私が本会議で初登壇したその日の午前、永田寿康議員が予算委員会であのメールを取り上げました。私の初登壇直前の代議士会で、幹部が口を揃えて「メールはかなり確度が高い。場外ホームランだ。党が一丸となって追及しよう」と気勢を上げ、私の気分はますます高揚したのを覚えています。
そして10日。事態は予想もしない方向に行ってしまいました。
翌日17日の予算委員会で登場した永田議員は新たな証拠を示すことは出来ず、マスコミの批判は高まっていきました。マスコミで働いてきた家内も「ちゃんとしっかりした証拠を取ってるの?」と当初から言っていました。
やはり、「本物」と証明できないものを材料に自民党幹事長を攻撃したのは勇み足でした。私も、民主党の一議員として、皆さまの民主党への信頼感・期待感を損ねたことを、深くお詫びを申し上げます。
民主党の一部で、代表をはじめとする若手幹部に対する批判があるようですが、私は「前原民主党」の生みの苦しみと考えています。大きな試練を乗り越え、皆さまに更なる信頼感・期待感を持って頂けるよう、私も民主党の一員として全力で、歯を食いしばって頑張ってまいります。
午前中、民主党静岡県連(正式には静岡県総支部連合会。要は静岡県の民主党議員団)の年に1度の定期大会。ゲストスピーカーは渦中の前原誠司代表。大勢の記者が東京から付いてきた。メール問題については「メールの信ぴょう性は未だに証明できていないが、自民党には巨大な闇があることは間違いない」と昨日までと同じ強気のスタンス。
県連の役員選出があり、会長は渡辺周衆議院議員(静岡6区)が続投。幹事長は榛葉賀津也参議院議員から藤本祐司参議院議員へ。私は3役の一角である副会長に就任した。あと県内の国会議員は、前原代表の筆頭秘書役である細野豪志役員室長だけ。昨年の総選挙で、県内の衆議院議員が6人から3人になったことで、私も民主党静岡県の中でさらなる責務を果たすことが求められている。来年4月の統一地方選挙で、民主党が拡大すべく、ローカル・マニュフェストなど新たな試みも提案していきたい。
午後、地元の事務所にアメリカの大手製薬会社3社の方が、東京にある在日アメリカ製薬業協会の人に連れられて来訪。在日アメリカ製薬業協会の方は東京の議員会館にはすでに2度来ている。最初は同僚議員からの紹介。
製薬会社のアメリカ本社の人を日本に招き、国会議員の地元事務所を陳情に回るプログラムを定期的に実施しているとのこと。今回は静岡県が選ばれ、自民・民主・公明の国会議員の事務所をマイクロバスで回っている。
通訳もいたが、私が英語で自己紹介をしてから、結局すべて英語でやり取りした。陳情の内容は、薬の販売についての厚生労働省の規制の緩和。その規制緩和により、アメリカの製薬会社が日本に更に進出できるメリットもあるが、日本の消費者も同じような薬をより安く入手することができるというものだった。
日本では、個別の業界が、その業界に関する政策に精通している議員だけでなく、幅広く何度も、民主党のような野党議員も含め陳情活動を行うということは滅多に無い。ましてや、海外政府にまでというのは皆無だろう。
アメリカのワシントンでは「ロビイスト」と呼ばれる専門家(法律家など)が、議員や官庁に食い込み、各種政策を採用すべくロビイングを行っている。日本の、それも、社会保障分野の政策ではまだあまり活動していない私の、それも地元までやってきて陳情をするとは。
アメリカのロビイストのすごさを垣間見た。
昨夜から仮眠を取りながらも、夜通し、今日の財務金融委員会での質疑の準備。朝方、トリノ・オリンピックの女子フィギアスケートで荒川静香選手が金メダルの報。今日までの日程で日本選手は誰もメダルに手が届かず、沈滞ムードが流れ始めていたときの朗報。表彰式で、日の丸が揚がるのを見ながら荒川選手が国家を口ずさんでいるのを見て、ますます感動した。
夕方からの質問は税制改正法案について1時間。この法案では本会議で代表質問もした。そのときの原稿に私の主張のエッセンスが書いてあるので、是非ご覧頂きたいが、ポイントは
○ 財政再建のためにはまずは徹底的な歳出削減を行うことが大切だが、
まともな歳出削減を出来ない自民党政権では、増税せざるを得ない。
○ 税制全体(所得税・消費税・相続税等々)の抜本的改革をせず、所得税を
少しいじるだけで、所得税増税(=定率減税廃止)をするのは、サラリーマン
狙い撃ち、「取りやすいところから取る」という安直なもの。
○ お金を「使う人が払う」消費税の増税の方が所得税増税よりマシ
○ 所得税の見直しも、いくつかの控除をいじっただけで、配偶者控除の廃止や
所得控除から税額控除へといった抜本的見直しは全て先送り。
今日の本会議。所得税法等改正法案(あの「サラリーマン大増税」を中心とした18年度税制改正法案)について、民主党の代表質問をする機会を頂いた。先週土曜日に言われてから、ここ数日間、その原稿準備に追われた。
本会議の前にいつも行われる民主党代議士会で「応援をよろしくお願いします」とご挨拶。
本会議は1時開会。谷垣大臣の法案趣旨説明の後、河野議長の「田村謙治君」という呼びかけとともに登壇。壇上から本会議全体を見下ろすのは、もちろん初めてだし、気持ちが引き締まった。小泉改革がいかに粉飾であるか、我々民主党がいかに建設的な提案をしているか、強く訴えた。民主党の同僚議員の応援(「そうだ!」といったような掛け声や拍手)がとても嬉しかった一方、小泉チルドレンを中心とする自民党側のヤジ(「何言ってんだ!」「いい加減なこと言うな!」といった感じ)が沢山耳に入って、ますます燃えた。何度か噛んでしまったが、緊張すると早口になる悪い癖も出ず、無事終えることができた。15分間しゃべり続けるので、ノドも乾くかな、と思い、話し出す前にコップに水を注いだが、ノドも乾かずに最後まで話すことができた。
終った後、何人もの同僚議員に「よかったよ!」と言ってもらい、ホッと一息。地元の支援者の方でもインターネット(衆議院TV)で見て下さった方が結構いたようで、本当に嬉しい限り。
「国会活動」のページで、質問全文や写真・映像をご覧になれます。
ライブドア事件が起きて、党内にライブドア問題追求チームが立ち上げられた。財務金融委員会の私はもちろんメンバーの1人。今日は朝8時からと午後1時から2回、会議が行われた。
ライブドア事件は、政界などとの関係がメディアを騒がせているが、堀江氏ほか関係者が逮捕されている今、国会で徹底審議すべきは、金融システムの欠陥とその是正策だ。
今日のメインの議題は日本版SECの創設。金融庁の下部機関である証券取引等監視委員会が、ライブドアの件では全く機能せず、検察の独断先行を許した。証券取引等監視委員会は、トップは法曹界からだが、事務方は財務省キャリア官僚が仕切っている。
アメリカのように、独立した監視機関に強力な権限を与え、プロパーの専門家を育てなければという認識は、民主党議員の総意となっており、過去3年連続、日本版SEC法案を提出している。私も昨年の財務金融委員会で、民主党法案の質疑に立った。
自民党議員がライブドア事件を受けて「証券取引等監視委員会の権限を強化すべき」と言い出したのも、毎度のことながら、何を今更という感じだ。
今日から2ヶ月、ドット・ジェイ・ピーの紹介で学生を秘書インターンとして受け入れることとなった。学生5人。トップページの「tamuken Fun」が学生インターンのブログです。どうぞご覧下さい。