Land of Riches


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 2003年07月31日(木)   「なんて言うんだろう」 

また間が開いてしまいました。本当は今夜もこんなタイプなんかせずに寝ようかと
思ったんですけど…いや、実際にやるべきことをやれたか否かとは一切関係なく、
割と頻繁に入浴すら忘れて、眠りに落ちてしまうのですが。どこかへ遠征した後の
疲労からの回復ペースが日に日に落ちているのが分かります。これは紛れもない、老い。

ちょっと関西へ日帰りするくらい、昔ならなんてことなかったのに、
今ではふくらはぎをどれだけマッサージしてもらっても、どうにもならなかったり。

頭と体、どちらが疲れているかなんて分かりません。一つだけ確実なのは、理性の活動が
感情の望みには全く追いついていないこと。澱んだ肉体は思考を展開させる余地を許さず、
通常なら簡単な作業でしかないこと(例えば私が仕事でしている庶務)もなかなかできず、
最近、襲撃回数を増やしている真なる鬱すらはびこらせず、ただぼんやりしているのです。
沈んでいるのです。何も考えられず、何もできず、不快感と疲労だけがまとわりついて。

…山本拓弥くんが右サイドでボールをキープして攻め上がる瞬間、そんな、本来なら
幸福の分類に属するはずの時間でさえ、鬱は容赦ありません。私は毎年見るたびに
男らしく洗練されていく山本くんに圧倒されながら(今回は特に肉離れをおして
強行出場していたのに―とてもそうには見えませんでしたが)全くその彼とは関係ない
心の闇、漠然とした…正視できないから輪郭のはっきりしない不安に囚われているのです。
同時に…そう、同じ瞬間に。あどけなさなどまるでなくなった拓弥くんは2年という
失われた時間の“存在”を誇示する人で、彼の成長は私がいかに時間を無駄にしたのか
間接的に示していたりもするのです。私にとっては…私にとっては。

好きなものは好き、いいものはいいと言える幸福、主張できる快感を久々に味わいました。
一度は諦めかけたクラブユース選手権U-18、行って良かったです。勘は信じるべきなのか、
それとも、根本的な欲求には忠実であるべきなのか、そこは定かではありませんけれど。
それに比べて、前泊して見た国立での試合の、なんと両チームの情けないことか。
仮にも優勝争いに絡んでいるのに。プロこそスペクタクルな試合をせねばならないのに。

柏レイソルユースの柳澤くん、もうヤナギサワがこう変換されるぐらい好きです。
彼の魅力を多くの人に感じてもらえたのが、遠征最大の収穫ですか。
…やってみたかったんですよ。「見て見て!」「今の見ました?!」と。
愛する選手のパフォーマンスに、誰もが感嘆してくれる時を過ごしたかったんですよ。

2日間で6試合見て、いろんなことを感じたのですが、言葉が全く追いつきません。
失語症…間違った言葉を谷澤呼ばわりするのとはまた違う、どう表現したらいいのか、
ツーロンでの収穫を語りたくても(語彙が乏しいがゆえに)言葉が見つからず、
おもしろかった・楽しかったで片づけざるを得なかった谷澤さんと同じような、
気持ちを―感情を吐き出せないもどかしさ。タイプするのは喋るよりも億劫で。

見たことを伝えたいという欲求を失ったら、多分、私は終わってしまうでしょう。
鬱に苦しんでいた頃でさえ、LRはあったのですから。何も書きたくなくなったら、もう。


 2003年07月28日(月)   働けミキティ―The Japan Club Youth Football Championship 2003 

何を見ても楽しくなかった7月では、異色の思い出となった初めての全クラU-18。
2日間で6試合、黒焦げになっても、選手や高名指導者に睨まれても(やや誇張あり)
楽しかった…その感覚が心と体に残ったのなら、それだけで十二分です、はい。
残念なのは体が一つしかないため、限られたチームしか見られなかったこと。
サンフユースも、サンガユースも、ジュビロユースも見たかったんですけど。
あとは11時キックオフに繰り上げとなったため、バイキングを味わえなかったことも(><)

2日間とも、いわゆるユースヤクザの皆様にいろいろご教授していただき、
大変ためになりました。なのに、柏ユースの話をまともにできなくてすみません。
だって、ユースを見るのは初めてだったから…(多くの選手は春先のサテで見てますが)
グラウンドレベルで見る愉しさを本当に理解するには、まだまだ場数が必要なようです。

★ガンバ大阪ユース★
昨年のJユースカップでは、天皇杯準決勝をインプレッションでは完全粉砕する
超ハイレベルなサッカーを展開してくれましたが、チームカラーは相変わらずの
技量で相手を圧倒するもの。もっとも、このチームは夏はまだ未完成態で、地元開催の
Jユースにならないと本領発揮されない模様。スロースターターのため、今大会では
個人技術の高さをわずかに見せただけで終わりました。私が帰った後、丹羽くんですら
声が出なくなる(もともと丹羽くんしか声出さないらしいんですが)大苦戦を
結果的に王者となるサンフ相手に二度も繰り広げてしまい、冬のリベンジを誓いました。

(1)vs三菱養和サッカークラブユース
いつになったらガンバがペースアップするのだろう、と思いつつ、そのままで終了した
ファーストゲーム。むしろ丹羽くんが霞むぐらい声を出していて、私が試合後に
一度は候補から消された某ユース系サイト総本山選定ベスト11(これの選定作業に
自分が関わっていること自体が驚き)へねじ込んでしまったCB吉田くん(キャプテン)やら、
小気味良いプレーを何回も披露してくれた10番の土岐田くん(二列目)やら、
揃いのジャガードマフラー(タオルマフラーでないあたりがこだわり)をかけ、
ほのぼの応援を続けるお母様がたやらで、インプレッションは圧倒的に養和の勝ち。

(2)vs塩釜FCユース
スコアこそ大差がついたものの、前日に続き、塩釜が最後の最後に集中を切らしただけで
それまではガンバが苦戦を強いられていたことは特記すべきでしょう。あと、この試合を
見ている時、やたら周りに指導者の(新吉さんなど)が集まっていて、中でも毎度のごとく
暴言を吐いていた某A監督の発言が、ことごとく塩釜寄りだったのは忘れられません。
最後には試合見るのに飽きてしまって、サンフ森山監督に浮気してしまいました(殴)

▽家長昭博(7番・サイド)
Jリーガーですら履いてない“水色地にオレンジラインのスパイク”をお召しになり、
颯爽とサイドを駆ける“みずいろプリンセス”(これの命名者は誰?)様。
光ると何もかもを圧倒するのに、消えると全く存在を感じられない極端な人です。
2日目に膝へサポーターを巻いて現れた時には、多くの人(代表スタッフなど)から
心配の声をかけられていて、注目度が極端に高いのも感じました。ちなみに塩釜戦では
タッチを割ったボールを拾いに来た時に思いっきり目が合って、ドキドキしました(^^;

▽寺田紳一(10番・プレーメーカー)
かわいい顔して人を食ったプレーが好きなMF。1対1の場面で、相手をどう抜いていこうかと
立ち止まる「間」が最高に素敵。技量では突出しており、私が見た2試合とも、
その個人技だけで劣勢だったチームにどさっとゴールをもたらしてしまい、唯一の
2日連続ベスト11入りを果たしました(悔しかったので、2日目はムキになって(何を)
登録名を「ちんくん」としてみましたが、本当に試合中そう呼ばれていたのには驚き)

▽三木良太(9番・ポスト)
ガンバは3本の電柱系FWを装備しているのですが、彼が一番結果を出せませんでした。
5月のU-18合宿では、これまた多く揃っている電柱の中で一番いいと思ったのに…。
トップの岡本さんに安直な“ミキティ”」なるコールネームを頂戴したがために、
私から浴びせられたのは「働けミキティ!」。しかし、これを聞いてSさんいわく、
「2年前も『働け羽畑!』って言ってたような」。歴史は繰り返す?!

▽丹羽大輝(4番・CB・キャプテン)
彼の守り方自体はもちろん、声出しをこよなく愛している者としては、かなり不満な出来。
ほとんどコーチングを聞くことはできませんでした。総合的なディフェンスを見ても、
むしろ相方の野村くん(3番・スイーパー系CB)の方が良かったぐらいです。うーん。
良くない彼を見たのは初めてなので落ち込みましたが、このままで終わるわけがありません。

★鹿島アントラーズFCユース★
本来なら最も身近でなければならない気がするユースチーム。しかし、サテライトでも
Aグループだけはスルーして暮らしている私がユースチームそのものを見るのは、
記憶から一度は抹消された1998年・Jユースカップ優勝以来ではないかと思います。
前線を中心に本職ではない(と某子鹿好きSさんに教えてもらった)選手が多く出場を
余儀なくされたのもありますが、後ろの方が見ていて楽しい、私好みのチームでした。

(1)vsコンサドーレ札幌ユースU-18
清水ユースとどちらを見るか迷った私を、こちらのコートへ連れてきたのは札幌の
GKコーチ赤池さんだったはずなのですが、気がつくと鹿島にメロメロという結末に。
鹿島に、というよりは、二人のMFに、ですが。これで翌日も鹿島を見ることに決定。
どちらもGKはよくやっていた、と書きたいのは私が甘いのでしょうか?

(2)vsFC東京U-18
噂の“当たりな梶山”を見たいと願えど、トップに借り出されまくりの彼は全クラには
参戦せず。残念。右サイドのアタックが結構手強かったです(でも名前を認識してない…)

▽山本拓弥(10番・サイドから声でゲームメイク・キャプテン)
彼が中3の頃から、何故か年に一度しかプレーを見られずにいる彦星のような存在。
しかも見るたびに外見ががらっと変わっていて度肝を抜かれる…今回は春先のケガ中に
鍛えたという、高2にしては異様なガタイの良さ(ユース年代にしては珍しく、鹿島は
深井さんばりに重心の低い選手が多いんですけど、山本くんは完全に台形の体になっていて
明らかに走るスピードまで落ちていました(汗))が目を惹きました。メニコンカップでの
初見では指令塔風の華やかさも多少はあったのに、昨年のU-16では堅実さが大半を
占めるようになり、ついに今年は安定感しか見受けられなくなりました。それは、
おそらく良いことなんでしょうが(微苦笑)正確な技術もさることながら、びしばしと
声を出してチームを牽引している姿にメロメロになってしまいました。美形という
意味でない方の男前になったような(再び微苦笑)現地にいる間は、2試合目の途中交代も
首をひねった(彼はジュニアユース時代からほとんど出ずっぱり)だけでしたが、
なんと肉離れをおして出場していたことが後で判明。本当に漢になりましたよ…。

▽杉原一貴(1番・GK)
なぜかGKはコンスタントに人材を輩出している鹿島ユースが生んだ曽ヶ端系GK。
ノルテ出身で、ジュニアユース出身GKとのポジション争いを経てレギュラーに
至りました。札幌戦でのPKセーブに代表される鋭い反応からたまのポカまで、
まさに「ソガマイナスアゴ」(現地でも連発していたけど失礼ですよね…(遠い目))

▽吉澤佑哉(5番・ボランチ)
鹿島の中盤に君臨するもう一人の声出し屋。それでいて山本くんとのバランスは崩れず、
ジュニアユース以来の絶妙なコンビネーションを形成。たとえるなら山本局長・
吉澤副長というところ。コーチング傾向の微妙な差異もこの肩書き通りかな?
ボールを奪いに行くタイミングやモーションも見応えがあって、お勧めの選手です♪

★柏レイソルユース★
3月のサテライト東海2連戦(トヨスポ・ヤマスタ)で、首脳陣が何を血迷ったのか
プロ契約選手の方が少ない布陣(平均年齢17歳以下というのもありました)を
強行したがために、変に興味のわいてしまったチーム。人生なんてどこでどうなるか
分かったもんじゃありません。主力の大半はジュニアユースから一緒の高1組。

(1)vs愛媛FCユース
組みし易しと無意識の領域で思ってしまったのか、低調で押される展開に。愛媛は
CB二人を中心に手堅くまとめました、といった感じのチームでした。この試合の
船山くん(前述の某ベスト11選出)は、そんなに良かったですかねぇ?(苦笑)

(2)vs名古屋グランパス(第二種)
レイソルユースはトップよりは組織的なサッカーをやる、という願望にも近い認識を
粉砕された一戦。もっとも、個のタレントに依存してもトップよりはクオリティ
高いゲームができそうですが(毒)名古屋は一年の時を経ずして汗かきから王様へと
変貌した高橋良太くんが試合から消え失せ、たまに左サイド深谷くんの“魔法の
左足”が炸裂するくらい(必ずしも成功しないところがマジカル)で、全体を
通してなんだかな、という感じでした…どちらのチームも。

▽船山貴之(18番・サイド)
いろんな意味で存在感のある人。王様の華、番長の風格、指令塔の球さばき、
点取り屋の積極性など、雑多な要素が未分化のまま、ぼんやり光を放っているというか。
試合での位置(ゲームにおける流動ぶりを含む)も、同じくまだ特化されてません。

▽菅沼実(24番・FW)
不似合いに大きな背番号は、ユースではなくトップの戦力として計算されていた証。
卓越した技術で相手を翻弄・粉砕し、易々と得点を奪い去っていく孤独な点取り屋です。
…独走で(1対1の状況を作り出し、それに技術で勝利し)ゴールを奪えるのは
いいことなんでしょうけど、なぜか素直に喜べないんです(実際、待ち焦がれた
菅沼ゴールを生で見ても、あまり喜べなかったです…)組織的なサッカーの中で
技量を発揮して得点する姿を見たら、更に萌えでしょうけど、現状ではトップでも
ユースでも無理そうです(涙)トップの誰よりもゴールの予感漂うFWなのに。

▽柳澤隼(23番・MF)
落合さんを彷彿とさせる華奢な体格と、独特ののほほんとした顔、そして、そんな
ひ弱さとは裏腹な光るプレーで、見る者に忘れ難い印象を残すレジスタ。彼の良さを
広く布教できたのが、今大会最大の収穫だったり(笑)動作の一つ一つに過多ではない
キレがあり(ドリブル一つとっても、本山さんの華やかさとはまた違うんです)
きゅんきゅんとその身やボールが相手を裂いていくのを見るのは、快感。
彼一人のプレーにお金を払う価値があると言える選手になってほしいです♪

2003.8.10 wrote, 8.12 up


 2003年07月25日(金)   飽和 

疲労困憊なのに、帰宅したら怒涛のごとくメンバー発表されているJFAを筆頭に
あれやこれやとオフィシャル系が更新されていて、消化吸収が追いつきません。
とりあえず、柳澤くんを豊田に連れて来てほしかった、とだけは言っておきます。

Footivalを衝動買い(まさにこうとしか言えない)したんですけど、これって
aiよりも買うの恥かしいですね。職場でめくっていたら、むしろ広告の方へ
目をつけられてしまったのが、さすがにうちだな、と感じましたけれど、

本当は今夜やらなければならないことがあるんですけど、それはできない気がします。


 2003年07月24日(木)   せせらぎ 

空白を空白のまま、無を無のまま、有閑を有閑のまま放置できないなんて。
…楽しめないなんて。

ふっと空いた一日を京都で過ごしました。最近なんてハイペースで通ってるんでしょう(笑)
でも、日立台の方が回数多いかな…? いや、別に京都へ行きたいと思ったわけではなく、
行き先を決められず、運を天に任せたら京都になっただけなんですが(クジでもひいたらしい)

サンガの練習が16時からということで、ひたすら観光しました(笑)
普通に観光するなんて、何年ぶりでしょうか。まずは平家を好きになって何年来の
悲願である六波羅訪問を果たしました。いや、近くまでは行っていたのに…(苦笑)
地名としては「六原」と書くようですが、これは日本人の間違った外来語省略造語の
典型的な例であって、本来は“六つの波羅蜜”の寺―が六波羅蜜寺なのです。
波羅蜜とは仏教で最も重い罪とされる五逆罪(両親や僧侶を殺したりすることが
含まれます)を犯した者さえ、これを実践すれば罪は消えていくというありがたい教えで、
布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六つです。それはさておき、教科書などで
お馴染みの清盛像とご対面して、何か願い事を帳面に書こうとして、何を書いていいのか
分からず戸惑う自分がいて、愕然としました。寺社仏閣巡りは好きですけど、
お祈りする時、その内容は大抵の場合、自身のことではないのです…。
六波羅はなんてことのない住宅密集地で(消火栓に書いてあった「小松」の文字には
過敏に反応してしまいましたが)どことなく知章の墓を彷彿とさせる日常への
溶け込み方をしていて、なんとなくほっとしました。途中で寄った薬局の方も親切でしたし。

郵便局で京都のふるさと切手を買ったりしつつ祇園の方向へ移動すると、お囃子が
聞こえてきました。八坂神社の境内から。でも、生だと思わなかったです、はじめは(殴)

※まだまだ続く、サンガタウンまで果てしなく続く…予定。


 2003年07月23日(水)   男なら家を建てるべし 

…あまりにかっこよすぎて子どもたちはついていけませんぜ、岩丸さん。

昔に比べると、心身ともにバイタリティが低下しているようで、昨夜から泣きたいような
心境であるにもかかわらず(実際、人間のする動作の中で一番感情を発散させるという)
泣くことが全くできなくて、どんよりぼんやりとしています。悲しみも怒りも曖昧で、
言葉として表現できるレベルにも達せず、ただ胸の奥底に沈んでいるだけ。その重みは
さすがに感じるけれど…どうしていいのか分からず、回らない頭と動かない頭で
できない仕事をして、いや仕事場で規定の時間だけ過ごして、家に戻るだけの一日。
(だから、このLRもなかなか書く気になれません)

ありとあらゆるものへの執着が薄れているのが分かるんです。昨夜のアクシデントは
こんな私が今、唯一執着している存在をまざまざと見せつけてくれて、にもかかわらず、
私は“それ”に対しても、こんなリアクションしか取れずにいるのです。全ての煩悩から
解き放たれて悟りを得たいという望みは高校生の頃から持ってますが(そんな年齢から
友人と出家願望を語り合っていた私は、やはりおかしいのでしょうか?)それでいて、
何かへの熱情…なんてたいしたものでなくても、何かをしたいという意思あるいは
欲望が失われていく状態を客観的には「鬱病」と表現するのを知っている現在となっては、
蘇りつつある、理由のあるようなないような(裏付けがないからこそ素因となる、とでも
言うべきか)不安、ただ普通に生活することさえ難しくする心の揺れに怯えつつも、
その対策が医師の前で言葉にし難い心中を語り、ひたすら薬を飲み続けるしかないこと自体への
失望感を強く覚えるのです。このままではいけない、でも、どうしていいか分からない。
また仕事なんてできないレベルまで落ちるかもしれない、実際に落下しつつある、
だけど、もう精神科なんて選択肢は取りたくない―だって、あれは解決にならない。

…このまま全てへの執着を失い、自分自身の命さえどうでもよくなって、そうして
死んでいくんだろうな、と痛感します。脳が機能を低下させていく“老化”は、
どこかよくできたメカニズムだと思いますけれど。ただ、自分の命が軽くなることは
同時に他人のそれも同じようになるのを意味していて、自分が線路に身投げしたくなる気分と
他人を突き落としたくなる気分の境界線は、そんなにハッキリしていないのも分かるのです。
すごく自分が駄目になっていると自覚できていて、でもどうにもできなくて。

日韓戦が生中継でないのも教えていただくまで知らなくて(最近このパターン多すぎ。
情報収集しようとする意欲と、しなければならないという義務感がなくなってしまったのが
よく分かります。サッカーもこんな程度のものになってしまったのです)今は
明日が休みなのをいいことに(このあたり、いろいろあってかなり微妙なのですが)
先に寝ておいて、録画中継をぼーっと見ているところです。案外、途中で寝たりせず
最終盤まで来たんですけど、でも、かつて代表戦に抱いていたこだわりは、どこにも
ありません。サッカーに関して楽しいことがないと連呼していますけど、じゃあ、
一体どうなったら楽しいのかと聞かれたら、どう答えるのかよく分かりません。

もし休みが一日あったら、どこへ行きたいかと訊ねられても、答えは出ないのです。

私がスタジアム以外で背番号の入った服を着るのは、あまりにテンションが低くて
自分を支えきれない場合が多いです。心高ぶるゆえに、というのは少ないです。
ちょっとした成り行きで、私は職場ではサンガサポと思われているのですが(苦笑)
角田さんも一般的知名度はゼロに等しいのを思い知らされました。そうか、格闘のKAKUDA…

「どうでもいいっす」
功徳が欲しいと、写経について真剣に検索している自分が嫌になりつつも、とにかく
何でもいいから私に安らぎを与えてほしいと他力本願(これもある意味微妙な言葉)に
走っています。実際は“何もせずにいる”こと自体ができないのですが。時間の浪費に思えて。

2003.7.24 wrote


 2003年07月22日(火)   STOP 

車は急には止まれない。

http://www.antlers.port.ne.jp/antlers/RELEASE/030722185141.html
…こんな気分になったのは、ブルキナファソで金古さんが靭帯をやったと聞いた時
以来の気がします。あの時は、半日ぐらい隣街をさまよってました。放心状態で。
どうしようもないから、どうやってこの気持ちを片づければいいか分かりません。

南津守1丁目のバス停で、某くんの怪我を知り半狂乱になったばかりなのに。
織り姫と彦星だって、年に一度は会えるのに。


 2003年07月21日(月)   365days×2years 

2年の歳月は、人を変えるには十分の長さです。私も、周りも、どんどん変わっていきます。
人は多くの人や“もの”と出会い、そして別れます。人生は、それの繰り返し。
当然、2年前に親しくしていながら、今ではほとんど連絡を取らない人もいれば、
2年前には存在すら知らなかった人が近くにいたりします。何事においてもそう。
サッカーも例外ではなく―記憶力に優れた人においてすら、2年前は紛れもなく、過去。

アルゼンチン・ワールドユース代表、完全に歴史の狭間へ埋没したチーム。

けれど一つだけ間違いなく言えるのは、人はそれぞれ異なる経歴・違う過去を
毎日積み上げてきて(布先生流に言えば、一枚の紙切れが積み上がっていって)
現在の自分を作り上げたのです。そして現在していることが、未来の自分を作るのです。

人と出会う時、その人と私の間にある接点なんて、さして大きくはありません。
でも、その小さい点を通して、ふれあい、感化して、感化されて、成長するんです。
環境に対してでも、同じ。このリピートこそが生きることで、それは命尽きるまで続いて。

“同じ過去・共有した時間”が“異なった記憶・独自の経験”へと変化した今でも、
過ぎ去った時に価値があるのはいつまでも変わりなく―だからシンパシーも消えないのです。


六甲颪に颯爽と 蒼天かける日輪の
青春の覇気麗しく 輝く我が名ぞ 阪神タイガース


土産物コーナーでこの曲がエンドレスリピートだったり、
あらゆる物―求人誌B-ingでさえ―が黄黒の縦縞だったり、
大阪を包む“熱気”は、どこか不可解なものです。
でも、それは日本中が青に染まったのと同じなんでしょうか?
そもそも、私はこの歌をすらっと歌える時点で、
何か偉そうに言える資格がないのです。私は、そういう育ちなのです。


グラン vs サンガ(イムは即座にレギュラーを取るだけの力がないように見えます…)と
大臣杯(筑波は藤本淳吾さんのワンマンチームと化していました。まさか、あれほど
不安定だった駒大がタイトルを取るとは思いませんでしたが。関大のセゾンFC→静学
あるいは野洲高系のテクニシャンを並べた細かいボール回しのサッカーと、広島大の
ノリノリ応援団には好印象を抱きました)に続き、またしても、救いようのない試合を
見てしまいました。サテライト・セレッソ vs サンフ。恭平さんの出番がなかったことさえ
私の中では印象が薄れてしまうほど、とにかくダメな試合。見てて、悲しくて悲しくて。

サンフ―トップが第2クールを迎え、一時の勢いを失い失速した今、長丁場のJ2ゆえに
下からの突き上げが不可欠にもかかわらず、イレブンには覇気が感じられませんでした。
一人をのぞいて。林さんや大久保さんのミスが直接失点に結びつくという最悪な
取られ方をしていても、それにしても、声一つ出ない有り様は情けなかったです。
しかも、そんな試合をしていてもハーフタイムや試合後の表情から悔しさが伝わらないのです。
白い歯さえこぼして。チームの一員であること、プロサッカー選手であること、
その大前提さえおぼつかなくて―たった一人、高木さんだけは、大宮(と書いて
「トップ」と読む)と変わらず、走りまくって、どうにかしようとしてました。
彼だけが、あからさまに不満そうな顔をしていました。苦しい時の戦力として
彼ら若手が期待されているのなら、逆境に対峙する精神力は不可欠なのに。

サテライトで地道にフィードを磨いてきたという大久保さん。それを見るのを
楽しみにしていたのに、それどころではありませんでした。ヘッドでの競り合い以外、
スピードでも振り切られ、1対1の対決でも勝てず(もっとも組織の存在が感じられず
個での守りを強いられた部分はありますが。佐田・須田コンビの陣取る両サイドは
えぐられたい放題なのに対策もなく…)あまりにもCBとして許されないプレーの連続に
嘆きやため息ばかりでした。DFには過失は許されません。DFは無難で当然なのです。

それでも、こんな試合をしてもなお、大久保さんも高木さんもファン応対は礼儀正しくて、
向こうが発言を待っていても、何も言葉を見つけられず、立ち尽くしてしまったのです。
…本当は手紙を書いて行く予定だったんですよ、大久保さん。なのに、待ってもらったのに、
私は何一つ口にできませんでしたよ。代表ユニにサインが欲しいという、自分本意の用事以外。

にしても、サンフの“夏用移動制服”は微妙でしたよ。それに白い靴ですかい、恭平さん。

西村さんは西村さんのままでした、いろんな意味で。誰だってそう、髪型を変えても
プレースタイルはなかなか変わらないのですが、そんな姿に過去を解凍されても、
それは西村さんにとっては、どうでもいいことなのです。2年の間、違うフィールドで
サッカーを追いかけてきたのですから、当たり前ですけど。次の対戦相手を忘れていても。

福王さんは去り際に「あつ〜」とぼやいていて、外も中も親にそっくりな真中Jr.と共に
荒んだ心を少し癒してくれました。来週は長谷川さんの引退セレモニーがあるというのに、
鹿島は、鹿島はねぇ…西村さんは私たちのささやかな願いを受け取ってくれるでしょうか?
(答えは「いや、ない」と反語調になってしまうでしょうけれども)


 2003年07月19日(土)   初心者 

宮原さん、相馬さん、お誕生日おめでとうございます。

デニム地の、立方体型クッション時計。ふわふわしていて触り心地最高。
…喜んでくれないかなぁ、和んでくれないかなぁ、全ては計り知れぬことだけど。

連休だというのに、ATMからお金を下ろし損ねてしまいました。給料出たばかりなのに。
クレジットカードの使用明細ばかりが増えてます。明日からは18きっぷが使えますけど。

花火を見に行けなくて、SCEJアプリでDLした花火ゲーム(ファンタジオン)に
夢中になっている自分は、ちょっとちっぽけで悲しいかもしれません。

某ゲームで使うためのWebMoneyを、ファミマのFamiぽーとで買いました。
そもそも、Famiぽーと自体、使ったのが初めてだったりします。
(ぴあチケを購入しようとしたこともありますが、Loppiと違い、アウェーの分は
買えないというのが辛いところですね。名古屋だとグラン・ジュビ・エスパのみ)
事前にWebMoneyのサイトで確認してなかったら、買い方は分からなかったでしょう。
レジでスキャンして発見されたブツをどうしていいのか、バイトの店員も分からなくて、
もちろん私も分からなくて、何を持って帰っていいのか、カウンターを挟んで
おろおろしてました。いかに定着していないか、ということですね。

福岡、すごい雨で。浸水する博多駅周辺の映像を見て、心配したのはもちろん、
何か懐かしいものを感じました。つまり、東比恵あたりをウロウロした日々は
私の中ではすっかり過去になってしまっているようなのです。宮原さんには会いたいですが。
北海道に暑中見舞いを出したら、こちらは寒いと言われましたし、日本は南北に長い国です。


 2003年07月18日(金)   行く川の流れは 

長谷川さんが半年契約だったなんて知りませんでした。今まで本当にお疲れ様でした。
ベンチにいる時でさえ、何度となく湧き起こった長谷川コール。それだけの信頼が、
鹿島サポーターにはありました。そう、私にも。セレッソ戦、自分の中で天秤にかけて
鹿スタには傾かなかったので行けませんけれど、その前に機会があれば…と思っていたり。

…入団が決まったばかりの頃、ほとんど何も知られていなかった深井さんを、今では
むしろ私より多くの鹿島サポの方が熱く語るけれど―「深井の番号は重過ぎる。
将来は11番を」と言われるのが、嬉しかったけど、でも、それはまだ先の話だと
無条件に信じていたから。柳沢さんが旅立った今、誰が点を取ってくれるのか、
非常に不安で、正直、これから何に期待を託せばいいのかと、切なくもなって。

風を切り駆け抜ける岡山の若きストライカーは、もはや縁なき人かもしれませんし。

http://www.jcy-football.com/adidas/u_18/introd.html
かつて応援していた人が指導者となっている“時期”を痛感しました。
赤池さん(コンサユースのGKコーチ)はどんなGKを育てているのかなぁ…。


 2003年07月12日(土)   逃げられない循環 

夏は苦手です。0学占いによると運命として約束された体質のようですが(苦笑)
食欲は落ちてきましたが、妙な方法でカロリーを補給しているので痩せませんし。
というか、私ってそんなに出先で美味しい食べ物にこだわってますかね…。

某オンラインゲーム(と呼ぶのは非常に間違っている気がするけれど)を筆頭に、
自宅でネットに接続*しなければならない*時間がここ数日、爆発的に増加してしまい、
義務感で参加するようになると、チャットでもなんでも楽しくなくなるのを痛感してます。

一番のネックは、職場にいる間、ネットには全く接続できないこと。決して暇なわけでは
ないのですが、実質、オフィスにいる時間が一番手持ちぶさたで、帰宅後は仕事中に
書き出した「やらなければいけないことリスト」の箇条書きを一つでも消化するのに
追われている(今現在も隣にそれがあり、半分ぐらいしか済んでいない)有り様です。
連絡を密にしないと継続されない人間関係って…面倒くさいです。これ、おかしいですか?

そうそう、0学占いによると、27日はみんなで出かけると楽しいことがあるらしいです(笑)


 2003年07月10日(木)   若返り 

角田サマご成人おめでとうございます。親の許諾が不要になったことを
二十歳の特典としてあげるあたり、さすが角田サマというか。
いや、私の中では既に二十代後半ですけどね!(失礼な)

時間とお金のやりくりをしていくに際して、卓上カレンダーではスケジュールを
管理しきれなくなって、ポケットダイアリーを買いました。4月始まりを買っても
3分の1近くは無駄になってしまうのですが、こういうのが“本当に”必要になったのは
学生時代以来のようにも思えて、これもまともになる一歩なのかな、と自分を慰めてます。
もっとも、スケジュールを1ヶ月分も記載しないうちに、転記に飽きてしまったのですが。
新しく書き始めたのがJユースカップ予選からで、次がサテライトというあたり、
なんだかどうしようもなくなってしまった自分を、ひしひしと感じます。


 2003年07月08日(火)   絶望スパイラル 

これ以上落ちることはない―自分へ言い聞かせることもあるし、他人を慰める時に
使うこともあるけれど、何度となくこれを思うということは、底がないという意味で。

どこまで堕ちていく、自分?

PEPSI TwistのオマケについているFootbagを手で弄んでいたら、さすがに職場が
職場なだけに、すぐさま「それは足でやるんでしょ」というツッコミを複数もらいました。
でも、学生時代サッカー部で、現在も草サッカー選手であるマーキング担当Sさんだって
大きく蹴り上げてしまって、続きませんでしたから―これはボールとは違うんですよね。
私はリフティングのMAX記録2回を超える3回が最高なんですけど(死)やってたら、
氷でリフティングしていた人たちのことを思い出して、切なくなりました。

時と共に変わり果てても、サカダイの宮原 vs 千代反田対談でその大半が昔話なのに
二人ともども懐かしくなったりして、布先生の言葉じゃないですが、積み上げた
過去の1日1日は、積み重なった現在となっては、決して軽いものではないと分かります。
J2を見に行けないとこぼしつつも、Rさんのされた、日立台へ行けるなら他のスタジアムも
行けるはずという指摘は、全く間違っていないのです。日立台は、近くはない。

大臣杯のことを書かねばと思いつつも、西ヶ谷コーチの瘴気に当てられただけではなく
(最愛のフットボーラーに対してこんな表現をしなければならない現実は悲しすぎます)
3日間で見た3試合が全て期待を裏切るものであったショックの大きさというか、
抜けない疲労にやられてます。でも、豊田スタジアムへ行く時に感じていた、
サッカーの試合がある、そしてそれを見に行けるという“幸福”は虚実ではないので、
それがかき消されてしまうというのは、見る前に自分が設定する期待値が大きすぎる、
あるいは非現実的すぎる証だと思います。サッカー観戦歴が長くなるにつれて
事前に望むものが大きくなっているというか、レベルが高くなっているというか、
目が肥えたといえばかっこいいですが、それは良いことなのかと言われると疑問です。
確かに、昔に比べたらプレーに対する見方は向上して、選手を愛でるにしても
より選手に近い理由で応援できるようになったとは思うのですが、かといって、
試合を見に行っても楽しくない・満足できないなんて本末転倒です。

10試合に1試合ぐらいしか、とSさんはよく言いますし、間違ってないとは思いますが。

だけど正直、サンガはともかく、高槻・萩谷に何を期待して行ったかと言われると
非常に微妙です。明日の小平は行けませんけど、行けたとしても「何」が見たいのか、
よく分かりません。私が永田さんを見て満足したのは4月29日が最後でしょうか。

快さの理由なんて、全部後付けなのかもしれないけれど、それでも、それにしても。

2003.7.9 wrote


 2003年07月06日(日)   儚い美しさ 

立浪さん2000本安打達成=名球会入り、おめでとうございます。
生まれて初めて興味を持ったスポーツチームが、清原・桑田のKKコンビを擁した
PL学園の野球部だった私にとって、立浪さんはヒーローでしたし(その割には、
同期の片岡さんや、もう引退された“母親の勘違いによって作られたサウスポー”
野村弘樹さんの記憶がないのが不思議なんですけど)19歳で結婚した時は落ち込みました。
昔の応援テーマが「ガラスの十代」だったのが、とってもらしかったと思ってます。

報知でさえ触れてない、U-20合宿の初日参加者3人(ちなみに坪内・大久保・工藤)を
載せてしまう日刊、配慮なさ過ぎ。今日の練習試合だって、あるって言い張っているのは
日刊だけですよ。まったく。本日は14人が合流予定とのこと。昨日、レイソル勢は
ダメダメだったようですが…ま、みんな、怪我だけには十二分に気をつけて。


 2003年07月05日(土)   沼地 

空腹を覚えることと食欲があるのは、イコールではありません。

>長い間待ちわびていた人が、ついにあなたの前に現れる日になりそうです。
>その人との距離が近づくことは、あなたにパワーを与えてくれるでしょう。
>好奇心や探求心を刺激され、何事にも前向きになれるのです。
>生まれてくる向上心にしたがって行動することが、幸運のポイントになるでしょう。

Yahoo!の12星座占い―毎日当たらないものとして流しているくせに、今日ほどに
当たってほしいと願った日はありません。結局、一日終わってみたら待ち人は
来なかったのですが。いや、それは丹羽くんだったのでしょうか?(日付違うよ!)

豊田スタジアムへ向かう途中、矢作川に架かる豊田大橋を渡りながら、角田さんを見に
ここを渡る時は、いつも屋根がしまっているな(夜になって気温が下がるまでは
実際スタンドはサウナ状態でした)と思いつつ―4月のアント戦は記憶の第一層からは
消失した模様、なにせ深井さんを待ち焦がれた印象しかない―切なくなりました。
天皇杯準々決勝、同じカードを見て、サンガのサッカー、サンガの3バックに感嘆してから
まだ半年強しか経ってません。なのに、コスタリカ戦よりも厳しい表情の角田さんを
見なければいけない“かもしれない”なんて。そう、全ては事前情報で構築された想像。

4バック変更(二列目がサイドへ張り出した4-4-2)で手島さんの相棒は新加入のイム。
角田さんが右SBになっていると、合宿情報を仕入れていなければ、アップの時、
これまでとは逆サイドにいて、しかも駆け上がってクロスを入れる練習をしている
姿なんぞ見たら、ひっくり返っていたでしょう。左SBが鈴木慎吾さんですから、
左上がりな布陣は想像できるとはいえ…しかし、いざ始まってみると、攻守において
戦術や組織という概念をロストした―私はサンガというクラブ自体ではなく、
“それ”が好きだったのに―イレブンは押されまくり、つい先日まで大学生だった
(デンソーカップに出ていたくらい)イムは何度も抜かれ、気がつけば角田さんは
CBのごとく陣取り、CBのごとく振る舞い、すなわち、ポジションかぶりまくりでした。

…逆サイドの慎吾さんとまで重なった時、角田さんが襲い掛かってくる全てのピンチへ
対処しなければならないという責任感のあまり燃え上がり、滅茶苦茶になっているのに
気づいたのでした。前に冨田さんがいるから攻め上がりはさして計算されていないのでしょうが、
クロスを上げたのは一度だけ。あとはひたすら独りで―そう独りで守ろうとするのです。

あれだけ愛でた3バックの統率者たる手島さんでさえ、ただの、それほど対人に強くない
CBとなってしまい、私は開始後20分にして崩れ去ってしまったサンガの前から
立ち去りたくなったのですが、ハッキリしないジャッジ(角田さんは2分19秒で
既に主審に詰め寄ってました。その後も抗議を繰り返すためにイエローを頂戴しました。
でも、失点の契機となった手島さんのファウルでさえ、手島さん抗議してましたよ…。
このプレーで、手島さんの役割が変貌したのに著しく失望したのですが、後から思えば
これさえなければ勝っていたんですよ、サンガは)もあり、またマルケスや岡山さんを
使わざるをえなかった(?)グラ攻撃陣が精彩を欠くのもあり、サンガの崩壊ぶりの割には、
スコアは大崩れせずに時間は流れていきました。私の鬱は激化の一途でしたが。

ハーフタイムを終え、後半、どれくらい経った頃でしょうか―両チームとも多少
メンバーをいじった頃でしょうか。いや、そのせいだとは思えなかったのですが、
*なぜか*グランは勢いを失い、ポールポゼッションが俄然、改善されました。
場内アナウンスでも散々強調されていた「負けないグランパス」は、イコール
「勝てないグランパス」なのは周知の事項ですが、その理由が言語とというか
理屈を超越した“何か”なのを思い知らされる後半となったのでした。なんだか
よく分からないけれど、グランが勝ち越す気がしない、沼地にはまったような。

いつしか、角田さんがチームメイトと重なる場面はなくなり、イムのカバーリングに
走る様子も「連携」という表現が似合うようになっていました。ボールを前へ運べなかった
オフェンスも、松井・コの二人が人が変わったような走りっぷり(これが新しい監督の
推奨するゾーンプレス?!)が徐々にただの無駄走りではなくなっていき、なぜかFW登録の
(この日のツートップは松井・中払の上に、サブに本職FWゼロ。クロスを上げても
合わせる者がおらず…その割には、ゴールはクロスを足で決めたものでしたけれど)
大野さん一人が、相変わらずピッチを悠然と歩き、それが時にストレスとなり、
時には逆にリズムの変化(彼以外の選手はひたすら早急なプレーに終始していた)となり、
日立台で見たような柔らかいボールをあげ、彼が紫を着ている現実を改めて思い知らされるなど、
とにかく、サンガが攻める時間が増えました。一体グランはどうなっているのでしょう?

前半、感情的になりすぎたがゆえに、後半も興奮していた私ですが、この試合、
おそらくビデオで見直したら、非常につまらないでしょう…客観的になったら。

いずれにしろ、試合後、ゴール裏へ挨拶に来た角田さんは穏やかな顔をしていて、
イムとねぎらいあったり、大野さんの頭を叩いたりするゆとりを持っていました。
そして私はスタンドで、私は90分間(徳に後半)何を見たのだろう、と、これ以上ない
不思議な気分になって帰途に就いたのでした。前半の絶望的な気持ちさえ、屋根のしまった
スタジアムに響く応援のカオス(音という音を私はほとんど聞き取れませんでした)に
飲み込まれてしまったのかもしれません。ただ、覚悟していた通り、私の好きだった
サンガのサッカーは、もう帰ってこないようですが。それだけは、よく分かりました。

楽しい試合って、何?
勝てるサッカーと見ていておもしろいサッカーが、なかなか両立しないのも、
勝つこと以上に勝ち続けることが難しいのも、よく知っているつもりですが。

とりあえず、角田さんに成人祝いも兼ねて、手紙を書くことだけは決めました。
期日指定で郵便を出すなんて、久しぶりでワクワクします。

足裏用冷却シート(ツボ刺激用の突起付き)前から欲しかったのですが、
いざ使ってみたら、気持ちいいというよりは気持ち悪いです…。

2003.7.6 wrote


 2003年07月04日(金)   総監督 

9日までU-20合宿(2試合予定?)ですが、12日からはU-18選考合宿となりました。
大熊さん、忙しいですね。大隈講堂で講演されたそうで、非常に口惜しく(いろんな意味で)

U-18候補はなんと37人の大所帯(しかも初顔多数)で、ここから新潟国際のエントリー
18人に絞られるのが開幕2日前の16日(代表一行はそのまま開催地へ流れ込むのでしょう)では
辰徳さん恋しさを含めても、新潟へ行くのは難しいでしょう。増嶋くんが主軸として
定着してくれと思う反面、これと丹羽くんの声が聞きたいという「切望」は、
どうも両立し難い印象が、GWに植え付けられてしまったので、微妙な気分です。

SBSカップには行きたいですね、行ける日だけは。


 2003年07月02日(水)   厳しい冬、穏やかな春 

▽永田充選手
「ツーロンでの経験を、今週の練習を通じていい形で吸収できていると感じている。
それらを明日の試合から発揮できれば。これからシーズン終了まで試合が続くが、
自分の価値を上げる場として、また、チームの優勝を目標として、
しっかり役割を果たしていきたい」

昨日付、レイソル公式サイトフォトギャラリーより。
彼のツーロンがどんなものであったのかは、改めて語るものでもありませんが、
大熊監督の講演会で山ほど質問をぶつけたいとカリカリしている(でも行けない…)
私と違って、永田さんは自分が至上と見なす“もの”のために歩き続けているのです。

今朝のサンスポに家長くんのトップデビュー記事があるんですけど、そこに西村さんの
「男前なんで左利きのベッカムのようだった」という回想コメントがありました。
かつてガンバの下部組織にいらっしゃったからなんですけど、これを筆頭に家長くんを
イケメンとして売り出そうとしている何者か(フロント? サンスポ?)、一体どうでしょう?

そうか、聡太さんはオークションにスパイクを…。

今はevianのオマケについてるチャームを集めてます。いい加減、ゲットしても
飾る場所がないのに気づけよ自分、という感じですが(そのくせクレーンゲームで大散財)
ミネラルウォーターではevianが一番好きです。日本の水と同じ軟水(例:volvic)と
違って、evianはヨーロッパ流の中硬水なんですけど、この方が口に合うというか。
料理などには軟水、スポーツ時の補給には硬水が良いと聞いたことがあります。

好きな香りがあると人は和むと言いますが、私の好きな白檀系はあまりアロマグッズにない…。
昨夜はアロマキャンドルを灯したまま寝てしまって、8時間分のロウが、朝起きたら
消失してましたが、それ以前に火事にならなかったことを神に感謝すべきですね。

甘い香りのろうそくを灯し、「明治チェルシーの唄」をかけながら、折り紙にいそしむ、
これが今一番のリラックス方法かもしれません。いい曲ですよ、チェルシーの唄。

adidas JAPANサイトのポップアップアンケート、激しくうざったいです。
そんな暇があるならNew Heroインタビューを更新してほしいですよ、本当。


 2003年07月01日(火)   タイミング 

機を見るのに敏なのは、一つの才能。
これのない私は、福田さん引退試合で撮ってきた(といっても携帯カメラで)写真を
載せられないまま、削除したのでした。あーあ。

そういえば、現像に出した使い捨てカメラ、毎度のごとく、ずれまくった写真が
ざくざく出てきたのですが、冗談抜きで誰か分からない選手が写っていたり(大汗)
私はサンガ vs アビのサテライトで、一体誰を撮ってきたんでしょう―自信を持って
言いきれるのは宮原さんだけって、どういうこと?! 記憶が確かなら六車さんや
松本さんを撮っているはずなんですが。あ、今日、ムグルマって名字の人から電話が
かかってきた時だけ、声が浮かれてしまったのは内緒の方向で(笑)大久保さんが
ずれててもちょっとだけかわいい顔していたのは嬉しかったです。そして、1年前の
一日店長の写真が何枚も出てきたのには切なかったり。あれから1年―何が変わった?

マイナスイオンが出るものはいろいろ試してますが、ただろうそくを灯すだけで
ロウが融けてマイナスイオンが発生するというのは本当な気がします。もっとも、
このロウソクを買う時に陶器のホルダーを棚から落として割ったりしてますが(死)

最近、思っていたことをいざタイプしようとすると、何を考えていたのか忘れてしまうことが
非常に多くて、難儀しています。もう若くないですよ。切ないなぁ。

ふとベッドの下を見てみたら、アランの「幸福論」と折り紙2枚が出てくるし。


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