short story


2003年05月17日(土)


「霧の中」


僕の意識から消え去ったものは
その愛しさを乗せて
新しい苦しみを置いていく。

一人の夜の寂しさなど
なんということはなく
一人の朝の寒さなど
どうということはない。

それよりもきっと
笑っていられる時間の
その瞬間こそに
僕は孤独を感じている。

まだ見ない。
もう見ないかもしれない。

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日記才人