2011年11月25日(金) セピア
世界が色を失ってゆく。
変わらない日常の中、
何もかもが
色褪せて
心の一部だけが
取り残されたまま
あやふやに、ゆらゆらと。
早く
迎えにきて。
どんなに遠回りしても
答えはいつも、変わらない。
そんなことを
確信したって
目覚めれば、ひとり。
2011年11月12日(土) 壊れた窓
確かなものなど
何もないくせに
確かめようと、藻掻く。
指が絡まる瞬間、
ひやりと湿った感情が走る。
捕えられることより
捕えてしまうことが、
怖いのかもしれない。
肩のとこ。
頬をぴたりと重ねて
心地良い声に耳を傾けながら、
頭の中に空白がひろがる。
あいしている、
これがいちばん、
相応しくないことば。
未来 / 一覧 / 過去