Love Letters
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2007年04月22日(日) 優しい夜


 一度は消えたはずの疑念が

 あなたのちょっとしたそっけない態度で

 再び心に蘇った昨夜。

 あなたと私の間で

 いくつものメールが行き来しました。




 電話だとお互い感情的になってしまうけれど、

 あなたが今までになく

 慎重に言葉を文字で伝えてくれたので、

 複雑に絡まっていた私の想いは

 ゆっくりと解けていきました。






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 とメールで伝えられました。

 最近ずっとあなたの顔色ばかり窺っていた私に

 あなたは自信をくれました。




 私はソファーの上で、

 あなたはベッドの中で、

 互いに伝えたい言葉を

 幾つも幾つも送り続けました。




 私が最後に

 ありがとうと

 おやすみなさいを告げた時、

 あなたから返信はありませんでした。




 優しいあなた、

 きっと携帯を握りしめたまま、

 眠ってしまったのでしょう。
 


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2007年04月20日(金) 見えないものを求めるのは危険


 恋をしていると

 時々ネガティブの蟻地獄に

 ずぶずぶと入り込んでしまう…

 嫉妬とか不安とか妄想とか、

 目に見えないものに心が掻き乱されるのです。




 愛されたいという強すぎる欲望は

 皮肉なことに

 私の心から愛を奪います。

 そんな時の私の言動は

 あなたを失望させてしまいます。


 「また、その話?

  何度ぶりかえしたら気が済むの。」


 あなたにそう言われても

 ネガティブの蟻地獄にはまり込んでいる

 私の耳には届かないのです。



 とはいえ、

 あなたも最近はそんな私の扱いに慣れてきたようでもあり、




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 嵐が過ぎ去るのを待ってくれることもあります。^^;




 「好きでもない人のために

  こんなに時間とお金を捻出すると思う?」


 これは目に見える愛情。

 デートの日にちは私の都合に合わせてもらっているし、

 一回のデートのホテル代、食事代も

 かなりの負担だと思うのです。


 「好きじゃなかったら、

  こんなに遠距離で続けられないでしょ。」


 あなたにしてみれば、

 この目に見える行為だけで

 想いは十分伝わっているはずだと言いたいのでしょう。



 
 欲張り過ぎないこと。

 自分でもわかってるはずなのに…

 付き合いが長くなると

 男の人は安定の中に心地よさを見出します。

 それは静かで穏やかだけれど、

 落ち着いたゆるぎない愛情。

 でも、女は…

 つい過去の激しい情熱を求めてしまう。

 
 「小夜子は本当に俺のことが好きなの?

  そうは見えないんだけど。」


 諍いの最中、

 あなたに投げかけられた疑問。




 混沌とした不安の中にいる時、

 そこにあるのは自己愛だけで、

 本当に人を愛することなど出来ないのでしょう。



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2007年04月14日(土) あなたからのメール


 あなたからメールがありました。




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 そこには

 ずっと言葉にしてくれなかった

 あなたの想いが綴られていました。




  いっぱい会いたいです。

  バケツから溢れています。

  可愛い鼻もチョンチョンと触りたいです。

  美味しいものを色々一緒に食べたいです。

  色々笑わせたいです。

  一緒に温泉でまったりしたいです。

  密着もしたいです。

  舌の下もくすぐりたいです。

  葡萄もつまみたいです…




 あなたが二人でしたいことが

 びっしり並べられていました。



 そして、それはぴったり

 私がして欲しいことに一致していました。



 私達はどうしてあんなに意地を張っていたのでしょう。

 どうしてむやみに傷つけ合ったりしたのでしょう。

 心はこんなにも互いを求めていたのに。



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2007年04月13日(金) 電話でさよなら


 あなたに会った時は

 もう一度やり直せると確信したのに、

 やはり大きな傷の後遺症でしょうか。

 お互いにチクチク痛む部分があって、

 意地を張ったり、相手に冷たく装ったり…




 毎日毎日

 小さな喧嘩が続いて

 お互いの疲労も限界に達していました。

 あなたからのメールは途絶えがちにになり、

 たまに来てもそっけないもの。

 顔文字、絵文字ゼロの短いメール。

 もう終わりかな、と正直思いました。

 電話やメールでさよならはしたくなかったけれど、

 あなたの気持ちが冷めているのを知りながら

 ずるずると関係を続けることが嫌で、

 電話で別れを切り出しました。




 張り詰めていた糸がぷつんと切れたのでしょう。

 胸が押し潰されそうなほど悲しかったけれど、

 淡々と言葉にすることが出来ました。




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 それから、私は出来るだけ落ち着いた声で、

 お互いに借りていたものを返すなど

 事務的な手続きの話をしました。




 私があなたを責めていた時には

 あなたの口から軽々しく発せられた言葉を

 昨日は私が口にしました。

 目には涙が溢れていたけれど、

 落ち着いた優しい声で

 あなたに話しました。

 楽しかった沢山の思い出を台無しにしたくなかったから。




 ずっと強気だったあなたの声が震えていました。


 「小夜子と別れたら、

  また野良犬みたいな生活に戻るんだろうな。」




 別れる時はきちんと会って話をしたいと思っていたけれど、

 会うとまた別れられなくなるから、

 電話越しの言葉のやり取りで

 5年の日々にピリオドを打つことにしました。


 「友達として、いつか会おうよ。^^」


 私はあえて明るく言いました。


 「どんな顔をして会えばいいのかわからないよ。」


 「電話を切ったら最後のメールをちょうだい。」


 「うん。」




 その時あなたはどんな顔をしていたのでしょう。

 あんなに大好きな顔だったのに、

 どんな表情をしているのか想像もつかないほど

 遠く離れてしまったことを感じていました。



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2007年04月06日(金) 可愛げのない女


 「もう一度一緒に食事をする機会がありそうだから

  多少気になってはいたけれど、

  アプローチしようとかそんな感情は全くないよ。

  小夜子がいるんだし。」


 あなたは思っていることを

 そのままポンポン口に出して言うのだけれど、

 私の胸はチクチク痛むのでした。


 「もう今は顔も忘れちゃってるし。(笑)」


 何だか複雑な気持ち。

 でも、勇気を出してどんな女の子だったのか

 聞いてみました。

 こういう時、女ってものは

 自分の恋人を横取りしたかもしれない女が

 自分より若いのか、美人なのか、

 スタイルがいいのか等という

 外見的なファクターに目がいくものです。

 つまり雌として生物学的にそっちが優れていれば、

 恋人の心と身体を持っていかれても

 仕方ないなという気持ち?(笑)




 あなたの返事は

 そんな私の気持ちを拍子抜けさせるものでした。

 
 「聞き上手だったんだよ。その子。




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 そういえば、

 付き合い始めたばかりの頃、

 あなたに言われたっけ。


 「小夜子って聞き上手だね。」って。


 最近、あなたに対して

 あまり素直じゃなくなって、

 そんな褒め言葉もすっかり忘れていたけれど。




 ステディなパートナーのいる男性が

 他の女性に浮気心を抱く時、

 パートナーと正反対の女性を選ぶ場合と、

 似たタイプを選んでしまう場合があるらしいです。

 前者は単純に

 いつもご飯だったらたまにはパンが食べたいという

 自然な感情でしょうが、

 後者はどうなんでしょう。

 長く付き合うとどこか馴れ合いになって、

 初めの頃の新鮮な気持ちを忘れがちです。

 軽い気持ちで相手を傷つけるような言葉を

 言ってしまうこともあります。




 この間のデートで、

 あなたは久しぶりに

 可愛いと言って私を抱いてくれました。

 まるで初めの頃のように。




 あなたにとって居心地の良い

 ソファのような女でありたいと

 思っていたはずなのに、

 いつのまにかあなたに対してばかり

 要求が強くなっていた私。

 あなたのことばかり責めていたけれど、

 最近の自分の言動にも反省点があることに

 初めて気付かされたのでした。



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2007年04月05日(木) くっついたり、離れたり


 会って、抱き合って、

 気持ちを確かめ合って、

 次のデートを約束してさよなら。

 そしてまた、それぞれの生活が始まりました。




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 決して良好とは言えません。

 最近あなたからのメールには絵文字がありません。

 また何度かあなたを怒らせちゃったから。^^;




 更に悪いことには

 あなたの体調があまり良くありません。

 退院してからは月に一度の通院で

 毎日お薬を飲んでいるのですが、

 やはりよく効くお薬ほど副作用は付き物で…

 そんな時に私がしつこく駄々をこねまくったら、

 あなたが怒るのも当たり前なのだけれど。




 昨日は一日聞き分けの良い大人しい子にしてました。

 最後に貰ったメールにはやはり絵文字がなくて、

 醒めているのか、意図しているのかわからないけれど、

 事務的な言い回しで綴られていました。

 でも、メールの最後に書かれた一行が

 私を優しい気持ちにしてくれました。



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 5年間付き合っていて今まで知らなかったことを

 あなたは教えてくれました。




 あなたはごく親しい人にしか

 病気や家族のことを話しません。

 ミクシィの日記や書き込みで見せているあなたは

 陽気で楽天的な部分だけ。

 私はあなたのそういう部分とだけ付き合える

 女の子達が羨ましかったのかもしれません。




 会社の帰りにあなたから電話がありました。


 「ねぇ、お父さんってどんな人だった?」


 「すごい堅物。(笑)

  酒も弱いし。^^

  178cmの長身で中肉中背。」


 「あなたと似てるの?」


 「どうだろ、自分ではわからないけど。」


 「きっと、どこか似てるはずね。

  だって親子だもん。^^」

 
 あなたのお父さん、

 もし生きていたらお会いしたかったなぁと

 残念に思いました。




 私達の気持ち、

 最大の危機的状況は乗り越えたけれど、

 しばらくはこうして

 くっついたり、離れたりを

 繰り返していきそうです。



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2007年04月02日(月) さくらさくら


 桜の画像が三枚

 あなたから届きました。

 去年送られてきたものと同じ桜の木だというけれど、

 今年はどこか違って見えるから不思議です。

 二人で満開の桜が見たいと

 この季節が来る度思うのだけれど、

 なかなかタイミングが合わず

 未だ実現していません。




 考えてみると、

 いつか二人でしたいねと思いつつ

 実現していないことが結構あります。

 もうすぐ付き合い始めて五年になるけれど、

 それでもまだ

 二人でしたいことが沢山残っているなんて

 幸せなことかもしれません。




 今度のデートはゴールデンウイーク。

 去年のゴールデンウイークは

 お見舞いデートになってしまったけれど、

 今年は2泊3日で会えることになりました。

 昨夜のメールにはあなたからこんな言葉が…




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 この間のデートはただ仲直りするために

 どうにか作り出した短い時間だったから、

 今度会う時はもう少しゆったりと

 二人の時間を過ごしたいと思うのです。




 今回の諍いほど

 遠距離が辛いと感じたことはありませんでした。

 一つ分かったこと、それは、



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 普段それが難しい状況だからこそ、

 あえてそれを実行することが

 関係修復の特効薬になるのだと思います。



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2007年04月01日(日) リアルな関係を脅かすもの


 以前、ここ『エンピツ』の日記書きさんで、

 自らのホームページに

 彼女の美しく、セクシーな画像と

 二人の愛し合う日々を綴った文章を

 載せている男性がいました。

 彼女の方も『エンピツ』で日記を書いていたので、

 女性として彼女の想いに共感することも多く、

 二人の関係をとても羨ましく思っていました。




 ところが、ある日突然二人に別離が訪れました。

 本当にあっけない出来事でした。

 もう一度よりを戻して欲しいという気持ちから、

 二人にメールを出しました。




 彼の返事はこうでした。

 偶然、彼女自身のHPを見つけてしまったと。

 そのHP自体は他愛のないものであったけれど、

 そこにコメントをしている男達に対して

 媚を売るようなレスポンスをしている彼女に

 いいかげんうんざりしてしまったと。




 それ以前にもこの二人は

 辛い別離を経験していたのです。

 男性が自由奔放な彼女の過去に

 嫉妬したことが原因でした。

 ネットの世界において二人は有名だったため、

 彼女の過去の恋人がその存在を見つけ、

 彼女とどのように知り合い、愛し合ったかを

 男性に洗いざらい暴露したのでした。

 男性と知り合う前の彼女は、

 ネットで知り合った男性と

 すぐにベッドを共にするような女でした。

 彼は嫉妬に苦しみ、彼女のもとを離れました。

 彼女も愛する彼と別れる原因となった
 
 自分の愚かな過去を悔いていました。

 けれども、二人の想いが強かったのでしょう。

 半年ほどの空白の後、二人は再会し、

 もう一度やり直すことを決めました。

 このような経過も全て日記に綴られていました。

 別れていた間の彼女の苦しい気持ちも知っていました。

 それなのに、

 たかが掲示板の書き込みが原因で別れてしまうなんて、

 当時私は何故?という気持ちでいっぱいでした。

 彼女もHPでの軽率なコメントについて

 彼に必死で謝ったそうですが、

 許してもらえなかったそうです。




 あの頃の私は

 どちらかといえば彼女に同情的でした。
 
 男性が嫉妬深過ぎるのではないかと感じていました。

 彼女のHPは趣味的なものであったし、

 コメントを寄せる男性達と

 リアルで会ったこともないわけですから。




 でも、今、

 彼女のHPを見た時の彼の気持ち、彼の行動が

 少なからずわかるような気がします。

 私の恋人も私と会う前は

 誰とでもSexしてしまうような人でした。

 初めの頃はそんな恋人の感覚が嫌だったし、

 しばらくの間、彼の過去に嫉妬もしました。

 それでも、私と付き合い始めてからのあなたは

 本当に誠実に私を愛してくれました。

 だから、

 遠く離れていても私はあなたを信頼し、

 次に会う日を楽しみに待つことが出来ました。

 その信頼関係が突如崩れたのです。




 きっかけはあなたのそっけない態度でした。

 私があなたの態度に不安になり

 あなたの携帯を覗いたりしなければ、

 ミクシィのあなたの日記を見ることもなかったでしょう。

 デートから帰った翌日、

 私はあなたに携帯を覗き見してしまったことを告げました。

 その上で、

 あなたがメールのやり取りをしていた

 女の子のことを尋ねたのです。

 あなたは初め嘘を吐いていたけれど、

 結局は全てを打ち明けて、

 コミュニティの宴会で出会ったこと、

 その後、その女の子を含む数人を食事に誘ったことなどを

 私に告げました。

 ここには書かないけれど、

 彼が女の子達を食事に誘った理由は自然なものでした。

 その理由だけをあなたに聞かされていたなら、

 私もすぐに納得して

 関係があれほどこじれることもなかったでしょう。




 何故私があれほどまで不安だったのか。

 あなたの愛情を信じられなくなってしまったのか。

 私をそのような気持ちに追い詰めたのは、

 あなたの日記とメールの女の子の日記に残っていた

 二人の会話のやりとりでした。

 そこに残されているあなたの彼女への言葉が

 最近の私に対する態度や言葉よりも

 ずっと優しく、楽しそうに感じられたから。




 私が今回のことを男友達に話したら、

 ミクシィの世界ではありがちなことだと

 彼は言いました。

 ネット上には

 リアルな世界でもあまり耳にしないような

 美辞麗句が氾濫しています。

 会ったこともない、

 或いは本名さえも知らない相手に対する

 フレンドリーな挨拶や大袈裟な褒め言葉、

 社交辞令ともつかない甘い誘い文句。

 普段はそっけない感じのあなたが

 そんな言葉で彼女とやりとりしているのを見て、

 ひどく傷ついたのでした。


 「活字は後に残るから、

  読み返すたびに傷ついちゃうんだよね。」


 友人は言いました。

 
 「軽く浅いバーチャルな関係が

  リアルな信頼関係を脅かすんだから、

  ひどいもんだよ。」




 「あんなの、社交辞令に決まってるでしょ。」


 あなたはそう言って笑い飛ばしたけれど、

 読むたびに心にひっかかって辛くなってしまう

 あなたのコメントがあったので、

 その一行はお願いして削除してもらいました。

 削除してもらった今も

 まだ心のどこかにひっかかっているのだけれど…




 「いつでも好きな時に会える人が欲しいんじゃない?」


 私が尋ねました。


 「そんなことないよ。」


 「私は、

  会えない間は他の女の子と自由にしてなんて言えない。

  もし、そんな束縛が面倒なら別れて欲しい。」


 「俺はそういう束縛もひっくるめて

  真面目な付き合いがしたいと思ってる。

  束縛が無い軽い付き合いより、

  そっちの方がずっといいと思ってる。

  これからは、

  飲みに行く時は全て小夜子に告知するよ。

  もちろん、

  女の子をバーに誘ったりはしないし。

  もう一度やり直したい。

  小夜子はかけがえのない存在だから。」




 あなたは電話やメールで何度も謝ってくれたけれど、

 日記でのやりとりがどうしても気になって

 なかなか素直になれませんでした。

 結局、会って、抱き合って、

 またやり直すことが出来たのだけれど。



 
 「ねぇ、あなたの日記って女の子達に人気よね〜。

  私の日記なんて女性読者の方が圧倒的に多いのに。

  あなたって文章上手だから。^^」


 「小夜子の官能的な文章には負けるでしょ。(笑)」


 「彼女がいるって公開しちゃえばいいのに。^^」


 「それって恥ずかしいんだよなぁ。

  そういう日記じゃないし。

  リアル友達も沢山読んでるしさ。

  でも、考えておくよ。^^」




 仲直りのデートの後、

 あなたからメールが来ました。




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 「その方が普通恥ずかしくないですか? ^^;」


 「反響があって面白そうでしょ。(笑)」


 あなたってよく分からない人です。  



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小夜子

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