J (3.秘密の恋愛)
4. 無常 (17)
「工藤さんはこう言ってくれた、、、。 確かに、そうだね、って。 そして、、、
>確かに、これから始まる運命、ってのもあるよな、 生まれてきた順番は否めないけれど、ここまでが運命でこれからが運命じゃない、 そんな理屈は通らない、うん、レイちゃん、いいこと言うね。
>エヘ、工藤さんが私の話に折れてくれた、なんか、うれしい、
>何、僕はいつでも民主的だ、人の意見はよく聞くし、自分の考えに固執しない、 間違いはすぐに正す、そういう人間だよ、
>その言い方がな〜、なんか、固いのよね、、 でも。そういう工藤さんも好き、だから、いいのよ、うん、
>好き、だなんてまた、大人をからかうように、、、もう、 なんだか、君と話していると君との年の差を忘れそうになるね、 ちょっとさ、僕は君より幾つ上だっけ。
>12歳です、確か、学年で11。
>だろ、それに僕は君の上司だ。 しっかしまぁ、なんで君とこんなに深い話を身近に話せるんだろね、
>なんででしょうね、友美さんとは話さないんですか、こういう話、
>ああ、友美さんとは話さない、友美さんは、なんでもイエス、だからな、
>、、、そうなんですか、でも、そういう方が工藤さんのお好みなんでしょ。
>いや、、、、その話は、いいよ。いろいろあるからね、それに君に話すことじゃない、
(そうだ、俺は友美さんにレイみたいなところがあれば、と望んでいるのだ。 友美さんは自分の考えを決して話さない、それが俺は物足りないと思うことがある、 レイのように、こうして自分の意見を言ってくれると俺も楽な時もあるのだが、)
>じゃぁ、やっぱり、私みたいのはだめなんだ、
>そんなことは言っていない
、、、工藤さんと、私、そうとう酔っていたの、だから、こんな話になって、、、」
レイが一呼吸入れました。
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