没後19年を経てピュリツァー賞に輝き、 英語圏ではその名を知らぬ人がいないほどの詩人 シルヴィア・プラスの結婚からその死までを描いています。
綺麗で才媛のシルヴィアを、グゥイネス・パルトロウが 演じていますが、実はこの作品の前に見たのが同じくグゥイネスの 「ワールド オブ トゥモロー」だったので 一瞬混乱しそうで、そうでもないでした(笑) 当り前ながら、シルヴィアになりきっているグゥイネス。 新婚のときの輝くような笑顔から、段々精神的に 追い詰められて魂が抜け出てしまったような姿は、 あまりにもギャップがあって切ないです。
シルヴィアの夫となるこれまた詩人のテッド・ヒューズ。 彼と出会ったことで、幸せになるはずだったのに、 どこで歯車が空回りしてしまったのか。 そしてそのことが詩の才能を伸ばすことになってしまうとは。 両方を手にすることが出来ない、残酷ですね。
でも、見ていてほんと歯痒くなってしまう。 だって、あれだけ綺麗で才能もあるシルヴィアが 夫の愛情ということに絡めとられて 子供の存在すら希薄になってしまうなんて。 そんな夫いいじゃん。 自分の道を信じて進んでいけば。 なんて思うのは余計なお世話であり、 その苦悩の深さは、他人にはわからないものなのでしょうね。切ないね。
女の子の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」といわれている シルヴィアの半生がかかれた「ベル・ジャー」を手元において なんともいえない気持ちになったのでした。。。。
映画の中に登場するシルヴィアの母役は、グゥイネスのお母さんで 親子で演じています。
2004年12月17日(金) |
「Oh!水木しげる展」 |
荒俣宏・京極夏彦両氏プロデュースによる 水木しげる展を見に「大新選組!」以来の 江戸東京博物館に行ってきました。
入り口で等身大の水木人形がお出迎え。 勿論鬼太郎の仲間たちもいて、にぎやかです。 とにかく入ってすぐ、この展示会のために書き下ろしされた 人生絵巻がやっぱり圧巻ですね。 幅40センチ長さ10メートル!年代と共に 大まかな説明があるのですが、その文章もなかなかいい味を出してます^^
勿論、生原稿も多数あるのですが、 私が意外だったのは、デッサンや貸本や時代の作風が 全然違うこと(デッサン等当り前なんですけど、どうしても 鬼太郎を始めとするあの絵柄が、頭に深く浸透していて) 14歳の時の自画像や黒い服を着た女など 見てびっくりでした。
実際に再現された鬼太郎の家(円陣の家)なる、 木と藁で出来た家や、作品として大好きな「鳥かご」の 鳥かごハウスは嬉しかったです。 なんせ、ほんとにこんな鳥かごがあったらいいなあと 読むたびに思っていたので。 思わず、中をしみじみ覗き込んでしまいました(笑)
また多数の写真も、興味深く。 高齢になられてからの水木先生の顔しか知らなかった私は、 おお若いときはこのようなお姿だったのかーと感動。
妖怪倉庫なる、仮面や人形の展示は圧倒されました。 夜見たらかなり怖そうな品もあれば どことなくユーモラスな品もあり、 ひとつひとつ見ていると時間がたつのを忘れそうでした。
多角的に展示され、充実した内容に満足^^満足^^ 帰りには、以前会社の人に似ているといわれた猫娘のメモ帳を購入。 それにしても、水木先生の目から見た 京極夏彦さんはこんな感じなのかと思うと ちょっとほほえましかったです。
2004年12月03日(金) |
「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」 |
ジュード・ロウの新作!いやーこのスカイキャプテン役は ほんとはまり役ですねー。 ジョーズみたいなデザインの戦闘機で颯爽と登場すると 思わず「きゃああ。スカイキャプテン!敵をやっつけて」 なんて思わず手を握り合わせてしまいそうに。ふふふ。怪しい。 でもって、共演のグウィネス・パルトロウの命が危なくても カメラをはなさない敏腕新聞記者ぶりもとってもキュート。 敏腕のわりに、とんちんなんだな(笑) さらに、「トゥームレイダー」に負けず劣らずの アンジェリーナ・ジョリーの女艦長ぶりもかっこいいし。 その上敵の謎の女がこれまた素敵! バイ・リンの機敏な動きや、強さは憧れちゃうよなー。
なんて感じで、すっかりメンバーひとりひとりに 見とれちゃったりしたんですが。 なんといっても、見所はレトロな色調の まるで「メトロポリス」を彷彿させるような世界。 ドシンドシンと巨大ロボットが歩く様や 手がぐねぐね曲がる、ある意味愛嬌があるロボットなど。
いやー楽しいはずなんだけど。。。。 実は。。。。。 脚本が。。。。。 いえ、いいんです。ハリウッドはやっぱりこうなくちゃ っていうほど、派手にやってくれて。 でも、どうーしても突っ込みたくなっちゃうんだなあ。 科学者失踪の謎からスタートしたはずなのに、 途中からどうでもよくなっちゃうような。。。(笑) てっきりロボット対戦を期待していたのに、 後半はスカイキャプテンならぬ シーキャプテン(違いますね)風になってしまったような。 全然設定は違うけど、「ヴァン・ヘルシング」を 思い出してしまった(何故だ)
いろんな映画をミックスして、レトロ風味で味付けを。 ジュードのかっこよさが、全て中和しているということで。 ジュードファンは是非ご観覧を!
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