罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
ゆっくりと自分が壊れていくのが、判る。
例えばだ。 自分の心臓がある日突然に止まっちゃったとしよう。 すると脳細胞って奴は血液の供給が無いとあっさりポンコツ化する。 当然、意識どころかその他の生命維持機能もポンコツ化する。 放っておけば身体を構成する有機物が酸化されていく。 早い話が肉は腐って骨だけになる。嗚呼、ガリガリ。 その内残った骨もバクテリアが分解していくだろう。食物連鎖の神秘。
そこで、この行程の一部始終、意識が残っていたらどんな気分だろうか。
自分の心臓の鼓動の止まるのにまず気付くだろう。 感覚の殆どが薄くなるのを実感し、身体が動かなくなるのを感じる(?)。 死後硬直で身体が石のようになる事に戦き、 腐れて逝く過程で熱を帯びた身体に驚愕するかもしれない。 それとも動く事も許されぬまま火葬場に連れて行かれ、 高温焼却で骨も残さず灰に帰して逝く身体を前に(?)、 何も出来ない自分(の意識)を呪うだろうか。
狂った中に、ほんの少しの正気のようなモノがあったら、 朽ちていく身体の中の意識のように何かを思うのだろうか。 見たくなど無い。 僕が僕でなくなっている所など。 そして一粒の正気は狂気に塗り潰されるのか。
この世は舞台であり、誰もがそこで一役演じなければならぬ。 なら貴方は何を演じている?
僕の目標は邪神ニャルラトホテプなのですが。 トリックスターとして人をおちょくりながら生き、 憎まれずしかし慕われずただ中立に、 人々を堕落させ煽動しそれに従うモノとそうでないモノを傍観しながら、 その過程を楽しんでいきたいのです(ド外道)。 でも邪神占いしたらハスターでした。正体不明の超変人。 ああ、まぁそれでも正解だからいいかな(いいのか?)。
さて、社会生活を送るにあたり、誰もが何かしら『役』を持っているわけで。 主演をはる時もあればエキストラで『その他大勢』な時もあれ、だ。 シンデレラだろうが継母だろうが魔法使いのおばはんでも紅天女だろうと、 その『役』にハマっている時は何の疑問も抱かないのだろうけど。
継母ならシンデレラ虐めて舞踏会行って靴が入らなくて泣くのが当然なのだ。 靴が入らないから泣く事はしても何故そんな事で泣くのかなど考えない。 入らなくてもまぁいっか、などと考える事はあってはいけない。 そんな事では継母の役を降ろされてしまうからだ。 そうなれば、彼(彼女)はその舞台での存在価値を失う。 そして初めて、そこでさっきまで継母を演じていた自分自身に気が付く。 存在価値を失いながらも、消えてしまわない自分自身に気が付いてしまう。
役柄を演じる事は社会生活に於いて必要不可欠なモノなのだろう。 演じきれなければ存在価値を失ったかのように思える。 だけど、その演じている本人の気持ちはどこへいったの? 演じているうちに役になりきってしまって、 自分の気持ちをシンデレラや継母の考えで押し潰していない?
僕は『理容師』じゃない。 僕は『ゲイ』でもない。 僕は『男性』ではない。 僕は、僕のここにある気持ちは、理容師やゲイや男性という立場を演じても、 演じている僕自身はその何でもない。 光が見方によって色や形を変えてもそれ自身に変化が無いように。
…そんな事を今日はぼーっと考えていたのだけれども、 やっぱり上手く文章に出来なくて困る。 拙い語学力ではこの辺の例えと説明が精一杯…。
…演じていない状態の自分自身を持っている人は、どういう人なのかな?
最近不安定度が高い(いつもなんだけどいつもに増して酷い)。
無性に眠くなって、同時にかなり凶悪な声が聞こえてきたり。 ココで意識が飛ぶとマズイなぁ、と思う。怖い。 バグ入りの脳味噌。
気が付くと肌に爪を立てている自分が居るのに気付く。 その時には既に血が出ていたりして痛くないのに驚く。 痛みを感じない両腕。
顔は笑顔のままなのに、感情はぐしゃぐしゃになる。 顔を引き剥がして、ついでに眼を抉りたくなる。 もうピント合わせの出来ない眼。
自分のこころが不安定な時は怖い。 それはスピードのつきすぎた自転車のようで。 いつ事故って止まってもおかしくない程。
現実の自転車でも事故ったらすぐには走り出せないように。 ココロを乗せて走ってるモノも止まってしまったら、 …ずっとそのままになってしまいそうで。
その自転車も、アクセルにはクセがあって加速し辛いし、 ブレーキなんて気の利いたものは申し訳程度にしかついていないような。
そして下り坂は唐突にいつもやってくる。 そのままがけっぷちのヘアピンカーブ。 絶妙のコーナリングを失敗すれば、海の底へとコースアウト。 そこから手押しでまた這い上がって来れるというのかどうか。
そろそろブレーキが必要なのは重々承知ではある。 がけっぷちのヘアピンが見えてきた頃だからだ。 ただ、その申し訳程度のブレーキのかけ方が判らない。 『不安定』が『大暴走』になる前に減速しなきゃならんのに。
そんな時でも意外と冷静な僕が居るのに驚く。 どーでもいいのかも知れない。 でも…諦めるつもりも毛頭無い。
言いようの無い虚無感と不安に襲われる。 頭が痛い。 ついでに心臓の脈はおかしくて、 胃がキリキリ…というかどうか判らないがとにかく痛い。
経験上、こういう状況で良い事が起こった例は無い。 五月が近い。 また周期的には鬱に入る。 久しぶりに虚木が出るかもしれない。 そうしたら、また失踪するんだろうか。 二・三日行方知れずになって、皆にまた迷惑を掛けるのか。 今度は永遠に戻って来ないのかも知れない。
苦しいよ。 辛いよ。 助けて。
そうやって助けを求めても良いような人間を、僕は知らない。 泣きたくたって、涙なんかもう出ない。 言葉に出来たとしても、僕は笑っているだろうね。 道化の顔に、涙の滴が塗られているだけのようなものだから。
僕がやるしかないなら、背中を押して欲しい。 笑顔で戦場に送り出して…。
アタマの中にいっぱいのぐちゃぐちゃが 不安と焦燥で掻き回されて溢れている 何か思い出したくないモノと 何か思い出さなくてはならないモノが 三倍速の早送りで走馬灯の様に流れて行く 結局何も思い出せないのに 吐き気と歯の震えが止まらない
寒い 春が来て暑いはずなのに 凍えそうに寒いよ
熱い まるで熱病に浮かされたように 蕩けてしまう様に
目がよく見えない 視界が白くぼやけてピントが合わなくなる 心臓が痛い 今更の様に身体に打ち付ける 怖いよ
怖くない だって頼る人間などもう何処にも居ないのだから 痛くない だって助けてくれるのは自分しか居ないのだから
過去の上に笑顔を上塗りし 奥歯を噛み締めて震えを止めろ 道化を演じる時間だから 役割の中で僕は『本当の自分』を忘れ 幸せに生きるフリを出来るから
大丈夫 目を開いているから 何も出来なくても ずっと目を凝らしているから
だから今だけ 役割を忘れてもいいですか? 獣の様に泣き咽びたい時くらい 僕にだって在ってもいいじゃないか…
痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い。 もー、手が荒れまくって痒い痒い。 その上素手でカラー塗ってるから真っ黒。 いやん・炭化してるみたい♪ …シャレにならんー…。
喉風邪が当店に蔓延しており。 みんなげっほんげっほん咳き込んで居る。 僕はのどぬ〜るスプレーあるから大丈夫♪ でも同室の先輩がいい加減治らないのも心配だわ。 てーか、ゲームしてないでさっさと寝て治してください、みたいな(死語)。
明日は歓送迎会なのだと。 皆でがぶ飲みするのだと。 二次会はカラオケであろうと。 つーか喉風邪集団が何を寝惚けてカラオケとのたまうやら。 さっさと酔い潰して僕は一人二丁目に逃亡する予定。つーか企画。計画?
先週のアプローチが冗談だろうとは思いつつやっぱ気になる自分に自己嫌悪。 そして二丁目オールを心に決める辺りがまだアマちゃんだなぁと。 だって僕みたいな開放型変人は天文学的確率でしか彼氏出来ないんだもーん。 そういう訳で取り敢えず手近な所へ全力前進♪
でもやっぱり怖いんだなぁ。 また利用されるだけで愛してくれないかもしれないなんて考えるから。 笑顔を保ちきれなくなるくらいに動揺するのが自分でも判るんだ。 奥歯を噛み締めていないと歯がガチガチ鳴るくらいに震えてしまうんだ。 顔を見ていられない。 瞳を見つめられない。 好きになってしまったら、もう迷う事も忘れてしまうだろうから。
大会終わって暇なので、本を買ってみたり。
時間も無い中、ふっと目に止まったのは 『ハイデガー=存在神秘の哲学』古東哲明 著 講談社現代新書
…なんでこんなん買うかな〜…。 漫画本と一緒に哲学の本レジに出す右ピアスの怪しい生き物ってどうよ。 この全てに脈絡の無い構成がまたなんとも言えない。
それはともかく、素朴な哲学はとても大好きな僕。 同じ出版社から出てる『無限論の教室』とか『哲学の謎』とかも大好き。 明快でどーしょーも無いテーマと読みやすい文体。 後者は特に大切かと。 だって、訳判んなくて読めないんじゃ面白いテーマも面白くないでしょ? 高校生以上には誰でもお勧めの本。 中学生だと少し厳しいかも。
で、今回のこの本。 先の二冊に比べてしまうと少々専門用語がキツく、 ある程度理解していないとさっぱり判らない。 大学生向きなのは否めない感がある。 高校生でこんなの読むのもちと浮世離れしてるよーな気もするが。
少なくとも一介の理容師向きに作られたよーな本ではない。 『ニーチェにより』だの『デカルトが云々』だの『レヴィナスなら』のよーに、 知ってるよーな忘れてるよーなやっぱり知らんよーな人間が出るわ出るわ。 用語も『ゲシュタル』だの『エントロピー』だの『エートス』だの、 何処の言語かさっぱりな横文字が頻出する。意味もさっぱり。 一度読み通してはみたものの、あと十回は読まなければ片鱗も見えそうに無い。
だが、まぁ面白いと思う。 こういう訳判らん言語の判らない人間こそ、読んで欲しい事が書いてあった。 少なくともそう思えた。 読み解くのには疲れるけど、興味があれば是非読んで欲しいなァ…。
こういう疑問は子供の頃、こんな訳判らん言語を使わずに普通に考るのだろう。 答えの無い、素朴で、あまりにも身近すぎる疑問。 オトナになり、明日などと言う彼岸を見つめて居る内に忘れてしまうもの。 本当の自分と向き合う事。 なんか、忘れたくない。
幾ら自分を否定しても此処に存在する事実は曲げられない 幾ら消えてしまいたくても嫌味な位この自分は存在する 幾ら痛みが消え現実感がどこまでも失せようとも此処に在る 実質的な要因を以ってしてこの身体と心が死なない限り
存在する事がどんなに嫌になっても、 その存在自体が消える事は無く、 寧ろ存在意義なんてモノが机上の空論に思える位に、 存在の重さを訴えかけてくる。 その自分の存在自体が。
いっくら存在意義無さそうに見えても、存在してる以上どうしようもない。 意味も何もへったくれも無い。 意味が無いつってももう存在しちゃってるんだもの。 ある意味とっくに存在を許されてるのだもの。 幾ら僕的に許せない存在だろうがなんだろうが、 既に在るものに意味を求めても、 『だって此処に居るんだもん、居るから此処に在るんだってば』 としか言いようが無い。 本当どうしょーもない。 こんなのでも、幾ら在り得なさそうでも、此処に確かに居るんだもん。
存在意義無さそうだから死ぬ。 ってのは阿呆臭くなってきた。 存在意義なんてのが社会とかへの貢献度みたいなモンなら、 尚更そんなものに囚われる必要もなさそうだ。 迷惑掛けてりゃその内淘汰される。 それまでは、自分が在る内は、その存在は意義が無くたって勝手に在る。 道化として世界の中で演じきってやるだけ。 一見、意味も無く。 存在し続けるだけ。 僕として。 僕のしたい事をする事によって。 僕という道化を演じるだけ。
今日は新しい先輩が入ってきた。 見た目は良い人。 言ってくれることも良い事。 優しそうだし、別段悪くない。
でも、なんか引っ掛かる。 何かを隠してるって意味では、僕と同類の匂いがした。 …ゲイではないと思うけれど…。 ああ、でも仕草がオネエ様だったような…。
瞳に宿す色が、決して外見の優しさと一致していない。 瞳の奥に宿るヴィヴィッドな原色を、曖昧で優しい淡色で誤魔化している感じ。
まぁ、仕事の上では頼りになるからいいのだけれど。 勤務先違うし、特に問題もないでしょ。
結構理想的な人が、今親しくしてくれてる。
是非付き合って欲しいのに、素直になれない。 無茶苦茶警戒してしまう。 向こうは気のあるそぶり。 …時間が少ないのが恨めしい。 本当の気持ち、伝えたい。
2002年04月12日(金) |
辞表の書き方 缶太郎 |
辞表の書き方、在るんでしょうか。 あの、ドラマとかで紙に包んで渡すアレ。 中身ってモノが放送されてるトコ見たこと無いから判らんのね。
いやぁ、辞めたいです今の職場マジで。
先輩という立場を尊重しながら善意の迷惑を受け続けるのが疲れる。 冷たくあしらうと拗ねるし。 …本当、箱入りのボンボンばっか…。 あ、人の事言えねぇか。
現在、平日暇な時の居場所が無いのですな。 大会前なので店で練習してればその先輩が迷惑を善意で押し売りに来る。 大会で恥もかきたくないので出来れば寮に帰りたくは無い。 それで無くとも『練習くらいしろよぉ』と言われるでしょうね、先輩に。 なんせ熱があろうが血ィ吐こうが帰らせない人ですし。 失踪して居ようにも門限までに帰らないと大激怒だし、 寮で寝ないとやたら怒るし、寝る前にはぶつぶつ愚痴るし…。
あー! いっぺん殴り倒したろかー!
そんなこんなですっかり煙草と酒が手放せません♪ 肝臓また壊れそうだわ♪ その前に多分胃が破れるかしら♪
2002年04月11日(木) |
只今午前一時四十分(翌日) 缶太郎 |
11日の日記のはずが、もう12日。 お腹すいた。 だって一番最後にご飯食べたの14時間前だし。 その14時間動きっぱなしってか働きっぱなしだったし。
ムカツく先輩面した先輩(既に日本語じゃない)が居たので、 今日のボルテージは最高潮。 怒りゲージMAXで『もう殺す♪』って感じになりそうで怖い。 余裕無いと笑顔保ち切れないから、頼むわ先輩。 他の誰かになった僕がアンタ張り倒す前にね♪
無性に銃が欲しい。 別に青酸カリでもスペツナズナイフでもいいんだけど、 とにかく一発で確実に自分の命を奪い得るモノが欲しい。 持ってるだけでかなり安心できそうだから。 自分を確実に止められるなら。
みんな、優しいからこそ彼らが傷付くのが見ていられない。 そんな時はない?
人間、誰だって優しい時も在れば嫌な顔する時だって在る。 でも、こうやって普通の環境で生きてる限り、 本当に悪意を持って接してくる人間は極僅かな訳で。 つまり、だいたいみんな優しいんだなぁって思う。
すっごく素直じゃない優しさも多いけど、 気付いた時にそれは凄く微笑ましかったり可笑しかったり。 卑屈なほどひねくれて迷惑掛けるんじゃしょうがないけど、 それでもその行動の奥に優しさを感じるといたたまれない気持ちになる。 …ならない? 僕はなってしまうんだけれどね。
僕は凄まじくひねくれてるから。 優しくするにしてもそう感じさせたくないなんて考えてしまったり。 だって、そう気付かれるのが凄く恥ずかしいから。 せめて迷惑がかからない様に、でも気付かれないように、 最大限僕に出来る事を、相手の容量を越えた最小限、手伝う程度。
それがもっとさりげなく、気が利いて出来る人を見ると何故か恥ずかしくなる。 そして密かに対抗意識を燃やしてみたり。
でも、優しさもエゴの内なのかな。 行き過ぎるととたんにそれが表に出てくる気がする。 優しさをどこで寸止めするか。 それもやっぱり優しさと言うか気の利きようと言うか。 …あう、このままだとこの議論は無限ループしそう…。
バランスの取れた優しさを身に付けたい。 そしてそれを支える強さが。 強さは例えば身体的なものであり、精神的・社会的・経済的なものでも在り。 でもそれはやっぱり手段でしかなくて、目的じゃない。 じゃ、優しさは手段なのか目的なのか。 『手段』って言っちゃうと正解のようで何か煮え切らない感じにならないかい?
逃げたかった 意味の無い暮らしから 狂っていく自分達から 矛盾だらけの世界から
闘いたい 終わらない寂しさと 壊れて行く自分達と 欺瞞に満ちた環境と
逃げる為に 身体と心を偽り続け 夜と夢の狭間に迷い 心に刃を突き立てた
傷付け合うのが恐くて逃げ出したのに 逃げても結局傷痕が残ってしまったよ 逃げ切れる程器用じゃなかったみたい 闘うにはもっと不器用なのだけれどね
どうせ傷付くのならば 僕の想いが伝わる様に 全力を尽くして闘うよ だから全力で僕を壊せ 深く傷痕をえぐりだせ 本当の自分をさらけ出せ
今日は月一の講習会の開講式。 お偉方の催眠言波に対抗する為に傷口をずっと引っ掻いていたら、 勝手に痛覚遮断して居眠りしてました。 …嗚呼、便利なのか? 取り敢えず爪には血が付いていたり。 後で痛むんだよなー、って判っているのにね。
寮に帰りたくないのと眠いのと寂しいのとで発展場にいったら、 …誰もいねー。
でも不貞寝してたらいい感じのお兄さんが何時の間にか横に居たり。 傷口庇いながらだから面倒だったけど、楽しかった。 …電話番号聞いておくんだった。ちっ。
フェイじゃないけど、肌を重ねている時って、安心出来る。 相手の体温とか呼吸とか鼓動が其処に在って、 それだけでも身体中に電気が走る位に感じる。 一人で眠るのも好きだけど、 やっぱり横に誰か気に入った人間が居るのとでは比べ物にならない。 …つくづく電話番号聞いておくべきだった。
僕に心なんか無い。 僕はただ命じられるままに動く機械だから。
だから、そんな名前など呼ばないで欲しい、 心が在るように勘違いしてしまうから。
人間として生きたい君の、一番の障害は僕だろう? 心おきなく破壊して欲しいんだ。
僕が感情無く動く度に、 子供が泣いていて、 男が自殺をほのめかし、 女が自分を傷つけて、 少年は狂って何もかもをぶち壊しに掛かろうとしている。
僕は過去でしかない。 そうしなければ自分を保てなかったこの身体の過去でしかない。 もう君は僕が機械的に動かなくても自分を保てるだろ? 君が『完璧など在り得ない』事を知った時から、 僕は矛盾した存在として君にストレスを与えるだけになってしまっている。
僕に付けられた名前。 斜陽の中、一時だけ輝く星を司るモノの名前。 それを少しもじって付けたんだっけ。 そう、僕が存在するのは一時だけで充分なんだ。 夜が来る前に、消えなければならなかったんだ。
もう僕の名前を呼ばないで。 朝が来なくなってしまうから。 僕が此処に留まりたいと思わないように。 僕の名前を忘れ去って。 朝を迎える為に。
最近は激しい。 仕事中ですら人格が換わりそうになる。 浮き上がってきた彼らを抑えるのも、 沈んでいきそうな自分を留めるのも凄まじく疲れる。
鼻と喉が破れて血が出てきた。 …漫画みたいだ。 その内胃からも出血が逆流すること請け合いだ。
今日考えたこと。
僕のしたい事はコレじゃない。 他人の笑顔や会話、体温から伝わるその人の疲れ。 少しでも癒せるこの仕事は好き。大好きだ。 でも、コレじゃない。 コレを求めていたのは『黒』だ。 心のどこかであの『親』って奴に自分を認めて欲しかった『黒』だ。 結果的に彼は全く不正解の道を選んだ。 けど、彼がその方法として得たかった技術を、今僕が使っている。
…結局、僕の中の誰もこの仕事を心から純粋にやりたいと思った訳じゃない。 だから、僕の中でこの仕事をするって事がしっくり来ないんだ。 回りくどい欲望を満たす為の道具として選ばれた技術だから。
だからと言って、まだ僕の中で『本当にしたい事』は見つからない。 彼氏作りも半ば諦めかけてるし(とほほ)。 『黒』に義理立てしようとも思ってないから、 『本当にしたい事』が見つかったら僕はすぐに飛びついちゃうね。 まだ、多分迷ってる。 それをしながらしっかり生活していけるのかとか、『親』の問題。
本当をいえば、したい事は在るのかも知れない。 まず、死にたい。 又は、狂いたい。 まぁ、何もかもぶち壊しにしてしまいたいってのも在るかもね。 それに、一度でいいから思いっきり泣いてみたい。 でも、そんなネガティブな願望しか思い付かない僕が不甲斐無い。 涙の代わりに傷跡から血が流れる。 悔しくて流れるには違いないのに。
灰は灰に 塵は塵に 土は土に
死は尾を食む蛇の頂点 我等が土塊から在るなら 死は始源に還るだけの事
気の無くば土塊に還るがいい そこに死後は無くとも
拒むのなら闘え 生き残る為に殺し 生き残る為に奪い 生き残る為に強くなれ
どんな生き方とて 生きる以上は逃れ得ぬ 生きる事は争いなのだから
でも
生き延びるだけの世界なら
何故罪を信じる?
いつにない体調不良 身体は動くけれども 貰った薬を飲んでも 一向に良くならない
バファリンより弱い それじゃ意味が無い どうせ処方するなら 青酸カリの方がマシ
涙は決して出ないよ どんなに悲しくても 笑っていなきゃ駄目 殺意だけ膨らんでく
狂人は死ぬべきなの 英雄と殺人鬼の違い さっさと殺せと言う 貴方も殺人鬼なのに
僕に生存権は無いの 気持ち悪いと言われ 淘汰されるだけだと それが常識なのだと
良い知恵が欲しいよ 僕達の存在の否定を 切り崩せる様な言葉 言わないで欲しいよ
要らない。
あの時僕には貴方が世界だったのに おかげで僕の存在は不要になったよ あのまま消えてしまいたかったのに まだ僕はのうのうと此処に居るんだ
頭痛い 気持ち悪い 吐きそう しかも薬効かない
助けて欲しいのに 助けて欲しく無い
その人に助けて欲しい そんな人いないのだもの
2002年04月01日(月) |
諦観に拠る終末 缶太郎 |
昨日の夜から一睡もせず、 酒を(僕にしては比較的かなり)飯も喰わずにがぶ飲みし、 その上疲れてるくせにクラブで踊りまくり、 昨日の昼から何も(アルコール以外)喰ってない(4/2直前現在)。
それでも疲れてないのは今日動いてたのは僕じゃないから♪ …な訳ないんだけどなー。 本当に感覚失いつつあるんかな。
オールで飲み・踊り明かした今日未明。 新宿の漫画喫茶にてあっさり撃沈。
気・が・付〜けば新宿♪ ふっと時刻を見てみれば、場所はたいして移動してないのに、 20:30。 よくみりゃ辺りはすっかり暗い。
そして、バッグの中には見慣れない紙袋。 表面に躍る文字は行き付けの精神科。 中身はデパスとレキソタン(何だか判らない人はお母さんに聞いちゃダメ♪)。 また誰か勝手に病院いったんかー!
そして腰がなんか痛い。 ついでに言うとケツも痛い。 鼻に残るはラッシュ(良い子は吸わない事を勧めるぞ♪)の芳香。 またあのお子様は勝手に(省略)!
しかし精神科と言えば、あの女医さんはまともに僕らを診てくれてる気がしない。 はっきり言えば、信用できない。 『まー諦めてよー』とか 『エイズに罹っちゃってから考えよー』とか 『まー成るようにしか成らないって』とか、 『こういうのは後手にしか回れないからー』とか それが医者の科白かい。
諦めたら其処で終わっちゃうでしょ? なってからじゃ遅いから、予防線や防止策を一緒に考えてもらいたいのに。 クスリとか電気ショックでどうにかなるならいいよ? それで誰も傷付かずに、せめて最大多数の最大幸福が得られるならね? マイノリティであっても、マイノリティなりの幸せが欲しいのに。 『諦めろ』だ? それこそ生きている意味なんて無い。
もう生きているのか死んでいるのかどうか判らない状態で、 せめて立ち止まらないように走り続けていないと生きていられないのに。
何となく、転がっていく車輪のようだなと思った。 回転が止まれば、車輪は進めない。 倒れて、其処に留まるだけ。
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