ビューティフル・ドリーマー - 2015年11月04日(水) 久しぶりにここに日記を書く。 なんだかんだでくだんの彼と結婚し、今月で丸一年になる。 早いもんだ。 この調子で過ごしていたら、本当にあっという間にしわくちゃのばあさんになってしまうんだろうと思う。 小さなトラブルや悩み事は日々あるけれども、全体的に緩やかで起伏の少ない日々。 これがわたしの求めていたものだと思う。 すごく幸せで、ずっとこのままでいられたらいいのにと思う。 数年前から高校の同窓会活動に関わるようになり、いつの間にか割かし重要な役割を担うようになってしまっている。 来年の新年会の幹事なんかを担当したりしている。 もともと高校時代のことなんて思い出したくもなかった。 後悔と恥と劣等感と自己嫌悪にまみれた3年間だった。 たぶん、だからこそ、こんなにのめり込んでいるんだろうな、と思う。 当時の暗い忌まわしい記憶を、わたしは今の楽しい記憶で必死に上塗りしようとしている。 当時苦手だったあの人も、雲の上の存在だったあの人も、話してみれば、自分とそう変わらない普通の人間だった。 当時わたしの前に厳然として立ちはだかっていた目に見えない壁は、わたしが勝手につくりだしていただけのものだった。 わたしは閉じていた。ひたすらに、二枚貝のようにぴっちりと自分の世界を閉ざしていた。そうしないと自分を守れないと思い込んでいたから。 違う。本当は、世界はそのころからいつでもわたしに優しく、寛容で、しかし、互いに心を開いて淡々としかし自分らしく生きていた者同士が放つ輝きに、わたしは耐え切れず、目をそらすことしかできなかった。それがいかに愚かなことなのかもわかっていて、しかし、どうしようもなかったのだ。 そんな苦い後悔を少しずつ払拭してくれたのが、同窓会活動だったということだ。 わたしは、誇張でなしに、ここで高校生活をやり直せたのだと思っている。 高校時代にできなかったことを、ひとつずつ、やりとげた。 本当に小さなことだ。 取るに足らないことだ。 当たり前に友達を思いやること、笑顔には笑顔で応えること。 来年の例大祭に向けて、これから一年間は本当に忙しく、ストレスフルな毎日になる。けれどもきっと、今までの自分の人生でもっとも楽しい一年間になる。祭りの前がいつだって一番楽しい。文化祭の前日のあの高揚感が一年間も続くのだ。なんて楽しみなんだろう。 仕事も、家のことも、やることはたくさんある。 やるべきことをきちんとこなしたうえで、そのうえで、というのが当然の前提ではあるけれども。 うつ病になってからずっとずっと「朝起きる」のが本当につらくて仕方なかったのだけど、この秋から、わたしは朝起きることがそんなに苦手ではなくなっていた。 たぶん、よくなる。明日は今日よりもっとよくなる。 明後日は、明日よりもっとよくなる。 大丈夫だと思う。 -
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