日直、やだな

「きりーつ」「れいっ」

わたしあんな大きな声、だせないもん


村上くんが言ってくれるかな
頼めば言ってくれるかも

頼んでみよう
そのかわり日誌はわたし書くから　って

そうだ、黒板も　うん

ボタンかけちがえてモタモタしてたら

「なにやってんの、ほら、ウーしなさい」

ぼくは上を向いてやってもらう



姉の手は　今朝もつめたい

あの子いつも
自分のベビースターすぐ食べちゃって
わたしの欲しそうに見るからキライ

３時に１丁目公園、３時１丁目公園……

そう　ね　　うん…

『楽しみにしてる』
って　電話で言ってたよ

姉ちゃん、

参観日はさ
お母さん帰ってくるよね？

体育だからさ、へへっ♪

【７：００】
ほら、起きて。


【７：３５】
いいかげん起きなさいったら。


【７：４０】
洋服こたつに入れといたからね、
鍵わすれないでね、
じゃあねっ。

ねね、空と雲、どっちがすき？

ねそべって時刻表みてたら
姉がのぞきこんで
『レ』ってなに？　と聞く。


それ聞くの、三度めじゃん

なんで一枚一枚はがして食べるの？

うっさいわね
そっちこそ、穴のぞいたりしてさ
ばかじゃん。

・わたし
姉。　母の蒸発以来、家事のほとんどを担当。

・ぼく
弟。　元気だけど泣き虫。陽気で愛される性格。



・お父さん
単身赴任。 月に一・二度帰宅する。

・母
出ていった。 どこにいるか不明。



・アサキ
「わたし」と同じクラス。 学校ではひとりで行動。

・タカシ
「ぼく」の友達ショウタのいとこ。
別の学校。 「ぼく」より一学年上。　乱暴なところがある。

ここは

ながいお留守番をしている
姉と弟
それぞれの言葉
あるいは胸のうちを
ひろってゆくところです


「 ○月 」とか
ひと月分まとめて読むと
流れがつかみやすいかと思います


場面と　場面と　場面
コマ切れでごめんなさい



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※ときおり、
なにかを否定するような言葉もありますが
それはすべて私自身への問いかけです

ご覧になる方は
うっかり傷つかないように