あずきの試写室

2004年02月21日(土) 「アダプテーション」

「マルコビッチの穴」で脚本を担当した
チャーリー・カウフマンの脚本映画。
映画の中に本人がニコラス・ケイジに変身して(違いますね)
登場しています。しかも双子。

「アダプテーション」というタイトルからは想像できない、
「蘭に魅せられた男ー驚くべきコレクターの世界」という
作品がテーマになっているのですが。
そこはカウフマン。
「マルコビッチ」での頭のこんがらがり感が出ていて、
どこまでが実でどこまでが虚か悩みます。

蘭って今まで白い花という認識しかなかったほど
博学からはほど遠い私ですが、
劇中に出てくる、何種類かの蘭を見ただけで
ああ、これならはまる人もいるだろうなあと納得。
なんせ、猿に似ている蘭あり、蜂に似ている蘭ありと
その多彩ぶりはびっくり。

そんな蘭に魅せられた男を素直に脚本にしたら
まったく別の映画になっていただろうなーと思いますが。
でもこの作品は、この持ち味でいいですね。

「蘭に魅せられた男」の著者スーザン・オーリアンを
メリル・ストリープが演じていますが。
実際のスーザンそのままなのでは
なんて本人を知らないから、勝手に想像(すでにこんがらがってます)
この作品で、虚と実を勘違いした皆様(私のように)に
危ない女性と思われていないかと余計な心配まで
しちゃうのでした。

実際、「蘭に魅せられた男」がどんな話なのか
映画を見る前より見た後のほうが
読んでみたくなったのでした。
きっと驚くべきコレクターが出てくるであろうが、
カウフマン兄弟ほど驚くことはないだろうなあ(想像。いあ脚色)。。



2004年02月17日(火) 「ダムド・ファイル 0」

名古屋初ホラーということで
話題となっている「ダムド・ファイル」
角川ホラー文庫の新作「あの子のトンネル」も出ていますが。
そのトンネルが舞台となる「0」です。

主演夫妻を南野陽子さんと野村宏伸さんが演じているので
ホラー度数はちょっと薄れてはいるものの
雰囲気はなかなかです。

実際愛知県に存在する旧伊勢神トンネルが
題材として取り上げられていますが、
実際にあるということが
怖いですねー。

ホラー映画を見るのも怖い漫画を見るのも好きなのに
実際にある場所へは怖くていけないです。うん。

物語の中では、夫婦と二人の子供のうち
弟の方が事故でなくなってしまうのですが、
残ったお兄さんのその後の
心の闇を想像すると、つらく痛々しいです。
(お兄さんの描く絵は不気味です)

「ダムド・ファイル」では
愛知県内に存在する場所とテーマで
怖い話が続々登場しているようなので
他の作品も見たいです。

名古屋テレビってメ〜テレというのですね。
羊のキャラクターとホラーのギャップがなんともいえず
いいですねえ(笑)



2004年02月12日(木) 「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール」

国民的な人気を誇る女優を妻に持った夫の苦悩とは。
一瞬三浦友和を連想しましたが。。むむ。

どこに行ってもちやほやされて、なんか釈然としなければ
共演男優とのラブシーンも仕事とはわかっていても
嫌なものは嫌だーという夫。

作品でも実生活でも夫婦の二人が演じた上、
夫イヴァン・アタルが監督も務めています。

ほんわかムードの映画かと思いきや
結構夫がしつこい(笑)
まあ心配はわかるんだけれど
ちょっとくどいんじゃないかいって。

一番衝撃的(笑劇的とでもいいましょうか)だったのは
妻のヌードシーンを
どうしても認められない夫のため監督に抗議したら、
ならある方法ならいいだろうと決行されたこと。
いやあ潔いというか、ここまでやっていいのん(笑)
それで年齢制限つきだったのかしらん。

映画の中のシャルロットは
すらっとしていて、独特の雰囲気が素敵です。
作品の中の
うじうじした夫を何故選んだのか
とっても謎だったけれど。
手のかかる子ほどかわいいというからかな。
有名女優でも、
こういう心配があるんだー
なんて思ったら、ちょっと親近感が沸いてきたー
というお話ではないですね。




2004年02月07日(土) 「デス・トゥ・スムーチー」

ロビン・ウィリアムスとエドワード・ノートンの
子供向け番組が舞台ながら
その裏側では、過激な争奪戦が
繰り広げられているといった感じの(わかりにくい説明)
ブラックコメディ。

ロビンの子供向け番組のキャラクター姿は
なんとなく想像できるけれど、
着ぐるみを着たノートン君は
ちょっと想像できないぞ。
でも、実際見てみたら
サイの着ぐるみが
想像したよりも似合っていてふふふ。
歌う姿も
結構可愛いです^^

でも、裏の世界は結構きつい(笑)
いかに相手を陥れるか。
テンポも速いので
やっていることは
えげつないところもあるんだけれど、
それほど気にせず
さらっと見せてしまいます。

ノートン君が
「アイスショーが嫌い」というくだりで
アイスショーの裏側を酷評していますが、
思わずディズニーのアイスショーを連想した私は
おお。大丈夫かなんて余計な心配をしてしまいました(笑)

監督は、作品の中でも登場する
トニー・デビート
見ているだけで味のある俳優さんですねー。

日本では未公開になってしまいましたが
ノートン君の意外な一面をみるのはいいかも。
ロビンについては
まあいつもどおりという感じでしょうか(失礼)

・・・・・それにしても、ロビンの演じるレインボーが
ピーウィハーマンに見えてしまうのはいけないですね。。。。。



2004年02月04日(水) 「ストーミー・ナイト」

先日ドイツホラーを見たと思えば
本日はインドホラー(笑)
インド映画といえば、
「踊るマハラジャ」を連想する
サービス精神旺盛な映画が多いですが、
果たしてサービス精神旺盛ホラーに
なっているのか!

で、実際踊ったりするシーンはないものの。
音楽の使い方とか
登場人物の驚くシーンなど
お。ここまでオーバーに
驚くか!なんてところは
結構独特でサービスサービスかも(笑)

でもこの映画。
なかなか侮りがたいです。
なんせ登場人物はたったの3人。
美女といかにも怪しい男性2人。

ひとりで留守番をする美女が
テレビを見ていると
凶悪殺人犯が逃げているというニュース。
で、誰もいないはずの
家から怪しい物音が!
いかにも怪しいです(笑)

最初は、結構笑いながら見ていたのですが
途中からは、ホラーテイストが
生かされてきて。
なかなかおつなものです。

ラストの衝撃は、確かにびっくり。
正直最後の方まで落ちが読めなかった
私は、まんまと監督の罠にはまりました。ぞくぞく。

主演のウルミラー・マートーンドカルちゃん
かわいいですねー。
特にくてっとしていまひとつ元気の無い
可愛い子猫を抱いている姿は絵のよう。
インドの女優さんって可愛い人が多いなー。

それにしても、この映画。
吹き替えが男性2人に
江頭2:50と大川総裁・・・
別の意味で怖いので
オリジナル音声で楽しませていただきました(笑)


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