まず お父さんが沈没(大人なのに) つづいてショウタ君、 弟、 余裕だぜ! と言っていたアサキまで
みんな眠ってしまった…
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じっとしてられない性質のタカシ君に引っぱられ いま、公園にいる
いつもより澄んだ星空 そこここに満ちる闇 足元も見えないかわり 木の枝を踏む 小石をはじく ひとつひとつの音が見えそう 白い息 ほ、ほ〜
「ふつうは神社でしょ?」
「あんなもん、インチキじゃねーか」
なんだか この子はいい
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熱々の缶ココア ようやく指が動くようになったので ポケットを探る
渡すあて(相手)のなかったもう一枚のチケット タカシ君に渡した
なぜか分からないけど 今日会ったときから これは このひと以外かんがえられなかった
年の終わりには 次の年が用意されてるけど
人間の終わりには 何があるんだろう
約束のないところへ行くのが怖いから みんな神様だの生まれ変わりだの言うのかな
こんなこと考えるのはまだ早いかな? 大人になったら分かるのかな
2003年12月29日(月) |
いっしょう けんめい はこびました |
さいご おとうさんが蛍光灯を換えて 大掃除が終わった
一度は玄関に置いたゴミを ベランダに運んだ
三人で大きな袋抱えて ちょっと アリンコみたいだった
そういうものを許せるようになるとき そのときが 大人になるときなんだと思う
大人になりたいと思う一方で
そういうものを けっして許すようになってはいけない と
振り回されたり、テコでも動かなかったり ときには持て余すけれど この「 かたくな 」を たぶんわたしは かなり愛してる
2003年12月27日(土) |
ほんとは怒ってるとか?? |
お父さんは通知表みても なにも言わないんだよなー
普通だったら ぼくのこんなの怒られるよな
怒らないから 余計こわいっつーか 不安なんだナ
アサキもキヨちゃんも おとうさんも 蒸しパンが好きなんだって
あんなもの。
わたしの愛する人たちが わたしの愛せないものを愛しちゃってるという現実
いつもどこか 心のどこかで 待っているのかもしれない
迎えにきて ゆるしてくれる 大きな手を
聖なるこの日 いちばん近くまで降りてくる気がして
白い夜の底 わたしは小さきものになり じっと 耳をすませる
教室 廊下 ワックスのにおい
階段の窓をあけて す〜 は〜 深呼吸
校舎裏の桐の木 一箇所だけ葉が揺れてる
葉影から なにか 鳥か 飛び立った
目を覚ましたら ベッドの足元に ほしかったDVDプレイヤー
姉ちゃんのとこには 48色の色鉛筆
朝昼ごはん食べて 3人で映画を観にいったけど
家族連れが多くて 4とか 5とか
ぼくんとこは なんてゆーか
プラモの部品が1個足りないみたいな 不良品みたいな
お父さんが 最終の新幹線で帰ってきて
三人で 夕飯のあとケーキ食べて
枕元 あたらしい靴下置いて
寝たふりしてたら そのまま寝てしまった
「 かなり恥ずかしかったよ… 」
電話のむこう アサキは怒ったように笑っている
うんうん あんな花模様だもんね
くすくす笑いが 電話線をいったりきたり
キヨちゃんから 苺のにおいのリップクリーム
アサキから 花模様のノート
お誕生日って 弓形の透明な日付変更線を越えるような そんな感じ
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