娘は気温が高くなった頃から毎日のように鼻血を出していて、気温が低くなった頃から鼻血に加え喘息が出ていた。
そして、土曜日の夜からかなり体調を崩し、夜も眠れない状態で苦しんでいた。
日曜日の日中は苦しみながらも宿題をしていた。
日曜日の夜から月曜日の朝にかけては、苦しくてほとんど眠れていない状態だった。
吸入薬を切らしていたので、テオドールとムコダインを飲ませ、ホクナリンテープを背中に貼った。 咳き込んで吐く、を繰り返し、明け方の数時間に深い眠りについた程度だった。
夜中、何度か、夜間診療に連れていこうか本気で考え、家の中をうろうろしていた。爆睡している夫を見つつ、彼に話しても車を出してくれないことはわかっていたし、寒い中タクシー拾って連れていくほうがかわいそうかもしれない、と、考えて&考えてあきらめることにした。
まだ娘が抱きかかえられるくらい小さかった頃、高熱を出してぐったりしてしまった娘を抱え、タクシーを拾って夜間診療所に向かったことがある。途中で娘が吐き、車内を汚してはいけないと身体で受け止めた。夫婦揃って子どもを連れてきている人がうらめしく、家に電話して夫に迎えに来てくれるよう頼んでみたが、「無理だよ。テメーでタクシー拾って帰って来い。」と言われたんだっけ。私の身体からはゲロの臭いがプンプンしている。毛布にくるんだ娘をしっかり抱きしめながら、なかなか来ないタクシーを待ち続けたっけ。当時から比べたら、夫は随分優しくなった。
朝はいつも通りに起こし、制服を着た後に鼻血を出し、制服を汚してしまったので、洗って乾かして着せた。
朝食は一口食べると残し「もういらない。」と言った。
玄関先で「気持ち悪い」と言ったが、
娘は友達に、ある物を持っていく約束をしていて、持っていかないと友達が困ることがわかっていたため、 「約束したんだから行きなさい。○○ちゃんが困るでしょう?学校へ着いて渡したら保健室で寝てていいんだから。」 と言い、娘は学校に向かった。
早速、学校にFAX。
担任の先生と保健室の先生宛に。
○喘息で夜も眠れていない状態だが本人がどうしても行きたいというので行かせること。 ○途中具合が悪いようでしたら保健室で休ませてくださいとのこと。
8時過ぎ、娘から電話(公衆電話)。
途中下車して吐いたという。
「制服は汚れてないの?」
「汚れてない。」
トイレで吐いたようだった。 大人になったじゃん。
とにかく頑張って学校まで行きなさい、と伝えた。
1時間近くもその駅で苦しんでいたようだった。
でもせっかく半分の地点に行ったのだ。 あと半分頑張れ!という気持ちだ。
学校に電話する。
○具合が悪く、まだ途中の駅にいること。
私はどうしても外せない仕事があったので、仕事場に向かう。 ホームページ制作のため、取材をしなければならないのだ。 モデルさんもライターさんも来るし、休むわけにはいかない。
電車での移動のため、現地に着いてからまた学校に電話してみる。 まだ着いていないとのこと。
10時過ぎ、やっと娘から電話。 家から出て3時間以上が経っている(いつもなら50分くらいで着くんだけどね)。
今、学校の最寄りの駅に着いたとのこと。
「よく頑張ったね。先生には伝えてあるから。そのまま保健室に行っていいからね。頑張って学校にたどり着くんだよ。」
学校に電話。
今、駅にいること。
仕事が終わった3時過ぎ、保健室に電話。
ずっと具合が悪かったようで寝ているとのこと。
学校近くの駅まで迎えにいくことになり、着くと、改札口に、娘は友達と一緒にいた。
「いい友達持って幸せだねえ。○○ちゃんが友達でいてくれてよかったねえ。」
なんでも、朝の時間に、娘がどうしていないのか聞いたら、先生が「○○さんは途中の駅で具合が悪くなって倒れた。」と言ったようで、みんな心配していたらしい。娘は2時限目の途中に教室に着き、いつも仲良く?している男の子たちも、名前を呼んで励まして?くれた?とのことだった。休み時間に「友達に渡すべきもの」を友達に渡し、お弁当を食べる時間に具合が悪く、それからずっと保健室で寝ていたとのこと。
先生は、娘の近くに来る度に「無理して来なくてもよかったのに。」と何度となく言い、
保健室の先生と担任の先生が、「お母さんは4時過ぎまで仕事して来られないなんて・・・。」と言っていたらしい。
あのー、でもー、仕事ってそういうもんじゃあ?苦笑
自宅近くの駅からそのまま病院へ連れていき、吸入をし、医者からは 「無理をさせたからひどくした。」 と言われ、娘は「それ見たことか。」という顔をする。
あのねー、元はと言えば、あんたがあんな約束するからでしょうがっ! これに懲りて具合の悪い時は気軽に引き受けたりしないことね。
マズイマズイと言いながら、吸入している娘に、ささやく声で言い聞かせるのであった。
ちなみに娘は、 「私に行かされた。」 と思っている。 いや、行かされた、と友達に言いふらしている。
翌日は学校を休み、その翌日は球技大会だが出たようだ。(後日談) またまた先生に、
「来なくてもいいのに・・・。」
と言われたらしいが、娘のチームは勝ったようで嬉しかったとのこと。
2004年04月20日(火) |
偏差値10って・・・あったん? |
本当は昨日の話。
でも昨日の日記が長すぎたので本日記す。
息子の塾の面談があった。
普通は勉強のさせ方とか聞くのだろうが、もう二人目だし聞くこともない。
塾の時間の前だったので、息子も連れて行った。
息子の教室は先週クラス替えがあったようで、息子は相変わらず最下位の受験1組。
そんなことはどうでもいいんです。 偏差値50弱の学校の合格に、クラスが関係ないということは上の子の経験で充分承知しているから。
上の子が行った学校は、3組さんと4組さんから8人行った。 娘は2組で2人のうち1人。
上の子の時は、あと1クラス上がらないと・・・、と言い続けてきた。 でも、結果、クラスは関係なかった、ということを証明してくれた。
結局、どのクラスにいようが、その子自身ということなんだよね。
そういうわけだけど、息子はやっぱり上のクラスに上がりたかったんだ。
そこで先生に「どうして僕は上がれなかったんだろう。」とポツリと言ったらしく、
その話を先生もしていた。
「栄冠の道やってる?」
「うん。」
「計算と漢字やってる?」
「うん。」
そんな会話をした、と。
「クラス上がるのって大変ですよね。上のクラスの子たちよりできていないといけないんでしょう?」
「そうですね。今回4人上がりまして、実力的には2クラス上位の成績の子でした。成績だけで決めるわけじゃないですが、常に算数が基礎問題50点の子から選びました。」
基礎問題50点って、ミスもするし、中には正答率低い問題もあるし・・・、それを天下の1組に望むのはどういうことなのかなって思うんだけどさあ。まあ、今回の基準はそういうことらしい。
「うちは間違って応用問題解こうとして基礎問題0点って時もありましたしね。」
「そうなんですか。」
「まだテスト慣れしてなくて答え書くところ間違えたり、漢字が読めないので問題の意味がわからなかったり。 でも計算は上の子よりもミスもなく早いですし、解ける問題は解いてきてくれるので心配はしていません。中堅校は解れるところをいかにミスせずに解いてくるかですものね。」
「そうですね。漢字も満点取ってますものね。」
「そこしか取れるところがないもので・・・。文章の漢字が読めないもので・・・。続けていけばできるようになるかなと思っています。」
漢字は今回のテストも満点だった。 それは毎日私が頑張っているからだ。 テストに間に合うように、朝と夜、確認するからなのだ。
「入塾さえできなかったんですから。できてホッとしています。上の子の時は入塾できない子がいるなんて思いませんでしたよ。入塾申込のハガキが入ってなくて本当なんだあって思いました。」
「ちゃんと選抜しているんですよ。」
「ホント入れてよかったですよ。」
「偏差値も伸びましたものね。」
「・・・? 公開模試ってまだ一回しかしてないですよね?」
先生が2枚目の紙をちらっと見たのに気づき、先生が隠そうとするのを私がチラッとめくった。
そこには・・・、偏差値10.8と書いてあった。2行目が偏差値18。
「偏差値10ーーーーーーーー?!」
苦笑いして頷く先生。
「私、偏差値って25が最低なんだと思ってました。上の子の時には最低が25だったので、これ以下はないんだろうなって・・・。『10』なんて偏差値が存在したんですかーーーー。」
「はい・・・。」
「びっくりです。」
なんだか嬉しくなった。
と、いうことはだよ。
よく言う「偏差値30から」の、とかあるけど、うちなんて「偏差値20からの」だぜ、と思っていたが、息子が記録更新してくれたということだ。
「偏差値10からの」
ということなになるのだから。
というわけで、息子の勉強方法なんてのは今のうちは聞かずとも私がやりますとも。
とは言うものの、先生の言葉で一つ気付いたことがある。
「音読はしていますか?」
その言葉、そう、学校の音読はしています。
だが塾のはしていなかった・・・。
そうか、そうか、声に出して読ませればいいんじゃあないか。 問題文の漢字も、何が読めないのかわかるじゃあないか。 ああ、なんて私は過保護過ぎたんだろう・・・と。
というわけで、これからは問題を音読させることに決めた!
さて、今回のカリテの結果は
算数はクラスで一番だったそうです。 150点満点取るような頭のいい子たちが上のクラスに抜けたからね。
「あんたの時代が来たよ。」
と言っておいた。
息子の授業の時間まで、二人でお茶をした。
息子は以前から食べたかったというアイスクリームを食べ、私は平日半額のケーキセットを食べた。 ケーキセットより高いアイスクリームってなんやねん!って感じだが。
息子とさよならし電車で帰る。
駅から自宅に向かっている途中で、娘が前を歩いているのを見つける。
両手に重そうにカバンを持っている。
追いついて声をかける。
「ああ、ママ。重い、持って。」
「(大根やら何やら買い物してきたもので)ママも重いよ。自分で持ちなさい。」
「ねえ、今日、いいことあったよ。きーたんにとっていいことじゃあないんだけどね。」
「何?」
「友達がね、きれいなお母さんコンテストやっててね。『このお母さん一番きれいだよね。誰のお母さん?』って聞いて、『わたしのお母さん』って言ったの。『お母さん、きれいでいいねえ。』だって。」
一瞬、何の話だかわからなかったんだけど・・・。
「入学式の写真?もうもらったんだ。」
「そう。」
「あなたの友達はみんないい子たちだねえ。」
小学校の時に、 「きーたんのママって美人さんだよねえ。」 と言われたことがあって喜んだ。
塾でも、 「一緒にいた人ってお母さん?美人だねえ。」 と言われたらしい。
娘がその話を持ち出した。
そして今度は娘の中学でも、だ。
それはそれは嬉しいことですよ。
ちなみに家に帰って夫に言うと、「どれどれ。」と私を捜し、「あーいたいた。」と、私の顔を真似るのでした。
唇の端をキュッと結んでいる顔をして、「なんだそゃ。」と。
「まあ、ほとんどが40代だしねえ、若いほうかもね。」 「23で生んで私学入れるなんて早々いねえだろ。」
確かに・・・、夫からすれば23歳の子で、子ども二人を私学に入れようっていうんですから、大したものかも。 ご苦労さまです。
何がきっかけになったのか覚えていない。 何かがきっかけになったんだ。
夫が娘の悪口を言ったからなのかもしれない。
洗っていたカップを水の入ったボウルに向かって投げつけた。 リビングに大きく水しぶきが飛び散り、私はキレた。
こんなにキレたのは、去年の息子の誕生日以来だろう・・・。
もういい加減にしてよ。 自分の気持ちばかりぶつけて。
私はずっと我慢してる。 我慢して、我慢して、我慢して・・・。
ホント我慢してるよ。
もう限界だよ。
でも親だから、そうしなきゃいけないから、頑張ってる。
それなのに、パパが全て台無しにするんだよ。
ねえ、この前、なんて言ったか覚えてる?わざと聞こえるように『・・・・・』って言ったんだよ。
客観的に想像してごらんよ。 父親が子どもに対して言う言葉?
どうしてそんな風に吐き捨てるような言い方をするの?
どういう意味で言っているの?
そういうことしてるとそんな風に言われちゃうんだよってこと?
「そうだねえ。」
だったらそうだってきちんと説明してあげなよ。
「もう手遅れだよ。」
子育てってそういうもんじゃないんじゃないんじゃないの? 繰り返し繰り返し教えていくものなんじゃないの?
ニュースでやってるよ。 子どもが人殺しちゃう。 私は親の責任だと思ってる。 あきらめないで子どもと向き合わなきゃいけないんじゃないの? 全力投球しなきゃいけないんじゃないの? 子育てってそういうもんなんじゃないの?
「わかんねえよ、そんなの。そんな風にしてもらったことねえもの。」
私だってわからないよ。だけどそうじゃないかなって思って頑張ってるよ。
こっちは我慢して、ホントギリギリのところで頑張っているのに、それなのにパパがあんなこと言ったら台無しだよ。
世の中、毎日テレビで虐待だとかなんとかやってる。あんなんで殺すなら、私なんて一体何回殺してるかわからない。それくらい我慢してるよ。いつか殺っちゃうんじゃないかって思う。
「そんなら殺っちゃうだろうな。」
だから頑張っているんじゃん!
子どもなんて愛してない。でも、愛してやらなきゃ、かわいそうだもの。
愛するってどういうことかな、こういうことかな、って、自分はどうして欲しかったのかな、とか、想像して頑張ってる。
パパはあの子(娘)の悪いところしか見てやらない。
もっと褒めてやりなよ。
いいところいっぱいあるよ。
立派だと思うよ。
今までいくら起こしても起きなかった子が自分から起きて重たいカバンしょって毎日学校へ行く。それだけでエライと思うよ。
「そんなのみんな同じだろ。」
そういうことじゃないんじゃない?
子どもはね、褒められれば嬉しくてもっと頑張れるんだよ。
娘にだっていいとこある。そういうところ見てあげなよ。友達だっていっぱいいる。
「そんなの友達に恵まれているだけだよ。」
友達に恵まれてることも才能だと思うよ。
「友達なんてな、いつ手のひら返すかわからねえよ。」
そんな風に思ってたら一生友達なんてできないよ。
友達と一緒に率先して○○委員になった、○○係りになった、エライよ。私には真似できない。塾の宿題だって、先生は2ページでいいって言ったのに、自分から6ページやるって言ったんだよ。計画立ててやってたよ。でも、最初は簡単でも最後のページになるほど難しくなった。学校からの宿題もたくさん出て、睡眠時間削って頑張ってた。自分で言ったことだから、自分で決めたことだから、きちんとやりたかったんでしょ?でもできなかった。
大人の考えなら「学校の宿題たくさん出てできなかった。」って言えばいいじゃんって思うけど、あの子はそれが許せなかったんでしょ。
「俺に似てるんだろ。あいつは俺に似てるんだ。だから余計腹が立つんだ。わかってるんだよ。あいつは常に自分のレベルより上に目標立てるってことをさ。だからいっぱいいっぱいになるんだ。だけど違う。それでイライラして人に当たるのは違うよ。」
うん、そうだね。そしたら今みたいにわかるように説明してあげてよ。
(私は、びしょびしょになった床を拭き、洗い物の続きをした。)
全く、ホント親子そっくりだよ。 足痛くて病院行くって言うのに、自転車で行かなかったクセに私に当たるしさぁ。 自転車で正解だったんでしょ?
「(笑いながら)うん。」
ホント世話が焼けますってっ。
「でもあれはお前がいけないんだぞ。こっちは歩けないっつーに。」
だから自転車持って来ようか?って何度も言ったけど「いらない。」って言ったのは自分じゃんよぉ。
(夫は『ま、そりゃそうだ』という顔をして笑っていた。)
---------------------------------------------------
夫は数日前から、左足首〜指を腫らして痛みとで苦しんでいた。
金曜日は無理して仕事へ行き、土曜日は朝から病院へ行った。
病院まで歩けないほど腫れて痛いのに、徒歩3分の距離を車で行くというので、停めるところもないのだから自転車で行けば?と行ったが聞き入れず・・・。
途中、何度も私に対して暴言を吐いた。
「車で来りゃよかった!バイクで来りゃよかった!帰りはタクシーで帰る!」 「自転車持って来ようか?」 「いい!場所だけ教えて帰れ!」
人前でこんな言い方されて、人は、言われている私をジロジロ見る。
とにかく少し前方を歩き曲がり角を教えると病院に松葉杖を借りに行った。
松葉杖を渡してみたが、使おうとして上手く使えないと「いい、余計危ない。」と言われ、病院に返して私は帰った。
結局、診察が終わると電話がかかってきて、「自転車持ってきて。」と言う。
自転車に乗った夫はニコニコしながら、「やっぱ自転車って楽だな。」と言った。
あのなーーーーーー。
娘は、5時過ぎに学校から帰ってくると塾の宿題をやっていた。
塾の先生は宿題は2ページでいいよ、と言ったのに、 本人が6ページやる、と決めてきた。
さて、その6ページ、最初は簡単だったらしいが、あとのほうに行くほど難しく手こずっていたらしい。
まして、学校の宿題もあって、かなりアップアップしていた。
あと少しだから、と、学校から帰ってずっとやっていたが、とうとう塾に行く時間になった。
それでもあと少し、あと少しで終わるから、待ってくれという。
「学校の宿題が思ったよりあって時間がなくてできなかった、って言えば大丈夫だよ。」
そう何度も言ったが聞き入れない。
仕方がないので塾に電話する。
「宿題が終わらないので、終わってから行きたいと言っています。 あと6問くらいですので、15分遅れ位で行かせます。」
先生のほうはそんなこと気にせず来てください、と言ったが、
「先生の方からは宿題は2ページでいいよ、と言われていたようですが、娘が6ページやると言ったため、自分で決めてきたことだからやらなければ塾には行けない、と言っています。」
だが15分過ぎても終わる気配がない。 あと6問から止まったままだ。
焦っているせいか計算が合わないらしく、いらいらが募って暴れ出す。
「いい加減にしなさい!」
とか、
「もう充分だから。」
とか、
叱ったりなだめたり、親の精神状態もいっぱいいっぱいである。
夫は、「もう放っておけ!」と言うけど、放っておけない、放っておいちゃいけない。 どっちが正しいかわからないけど、きっと今は、全力投球するしかない。
涙と鼻水でぐちょぐちょになった服を、どうにかこうにか着替えさせ、カバンを持たせ、駅に向かう。
「駅まで行くから。」
駅に着いたら着いたで、やっぱり帰る、と言う。
仕方ない。
塾の駅まで連れてくことにする。
そしたらそしたで「塾まで来てくれなきゃ嫌だ。」と言う。
仕方ないので塾まで行く。
「でも中には入らないよ。ママはここまで来る予定じゃなかったし、化粧だってしてない。こんなんで塾の先生に会えないよ。」
「じゃあ行かない。帰る。」
もう泣きたい。泣きたい。泣きたい。 親やめたい。
塾の入口まで来て、本人が帰ろうとするのを引き留める。 腕をつかんで引き留める。 身体をつかんで引き留める。
もう好きにしてほしい。 もう勝手にしてほしい。 でも勝手にできないんだよ。
親やめたい。 やめさせて、ホント、マジ。
しばらくして気付いてか、中から先生が出てくる。
先生は、
「ごめんな。先生が宿題出しすぎちゃって。」
と言った。
娘は「ううん。」と首を振り、うつむいたまま、ポロポロ泣いている。
「宿題を最後までやろう、という気持ちはとても素晴らしいことだよ。でも無理しなくていいんだよ。できなかったらできなかったでいいんだよ。続けることが大事なんだ。一緒に考えていこう。今日は帰るかい?また次から頑張れるよね。」
そんなことを言った。
せっかくここまで連れてきたけど、連れて来ないほうがよかったのかな。 連れてきてよかったのかなあ。
結局、塾の建物の中には一歩も足を踏み入れず、暗闇の中、先生に挨拶して帰った。
駅前の路上で演奏している人たちがいた。 なんとも癒されるような笛の音色だった。
息子は音楽に合わせて身体を踊らせた。
そう、息子も一緒だったんだ。
息子も一緒に家を出て、一緒に塾まで来た。
息子のそんなおちゃらけた姿を見て、娘も笑った。
なんかバカらしくなっちゃって、すごく腹が立ってむかついて、なんだこいつって思って・・・、 でも息子が笑顔で音楽に合わせて踊ってるのみたら、なんかバカらしくなって、私も娘も笑った。
息子に100円玉を渡して、演奏している人の前に、お金を入れるところがあるはずだから、そこに入れておいでって言った。
私と娘は遠くから、息子が演奏している人にリズミカルに近づきながら、お金を入れているのを眺めていた。
戻ってきた息子に、 「どうする?まだ聴いてる?」
「ううん、帰る。」
結局、娘を送って帰りにスーパーで買おうと予定していたものは、スーパーが閉まってしまったので、ダメになってしまった。
息子は大きな傘が欲しかったんだけどね、また明日来ることにした。
夫は、塾にも行かなかった娘に、わざと娘に聞こえるように、娘の部屋の前を通る時、
ふと娘の顔が曇った。
私はまた気分が悪くなった。
2004年04月14日(水) |
入学式も無事終え・・・ |
娘の入学式も無事終わった。
夫は日程を勘違いしていたり、仕事で忙しくて来られないと言ったり、スタートからモヤモヤした気持ちをひきずりつつ入学式を迎えた自分だったが、どうせ1人なんだから楽しもう!と、入学式の帰りに横浜駅でランチ&ビール!
ランチのおかず半分を娘にあげて、ご飯も半分くらい残して、ビールジョッキでグイッグイッと。娘と話しながらグイッグイッ! どうせパパが一緒ならパパは必ず飲むはずだし、パパの分も飲んでやろうと、そんな気持ちで飲んだらめちゃくちゃ美味かった。イベントの後のビールは最高!
娘は、入学式当日に配られた各クラスの名簿を見て、自分のクラスに知っている子がいない、とショげていたけど、翌日にはなんとなく話す子ができて、翌々日には帰りも一緒に帰ってきたり、同じ委員になったよ、と喜んでいたり、娘なりの楽しい中学校生活がスタートしている。
小学校時代、朝いくら起こしても起きなくて大変だった娘だが、朝6時には1人で起きて支度して、予定時間より前には家を出ている。昨日はさすがに疲れがたまったのか、夕食も食べずに寝てしまい、夜中の1時に起きて夕飯を食べ、翌日の準備をしていた。初めての授業がスタートする日とあって、入学準備の宿題を持っていくため、数学がまだかなり(21ページらしい)残っていることに気付き、夜中の3時半までやっていたようだ。
英語の宿題も、入学式の前日2日間に残り40ページを仕上げていたし、親が叱ってやらせているわけではなく、自発的に自分からやっている。塾の宿題も2ページでいいよ、と先生が言うのに対し、自分から6ページやってくる、と言ったらしいし、それも自分で計画的にやっているようだ。
中学受験では、勉強しなさいと言っても、反発ばっかりだったのに、受験が終わったら自分からやるなんて不思議な気もするが。娘の塾の教室からは10人くらいが行ったようで、8人は上のクラスの子たちなので、人一倍頑張らなければ、と思う部分もあるからなのかな。5月の終わりに最初のテストがあるので、そこで初めて自分の位置をつきつけられる。それまでは塾を続けてみよう、と決めたのだ。
昨日、夫と話したんだけど、夫は今の学校に行けることになって、結果的に娘にとっては良かったんじゃないかと言った。娘の第一志望校だった学校は、娘にとっては祖父と父親の母校である。娘は父親が大好きだ。認められたいと思っている。だから当然、自分もその学校に入るために頑張ってきた。生まれた時から決まったいたようなものだった。
そう・・・、娘は、父親の顔色を伺うこともなく、毎日楽しく学校に行っている。小学校に行っている時は、あまり学校のことを話したりしなかったが、今は学校から帰ってくると『待ってました』というくらい機関銃のようにしゃべりまくっている。すごいよねえ。すごいよねえ。と、毎日が大発見なのだ。
義父は、孫娘の教科書を電話で聞いてきては、その教科書の参考書みたいのを買ってきてくれたり、辞書を買ってきてくれたり、孫娘のことで忙しくしている。
息子も学校が楽しいようで、毎日元気に通っている。
私は・・・、と言えば、かなりお疲れモード。
娘のお弁当作りが始まって、あと30分早ければ夫のお弁当も作れるということで、予定では朝6時少し前に起きればよかったが、5時半には起きて朝食と弁当作り。 6時にみんなを起こしてご飯を食べさせ、6時半前に夫を送りだし、7時前に娘を送りだし、それから息子の勉強を見て、7時過ぎに息子を送り出す。
それから片づけ、掃除、洗濯、仕事。
夕方は息子の歯科やら、塾のお迎え、買い物やら、食事の支度して、片づけて、と言ったらもう夜も10時過ぎ。
観たいテレビもあるし〜、なんていったら、片づけて一段落するのは夜中の0時過ぎ。 もう家族はとっくに夢の中だ。
一昨日は仕事で夜中の3時半まで起きていて、5時半に起きるというこは睡眠時間2時間なわけで・・・、 翌日は参観日、懇談会、息子の歯科、へろへろで、もう限界・・・と、仕事も切り上げ夜中の1時過ぎに寝ようとすると、夕食も食べずに寝ていた娘が「腹減った。」と起きてくる。
夕飯の残りを出して食べさせ、片づけ。 1人で残しておくのも気がひけるし、仕事少し再開。
それでも、眠くて仕事じゃ能率悪いし、もうダメ・・・、と、切り上げ、宿題をやっている娘を残し2時過ぎに寝て・・・、5時半に起きる。
睡眠時間2時間、3時間半・・・。
一昔前なら徹夜もできたけど、もうしんどいってっ。
それもただの徹夜ならいいけど、徹夜状態で料理作るのは危ないって!
それでも母はやらなければならねのす。(壬生義士伝風に)
はあ。
「眠りたい。休みたい。」
と言えば、
「寝な。休め。」
って夫は言うけど、じゃあ誰が代わりにやってくれるのか?!
夕食の残りはテーブルに出しっぱなし、みそ汁の残りもお鍋ごと出しっぱなし、明日には腐っていること間違いない。(長井秀和風に)
終わらなきゃ寝れねえだろ!
と、思い、自分が出したものくらいしまえよ、と腹を立てながら、片づけるのだ。
明日のお弁当のためにお米をといで炊飯器のタイマーをセットする。
明日のお弁当の段取りを大まかにメモしてキッチンに置いておく。
朝食 おかゆ
お弁当
みそ汁(ねぎ,わかめ,油揚げ) 魚を焼く マカロニをゆでる 卵焼き ウィンナー さやえんどうのオイスターソース炒め
起きてそのメモ書きを見れば、まず鍋に水入れて火をかけたりできるわけだ。
沸騰するまでの間にトイレ行って顔を洗って・・・、という具合に。
本当に本当にヘトヘトで、これがずっと続くのかと思うとゾッとする。
いかに上手に手抜きをするか、考えなければ・・・。
夫と娘のお弁当はランチジャーで、朝作ったものを温かいまま食べています。 夏でも腐らないように、ということで。 それから夫も娘もスープ物が好きということで。 さて、この方法でどう手抜きする?
今日、インターネットで結果が出ていた。
国語38点。
あれ?どういうこと?
自己採点した時は60点以上取れていたのに、あれれ?
よく見ると・・・、一つの問の中で1番から8番まであるとすると、 1番と8番は正解している。
と、い・う・こ・と・は・・・・・!!!!!
お前ーーー、書く場所間違えたやろーーー!!!
「えっ、僕、ちゃんと書いてきたよ。」
だって間違ってるよ、ほら。
あれ?なんでーーー???
問題用紙を持ってきて見せる。
問題には
(7) □ □ □ □ □
| (5) □ □ □ □ □
| (3) □ □ □ □ □
| (1) □ □ □ □ □
|
(8) □ □ □ □ □
| (6) □ □ □ □ □
| (4) □ □ □ □ □
| (2) □ □ □ □ □
|
と、あり・・・。
息子は、右から左へ答えを書いたため、 答案用紙には 1,2,3,4・・・の順番ではなく、1,3,5,7,2,4,6,8の順番で答えを書いてしまっているのだ。
よって、1番と8番以外全部×ということ。
今回、算数130点、社会82点と、よかっただけに、すごく悔やまれてならない。
本人はとても悔しがっていたので、
「本番じゃなくてよかったね。いい経験したよ。」
と話しておいた。
できなかった部分は、「意味がわからなかった。」そうで・・・。 質問されている意味がわからない、ということらしい。 息子にもわかりやすい言葉で説明してやると、解けていたので、よしとしますか、と。
|