short story


2003年04月21日(月)


「救いよ」

何事もなかったかのように笑い
何事もなかったかのように自由に
そして何事もなかったかのように
忘れていく。

僕が大事にしていたものは
実はすべて無意味なもので
なにもかもが
無駄なことだった。

それが分かって
それを認めて
なんだかちょっと
楽になった。



2003年04月19日(土)


「振り返っても」

何度も確認して
それから覚悟を決めた。

変わり行く流れにあっても
僕はその行く先々で
あなたの居場所を用意する。

いつか。明日には。と
急に全てがうまくいって
また以前のように
二人でいられるまで
そうするつもりでいたよ。

独り善がりだったのは
分かっていたけど。
そうするしかなかった。
僕にはそうする他なかった。

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日記才人