Land of Riches
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アメコミ風味の男士ラバスト、極短刀の頃から推しが自引きできないのですが、 (我が家にある信濃極は長谷部缶バッジの抱き合わせで引き取った物) 大本命の長谷部極が来ても、相変わらず引けません。2100円使って1つです。 ある意味順当な確率とも言えますけど(全7種)大倶利伽羅と和泉守ゼロですから…。
そもそもtwitterで流通開始と言われた25日(土曜)は入ってる筐体を 探すのから一苦労で、小山⇒池袋⇒新宿⇒秋葉原と歩き回っても見つからず。 これまたtwitterでヨドバシ梅田にあったと見たので、アキヨドに行ったら 複数台あったのです。しかし両替機が壊れていて思うようには回せませんでした。 今日は松戸のメイトでトライしましたが、筐体が壊れて投入しても商品が出ず。 相性が悪いのもここまで極まったか感があります。そんなの極めたくない…。
そして土曜はGUの安いスリッポンスニーカーで結城の町から歩きまくった結果、 踵の腱が炎症を起こしかなりの痛みに。無印良品のインソール流石ですね。 すっかり飼い馴らされました。今スリッポン売れ残りの白しかなくて残念です。 あちこちの無印で探してはいるのですが。100均との質の違いを感じた アクキーカバーといい、払うべきところには払わべしと思い知らされるこの頃です。
……だから日光行く特急料金が運賃超えだからってケチらない方がいいと思うよ私?
当初は深大寺で行われるジークレフ主催の茶会でセッティングされた 紅茶占いに予約してたんです。ですが、週はじめに突然の中止連絡。 (まさかのジークレフからの着信履歴。結局折り返してないけど) 茶会自体は開催されるので、なんらかの“主催者都合”で占い主催だけ出展なし。 何があったのかは分かりませんが、茶会後にホーム側なら1500円で ヴェルディvsジェフが見られるという計画が潰れ、かなり苛立ちました。
心はモヤモヤ、空は真夏の快晴…ずっと行くか迷っていた結城の御手杵コラボ、 路線情報を検索したらかなり早く行けると判明したので、思い切って踏み切りました。
前回の結城は、水戸行くついでの“ときわ路パス”だったので、友部からの いわゆる横移動が結構時間かかった(あと本数も少ない)のですが、 今回は“休日おでかけパス”を利用した小山回り。新幹線は使わなくても 宇都宮線(新松戸・浦和経由)で意外と短時間で行けるのです。
結城駅で降りると、改札前のショーケースが早くも今回のコラボ案内に。 刀剣男士御手杵のフラッグがいくつもはためく階段を降りると、 午後から始まる合同展示待ちの審神者の待機列ができていたのでした。
列を見て展示は諦め、まずはスタンプラリーへ。距離は長くないのですが、 高い建物(=日陰)・コンビニ・自販機の少ない結城を5月とは思えぬ酷暑で 歩くのは思った以上にダメージ大。飲食店も多くはなく、版権クリアしているのか 怪しいと評判になったコッペパン屋で既にできていた焼きそばパンを買うも、 今度はこれをどこで食べようか困る始末…。日傘はあって助かりました。 チェックポイントで椅子に座ってスタンプの設置個所を案内する係員 (結城市役所は福祉関係の部署まで総動員だったという噂)の 足元に空のペットボトルがいくつもあって心配になったりもしました。
結局、コッペパンは住吉神社の片隅にあった流水脇のベンチで食べることに。 座って食べていたら、散歩に来た老夫婦に声をかけられました。 千葉県から来たと告げると、80代の旦那さんが結城で成田山の講をまとめる役の 3代目だと判明。毎年3が日に欠かさず参拝しているそうで、素直に凄いと思いました。 私も船山さんが大学進学してからは毎年1月に参拝してますけど、 松の内に行こうものなら人に溺れてしまいます。お不動様の威光は凄いですね…!
蔵美館にいる御手杵がサミット参加で駅前に移動している(実はこの日午前、 神社であったご祈祷に5振りの御手杵が参加しているので、市内をちまちまと 移動していることになる)ため、スタンプラリーや物販はさくさく進行。
とにかく結城市の動員体制が凄くて、物販もオーダーシート手渡し係、受取係、 レジ係と複数名対応(冷たい水とマンホールカードのサービス付き)、 蔵美館入口でのカード配布も2名、駅前でまゆげったと写真を撮る係も 複数人と準備万端。それ以前にスタンプラリーで使う無料配布の台紙が 結城の歴史、食事処、果てはお手洗いまで掲載された紙質のいい冊子で、 どれだけ税金つぎ込んでいるのか申し訳なく感じる程でした。
今までとうらぶの自治体コラボには割と参加してますが、ここまで良い紙、 これほどまでの人員体制は覚えがありません。さすがはどの自治体よりも 早くとうらぶコラボに手を挙げた実績を持つ結城市と言うべきでしょうか。
加えて、結城の人は優しくて。他の審神者さんもラリーの道中で立ち寄った 酒蔵や味噌蔵、お菓子処等で話しかけられたエピソードを多数投稿してましたが、 間違いありません。まさか房総で起きた震度5弱を和菓子屋のラジオで知るとは…。 (しかも甘い物たくさん食べられないので、ばら売り2つしか買えなかった私にも 凄く愛想よく接して下さるのでした。他の町なら無愛想にされても文句言えない。 なか川の結城朝光最中、ゆず餡が美味しかったです。あと結城名物ゆでまんじゅう!)
駅前に戻り、待機列も短くなった合同展示へ。御手杵は昭和20年5月25日の 東京大空襲で焼失し、残された写真等から各地で復元されているのですが、 関東各地(比企、前橋、川越等)にあるやや異なる形状の槍+鞘を 一挙に展示してしまおうという、復元だからこそなせる一大イベントです。 雛壇に並んだ槍、左右に鎮座する鞘…大迫力でした。刀と違い、 写真撮るのに人が溜まらないのもまた良かったと言えるかもしれません。
燭台切もそうですが、悲しい…“致命的”な出来事を経たからこその 他の現存刀剣とは異なる各土地との結びつき(展示可能時間が長い)、 これもまた歴史だというのがたまらない気分にさせられます。
横には各所が出展した物販ブースに展示以上の長蛇の列が。 街中のギャラリーではここまで人がいないという誘導もあって、 比企から出店の長いおみくじを引くべく、また暑い街を歩きました。 (先述の和菓子はこのタイミングで買いました実は) おみくじ、大吉でした。
とにかく町を挙げて、いや関係各所が力を合わせて、 御手杵という存在で結びついた審神者をもてなそうという とてもハートフルな“お祭り”だったように感じました。 先程書いた通り、結城市の準備は中でも図抜けて丁寧だったのですが。
審神者も持っているカバンが徳ミュだったり足利だったりキョーハクだったり 歴戦の猛者らしき人がいたり、御手杵たくさん連れてきました!風の人がいたり、 (駅前の公共施設看板にもちを並べるイベントは結果凄いことに) サービス開始から年月が経過してお互い色々経験してきたのだと改めて。
今回はおでかけパスだったので、帰りは小山で下りて宇都宮餃子を食べるという 謎展開もできたのでした。宇都宮の餃子は栃木SC通い以前の那須スポ通いで 教えてもらったものだし、その那須スポそばに水戸光圀が守ったという 那須国造の石碑があることも今回初めて駅にあったパンフで知ったり。 自分の記憶の中で繋がる快感は、自分だけのものだとも感じられました。 他の人には話したって通じないことですからね!(苦笑)
2019.5.27 wrote
2019年05月22日(水) |
MX4D vs 4DX |
レディースデーを利用して映画刀剣乱舞4Dを両方制覇することに成功しました。 演出がかなり違うとtwitterで見かけてはいましたが、実際相当違いました。
大雑把にまとめると、MX4Dがメリハリ大きい(何もない時間帯は本当に何も起こらず、 動き出すと結構大胆)なのに対し、4DXは終始細かく動いている感じです。 これはとうらぶに限らず、両社のモーションプログラミングで どの作品にも適用している哲学みたいです。だから好みの問題ですね。
MX4Dの時は酔い止めを飲んでいたので正当には比較できないんですけど、 個人的には4DXの方が画面と合っていて、没入感は高いかなと。 ただし、4D見た!という満足感にはやや欠けるとも言えるかもしれません。
【4DX仕様の使われ方】 ☆シートの可動…カメラの動きに合わせ微妙に動いたりもしている。 (長谷部が胸ぐらをつかむシーンの動きは小さいからこそリアルだった) ☆風…竹藪のシーンは本当に風が吹いているように感じられた。 ☆水しぶき…不動が敵を池に落とす1回のみ。 ☆香り…桜吹雪はほのかな野の草系。煙っぽいのもあったかも。 ☆煙…合戦シーンで一度たちのぼる。 ☆風圧…矢や斬撃表現として控えめに使われる。頻度少なめ。 ☆フラッシュ…白一色だが細かく間隔が調整されていてGOOD。
【MX4D仕様の使われ方】 ☆シートの突き上げ…4DXと違って人間の戦闘にはついていないことも多い。 ☆足元への感触…素足はおすすめできないぐらい気持ち悪い。「足元がお留守だぜ!」 ☆香り…桜吹雪は分かり易く甘いローズ系のアロマ。 ☆突風…刀剣男士の斬撃は空気噴射で表現。 (監督ツイ見るまで敵が消える表現かと思っていた) ☆水しぶき…池ポチャ以外に長谷部と三日月の血しぶきがあり計3回。 ☆ストロボ…色がついているので遡行軍登場は赤く光る
【殺陣の表現】 MX4D=男士が刀を振るうと空気噴射があり左頬に当たる。それに振動をプラス。 4DX=刀を振るうと小さく振動、振り下ろされる瞬間に小フラッシュ、稀に頭部から噴射。
【三日月の被弾】 MX4D=水しぶきで吹き出す血を表現、プラス揺れ。 4DX=背中からの突き上げで撃ち抜かれた感覚を表現。
来週水曜が大画面での見納めになりそうなので、どちらで見るか凄く迷います。 選択肢がある、というのも都内で働いている者の特権と言えますが。
最近メガネかけてても見辛くて、先日の視力測定で1回目は左0.4右0.7という 脅威の数値(メガネかけて)を叩き出した(2回目にもう少し上積みした)し、 2年前に買ったJINSのフレームが摩擦で柄が剥離してきて非常に醜いのもあり、 数回の店舗通いで決定したAirframe(あまりに軽すぎて他のメガネかけられなくなりそう)で 発注しました。そして視力測定と既存メガネの度数確認。結果…そのままでいいじゃない、と。
もともと2年前もPC仕事だから少し弱めで矯正しましょう、と言って作ったのです。 自動測定が吐き出した数字は2年前のまま。つまり、見えにくくなっているのは 別の要素なのです。実際、片目ずつだと若干見辛くても、両目なら1.0弱はキープしてて。
ブルーベリーが目に良い、というのは学術的な裏付けないらしいですが、 口コミが山ほど出てるしサプリにトライしてみようかという気持ちになってます。 なにせ最初に書いた健診での数字の話をしたら、その日調子悪かったんじゃないですかと 聞かれたくらいです。目の機能には意外とストレスやら関係してるらしく、 プラシーボでもいいじゃないかと。大事なのは刀ステがよく見えることです!!
メガネの他にマルイのらくちんバッグも摩擦で擦り切れ半端ないので 買い直したいのですが、どうやら展開が小さくなってるらしく、 好みのが見つかりません。PORTERのトート買うぐらいならRoadsideの とうらぶトートで出勤してもよくね?とだんだんヤケにもなってきてます。
刀ステ新作の副題がweb配信の2.5Dラジオで発表されました。慈伝。 単純に明るい話では無さそうな悪寒(苦笑) これはラジオ聴きながら打ってます。
今日はMX4Dで映画とうらぶを見てきました。揺れると聞いたので酔い止め服用で。 現在、眠気という副作用が猛烈です。そこそこ揺れましたが耐えられない程ではないかと。 一番揺れたのはMX4Dのデモでドライビングした時じゃないかな(おい) 長谷部や三日月の血しぶきを浴びました。眼鏡着用者には不利ですね…。 一番印象的だったのは桜吹雪のたびに漂うローズっぽい甘い香り!
twitterで見かけたレポート見ると、MX4Dと4DXではかなり違う演出が つけられてるっぽいので楽しみです。MX4Dのリピートはないかな。 一番気持ち悪いのは足元のビラビラ…素足じゃなくて良かったです(本音)
アリオ西新井で半日を過ごしましたが、ハサミや充電コードが108円で手に入る ダイソーは凄いなと感じると共に、アクキーカバーやビニールバッグなど 100円では買えないものには値段相応の価値がある(主に品質的に)と思わされてます。 資本主義に基づいて付けられる価格には、それなりの必然性があるんですね。
今日は仕事をほぼ定時で切り上げて、社内のいろんな優秀な方々の話を聞く研修に。 バックヤード事務なので、会社にとって一つの歯車でしかない日々の仕事は 正直やりがいの乏しいものなのですが、自分には想像もつかないような ヘビーな業務に携わっている方もたくさんいるんだと知れただけでも良かったです。
図書館から借りている本のうち、一番早く返却依頼が来そうな渋沢栄一の 論語解説本(抄)も読了しました。成功した人が言うと説得力がありますね。
本日は刀ステのチケット一般発売日。10時前から右手でPC、左手でスマホの 二刀流でリロードを繰り返しまくった結果、見切れ席を確保するのがやっとでした。
今回は今までで最も一般の枚数が多かったらしく、取れたという人が多い反面、 それでも取れなかった人もたくさんいて、twitterのトレンドに刀ステ一般のみならず 画像認証やら枚数選択まで入ってしまうという地獄。発券した席は番号見るだけで 物凄い見切れだと分かってしまいましたが、同じ空気吸えるだけマシということで…。
今日は他に幽遊白書(!)の先行が始まったり、刀ミュの当落があったり。 今後の予定をようやく立てることが出来、いろいろホテルや交通手段を予約しました。 ローチケ相手に苦戦している間に届いた人間ドックの結果が結構酷かったので、 もうちょっと健康に気を遣おうと思いました。暴食が激しいんですよ私。
幽遊白書が舞台化すると仕事中(こら)にTLで見かけてビックリしました。
荒牧さんが出演するサザエさんといい、舞台化原作の枯渇を感じます。 あまり漫画に触れないで育ったので、全巻読破している作品は 指で数えるほど少ないのですが、幽白はその一つなのです。 (ただし弟の物。その他読了作品はるろ剣、ぼく球etc.)
蔵馬=鈴木拡樹さん/飛影=橋本祥平さんなのが、絶対に文句を言わせないぞという 製作委員会の強い意思を感じます(笑) コエンマの荒木さんともども、 これでダメなら誰が演じるんだと言いたくなる2.5次元の精鋭揃いですね。 キャスト一覧に並ぶ名前だけでチケットが消えてなくなるのが想像できるこの感覚、 虚伝の初演で拡樹さんや染谷俊之さんの名前を見て以来だと思いました。
しかも大千秋楽が何故か愛知県一宮市という謎設定なので、かなり行きたいです。 福岡のももちパレスも捨てがたく。とりあえず申し込むまでです。待ってろe+!!
今月末or来月に栃木遠征を予定しているので、最近ある意味懐かしの 栃木SCオフィシャルサイトをよく見るのですが、次回ホームゲーム発売の 新作グッズにサインボールを飾るためのプラ板スタンドがあって、 こういうアイテムが大学サッカーでサインボールをよくゲットしていた 10年前にあったら良かったのに…と思ってしまったのでした。
もう船山さんがRKUを卒業して10年が迫ってきているのに、 いまだにベストヒーロー賞のサインボールは玄関の靴箱に直置きです。 10年近くサインボールやスパイク、本人着用ユニフォームを飾っている自分に、 苦笑いしたくなるような、よくここまで頑張っていると褒めてやりたくなるような、 相反する複雑な気持ちになります。エスナイデル監督の悪い憶測が的中して サガン鳥栖の監督になり、船山さんが万が一引き抜かれたら本気で笑えません。
History repeats itself になってしまいますから。
仕事に行くよりも早起き・早出して甲賀市のミホミュージアムに行ってきました。
静嘉堂文庫で曜変(稲葉天目)を見て、3碗同時展示プロモーションに対し ひねくれていた自分を一瞬で反省させられ、BRUTUSを帰り道で買った私。 3碗の中でも美術館ではなく社寺それも拝観謝絶の大徳寺龍光院が所蔵し、 今回久しぶりに外に出てきた物をどうしても見たいとスケジューリング頑張りました。 まさか弟一家の実家泊と重なった結果、瀬田の健康ランド隣接ホテルに 泊まる羽目になるとは思いませんでしたが(GWなのに通常料金で助かりました。詳細後述)
大徳寺にはたくさんの塔頭があります。戦国大名が父の冥福を祈って…は お約束の建立パターンで、織田信長は黄梅院、細川忠興は高桐院を造りました。 そして龍光院は黒田長政が如水のために造ったのです。如水の法名は「龍光院殿」。 代々の藩主が寄進を行い(藤巴紋の箱も展示されていた)、今も黒田家の霊屋があります。
事実上の開山である2代目・江月宗玩(初代春屋宗園はすぐに亡くなったため)は 豪商にして茶人だった津田宗及の次男。実家・天王寺屋が大坂の陣を経て没落し、 使われていた茶道具などが龍光院で伝来したと推測されています。
曜変天目は意図的に作れる物ではないと考えられており(再現を目指す 陶芸作家の作品もBRUTUSに載っていたけど、まだまだ遠く及ばない) 当時からそんなに数あるものではなかったようです。海渡るだけでも大変ですし。
織田信長が持っていた足利将軍家伝来の曜変天目は現存3碗を超える逸品で、 名物狩りを行った信長もかなり愛用していたらしく、ゆえに本能寺にも持ち込まれ、 持ち主と共に燃え尽きたと言われています。曜変っぽい(厳密な定義があって、 それをクリアしているのが現在世界で3碗のみ)天目は他にもあって、 前田家伝来の耀変を所蔵しているミホミュージアムの館長が 茶道具の専門家なのもあって今回、借りてきての展示が可能だったようです。 (ミホミュージアム自体はMOAと同じで宗教団体のコレクションが起源の美術館)
耀変でも充分美しかったですが、国宝のそれは、稲葉天目同様に、宇宙を感じました。 いや、1時間並んだ果てに見られたのは、少人数で区切られてケースに近づき、 観覧する1分間をきっちり測定され追い出されるという、数年前に 小夜左文字が展示された時に行われた方式と同じやり方でしたが!
自伝を元に書き起こされた宗玩の年表を見ると、幼少期から神童的存在のようでしたが、 帰依という形で見いだしたのは黒田長政のようでした。柳生家を徳川家康に 引き合わせたのも長政ですけど、時折父親譲りの慧眼を発揮するのが面白いですね。 如水・長政親子の僧形肖像画掛け軸も展示されていました。実は展示は一部入替で、 終了した前期には「あんらくの空」で知られる長政辞世の句の掛け軸も出ていたのです。
図録(めちゃくちゃ分厚くて重そうだったので断念…)で見ただけでも 胸が締め付けられたので、実物を見たらどんな気持ちになったのか、 想像がつきません。宗玩には僧衣によく使ったお気に入りの柄があるみたいなんですけど、 辞世の句もその柄の布を使って仕立てられているとのこと。二人の親密さがうかがえます。
長政は京都で病に倒れたのですが、亡くなる直前まで公案に取り組んでいたようです。 狗子仏性―人生は無の一字に始まり、そして終わると悟りを得たとされます。 この姿を描いた…犬と長政と師が並ぶ参禅図、実は3枚も描かれたようです。 公案に取り組んだというのも、真実なのかどうかは分かりません。 如水の僧形図同様、長政もクリスチャンだった時期がありますから、 幕府が禁教政策を進める中では、禅宗に帰依しているアピールが必要だったのでしょう。
それにしても山の中(宗教団体の方針で自然農法を行っている)なのに 凄い人でした。恐るべしGW。レストランも激混みで何も食べられず、 行きの新幹線…名古屋からこだまに乗り換える時に、名古屋めしを挟んだパン (中身はエビフライ、味噌カツ、小倉あん)を食べておいて正解でした。
石山駅から向かうバスも強烈で、瀬田川沿い、夕照の道辺りは美しかったのですが、 山に向かうにつれ、基本1車線で、これまた遠くから自家用車で来ただろう人たちと すれ違うのが崖端に用意された待避所でぎりぎり…という光景の繰り返し。 今まで“どこに連れていかれるか分からないバス”と言えば、 ビッグアーチに向かうのと呉・郷原グラウンドに向かうの(後者は厳密にはタクシー)でしたが、 そのインプレッションを更新できそうなすさまじい道のりでした。
龍谷大生(私大は10連休ではなかった模様)あふれる石山から隣駅の 瀬田(快速非停車駅)へ向かい、健康ランドの無料送迎ワゴンで寝床へ。 これまた昭和臭のあふれる空間でしたが、ラドン温泉はともかく、 ジェット水流で身体をもみほぐせたのだけは良かったです。 併設の居酒屋で頼んだ焼きそばが鰹節の山と化していたのにもビックリ…。
ともあれ長い1日でした。
2019.5.9 wrote
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