Love Letters
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2006年12月29日(金) 素直なカラダ


 誰もがそうなのか知らないけれど、

 長いこと男の人に抱かれていないと

 カラダはまるでバージンだった頃みたいに

 硬い蕾のようになってしまう。


 
 インターバルが長過ぎて、

 おまけにその期間は私もとても忙しく、

 一人ですることもほとんどなかったから、

 あなたに上手に抱かれることが出来るかどうか

 少しだけ心配でした。

 以前はあまりに久しぶりにSexをすると、

 痛みを感じることもあったからです。



 愛し合った後、

 ベッドの上で動けずにいる私に

 あなたは冷たいお茶のペットボトルを渡してくれました。


 「私、前と変わりなかった?」




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 心配するまでもなく、

 私のカラダは素直に反応していたようです。



 あなたの腕枕で眠る…幸せな夜。

 もう朝が来なければいいと思いながら

 懐かしいあなたの匂いに包まれていました。
 


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2006年12月27日(水) 時を刻むもの


 夏休みの温泉旅行以来のデート。

 クリスマスのイブイブに会えるなんて、

 初めてのような気がします。



 大好きなおでん屋さんの後、

 オーセンティックないつものバーへ。
 
 イブの前日だからか意外なほど空いていて、

 マスターと三人でお喋り。

 あなたはモルトウイスキー、

 私は金柑の甘酸っぱいカクテルで

 楽しい時間を過ごしました。






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 これが予想以上に好評で、

 あなたはホテルのお部屋で早速セットしてました。(笑)

 私からのプレゼントなのに、

 あなたは説明書をほとんど読まずに

 私に機能を説明してくれたりして…(笑)

 私はデザインが気に入って買ったのだけれど、

 実はこれ最先端の時計なんだそうです。^^

 なにしろ10万年に1秒の誤差だそうで…

 毎朝5時起きのあなたの強い味方になってくれそうです。



 本当に久しぶりにあなたに抱かれました。

 お互いの温もりを懐かしむように

 ゆっくりと時間をかけて。



 翌日、

 私の誕生日のプレゼントに

 三個目の指輪を買ってくれました。


 「前の二つの指輪も大事にして。(笑)」


 「もちろん三つとも大事にします。^^」


 ちなみにいつも普段使いで身に付けているのは

 一番最初に頂いた指輪です。



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2006年12月12日(火) 忘れられた記念日


 完全に忘れられていたのは今年が初めて。

 この日を忘れられることがこんなに寂しいなんて、

 私が大人気ないのでしょうか。



 入院中だったあなたにリクエストを聞かれて、


 「今年はプレゼントは要らないから…」


 そう告げたのは一ヶ月以上も前のこと。

 今年は本当に会えるだけで良かったの。




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 せめて、

 「おめでとう!」の言葉だけでいいから

 欲しいと思うのは贅沢ですか?



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小夜子

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