ハロウィーン通信

[ 3周年記念行事、7月14日の巻。 ]  2001年07月22日(日)

せっかくだから、3人で展覧会を観にいこうということになった。
場所は隣県。ちょっと遠い。片道2時間半はかかる。
ホウキの調子が悪いので、速いクルマに乗っていく。

お昼の創作料理店は、知人に聞いて予約してあった。
本日満席。予約して正解。
お昼といっても、ちょっとしたコース料理なので、
3人ともお腹の準備をととのえてきたのだ。
インドの紙を張ったという和室に案内される。
この張り方はたぶん、東京の某店だろう。
天井の照明も、ラフに渡した竹に和紙を大胆に乗せてある。
あちらこちらに小さな花があったり、アンティークが
あったりする、民家風のお店。

お店のスタッフは、全員丈の長い黒服に身を包んでいる。

前菜は、枝豆とトリュフのパテみたいなもの。
冷たくて気持ちよい。
膳が進むうち、エンジェルシュリンプなるエビが出てきた。
初めて見るかわいいエビ。瞳がつぶらだ。もちろんゆでてある。
ヒゲがすごく長いからこんなかわいい名前がついたのかな。
ということにして、いただく。

品数はなかなか多い。
料理の合間はゆったりしているのに、我々の食べるスピードは速い。
お肉と一緒に出たピータンは、ぷりっとした逸品だった。
ごはんとだし汁のお茶漬け、次は期待のデザート。

やっぱり、最後が肝心だものね。
最後に出てきたのは、トマトのバニラアイスクリームと
紫蘇の入ったゼリイ、しょうがの味のドライフルーツ、
そしてライチの紅茶。
3人とも、妙な感覚を味わう。特にしょうがは、きつい。
春にしょうがのクスリで陥った胃ケイレンが記憶によみがえる。
香りの強すぎるもの同士ってむずかしいものだなぁ。

展覧会のことはまた別の魔女会報告を楽しみにして
もらうとして、その後はデパートでのショッピングやら
お茶やら晩ごはんやらで、帰路はみなお疲れモード。
サービスエリアでじゃこ天の乗ったうどんを
食べるべきか否か、しばらく迷ってあきらめる。
ナルシアが、昔住んでいたところの名産アメを見つけ、購入。
今見るとレトロである。昔のまま変わってないのだろう。

山岳地帯を抜ける空いた高速道路で、
ナルシアが、はっと気づく。

天の川がきれいだと。

さすがに標高が高くて人家がないからクリアに見えるらしい。
あれはさそり座で、これは何と、天を仰いで
めったに見れない星空を堪能している。

座席の後ろでは、シィアルが時間を忘れて
夢の世界に旅立っていた。

(M)010722

[ 3周年ありがとうございます。 ]  2001年07月20日(金)

実は、昨年、3周年のつもりだった。
よく考えてみると、今年が、3周年である。
ときおり、いつまで続けることができるのだろう?
と、考えたり、
どんなに楽しいことにも、必ず終わりがくるように、
いつ、どんな風に、このサイトは終わってしまうのだろう?
と、そんなことを思ったりする。
サイトを開いていると、
それを維持することがつらくなったり、
大きなトラブルに見舞われることはなくても、
それなりに、しんどい思いをすることもある。
楽しいことばかりではなく、
趣味でやっているとはいえ、
やはり、いやなこともある。

それでも、3周年を経て、
4年目に突入し、まだまだやる気十分なのは、
この「猫や」から得るものが大きいからだ。
自分の思いを自由に発露できる場として。
自分に何ができるのか、試す場として。
なにより。
自分を自分以外の多くのものとつなげてくれる場。
多くの人と出会い、
多くのことを学び、
多くの可能性を知った。

なかでも、
人とのつながりは、かけがえがない。
顔を合わせることはなくても、
おたがい気軽に声を掛けあい、語り合える場。

いつまで続けられるのかは、
それは誰にもわからない。
わからないけれど、こうやって、
「猫や」を応援してくれる人たちとともに、
できるだけ長く、このサイトを維持していきたいと思っている。

3年間、ありがとう。
そして、もちろん。
これからも、ずっとよろしく。
Otenki-Nekoya

[ お天気猫や、ついに3周年を迎える ]  2001年07月13日(金)

このほど、お天気猫やが開店3周年を迎えました。
これもひとえに、訪ねてくださる皆さまの、
有形無形の励ましのおかげと、
深く厚く頼もしく、感謝の念にたえません。

広いネットの世界で店を開いておりますと、
ときにはほんとのお店と勘違いされることもありますが、
猫やはあくまで「夢のショッピングモール」をめざす、
架空のなんでもやさんなのです。
これからに、猫やのメルマガ発行(一度はやりたいらしい)とか、
書評にますます力が入るとか、興味の向いたことを
えいやっと形にしていきたいと考えています。

3年というと長いようで短く、この3年間というのは、
マーズ、シィアル、ナルシアの3人にとっても、
いろいろ境遇やら価値観やらが変わった3年でした。
2000年をまたいで、猫やの2001年後半も、
どうぞご一緒にお楽しみください。

Best Wishes, from otenkinekoya  010713

[ 魔女会推奨−映画鑑賞会 ]  2001年07月12日(木)

本日の魔女会は題して「シィアルの逆襲」。
何事か解説しよう。
我々三魔女は昨年原題「THE MUMMY」という
映画を見に行った。
‘mummy’とは英語でミイラの事。
何の工夫もひねりも無い直戴なタイトルである。
そしてその身も蓋も無いタイトルの映画を身終った時、
猫や編集長は完膚なきまでに恐怖にうちのめされていた。
シャッターの降りた夜更けのアーケードを歩く
シィアルの肩はいつまでも震えが止まらぬようであった。

そんな「ミイラ」なんて安直なホラー映画は知らない?
では邦題を言えば思い出していただけるだろうか。
日本公開時のタイトルは「ハムナプトラ」。
伝説の死者の町ハムナプトラを巡ってトレジャーハンター達と
太古から蘇った禍々しい異形の者共との巻き起こす
娯楽アクション巨編である。
ちなみに一緒に見たマーズは後に
古代エジプト王が復活して20世紀の令嬢と活躍するという
映画の原題と同名のアン・ライス著のロマンチックスリラー
(かな?私は読んでいないので知らない。夢の図書館
本日の本コーナーで紹介しているので興味のある方どうぞ)
「The mummy」を読んで「ハムナプトラ」のキャラと
重ねてイメージしてしまったくらいはまっていた。
かのハンニバルにあれほど入れ込むくらいだから
彼女は案外猟奇・ホラー系は強いのかもしれない。
ナルシアは日本のアニメやコミックスを思わせる映像レイアウトや
キレのいいストーリー運び、明解なキャラ造形にやたら受けていた。
この女をナマモノで脅かそうなど千年早い。
しかしシィアルは狙い済ましたタイミングで繰り出される
人喰いスカラベの群れだの飛び掛かるミイラだのと
映画館の暗闇の中で一人死闘を繰り広げていたのだったのだ。

さて、今回公開されたシリーズ第二弾、タイトルは
「THE MUMMY RETURNS」
‥‥。
気を取り直して。
邦題は「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」。
それを見に行こう、こんどこそはやられないぞ、と言うので
題して「シィアルの逆襲」。

それにしてもあんなに怖がった映画の続編を
よく見に行く気になったね、と尋ねると
いや、映画自体はとても面白かった、とシィアルは答えた。
ただ、心構えが出来ていなかったのだそうである。
彼女は事前に「ハムナプトラ」をロマンチック・
アドヴェンチャーだと解釈していたのである。
強くてハンサムなトレジャー・ハンターと
愛らしくて勇敢な女考古学者が伝説の地で繰り広げる
夢と冒険と恋の物語。
‥‥間違ってはいない。大筋としてはそうなのかも。
問題はなんかそれらの筋が吹っ飛んでしまう程
ホラ−度とコメディ度が濃かった点だ。
私の場合はふざけた原題からそれこそ安易な
お笑いホラーを思い描いていたので、
思いがけず美しい映像と丁寧な作りに儲けた気がした。
スタッフ、キャストが同じなら今回も期待できる。
特に、あの人今回も出るでしょ、
あの無意味にカッコいい黒衣の砂漠の族長さん。
ええと名前なんてったっけ、
‥‥三人とも覚えていなかった。

と、ともかく。仲間と共にいざ赴かん、
砂漠の遺跡の大冒険の旅へ。(N)


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