目次過去未来


2006年09月20日(水) 読み返すと…。



 ちょっと時間があったので、過去のたん譚を読み返す(→2006/06/28)と、記憶違いやら、綴りの間違いやらを発見した。まだこれからも気がつけば、無知から来るもの、思い違いなどは消してしまわずに、取り消し線にて消してそのまま残して置き、括弧内に正しい記述をしておきます。「ようやく気がついたか」と笑っていただき,これに懲りずにこれからもご愛読、ご批評よろしくお願いします。









2006年09月15日(金) 国(カントリーとネィション)



 皇室に悠仁親王殿下が御誕生し、秋篠宮紀子様は今日病院を退院された。誕生してお目出度いが、依然このままで行くと、「皇室」は先細りになって、また同じような問題が出て来る。アメリカによって解体させられた旧宮家を元に戻す事が最善と思う。
こういうとすぐ憲法云々を言う人達がいる。天皇家は今の進駐軍憲法、ヨーロッパの成文憲法をもとにした明治憲法制定の遥か以前からの存在であり、その存在を後の「法」をもとに考える事はおかしい(と思う)。どうせなら井上毅からくる、「皇室典範」にもう一度戻って考え直してはどうか。

 Symbolを「象徴」と造語訳したのもおかしい。もとは、*中江兆民がフランス語symbole を造語訳した。うまく言えないが、象徴派(symbolists)詩人という時、フランスのマラルメ、ランボー、ボードレール、ヴァレリー、英国ではイェーツ、ドイツではリルケなどが相当し、日本では、三木露風、荻原朔太郎がそれにあたる。本来、「関わりのない別物を何らかの類似性をもとに、関連づける作用」、例えば、鳩は平和、火星は戦い、月桂樹は勝利、赤は情熱、青は憂鬱 黒は悲しみなど。
今ひとつの意味に「ある別の物を示す目的・記号」
「天皇」は上のどれにも当たらないし物ではない。


「天地初めて発(ひら)けし時、高天(たかま)の原に成れる神(かみ)の名は」
−古事記−

「大君は神(かみ)にし座(ま)せば天雲の雷(いかづち)の上に廬(いお)らせるかも」
−万葉集−

だから「神」で良いのである。

 当たり前にあると思っている国(countryではなくnation)とはなんだろうか。日本人は「現在ある国々」は世界中に、昔からあり,またあり続けるように錯覚してしまう傾向にあると思うが、すぐ簡単に滅ぶ事は、この前のソ連を見ても分かるように、あっけなく無くなったり、分裂したりするのだ。
今の中国の建国何千年は嘘っぱちで、たかだか六十数年、その前、日清戦争で戦った清は、満洲族で、その当時の公的に使われていた文字は、満洲族の文字で、決して、「漢」字ではなかった事からも分かる。これが、ついこの間、1912年まで(大正元年)使われていた。
 意外に思うかもしれないが、日独伊三国同盟のイタリアは明治三年(1870年)ドイツは翌明治四年に建国した。ずーっと前からあるように錯覚するが、日本の建国(神武天皇元年として、皇紀二六六六年・紀元前660年)からすると、両国建国わずか140年くらいなんである。他で見ると一つの国として続いて来たのは、フランスぐらいで、そのフランスだって、革命を起こして、共和国となり、王はいなくなった。英国は四つの地域、イングランド (England)、ウェールズ(Wales)、スコットランド (Scotland)、 北アイルランド(Northern Ireland)からなる非独立国の集まりで連合王国 (United Kingdom UK)である。他国も似たようなものである。

 日本は神話の昔から、皇室がありそれが連綿と続いて今日に至っている。その驚愕の事実に加え、男系維持の歴史は、現代の遺伝学をもってしても 驚きなのだ。世界に例がない。日本国が日本国たる体(国柄)をなしている根本は何かと言うと、「天皇」に辿り着く。それ以外に無い。昔もそしてこれからも。
もし、皇室が無くなれば,地理的な日本(country)は残るだろうが、民族と政治的結合体の伝統ある日本(nation)はその瞬間から消えてなくなる。

*中江兆民(1847〜1901)…この人から、幸徳秋水が出、大杉栄伊藤野枝
北一輝にに影響を与え、部落解放運動に影響を与えた。ルソーをその思想の根(無政府主義)とする。政府無き日本を是とする。




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2006年09月13日(水) きっと助ける



 先の日曜日に大阪の天満橋の近くエル・大阪というビルで、ブルーリボンの会主催の「北朝鮮による拉致被害者救出のための集会」があり、家人と出席した。
ある意味で、有名になってしまった横田夫妻他、政府が認めた人々(拉致被害者)と違い、認められていない人々(特定失踪者という)のご家族が登壇された 。京都・徳島・大阪から来られて、ある日突然消えてしまった家族のことを切々と語られた。涙がどうしようもなく出て、悲しみというより、これは具体的に個人が何も出来ないくやしさ、怒りの涙だった。
 随分前から,我が国は北朝鮮に実質宣戦布告されているのである。こうまで馬鹿にされてもなを経済制裁がじわじわ効いてきているなどと、たわけな事を言っている。

壇上席には、北朝鮮にいる拉致された人々に向けて、家族の伝言や「きっと助ける、それまでがんばって」と言った内容を流している短波放送「しおかぜ」の荒木和博さん、衆議院議員で数少ない「歴史観」・「国家観」をきちんと持った鉄の人西村眞悟さん、それから、八尾市市議の三宅博さんが登壇した。三宅市議は最後のまとめの所で、感極まり涙を流し絶句した。良いお人柄がひしと伝わって来た。会場は満席であった、終わってからのデモは、あいにくの雷雨で中止になったが、これからも取り返すまで共にやっていく。










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