「やん」の魔力 - 2006年01月31日(火) 「世紀末リーダー伝たけし!」の主人公たけしの飼い犬は「やん!」と鳴くのだ。 飼い犬は小次郎という名前で(どうでもいいがうちの弟と少し名前が似ていて他人事に思えないこともたまにある)異様にころころした子犬で、その小次郎が「やん!」と鳴くのだ。 何か訴えたいこと、知らせたいことがある場合は 「やん!やん!やーん!」 とか。 なんだかかわいいなぁ。 「やん!」 だってさ。 しかしこれは、ころころした子犬が発するからいいのであって、もし私が発したらエロキモい。 悔しいけれど事実だ。 すごく昔に 「ゼシカをやんやん言わせたいスレ」 とかあった気がする。 このゼシカっていうのはドラクエ8に出てくるものすごい巨乳の女で、そのゼシカを「やんやん」言わせたい人が集まるスレらしかった。 「やんやん」 だってさ。 エロい。非常にエロいねこれは。 「あんあん」 じゃない。 「やんやん」 なのだ。 酔っ払っているのでなんだかよくわからないことばっかり書いてしまった。 - メラゾーマ - 2006年01月19日(木) 朝起きたら久々にあの感触が来てしまった。 目覚めた瞬間のしかかる絶望感と動悸。 しばらくベッドの中でじっとしてきっかけを考えてみた。 考えてみた、というか1秒ぐらいですぐ結論に達したのだけど、昨日、立て続けにふたりの人から現状について率直な意見を投げかけられたことだったのだと思う。 ふたりともだいたい言ってることはわかる。正論を言われた。 正論と言うのはいつでも重視すべきことで、わたしの今の生活は正論からいろいろずれてきているということを再認識させられて落ち込んだ。のかな。多分。 あと、いつもそうなんだけど、次第に「言われたい放題」になってしまったのも嫌だったんだろうなぁ。自分。 ひとり目は医者だったのでまぁ淡々と立場上言うべきことを言った感じだったんだけど、ふたり目は知り合いの学生で、説教してるうちにだんだんヒートアップしてきちゃったみたいで、まぁなんだ、いろいろ見当違いなことまで言われたわけだ。聞いてるうちにだんだん反論するのが面倒になって生返事をしてしまい、これも彼女にさらなるエネルギーを与えることとなったのだろう。 元気なときならこちらからも反論を投げて前向きな討論ができる内容だったと思うのだが、それができなかったということはやっぱりなんか磨り減ってるのかなぁ。自覚はないのだけれど。キャッチボールがうまくできなかった。採り入れさせてほしい話もたくさんあった感じがするのだけど、まだちょっと自分の中で処理し切れてない。あとでゆっくり整理したい。 多分ヒステリックなまでに自分の意見に固執する新米ママとかに似た心境なんだろうなぁ。今の自分の心境。 「わたしだって一生懸命やってるのよ!あんたに何がわかるの!ふじこふじこ!」 ふじこふじこ、というのは2ちゃんの育児板でそういうお母さんがテンパってる様子を表現するときに使うことばなんだけど、ふじこにならないように気をつけなきゃいけない。 周囲のアドバイスとか率直な感想を聞く耳を持たなくなるというのは、すごく危険なことだ。 - 退院と朝ごはん - 2006年01月18日(水) すったもんだの末に彼は結局退院して、うちにいる。 彼ママとご対面、3人での朝ごはん、豚汁を作ったら予想外においしくできて、彼ママにも大好評だった。 わたしのことを気に入ってくださったみたいでとりあえずよかった。 帰り道にはきっちり熊本銘菓の陣太鼓を手渡したし。 でもやっぱり気疲れだと思うのだが、彼ママが帰った後、わたしは疲れた。 本当に疲れた。 お風呂に入って泥のように眠る。 ひとつ変わったことといえば、毎朝朝ごはんを食べるようになった。 結構しっかりした朝ごはんを作って、ゆっくりと時間をかけて食べている。 この毎朝の朝ごはんこそが、少しずつ、私と彼の健康を形づくっていってくれるように思う。 昆布をたっぷり使って出汁を取った豚汁や、ふっくら焼いた塩シャケとか、土鍋で炊いたおかゆ、とろとろの卵焼き、ごまとねぎを混ぜ込んだ納豆、おろしたてのとろろ芋、 そうしたものたちが食卓を兼ねたこたつの上で湯気を立てている光景というのをわたしは長らく作っていなくて、すごく当たり前で簡単なことなのに、その当たり前なことをおろそかにしていたことを深く反省している。 - 入院 - 2006年01月12日(木) 今どうしてるんだろう、ちゃんと眠れているのか、看護師さん達をまた困らせたりしてないか、電話して確認しようにもこんな時間に電話するのもなんだし、だいたい向こうもプロなんだからそんなこといちいち聞いてこられても、という感じだろうし、やきもきやきもき 私は彼に入院を無理強いしたのだろうか。 彼の意思を尊重していた。ずっと。 でも今日、医師が「今度こそ逃がさないぞ」という断固たる態度のもとに彼にみたび入院を迫ったさい、わたしが「入院すれば環境が変わるから困ることも出てくるかもしれないけれど、進展することもあるよ」と一言言ったのが彼の背中を押した。彼はその一言で「わかりました。入院します」と口にした。 入院が決まった後、彼は私に何度も言った。 「もう大丈夫です。家に帰ります。帰らせてください。」 わたしと医師と看護師と三者で何度も何度も、彼に伝えた。 今は帰らせることは出来ないこと、入院しなければならない病状であること、本当はもっと早く入院するべきだったこと。 それでも彼は納得しない。納得できないのだ。 今まで、ずっと、本当にずっとずっと、入院しないでもなんとかかんとか生活はしていたのだから。 彼がわたしへの信頼を失うのが怖い。 彼が一瞬、私を敵意のある目で見た瞬間があった。 「こいつは俺の敵だ」 という目つきを確かにあの時はしていた。 私は彼を見捨てない。彼を陥れない。私は彼の味方だ。 断言してもいいけれど、彼がわたしへの信頼を失うことによって自分が傷つくのは怖くない。 周囲から痛い女だと言われようと、わたしは彼に出来る限りのことをする。 そのへんの覚悟はなんとなく芽生えてきたような気がする。 彼が傷つくのが怖い。 彼の心の中に「裏切られた」「見捨てられた」という感情が芽生えることに言い表せない恐怖を感じる。 私は味方だ。あなたを裏切らない、見捨てない。 伝えたい。いっぱい伝えないと。 手紙を書いた。 明日も、あさっても、手紙を書こうと思う。 - 家に帰ってきたときに - 2006年01月11日(水) 彼氏の入院が決まった。 看護師にいろいろ細かい説明を受けている間、注射を打たれて朦朧とした様子で横になっている彼氏がつん、つんとわたしの袖を引っ張るので振り返ると 「…かえりたい…」 と言う。 祖父と祖母がそうだった。 見舞いに行くたびに、何度でも言う。 帰りたい。 家に帰りたい。 何度も何か言おうとして、必死に口をぱくぱくとさせる。でも肝心の声が出ない。 何度目かでやっとのことで搾り出すか細い声の訴えを、元気なわたしたちはそのたびになだめ、すかし、はねのけ、ごまかし、 冷静になろうと思ったけれどこれを思い出してしまうともう無理だった。 話の最中なのに、涙がまた勝手に出てきてしまった。 彼氏はそればかり繰り返す。 帰りたい。帰りたい。 家に帰りたい。帰りたい。 それをわたしはまた看護師といっしょになだめ、すかし、はねのけ、ごまかし、 でも決定的に違うことがあって、祖父母はそれから家に帰ることはなかったけれど、彼氏は祖父母とは違う。 まだ若いのだから。 彼は家に帰れるのだ。 だから泣かなくてもいい。泣かなくてもいいのだよわたし。 わかってるんだけどさ。 涙が止まらないんだよ。 わかってるんだけどさ。 - サムシング - 2006年01月10日(火) サムシングのジーンズを新春特価で手に入れた。 すごく気に入っていて週の半分くらい履いている別ブランドのジーンズのラインとよく似たラインで、これは買わねばと思ったのだった。 いい買い物をした。 なんか、やっぱりもうこういうのでいいや、と思うのだ。 おしゃれとかめんどい…いやめんどくない、きれいになるのはめんどくないよ。でもね、でも、なんていうか。 普通でいいんです。普通で。 冬はジーンズにタートルネックのニットにブルゾンでいいんです。 ブーツインすると、なんか長靴に作業着の裾を入れてる魚市場のおじさんみたいになるのでよくないのです。だからあんまりしません。たまにするけど。 母から入っていた留守電 「あの、さっき友達から電話でメールアドレスを教えてもらったんだけども、ハイフンと言うのは斜め線一本か二本かどちらだったでしょうか?これ聞いたら教えてくださーい」 いやそれどっちも違うから。 彼氏のこと。 本人もだんだんと入院に気持ちが傾きつつあるのだけど、なんていうか、欲と言いますか、わたしが金を出すわけではないので贅沢は言えないのだけど、もっと近くてきれいなところがいいと思うのです。入院するのであれば。 明日が診察日なので、それを伝えて、紹介状かなんか書いてもらおうか。 精神保健福祉センターはどうして毎日話し中なのですか??どうちて? - インフルエンザとPL顆粒とうどん - 2006年01月09日(月) インフルエンザにかかった。 かぜやインフルエンザのときにもらう「PL」という顆粒のお薬があるが、あれは本当によく効くなぁと思う。 治ったかと勘違いするぐらいに症状を軽減してくれる。 やわらかめに茹でたうどんを食べて、「PL」を飲んで寝ていれば、あとはまぁ何とかなる。熱っぽさや節々の痛みや熱は確かにきつくないわけではないけれど、やっぱりおおっぴらにゆっくり寝ていられるってステキ。 前からかねがね父と悩んでいるのだが、うちの母はどうも「他人にうつすと迷惑」という観念がないらしく、風邪だろうがインフルエンザだろうが家中動き回って炊事洗濯に精を出す。 無理してつくってもらったものを食べないわけにはいかないので食べるのだが、当然新たな犠牲者が出る。それを嬉々として看病する母。母自身も完治していないのでそうこうするうちぶり返して「きつい、きつい」と寝込む。 もーー。だから言ったじゃん。 何もしないでじっと寝ていてくれたほうがこっちも楽なんだよ。結局。 て言うんだけど彼女の脳内では「そんなにわたしのことが心配なのね」という方向にすべてが変換されてしまうようだ。 いや心配だけどもさ、それもあるけど、こっちもうつされるのはやなんだよ…。て言うのよ。言ってるのよ。ちゃんと。 なので今日、一緒に出かける予定だったのを「ごめん、インフルエンザで…」と伝えたらやっぱり嬉々として「あら!じゃぁ看病に行くわよ!」と、まぁそれだけ見れば普通の母親の反応なのだが、絶対持ち帰って家族や仕事先の知り合い、お客さんに無配慮にばらまくんだろうなぁともう確信めいたものがあるので(手洗いもうがいもまったくしない)「いや、来ないで。もう全部準備したから。来てもらわないほうが楽だから」と、冷たいけれど毅然と言い放ったら意外と素直に「あら…じゃぁ玄関先でごはんだけ渡すわ」と譲歩してくれた。 よかった。 - 新年ですね。 - 2006年01月05日(木) ですね。 って誰に語りかけているんだ。 新年の幕開けとともにまたもや急展開というか、彼氏が夜中尋常じゃなく苦しみだして、今日は朝一で病院に連れて行ったのだった。 私と彼はオソロ(古い)の病院に通うメンヘルカップルなわけだけど、医者の口からさらりと出たのが「もうこれは入院したほうがいいかな」という一言で、さらりと提案した後はもう畳み掛けるように「じゃ、今日このまま入院しようか」「おうちの方とはすぐ連絡つくかな」と、なんていうか、自分でそういうスティグマを持ってちゃいかんだろうと思うのだけど、精神病院に入院、これは、これは一体、自分がそこに太い太いラインを引いていることに気付いた。 通院はOKで入院はNG、なんて浅はかな、自分中心なラインの引き方。 自分が通院しながら快方に向かうことができているから、そこでラインを引き直したのだ。前は通院する人のことすらどこか白い目で見ていたではないか。私は。 結局入院はしないで帰ってきたのだけど、彼はお尻に注射を打ってもらった。いわゆる鎮静剤というものなのか。そして、お薬が、4倍に増えた。4倍。ひとつひとつ症状を訴えると、それに対応した薬が医者の右手でみるみる処方箋に付け足されてゆく。黒いボールペン。ゲルインキのボールペンで、その医者は筆圧が高いので机の上に敷いてあるクリアシートが、ひとふでごとにぐいぐいと押し付けられて沈む。その光景がなんだかくっきりと目に焼きついていて離れない。こんなにたくさんの薬を飲んで大丈夫なの?大丈夫、と医師は言う。彼も私に「大丈夫なのかな」と不安そうな目で問いかける。 家に帰ってから、ずっと寝ている。食欲がほとんどない。湯豆腐をつくったらふた切れだけ食べてまた眠ってしまった。 モントレの超絶大盛りのランチを黙々と平らげたり、くだらない冗談を言って笑ったりしてる顔を思い出して、ついこないだまでそういう様子を見せていたのに、なんで入院せなんとだろう、彼はこんなにいろんな種類の薬を本当に飲まなければいけないのか?薬ってそんなにさくさくと追加されていくものなの?そもそも病院に通いだしてから彼はもっともっとおかしくなったような気もするんだ。本当にそんな気がする。 彼の母親に電話した。眠くて会話がまともにできないそうなので。入院の件に関してご両親に話を通さなければいけないとのことで。 あなたも大変でしょう、もうきつかったら息子のことはいいですからね、荷物と一緒に放り出してください、ホホホ、母親は確かに電話口で笑いながらそう言ったのだが、冗談のつもりなのかな。気の利いた冗談のつもり? そりゃあなたの息子だ、私の息子ではない。私がもし彼を放り出したら彼はあなたの家に戻るしかないだろう。そうしてあなたは彼になにをしてあげるのだ?今まであなたは彼に何をしてあげた?一度でも専門家のもとを訪れたことがあるのか?中学を卒業したら出て行けと彼に言ったのだろう? 何を考えてそんなことを言うのかさっぱりわからなかった。わかりたくもないと思った。 もうだめだ。さっきから涙が止まらない。 明日、精神保健福祉センターに電話してみる。本当に彼にとってこの治療法でよいのかどうか、病院に通いだしてからなんだか余計に苦しみ出したような気がするんだよ。アホでもバカでもなんでもいいから、誰か助けてあげてください。涙が勝手に出てくる。 -
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