あ い の う た 。
2008年03月26日(水) 302
肩越しに
見慣れない天井が
視界の中で、歪んでいった。
線と線の合間で
かなしい戸惑いが
見え隠れする。
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真新しい畳
冷たいドア
慣れない洗面台と
馴染んだシーツのにおい
春の合間の 冬の日に
ひとり 静寂に揺られながら
やわらかな夢を見た
4度目の春の訪れを
拒むでもなく、受け入れるでもなく。
守らなければ、
と思った。
失うことが怖いのではなく、
守らなければ、と。
2008年03月23日(日) 溢れるもの
何も 変わらないようで
やっぱり 少しずつ
変わっているのを感じます。
電話を切ったあと、
いつも 泣きたくなるのは
どうしてかな。
これで よかった の
って 毎晩 眠りにつく前に おもう。
あれだけ 足早に過ぎていた時間も
なんだか、止まってしまったみたいにゆっくりで。
指折り数えても、過ぎた日は片手に収まるのに
随分、時間が経ったような気がする。
2008年03月21日(金) 卒業式
昨日までのどんよりした空が
嘘みたいに
青空が広がって
紙吹雪に交じる笑い声が
永遠に続いていくような気がした。
見送るあたしまで
なんだか清々しい気持ちになって
透明な感情が流れる。
濁りなく、やさしい気持ちになれたのは
いつ以来かな。
花束を片手に、その姿を探した。
この広いキャンパスで
あなたの姿をいつも探していたあの頃が
懐かしくて。
すれ違いざまに、手を振り合えるだけで
世界中の幸せが集まってきたような気がしてた、
あの頃。
ほんとに。
懐かしいや。
うん。
2008年03月20日(木) 3月20日
うん。
これでよかったんだ。
これで。
よかったんだよね?
よかったんだ。
誰か
間違ってないよ、って
言って
遅かれ 早かれ
きっと
遅くも 早くも
なくて
今、今なんだ。
だけど
あたしは
救われるべきじゃないってことぐらい、
わかってる。
2008年03月15日(土) 地下鉄を降りて。
階段を駆け上がって地上に出ると
雑踏の中、見慣れないスーツ姿が見えた。
あれから ちょうど1週間
会ったらどんな顔をすればいいのかな、
なんて
少し思ったけど
君も あたしも 相変わらずで。
4日遅れのバースディ。
ありがとう。
あたしは、きっと、君のことが
すきです。
それは、たぶん、どうしようもないくらいに。
だけど 彼とさよならをしたら
彼は、どうなってしまうのかな
って
買い被りかもしれないけど
きっと、ね。
今は 彼をひとりにしちゃいけないってことは
分かるから。
おまえのこと 実は
すきなんかなぁ、って本気で思ったこともあったけど
彼氏から奪うとか、そんな風には
俺にはできひんし、しようと思えんかった。
2008年03月08日(土) メランコリニスタ
本当にやさしい人だと思う。
この半年間、君の存在に随分救われたし
君がいなかったら
きっと どうしようもなくなってた。
「今さら」
って言いながら
なんだか、可笑しくて
あたしが笑えば
君も笑う。
そうゆうことのあとで
ともだち、
って。
なんだか 違和感が ね。
でも それ以上のことを
あたしは言えないから。
君が言ってくれたら
少しは変わるのに。
だけど
君だから 言わないってことぐらい
もう知ってるよ。
2008年03月05日(水) 11ヵ月。
この11ヵ月
いろんなものを得て
いろんなものを失いました。
1年へのカウントダウンがはじまっても
闇は遠ざかることなく
むしろ
心の深く深くに、沈んでいって
根をはっているような気がして。
ただただ、想う人の傍にいられることが
しあわせだと。
そう思えたあの頃が
なんだか懐かしいのです。
一年記念は絶対一緒に過ごしましょうね。
はい、と。
心からは言えないけれど
言わなければいけない。
負けたくないのならば。
負けたくない。
何に?
誰に?
今、1年前の自分に出会えたら
自分と同じ道を歩んで欲しくはないのです。
そんな風に思ってしまうのは悲しいけれど
これが現実で。
ただ、壊されたものを
壊されたままにしておくことが
あたしは許せないだけなのでしょう。
それだけの為に しがみついているのです。
負けず嫌いだった、幼い頃と
何も変わってない。
プライドを守るためだけに
一緒にいるなんて
虚しいだけなのに。
ね。
だけど。
すきだよ。
今までありがとう。
そして、きっと、これからも。
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