2004年07月23日(金) |
「ラブ・アクチュアリー」 |
「人生のほとんどの出来事は愛に関係している」と リチャード・カーティス監督は語っているそうですが、 この作品ほんと愛に満ちていますねー。 しかも総勢19人。 一瞬その人数で、ひるんでしまいそうになりましたが、 見てみたらすっきりまとまっていて、良かったです。
なんといっても、ローワン・アトキンソン目当てで見たのですが (その時点で、映画の趣旨とだいぶそれてますが) アトキンソンの出番があまりなく、ちょっと残念。 リチャード監督、アトキンソンコンビの古さから思えば、 ゲスト出演ということなのですね。
19人全部に感情移入していると さすがに疲れてしまいますが。 個人的には、エマ・トンプソン&アラン・リックマン夫婦の 話が心に痛かったかなあ(あ。自分がおばさんだからでしょうか)。 それにしても、スネイプ先生もてますね(笑)
ほんと愛といっても いろんな形があるけれども、しんどい思いをする愛より 気持ちがほんわかする愛がいいですねー。 普段恋愛映画よりホラー映画を見てしまう私ですが、 やっぱり恋愛映画を見て、少しは愛について 考える時も必要かも。 なんて深刻な映画じゃないですね。うん。
選曲が、知っている曲がたくさんあって。グッド! それにしてもどーしてもヒューグラント演じる首相が好きな女性が アメリカ大統領と某女性を連想してしまうのは いけないですよね。体型や雰囲気が。。。むむむ。
2004年07月17日(土) |
「ミスティック・リバー」 |
いやー映画館で上映中から 見に行こうと思っていたのに、 見逃していた作品。 勝手に頭の中で3人のその後を 膨らませていたのですが・・・ 膨らませすぎ・・
過去から現代にいたる3人の環境等の変化。 特にただ一人連れ去られひどい目にあった ディブ(ティム・ロビンス)の なんだか焦点が合わない雰囲気は、 物語の全体を表しているような(あ。深読み?)
クリント・イーストウッド監督が 言いたかったことって 一体なんだろう? って思ってしまいました。 最後にいたる出来事も、ある程度予想は出来たものの。 それにしても、 最後の最後にああくるかー。 うーん、難しい(単純な私には、物語としては そうかと思っても気分的にわからない)
で、どうしてもジミーのショーン・ペンの上手いだろう演技(失礼)が 気になってしまって。すみません。 なんか力を入れるほど、演技の深みというよりも やりすぎ?なんて思っちゃって。ああ素直じゃないですー(しくしく)
印象的だったのは、ジミーの親戚の兄弟。 あやしーーーーい。 警察より先回りして聞き込みしちゃうって(笑) 暴力で自白でしょうか(そうですね) そんな兄弟の姉?それとも妹?のジミーの2番目の妻。
ああ。こんな親戚に囲まれた 娘は幸せ物?だったのでしょうか。。。。
田舎町の小学生はみんな、バーバー吉野で カットしてもらう、吉野ガリ。 この吉野ガリ、ちょっとノビタヘアー(笑)みたい。 学校でずらっと男子が並ぶと みんな吉野ガリ。 かわいいというよりちょっと異様(笑) そこへ、都会から転校してきた茶髪の男子。 やっぱりかっこよく見えるよねー。見える。
その吉野ガリにしてくれるのが、 もたいまさこさん演じる吉野のおばちゃんであり 慶太の母。 子供が生き生きとしている作品ではあるけれど、 このおばちゃんがほんといいです。 吉野ガリにしなさい!!と チェックも厳しいですが、 でもただ厳しいだけじゃなく、 子供たちの言い分も聞いてくれるおばちゃんです。
主演の慶太をはじめ男の子たちも、素朴であるかと思いきや ちゃっかりエロ本に夢中になったり(笑) 主演の皆さん以外の子供たちは 結構台本棒読みなんて感じで、 ちょっと学芸会風の素人演技が かえって映画の雰囲気に合っていたかも(笑)
物語としての起伏は正直それほどないですが、 日本の田舎ってやっぱりのどかでいいなー なんて思わせてくれます。 荻上直子監督が10年アメリカに暮らしていたとのことですが、 日本への郷愁しっかり感じさせていただきました^^
吉野ガリというとどうしても吉野ヶ里を 連想しちゃいました。 風習にしばられて、同じ髪型にする状態は すでに遺跡状態ってことですね(違います)
前作「スリープレス」で、昔の作品と雰囲気が変わらず、 まるで20年前にタイムスリップして 見たような気分にさせてくれたアルジェント監督。 新作「デス・サイト」もその雰囲気を期待して 見てみたのですが。。。。
いきなり画面が古臭くないー。 アルジェント監督のどことなく、色がはっきりしないような 画面じゃないー。 なんだか、雰囲気としては 良くあるB級サスペンス風。 で、内容も。。。 これまたB級サスペンス風(誉めてないですね)
え。アルジェント監督作品だよね? なんてほど、違います。 時代に合わせて、新たな作風でということかも しれないのですが。 それにしてもどうしちゃったんでしょう。 こういう作品は、監督じゃなくても 別の人が作ってもいいじゃないと 思わず監督の肩を叩きたくなりました。
残酷だけれど、美しいというところがうせてしまって寂しい。 でもなんといっても ポーカー対決なんですが。 実はポーカーをよくわからない私は 犯人が勝ったのか、警察が勝ったのか 喜ぶまでわかりませんでした。 いっそ、ババ抜きとかじゃだめですかねえ(コメディじゃないんだから)
やっぱり映画より、怖い雰囲気が一番でているのは 監督自身の映像かもしれない。 怖い雰囲気に磨きがかかってますねー。監督!
2004年07月06日(火) |
「ジェフリー・ダーマー」 |
シリアルキラーファイルという なんだか怪しい3人の犯人を テーマにした3部作といった感じの1本。
怪しいうえに、しかもチープ(失礼) ダーマーといえば、 17人もの男性を殺害し、しかも食していたという 異常犯罪者でありますが。 この映画の中では、何故そうなってしまったのかという点は さらっと流して(ほとんどなく) 犯行を中心にというのかとそうでもなく。 正直何が言いたいのかよくわからなかったです。うーん。
なんせ、時間が前後する映像は、 いきなり画面が変わって 非常にわかりにくい。 え?これって何年前なの? それとも夢?現実? なんてこんがらがります。
作りもチープで、映画用というよりテレビ用? なんて思ってしまいました。 出演者も誰一人知りませんでした。ひゃあ。
見ていてそういえば家に「ジェフリー・ダーマーとの日々」 というお父さんが書いた本があったなあと思い出し、 久々に本棚から出してきましたが。 3分の1ほどしか読んでませんでした(おい) その中にある写真と主演の男性が、眼鏡と髪型が 同じにしてあるのだけは、リアルだったかもしれません。少なっ。
1968年北朝鮮によるソウル襲撃未遂事件の 反撃として、結成された囚人ややくざからなる 暗殺部隊684部隊。 その部隊の過酷な訓練が行われたのが シルミド(実尾島)だったとは、この映画が上映されるまで 知りませんでした。。 シルミドの場所も仁川のすぐそばの島だったのですね。 しかも北朝鮮の特殊部隊が31人だったから 684部隊も31人にしたそうで、 そこまで力をいれて鍛え上げた部隊の 悲惨な結末までが、これでもかという感じで 描かれていきます。
が、ここまで熱血映画に仕上がっているとは 正直思っていなかったので。 画面で、684部隊の皆さんが 終盤に向かって燃えれば燃えるほど 観ている私は、冷めてきてしまって。 わあ。すみません、すみません!!!という感じ。。。うむ。
「火山高」にも出ていたホ・ジュノ演じるチョ軍曹の 存在がいいですね。最初厳しいだけかと思ったら違っていて。
それにしても、謎だったのは 何故後半にいたる暴動が起こってしまったのか。 勿論映画の中でも、語られていますが。 その真相は何だったのか。 そして、訓練兵と教育兵は訓練に明け暮れる日々から どのような感情が芽生えていったのか。 なんて考えちゃって。 結局ノベライズではなく ハヤカワ文庫の「シルミド」と東京新聞ソウル支局長だった 城内康伸さんの「シルミド」まで 買ってきてしまいました(おーい)
これほどの事件であっても、 ラストに描かれた現実は、歯がゆさとやるせなさを 本当に感じずにはいられないです。
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