Land of Riches


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 2026年06月28日(日)   北海道の南 

私が人生二度目に当てた馬券、パドックでいいなと思って買ったジュタ。
当時は矢作厩舎の馬具(見ればすぐ分かる紅白)も知らなかったし、2025クラシックでは
その中山競馬場で行われた皐月賞で瑠星さんが騎乗していたのも後で知りました。

BCクラシックを制した世界一のダート馬フォーエバーヤングの鞍上たる瑠星さんは、誰もが認める
矢作厩舎の主戦騎手ですが、私の初心者なりの印象では、あまり自厩舎の馬に乗りません。
主に栗東の各厩舎から騎乗依頼を受け、ある時は調教から乗り、ある時はテン乗りします。
(人の縁から騎乗機会を頂いた最たるものが、エージェント繋がりだった先日の日本ダービー)

故障明けのジュタは美浦Sでは横山武史さん、エプソムCでは佐々木大輔さんが騎乗。
いつか瑠星さんが乗っている姿を見たいと願っていたのですが、ついにやって来ました。

11年目にして初めて夏の福島滞在を“美浦の厩舎とコネクションを作るため”決めた瑠星さん。
ずっと乗ってきたバドリナートのラジオNIKKEI賞、瑠星さん自身が気になったとかで栗東の
松永厩舎に福島メイクデビューにしてもらったと噂のエピファネイア産駒ラッキースパークル、
2つのご縁とマリアイリダータの口取り式(瑠星さんも不義理を働いたと感じていたのか、
珍しく他厩舎のインスタストーリーに触れていた)を恐らく手放して函館に移動しました。

「世界の」と冠する人も多い、調教師リーディングでも上位の矢作厩舎ですが、実はJRA重賞は
2024/11/30のチャレンジカップ(川田さん騎乗のラヴェル)以来勝っていません。
無敗三冠馬コントレイルも輩出して、JRAでやることはやり尽くしたとも言われますが、
5月末のカルチャーセンター講演後の取材でも、矢作先生は数年後に控えた定年までに達成したい
目標として凱旋門賞、ケンタッキーダービー、アスコットでの勝利を並べながら、同時に必ず
やり遂げなければならないこととして“瑠星でJRAのG1を勝つ”と答えていました。

瑠星さんはチャンピオンズカップ3連覇を含むJRA G1 7勝ですが、全部他厩舎の馬です。
矢作厩舎で勝った直近の重賞は2022/10/29のアルテミスS(ラヴェル)と3年半以上も前。
フォーエバーヤングが強すぎてそんなイメージないのですが、あの馬は中央走ってないので…。

カットソロやテルヒコウはクラシック戦線脱落しましたし、直近だと目黒記念に気分屋のDMM馬・
キングスコールで挑むも、うまくいかず。ジュタは昨年のクラシック戦線には到達した馬です。
矢作先生は競輪場と近い函館競馬場が日本では一番好きだと公言し、勝ちたいレースに先述の
海外大レースと並び函館記念を掲げています。弟子が福島で何かを失うとしても召喚しました。
矢作厩舎の主戦騎手である恩恵を誰よりも受けているからこそ、強制召喚には逆らえないのです。
(奈穂さんはじめ矢作厩舎のスタッフは多くが北海道滞在。自前の宿もありますしね…)

ジュタは逃げた武豊さん騎乗のケイアイセナを追い、4コーナーまで2位に着けていました。
最後の直線、瑠星さんはムチを打ちますが、ジュタは伸びるどころか沈んでいきました。
「すごくスムーズなレースはできましたが、勝負どころから手応えがなくなってしまいました」
瑠星さんの設定したストレッチゴールについていけなかった馬に対して頻出のワードです。
これは、ジュタには重賞を勝つ力がないということなのか……まだ諦めたくはないのですが!!
せっかく私が自分の目で見ていいなと思った馬、その馬が瑠星さんと縁があったのに…。
(ジュタの次走はG3七夕賞の裏開催にあたる巴賞らしく、さすがに今度は別の騎手かと)

この夜、レースでのジュタの出来と、矢作先生が瑠星さんに令呪を切ったショックで19時頃には
布団に入ってふて寝してしまいました。朝の5時頃まで。久々に長く寝ちゃいました。
でもその後、瑠星さんの福島滞在にはいろんな思惑が絡み合っているらしいと知って、
自分の中でどう消化するか…どんな着地点で飲み込むか、まだモゴモゴウダウダしています。

3回阪神開催こそ騎乗数を増やし開催リーディングを獲得したものの、それ以前の開催では乗鞍数を
40代の川田さんに次ぐまで絞り、対して勝率は大きく変わらなかった(最近は15%前後)ため、
年間リーディングで望来さん淳也さんに大きく遅れを取り、取材でも少ないと口にしていたこと。

その乗鞍削減は、BCクラシック以降の取材等「競馬ではない仕事」の増加により疲労が重なり、
一番欲しいものを聞かれて休みと即答する有様から来ているのではないかと推測されること。
(それなのに新喜劇に連れ回されたりする…いやトーク力は確実に伸びているのですが…)

ルメールが夏休みを今年は長めに2ヶ月も取る(年齢もあるしリーディング独走もあるかと)ため、
ノーザンファーム天栄@福島県の良質馬に乗せる代打ジョッキーが必要とされたこと。
(ちなみにノーザンファームしがらきは川田さんではなく最近は淳也さんに依頼するらしい)

福島はJRAの10競技場で最も格が劣るとされ、馬主もメイクデビューは嫌がるとされていました。
ただご時世で輸送も安くないからか、この夏は福島だけがフルゲート16頭の新馬戦も多々。
瑠星さんはこれを書いている7/5時点で福島での戦績7-2-2-7で新馬戦だと3-1-0-0という
春先とは見違えるような結果(5月は平場でも1勝も出来ない日も普通にあった)を残してますが、
ぶっちゃけ馬質が凄く良くなっていて、それが本人の頑張りというより政治的な要因っぽいので、
どう受容したらいいのか、素人過ぎてモダモダしているのが率直なところです。

勝つ(結果を出す)にも、騎手が成長するにも、良い馬に乗るのが一番なので、乗れていることを
素直に喜べばいいのではないかとも思うのですが……なんだろうなあ、このもやもや感。

私はいつかジュタが瑠星さん鞍上で勝つ日を夢見て、これからもくじけず応援していくのみです。

2026.7.5 wrote


 2026年06月20日(土)   Nos sumus tempora. 

昨年6月にうまくいかなかった鎌倉での坐禅をやり直したいと思いつつ機会が掴めず(挨拶)

雨の中、久しぶりに刀剣博物館の「特別重要刀剣等新指定展」に行ってきました。
刀剣博物館を運営する日本美術刀剣保存協会が特別重要刀剣を審査して決めているので、
新しく認められた刀を所蔵者名含めて世にお披露目する展覧会となっています。
だから基本的には撮影不可。この展示に、ニトロプラスが2019年頃に入手しながら、
ゲームへの実装タイミングを測りかね、今年やっと登場した二筋樋貞宗(重要文化財)を
参考出展したため、会場には審神者らしき女性も数多く詰めかけていました。
重要文化財は万屋本舗やオタク系イベントに展示するの難しいですからね…。

実装済の貞宗モチーフ刀は全部見てますが、良く言えば上品、悪く言えばおとなしい印象。
それに比べ二筋樋は南北朝らしいボリューミーな姿に見どころの多い刃文と威圧感があり、
体格の良い警察官系男士としてデザインされたのも納得でした。押形を見ると週明け以降に
ひっくり返されての展示となる差裏はもっと刃文が華やかで目を惹きそうな印象です。
初見の刀を差裏から見るのもなんだか落ち着かず無理やり行った感もあるのですが、
差裏もちゃんとこの目で見てみたいと思わせてくれる素敵な一振りでした。
(ゲームとしては初は戦力としてカウントしにくいので極の実装ペースを更に上げて欲しい)

展示会場の客層は鈴をつけてきて歩く度に鳴っていた(恐らく)知的障害者の男性、
それに対しての悪口が声として漏れ出ちゃっている女オタク審神者、ベタベタとガラスを
触ってしまう外国人観光客の子供…と悪い方で充実していました。いわゆる陰キャをあまり
競馬場では見かけない気がしました。ギャンブルは熱情を外に向けるものだからでしょうか。
(こう考えるとウマ娘から競馬に移行しない層が一定いるのも分かるような)

あと個人の私物なので大きな声では言えないのですが、出品に長谷部国重の太刀があって、
おとなしめの皆焼に細い刀身、小さな切っ先と国重らしからぬ作でビックリしました。
他の展示品に南北朝時代の太い刀が多かったので余計、印象に残りました。
江戸時代くらいの作と同様に、きっと国重が昔の刀を模して作成したものだと思いたいです。
(最近では二次国俊と来国俊も同一人物の作り分け説が主流なのもキャプションで学びました)

夜は男士・安宅切とまさかのコラボを果たした映画「黒牢城」を鑑賞。髭切単騎のライビュで
スタッフが非常灯を消し忘れたお詫びの無料券はずっとこの作品で使うと決めていました。
(刀剣男士が時代劇系邦画とコラボするのは引っ越し大名・燃えよ剣に続いて3作目。
 作中に該当男士のモチーフ武器が全く登場しないコラボは初めて)

原作小説も私にしては珍しくハードカバーの時点で読了済。有岡城の牢屋で黒田官兵衛が
籠城戦中なのに士気を下げる不可思議な事件を安楽椅子探偵として解決するミステリーです。
今回は時代劇を初めて撮る監督が城主・荒木村重に焦点を当て、モチベーションを左右する
心理的要素(特に宗教)に振り回されていく人々を描く作品となっていました。

村重の妻は長島一向一揆の生き残り。現代でも神社仏閣に落書き等は罰当たりとされますが、
本当に天罰が存在するなら見せてみろとある意味合理的な信長に実践(下女の処刑)を命じられ、
村重は“一般的日本人の心情”から反発し離反します。そんな村重からしても、天罰は下るべきだと
まるでオウム真理教のごとく“天罰による死者”を作出し民の人心をまとめようとした妻の心理は
理解し難く、犯人探しにたびたび官兵衛をAIへ質問するかのように訪ね、尋ねます。

官兵衛が村重のリクエストで犯人のヒントを与えるのは、愛息・松寿丸が死んだと言われたから。
こんなに息子思いな官兵衛珍しいのでは。最後は史実通り村重が城を出てしまうのですが、
理由は毛利への使者として自ら赴くため。心が壊れた妻を置き去りにした城主に同行する者は
最終的には忠臣1人だけになってしまいます。映画を見に行った翌日に放映された大河ドラマ
「豊臣兄弟」では村重夫妻が逆に妻がかっこよく(松寿丸を助けたのは彼女という設定)、
夫が情けない描写になっていたので、時代劇は設定で印象が変わりすぎる…と改めて思いました。

普段は現代を舞台にした作品を撮影している監督だけあって、会話劇はよく言えば丁寧、
悪く言えば冗長に感じました。一番残念だったのは見に行った映画館に安宅切の刀剣乱舞
コラボイラストが展示されていなかったことですけどね! 先述の理由なので仕方ないのですが。

2026.7.5 writing finished


 2026年06月17日(水)   関東の南 

川崎には競馬場と競輪場が並んでいるエリアがあって、あまり近づいてはいけないと聞いたのは
果たして何年前の記憶なのか……川崎駅近辺は駅近くの商業エリア(歩いてもチネチッタまで)と
大師しか行った経験がありません。そんな私を退社後、川崎に向かわせたのは仕事の鬱憤でした。

最寄り駅は大師線の川崎の隣駅。JR川崎駅からは徒歩15分だそうですが、遠く感じました。
(距離として短いルートを歩くと歓楽街を突き抜ける羽目になるので大きな通り沿いを移動)
今まで足を運んだ競馬関係ではWINS錦糸町が一番治安が悪いと思っていましたが、川崎競馬場は
それを超える混沌でした。WINSは女性比率が低すぎるだけで、清掃は行き届いています。

川崎競馬場の有料席ではないエリアはアスファルトの床にマークシートが散乱、ペグシルだって
インフォメーションに言ってもらわないといけない、場内グルメも昭和感漂うタンメンなど。
食べる物が見つからず中華料理屋がレジ横に置いていたテイクアウト焼き鳥を頬張りました。
ロジータの川崎競馬場クラフトビールも頂きましたが、見本が本物なので虫が群がるという…。
あとフライドポテトに大量のトッピングもしましたが、多分失敗でした。立ち食いできない!
こんなスポットにもちゃんと身綺麗にして来る瑠星群のお嬢さん達は強いと心底思いました。

というか、TCK(大井)って地方競馬としては物凄くまともなスポットなんだなと、強く強く。
(船橋は非開催日にしか入ったことないのでノーコメント)

照明も全体的に薄暗い感じで、場末感漂いますが、パドックや本馬場と観客との距離は至近。
臨場感の点では迫力ありました。パドックなんか近すぎて、馬の蹄が側溝の蓋に引っかからないか
心配になってしまう程。周回する時に岩田望来さんが乗るペンダントは瑠星さんが騎乗する
フルールドールに比べてガタイの良い馬だ…と羨ましく感じたのですが、これを書いている今、
馬体重を見直してみたらフルールドールの方が30kg以上大きくてビックリしました。
そもそもJRAから4頭出走なのに5番人気(地方馬より下)でしたからねフルールドール…。
4分の3を当てるだけで良かった東京ダービーとは訳が違ったのです。

レースは後方につけ(川崎はコースが小さすぎて2100mだと1周半以上走る)最後に良い差しを
見せたペンダントが逃げたジュワネングをかわし制覇。最後の直線は岩田父子の叩き合いでした。
なんか羨ましかったですね。私は坂井家の親子対決には全く間に合っていませんから。

春から競馬にハマって、思ったより女の子でも抵抗なく行けるスポットだと思っていた競馬場にも
古き良きというか、みんながイメージするようなジメッとした所もあるのだと勉強になりました。
南関4場の一角である川崎がこうなのだから、もっと凄い地方競馬場もあるんでしょう、きっと。

2026.7.5 wrote4


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