short story


2000年12月14日(木)


「重なり」
僕を埋める幾つかの存在は
消えては現れ
消えては現れ
気が付けばその様は
まるで跡形もないけれど
いつも変化しながら
僕を僕に留めている。
かろうじて。


2000年12月13日(水)


「安心して」
あなたの言葉を信じてない。
その孤独と
深い捕らわれの魂が発したものを
信用してない。
安心して。


2000年12月10日(日)


「素晴らしき暇人」
何も予定がないってのは
実は素晴らしいことなんじゃないかと思う。

暇だぁ〜と言いながら
一日中ゴロゴロしたり。
面白くもないテレビをぼぉ〜っと見たり。
読み飽きた本をパラパラめくったり。
あの人はどうしてるかなぁ〜と考えたり。

予定がないってことはつまり
なんでもできるってこと。
君からの急な誘いにだって
僕は断ったりしないのさ。

それってかなり
素晴らしくないかい?


2000年12月09日(土)


「ほんと」
いちいち聞かないでね。
言いたい時には
言うよ。


2000年12月07日(木)


「ここへ」
空より
道が明るく感じて
次第に俯いて歩くようになる。
目が開かなかったのは
風のせいだろうか。

雪より
耳が冷たく感じて
ある時ふと立ち止まりそうになる。
足跡が残らなかったのは
風のせいだろうか。

夜より
心が暗く感じて
どうしようもなく
一人で。

いつも
いつだって
風は運んで
風はとどめる。
ここへ。


2000年12月06日(水)


「冷たい男」
君がなんでそんなこと言い出すのか
分からない。
意味が分からない。
回りくどい言い方はやめろよ。
俺、そういうの一番嫌い。

君が昔の彼氏と電話で話したなんて
なんでそんなこと俺に話すんだ?
関係ないよ。俺には。
君がどう感慨にふけようが
落胆しようが安心しようが
俺にはこれっぽっちも興味ないね。

イラつくんだそういうの。
聞くだけでいいなら聞くさ。
でも意味のない事を聞き流すには
君の話は苦痛過ぎる。
だって元彼なんて、
俺だけじゃなくて
君にだってもう関係のないことだろう。

俺がそんな時
優しい言葉をかけるなんて思ってるんだとしたら
大間違い。
そんなこと期待すんなよな。

君の言動は
あまりに底が浅いから
その分俺は
冷たい男になって
わざを君を
突き放す。


2000年12月05日(火)


「密かに」
触れられたいという感情を
わざと無視する。
一人のあなたの
美しさ。
離れたところから眺めつつ
ひとつの言葉も見逃さないようにと
時折、
その存在を知らしめては
あなたのことを
何一つ理解していないことに気付き
僕は密かに
愕然とする。


2000年12月03日(日)


「過程」
だんだんと
少しずつ
徐々に
ゆっくりと
戻れないところにまで
潜り込む。


2000年12月02日(土)


お目見え
日記なんて書いたことないけど。
ちょっと感化された面もあるのか。
まぁ、毎日でなくても時々独り言程度に
書き込んで残しておこうかと思う。

てな感じで。
どれくらい続くか分からんが。
ものは試しに。

草々


追加:新たにHP開設して日記を作ったので
ここは日記っつーか一人言専用にします。

2001/06/08

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日記才人