはじまっており、本年産宮崎県コシヒカリが入札で60kg24.091円の高値をつけました。
これは前年同期で7.791円(47.8%)の大幅な値上がりだそうです。
おまけに、不作を見越した米穀業者が14年産米の確保にのりだし、銘柄米を中心に高値で取引されているそうです(興味のある方は「米穀データバンク」のサイトを検索されると、お米の相場や、作柄、不当表示した業者の処分などの資料が出ておりおもしろいと思います)。
93年と異なるところは、古米、古古米の備蓄が充分にあることで、新米にこだわらなければお米がなくなってしまうということはないようです。
山田錦も茎の中に幼穂(ようすい)が形成され、出穂の準備をはじめる時期になっています。天候の回復をいのるばかりです。
遠い夜空にコダマする、竜の叫びを耳にして……。 かっとばせー たあーにしげ!
にわかドラゴンファンのほろよいです。
豚児たちにせがまれ、行ってきました名古屋ドーム。
巨人、大鵬、卵焼きで育ったほろよいも星霜を重ね、ひねくれた中年オヤジと化し、アンチ巨人となってしまいました(どうも江川事件から巨人に対するシンパシーが変質していった気がします)。
いまでは巨人を負かしてくれるチームならどこでも大歓迎という、いいかげんなプロ野球ファンではあります。
プレイボールのあと、食いしんぼの6年の娘はさっそく弁当をひろげ、観戦しながらぱくついています。2年の息子はノートをひろげ、先発メンバーの名前の横に、ライト前ヒットとか2塁ゴロとか、自分なりのスコアブックもどきを作り几帳面にメモしています。野球を見るより、子供たちを見ていたほうが面白いなんていえば、親バカでしょうか。
試合は巨人工藤と中日山本の投手戦から、8回谷繁の3ランで決まってしまいましたが、9回表の清原のホームランはスゴかった。バット一閃、一直線にレフトスタンド中段に、レフトは一歩も動けません。打球の速度、伸びがぜんぜん違います。 こういうのが現場の醍醐味というんでしょうね。
最後に酒呑みから苦情を2つばかり、なんでビールの場内販売は7回までなんだあー。8回からはビール販売の兄ちゃんが全然いなくなってしまったのだ。祝杯が呑めないではないかあ!
もうひとつ、カップ酒の販売はなんでアイスといっしょにやるんだあー、夏に人気がないのはわかるが、アイスと一緒とはねえ、ナメられたものです(お後がよろしいようで)。
さもあらばあれ ほろよいです。
夏バテにやられ日記をさぼってしまいました。
職業柄、寒さには結構強いのですが(3度の冷蔵庫の中で1時間位は平気でラベルを張っていられる)、暑さにはからきしです。
暑さで睡眠は浅いし、バカボンなバス釣りの連中には朝早く起こされるし(なんと午前4時くらいからほろよいの家の前の湖岸で釣りをはじめてくれるので、迷惑千万、声高に講釈をたれながら釣るタチの悪いのもけっこう見うけられます。彼らには住人が寝ていることなど眼中にないので始末に悪い)。
仕事をはじめるとイレギュラーな急ぎの注文が入って(大至急とか、今日の便で必ず出荷してねとかもう大変)だんどりは狂うし、冷蔵庫と外気の中を往復していると体調は変調をきたしてしまいます。
夜ともなれば、やっぱり呑んでしまうのでまたまた肝臓に負担をかけ、秋うこんを手放せません。
でもどうやらお盆を迎えられそうです。明日は家庭サービスで名古屋ドームに中日巨人戦を見に行ってきます。
一杯呑んで大声を出してストレス発散といきたいものです。
今日は近所のお家で棟上げがありました。
こういう地元の御祝儀には、竹生嶋の金紋本醸造を2本贈るのがこの辺の習慣です(ありがたや、ありがたや)。
きのう在庫をあらかた販売してしまったので、今日は朝一番から前々日にびん詰めしておいた金紋本醸造にラベラーでラベルをはり、トレードマークの緑色の包装紙を巻いて出荷です。
棟上の現場にお祝いのお酒を持っていくと、現場監督と施主さんが台風接近中の空模様の中、心配そうに作業を眺めています。
さてさて、こちらも台風がくる前に今日が期限のお仕事を片付けねばなりません(2時からは今津酒造組合の定例会があるのであせります。最近大津税務署や、今津税務署から酒類担当の方がお見えになるので、簡単に欠席という訳にもいかないしねえ)。
続いて長浜市のお得意に奈良漬粕の配達です。途中、木之本から長浜市にかけての田園地帯を横断する農道を通ると、半分以上の田んぼで稲が出穂しており、早いものは穂を垂れ気味にして強風に翻弄されています。
例年なら8月下旬から稲刈りですから、穂の中でお米が充実している最中の台風直撃になってしまい、お百姓さんはとっても心配しておいでだと思います。
万が一でも倒伏してしまえば、まともな収穫は期待できません。台風が大暴れしないことを祈るばかりです。
北朝鮮反日勢力に抵抗する極右秘密結社ならぬ、海津3区第1組の懇親会「あけぼの会」のバーベQ大会がありました。
春のお花見に続き、夏の焼肉バーベーQが主要事業というお気楽な会ではあります。
きのうのサマーカーニバルに続き、ほろよいは今日も生ビールのだんどりやら、焼肉の準備で炭を起こしたりやらであくせくいたしておりました。
あつまった15世帯の老夫婦やら、若夫婦やら、小学生、中学生、高校生を相手にとりとめもないお話をしていると、日ごろはわからない様子がわかって勉強になります。
プライバシーの侵害云々ではなく、やはり御近所の家庭の大雑把な様子は近所である程度理解しておかないと、何かあったとき困るのではないでしょうか。子供たちの顔と名前と保護者の顔がちゃんと近所で把握できているということは大切なことだと思います。
隣近所がお互いに無関心になったために、子供の不良化や空き巣などの犯罪が増えてしまった感じがします。
こういう懇親の会でこのお家のこの子はこんなしゃべり方をして、こんな考えでいるのかとわかるだけで、ある程度の親密感がわくような気がします。ちょっと世をすねた子供がいたら「おい、最近がんばっているかい」などと近所の大人が声かけするだけで大分ちがうのではないかと思うのです。
「自分が安心して身の置ける場所がある」のは昔は家庭でしたが、共稼ぎやら家庭崩壊した場合、肩代わりするのは、やはり近所なのだと思います。
東京でも空き巣などの犯罪が比較的少ないのは台東区、江東区など近所付き合いの残っている下町界隈だそうです(東京都では警視庁がこの地域にはこれだけの犯罪が発生しているという犯罪地図なるものを公表しています/警視庁HP表紙→安全な暮らし→発生状況・統計→犯罪発生マップ)」。
過剰な個人主義は社会にとってはあまりよくないのかもしれません。
青年たちがよく使う「だれにも迷惑をかけていないから、なにをしてもかまわないじゃないか」というセリフは、ほろよいがもっとも唾棄することばです。
2003年08月02日(土) |
マキノサマーカーニバル2003 |
サマーカーニバルの日がやってきました。
夏場は社員さんは週休2日なので今日はお休み、実働部隊はほろよい1名です。
午前中はお酒の配達をこなし、午後から設営準備です。
まず、夏のイベントで水物を販売するときに絶対かかせない、角氷を買いに町内の氷屋さんにでむきます。
生ビールにしても、今年はじめて販売する「吟ハイ・すだち風味」にしても、十分冷やしておかないと、泡ばかり出てお客様から苦情がでるので、ほろよいは脅迫観念があるくらい冷やします。
氷屋さんで、4貫(約16kg/いまだに氷屋さんは尺貫法を御利用の様子です)の塊を8枚購入、19リットル入りの生樽や、昨日調合した吟ハイの入ったタンク、冷やすためのプラスチックコンテナや、POP、看板などをのせると、軽トラの荷台は山盛りです。
現場について設営開始、、3時から販売開始です。 くやしいですが、1番人気は生ビール、2番人気はみぞれ酒、3番人気が吟ハイでした。
生ビールは夏の定番なので、1番人気はしかたありません。
みぞれ酒はもう何年もサマーカーニバルで販売しているので、みぞれ酒を楽しみにおいでになる方もおいでで、指名があって売れていきます。一人で6杯ものんだ豪の方もおられました(なみなみ入れているので正味6合召し上がった計算です)。
吟ハイは、ほろよいが試作したときにいきなり1リットル近く呑んでしまったくらいうまかったのですが、サービスに手間取りあまり売れませんでした。
けっこう冷やしたんですが、炭酸ガスが多いのか泡が多く、泡が静まるのを待ちながら少しずつ入れていかねばなりません。1杯入れるのに1分弱かかってしまい、せっかちなイベントのお客様は待ちきれないようでした。
炭酸ガスの圧力か、ノズルの形状によるものかよくわかりませんが、スムーズなサービスにはもう一工夫必要なようです。
ほろよいが太鼓判を押した「吟ハイ」を来年は皆様に召し上がっていただけるようにもう一工夫させていただきます。
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