日々の泡・あるいは魚の寝言

2006年03月28日(火) まだへろんへろん

☆ただいま、メール関係が、音信不通状態になっております。
お心当たりのある皆様、申し訳ございません。あたたかいおもいやりをたくさんいただいているのに、なかなか返せなくて、ただひたすらにもうしわけないです。

しなくてはいけないことがたくさんありすぎて、焦りと自己嫌悪が身をはむというか、気分がどうしようもなく滅入ってきている感じです。
でも毎日、少しずつは、するべきことの山を崩していますので、あとすこし、お返事その他まっていてくださいまし。
でも、ほんとにうれしかったです。
いつかなにかのかたちで、お返しできますように。




道路沿いに咲いていた花だいこん。
これはたしか、昔に、出島から入ってきた帰化植物だった…と本で読んだような気もしますが、あいまいな記憶なので(笑)、信じてはいけません^^;

☆サイトの新刊情報の更新など、ぜんぜんできていませんが、新シェーラひめのぼうけん「天のオルゴール」発売中です。
心配していた難易度の高さも、うちのサイトに来るこどもたちの反応を見ている分には、まあ、問題なかったの…かな?
でも風の丘の常連さんたちは、読書能力が高い子どもが多いので、これがすべてだとはおもってはいけないのでしょう。
とりあえず、シリーズの読者さんであった方々には、子ども読者さんにもおとな読者さんにも、好意的に受けいれていただけたようで(と、断言はできないのですが…わかる範囲では)、よかったです。

岩崎書店S様〜v メールありがとうございました。だいじょうぶです、今の時期、電車の中で涙ぐんでいても、きっとみんな、花粉症だとおもってくれます! なあんて^^



2006年03月20日(月) へろんへろん

☆母が退院する数日前から、私は風邪を引き込んで、咳していたのですが、その咳がとれたいまも、なんだか体調が戻らなくて、へろんへろんしています。
その前に鬱になっていた、首の痛いのは、病院でもらった痛み止めと炎症止めの薬でかなり軽くなったのですが…。
体がおもーい。起きていると、腕の重さを感じる(涙)。
でも、重くても軽くても、生活は元に戻して行かなくてはなりません。
とりあえず、終わっていなかった確定申告をちくちくやっております。

これ終わったら、ミラクル2を書かないと。

基本的にあの物語は、小中学生向けの科学雑誌や読み物雑誌にのっていたような、少しあやしげなオカルト冒険物連載漫画、のノリで考えて書いています。
学校の友人同士がオカルト探偵団を構成していて、みんなで事件を解決、みたいな。
毎度枚数が少ないせいもあって、伏線が満足に張れてなくて、「なんでここでこんな展開に?」「どうしてこんなおちに?」と読者が頭をかかえるような。いや、伏線を満足に張りたくない、という意味ではもちろんないですよ^^;
それと、ウルトラシリーズの、夏休み怪奇スペシャルみたいな感じかなあ。夏休み中の数回だけは、なぜか怪談ぽい演出になってるの。
それに、「Xファイル」。
まあつまり、「本格」的なものじゃなくて、ちょっと横道にそれたような、どこかしらいかがわしい、でもなぜかリアルで、不思議な世界を書きたいんだと思います。

二巻では、編集者桃崎さんの恋のライバル(笑)がでてきます。
さやかちゃんの友だちとして、本好きの少年が登場します。
乞うご期待。
私が一番、本の形になったミラクル2にあいたい…。
あの世界は、本当に好きだ^^

☆掲示板への書き込み、本当にありがとうございます。
すこしずつ、レスをつけていきます^^



2006年03月17日(金) めでたく退院

本日、長崎はいい天気だったのですが、昼下がり、母が無事退院いたしました。
心配していた麻痺も、おなかのあたりなどに少し残ったくらいです。
今後は再発に気をつけながら、リハビリに通うことになります。
母のことを心配していただいたみなさま、ありがとうございました。
お仕事関係の皆様、あたたかいご配慮、ありがとうございました。


今週末あたりから、仕事に復帰します。ネット関係にも、少しずつ、戻っていきたいと思っています。掲示板にかきこんでくださっていたみなさま、ありがとうございました。


母が帰宅して、レニ猫は、家中走り回ったり、妙にうきうきしたり、りや猫は、実感がわかないようにぼーっとしたりしていたのですが、今夜は二匹で母を囲むようにして寝ています。
なかなかあったかくて、よい情景です。


母といえば…
今日、退院したあと、いきつけのカフェで、母から、「あれもできなくなった、これももうしてはいけないと先生にいわれた」なんて話を聞いていたのですが…
「バナナも半分しか食べられないのよ」には、思わず、飲んでいた春限定苺ジュースをふきだしそうになるほどうけてしまいました。
それまで深刻なノリで話していたのになあ(笑)

以上とりいそぎ携帯からjigブラウザでカキコでした。誤変換とかあったら、笑って許してねv


シェーラ新刊、そろそろ発売中だと思います。佐竹さんの絵をぜひみていただきたく…



2006年03月06日(月) 病院と「気」

うちの母、七十才が、軽い脳梗塞で、ただいま入院中です。
完全看護の病院なので、家族としては、お見舞いに行ったり話し相手になったり、先生にお話をうかがったり…などの、そう負担ではないはずのことだけをすればいいのですが…。

かつて、父の入院中にお見舞いに行ったときも思ったのですが、病院という場所は、いるだけで、ふしぎと疲れる場所ですね。
今日、弟とそんな話をしていたら、弟曰く、「病院にいるなにかが、『気』を吸い取るようなきがする、って、友だちもいってたなあ」だそうで。
たしかに、すーっと、生命力が、吸い取られていくような感じ。

そういうオカルトふうな原因のほかにも、私の場合、父を病院でみおくっているので、病院は人が死ぬ場所だ、というイメージが潜在意識にすり込まれてしまっていて、無意識のうちに、怖さを感じているのかもしれません。
「怖い場所」にいなくてはいけないということが、ストレスになっているのかも。

そしてまた。家族を病院に預けているということは、病気が急に悪くなったとき、そばにいられないということで、つまり、真夜中や朝方に、急に病院から、家に、知らせの電話が来る(可能性もゼロとはいいきれないので)かもしれないということで…。
夜にいまいち安心して眠れないんですよね。
うとうとしながら、枕元の電話に意識がいつも行っていて、そのうち疲れて眠っている感じ。
これだとほんと、いっそ、病院に付き添いでいた方がある意味楽だなあ、なんて、ぜいたくなことを思ったりもします。

でもまあ、お見舞い生活そのものは、それなりに愉しいこともあります。
もちろん、母の病状が快方に向かっているということが、いちばんうれしくて、気分が明るくなることなのですが、病院でであうほかの患者さんたちやお見舞いのひとびと、お医者さんやナースの方々との会話はたのしかったり、いろいろ考えさせられたり、勉強になったりしますし。
病院が幸い街中の便利なところにあるので、入院に必要な買い物がかんたんにできるとか、息抜きにいける場所がいろいろあるとか。
いつでも楽にお見舞いに行けるし、家にものを取りに帰って、またきたりもできるし、おそくまで病室にいても、帰りが楽だし。
お見舞いの帰りに、近くのカフェで春物の限定品の紅茶を買って、家でひとりでゆったりと飲む時間は、それなりに充実感があって、ほっとするひとときです。

夕べ、家に帰ったあと、いろいろかたづけなどをしたあとの真夜中に、冷蔵庫の中の痛みやすいものを出してきて、お料理をしました。
真夜中の湯豆腐(これは、おいしくそのままいただきました)、真夜中の旨煮。鶏肉にシシトウに、ジャガイモに、と煮た旨煮。
旨煮は、保存しておくために作ったのですが…
毎度真夜中に作る料理は、おいしそうにできあがるものでして^^;
味見ついでにつついてしまい、きっとそのまま脂肪になったと思います…。

それにしても、真夜中に、一人台所で食べるできたての旨煮は美味しかった。窓からみる夜の空気は透き通った色で、ガラスにうつる自分の姿を見ながら、生きているということについて、かみしめたりしていました。
そんな時間をもてたのも、お見舞いの日々がもたらしてくれた、大切なことがらのひとつのような気がします。

明日も元気に、病院に行ってきます。

追伸で<猫日記>。
猫一号レニ子が、いなくなった母を日に何度も呼んでいます。
そのうちあきらめたように、寝てしまうのですが、いちばん母の不在を感じるのは、いつもなら母がおしいれから布団をだし、布団を敷き始める夜のニュース番組が終わったあとくらいの時間。
母が布団を出し、布団を敷くあたりにレニ子はいき、
「あの人がいない、あの人がいない。あの人がおしいれあけて、おふとんしかないよ〜!」と、吠えるように鳴くのです。



2006年03月04日(土) とりいそぎ

☆家族が急に入院したので、当分は、掲示板などへのレスが遅れることもあると思いますが、心配しないでくださいね。>みなみなさま

私の首の方は、痛いといえば痛いのですが、毎日通う先が、ずばり脳神経外科ですので、なにかあったらかえってみていただけるので、安心かもしれないです。

ではでは。

☆紙の仕事はもっていきます。

☆完全看護の病院なので、毎日、夜には家に帰ります。

☆杏実さん、お原稿到着しています^^



2006年03月03日(金) ひなまつり




花水木さん、おひな様ふう。
というか……まあ、アカネヒメ^^ なあんて。
金の鈴の杖はもっていないけれど。

☆姫子さん、メールありがとうございます^^
いまちょっと、お仕事と体力の関係で余裕がないので、こちらで、お返事を書かせてくださいね。

シェーラたちを深く愛していただいて、ありがとうございます。
そうですね。あなたがメールに書いてくださったように、おとなになるまで、ずうっと、シェーラたちのことを好きでいてくれたら、私はとても幸せな気持ちになると思いますよ。

それでね。新シェーラの主人公たちは、いま小学生の子どもたちの友人なのです。昔のシェーラたちが、当時小学生だった、姫子さんたちの友だちであったように。
ルビーやサファイヤとの出逢いが、私の本との初めての出逢いで、そこから旧シリーズにさかのぼる小さな読者さんたちが、いまは多いんです。

だから、メールに書いてくださった、姫子さんの読み方は、前のシェーラたちの友人として、正しいと思います。あなたはそのまま、サウードやハッサン、ミリアムたちの側から、保護者のような眼で、王女たちの冒険をみまもってあげていていいんですよ。
かわいいなあ、とか、がんばれ、とか、そんな目線で。
そういう読者さんは、ほかにもいらっしゃると思います。
そして私は、新しい読者さんたちも大歓迎ですが、そんな読み方をしてくれる前のシリーズからの読者さんたちのことも、大好きです^^
ずっと、シェーラやファリードたちの友人でいてくれる読者さんたちのことも。昔の冒険の記憶を、大切にしていてくれる読者さんたちのことも。
だから、安心していてくださいね。

☆「神はサイコロを振らない」はあいかわらず面白く。
「白夜行」(これは、友人菅野雪虫嬢ご推薦)も、先々週くらいからみはじめてはまってしまい。
気がつけば大河ドラマも続けてみていて…。
なんだかひさしぶりに、テレビドラマに燃える私に戻っています。
首はあいかわらず痛いですが、気力は戻ってきたのかな^^
「白夜行」の主題歌が、とても耳に残って、結局携帯のメモリカードにいれて、なにかと再生しては、きいています^^;

☆<香水日記>桃の節句なので、ベビードールなどつけていました。とてもはやった香水ですし、私の年ですとやはり、外ではつけづらい香りなのですが、涼しい季節に控えめにつけると、本当に女らしい、甘くて清潔感がある香りだなあと、うっとりしてしまいますね^^



2006年03月02日(木) 光の街で、少しだけ休暇

☆先週末から週の初めにかけて、体を休めるために、ハウステンボスにいってきました。

ドイツの枕も、着替えのお洋服も、あらかじめクロネコさんにはこんでもらっちゃって、小さな荷物だけ持った、気軽で身軽な旅行。
宿泊は場内のホテルデンハーグ。港町のお宿。
ハウステンボスは、長崎市からだと、ほんとに近場のリゾートの街^^




これは、チョコレートハウスの窓からみた午後の街。
携帯のカメラなので、荒い感じの写真ですが…。
次はやはり、デジカメ持参でいこうかな。

二泊三日も滞在したのですが、場内を散歩してごはんを食べてお茶しただけで、もう街を去る時間になってしまった…。
散歩好きには、まだまだ歩きたりない街です。

☆夜遅く、外との門が閉ざされたあとは、場内のホテルに泊まっているお客さんたちだけが、夜の散歩を楽しめます。
空にはうっすらと星空。街を包む海の透き通った闇。木々と花々を水のように満たす漆黒の闇。その中に、光を灯された街がうかびあがります。
まるでクリスマス時期のように、きれいな明かりに照らされた街を歩いていたら…
あれは十時の鐘だったのか、それとも九時だったかなあ。
教会の鐘が鳴り響き、街中に鐘の音とオルゴールの音が響き渡ったのでした。
その夜は、私やつれの人のほかにも、お客さんたちがそぞろ歩いてはいたのですが、日にちによっては、あの光り輝く街に鳴り響く美しい鐘の音は、誰もきかないものかもしれなくて。
無人の街に流れる豪奢で可憐な鐘の音と、光に包まれた教会を想像すると、これはなんとも贅沢な(よい意味で)場所だなあと打たれるように思ったのでした。
人間とは、美しいものを作るものだなあということも。

あの街は、作り物の街です。
ミニチュアの、人工の街。
でも、本物の素材で作り上げられた、環境を傷つけないことを考えて作られた、はりぼてではない街。自家発電のための設備まで持っている、思想のある街。夢の箱庭。

光り輝く街になり響く鐘の音は、まるで、街全体を箱にして鳴り響く、オルゴールのようでした。




☆たくさんのきれいなものをみて、おいしいものを食べて、魂の洗濯をして帰ってきました。
帰ってきたらいきなり長崎市は、真冬の気候に逆戻りで(涙)、首が突っ張っちゃって、やな感じなのですけど、体力を温存しつつ、仕事に戻ります。



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