日々の泡・あるいは魚の寝言

2004年08月31日(火) そしてまたホテル住まい

☆明日締め切りの急ぎのお仕事が、どうにも家だと気が散ってできないので、長崎市内のホテルにお部屋をとってしまいました。
静かだし、きれいだし、よい感じです。
長崎駅周辺にいるのですが、このあたりは、お店も郵便局も、コンビニも、映画館やマッサージやさんまであるので、滞在するにはいいところですね。
一応、予定としては、明日の昼二時頃まで、このお部屋にいるつもりです。
いいなあ、ちょっと観光客な気分。

仕事が終わったら、アロマなマッサージやさんにいって、肩揉んでもらおう。
駅前のドコモショップに行って、sig3をさわってくるのもいいなあ。
映画にいっちゃおうかな。
とにかく、のんびりしたいです。

☆<香水日記>
今日の香りは、バラとコーヒーのロードトラント。
旅行疲れで眠くてしょうがなかったんですが、この香水の香りは、しゃっきりと目が覚めるのでした。

☆そうそう。
今の急ぎの仕事というのは、「虹の物語」関係の作業なんですが、本日、挿絵が、平出衛先生で決定しました。望みが叶っちゃった。
私の原稿をお読みになったあと、「とてもおもしろかった。描かせてください」とおっしゃってくださったそうで、Fさんから、今日、その話を聞いて、どきどきしてしまいました。

「雨の日のネコはとことん眠い」(加藤由子・PHP)のカットを拝見したときから、ファンだったんです。細密画のようにリアルな絵も、ほわほわした甘いタッチの絵も、どちらも魅力的な画家さんでいらして。
うれしいなあ。あの方の絵が、私の本の挿絵になるんだ。
夢みたい。

猫と少女と、青い薔薇の咲く庭と、古いアトリエと、そしてインターネット。
少し不思議で、悲しくてきれいな童話は、たぶん十月に刊行されるはずです。
「ささやかな魔法の物語」系ですので、あの本が好きだった方は、お楽しみに。

さて。作業の続きをしないと…。
平出先生の美しい絵に、できる限り釣り合うくらいの文章にしなければ。



2004年08月30日(月) 帰ってきました

長崎に帰るというその日あたりに、台風が来るようだったので、東京にいる間中、ずっと、天気予報のサイトや、台風情報をチェックしていました。

今日になって、急ぎの仕事が華麗に飛び込んできたので、もう私も帰る日を先に延ばすことを決意して、飛ばないのなら、どこかの宿で何泊かして、この際仕事を仕上げてから帰ろうか、と決意していました。

でも、飛行機は、「場合によっては東京に引き返します」の条件付きで飛び立ちまして。
無事、長崎空港に着陸いたしました。

今回の旅行は、お仕事に打ち合わせに人と会ったり、と、いろいろありました。時間がつねに足りないばたばたの旅になってしまい、楽しかったけれど、つねに気ぜわしくもありました。
そんな中、帰りの飛行機の中で拝読した、「まいごのことり」(ねじめ正一・佼成出版社刊)が、哀しい話なんですが、とてもとてもよい本でしたので、ひととき疲れを忘れました。

正直な話、「まいごのことり」は、鳥が死んでしまう本だと知っていたので、なるべく読まないで済むように逃げていたのですが、今日、佼成出版社のゴージャスF嬢からお預かりしたお仕事関係ひとそろいの紙包みの中に、かわいい赤ペンや付箋、お団子三本(差し入れv)と一緒にいれられていたので、
「ああどうしよう…」と思いながら、読んでしまったのです。

その本は確かに、「小鳥が死ぬ話」なのです。
ある家族が、そのお弔いをする話なのです。
哀しいです。

でも、一羽の小さな小鳥の、てのひらにのるほどの体の軽さや、その軽さに見合わない命の重さが、ページからふわりと立ち上がって、見えてくるのです。感じられるのです。
それはたぶん、その小鳥の死を、大事に扱う、両親の存在が丁寧に描かれているから、そしてその両親の様子を見て、心が揺らぐ、主人公の幼い子どもの心情が、繊細に描かれているからなのでしょう。
文章だけでなく、松成真理子先生の絵も、美しかったです。

よい本をいただけて、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました、Fさん。
私も明日からまた、精進します。

☆飛行機のことで、心配してメール下さったみなさま、ありがとうございました。おかげさまで、無事、十時頃には、帰り着きました。

現在、夜中の十二時半ごろ。晩ご飯食べそこねてるので、おなかすいた。



2004年08月26日(木) いってきまーす

いろいろとお仕事やするべきことが済んで、明日の朝、無事に、東京に行ってきます。
FIVAかついでゆくので、風の丘からは消えません(^-^)

ではまた、次はたぶん、新宿から書きこみます。



2004年08月25日(水) るるなな

☆ゲラもどき、終わりました。
今回、いつもより三十枚ほど長いルルーになると思います。
ちっちゃい読者さんたちには、もうしわけないんですが、かわりに、読み応えと迫力のあるお話になっていると思います。
あさって金曜日に、ポプラ社さんに宅急便のように(笑)、自分の足で届けに行く予定です。

読み返してみて。
自分ではかなり満足な出来だと思いますので、これが本になる秋には、ルルーシリーズのファンのみなさまに、安心して、「どうぞ」と、さしだせると思います。
楽しみにしていて下さいね。

☆これで、明日は、旅行の準備と、同人誌の合評会の原稿を読むことができます。ふう。なんとかまにあった(^-^)
あさっては、東京だ。

☆<香水日記>
ブルガリのファム。ジャスミン茶の、澄み切った高貴な香り。
品があって好きなんですけど、香りだちがとてもよいので、下手したら人に迷惑かけちゃいそうな気がして、なかなか外へはつけていけません。
そのうち、オーフレーシュをさがして使ってみようかと思っています。

>雨子さん
いつも、きれいなメールをありがとう。
あなたのメールを読んでいると、忘れていたものに気づかされるようで、よい意味で、どきっとしてしまいます。
旅行準備が済んだら、メールしますね(^-^)



2004年08月24日(火) ポーチュラカ・ポーチュラカ

☆今時分、街を歩いていると、道路の横のあたりに、プランターに入った、おもちゃみたいな色彩の小さな花が咲いていることがあると思います。
ご存じの方も多いでしょうが、あれは、ポーチュラカ。ハナスベリヒユ。

私は、今の時期は、道を歩くとき、ポーチュラカのプランターに気をつけて歩きます。たまに、誰かがふんだりちぎったりして、ちぎれたポーチュラカの枝が落ちていることがあるからです。

私はポーチュラカの枝を拾ってバッグに入れます。
ほんのわずかな長さの枝でも、家に帰って水にいければ、やがて根が出て生き返り、また植えることができるようになるからです。

うちのベランダには、夏ごとに、そうやって鉢に植えた、ポーチュラカが咲きます。次の年には、こぼれ種から発芽して、咲いたりもします。

道で咲いているポーチュラカをちぎろうとはしないけれど、誰かがうっかりして(時として故意に…)ちぎってしまったポーチュラカを、そっとひきとって咲かせるのは、とても楽しいことです。
いろんな枝を挿すから、いろんな色で咲くのも楽しいし。
宝石のようなキャンディのような色合いの、でも、とってもたくましい、ポーチュラカが、私はかなり好きなんです(^-^)
今時の散歩は、宝物の欠片を拾うための時間のよう。

今ちょっとネットで調べたら、花言葉は、「いつも元気」だそうで。
ああ、たしかになんか、そういう感じかも。

☆今日は、ルルー7のゲラもどきをみていました。
ルルーを書くときの文体は、ゆったりめの、翻訳児童文学ふうなものにしているので、自分で読んでいて、妙に癒されたりします。
子どもの頃に好きだった文章のリズムは、やはりずっと血肉になっていて、それを自分で再現して書いたものを読み返しても、心地よく懐かしく読めるものなのかもしれません。

☆今日も鯛のカレーを食べにいってしまいました。
ココナツ風味(^-^) ちょっとこれは、少しまねしてみようかな?
完全な再現は無理でも、雰囲気だけは、タイ風のカレーを作ってみよう。



2004年08月23日(月) 今日は雨降り

☆長崎市は、夕立のような雨が降っています。
ちょっと涼しいかな。

新シェーラ4の再校ゲラをしたり、お仕事関係の連絡を取ったりしていました。
脳がけっこうフル回転。ぐるぐる。

そういえば、ゲラは、ファミレス(ロイヤルホスト)がすいているタイミングをみていって、ご飯食べながらやっていたのですが、真鯛と夏野菜のカレーが美味しかったです…。もう涙が出そうなおいしさ。
フリッターにした鯛と、夏野菜がごはんにのっていまして、それに、タイ風の赤いカレーをかけていただくんですが、ほどよく辛くて、ほどよくタイの調味料の味がして。
もう一度食べにいきたいけど、夏限定メニューだから、もう機会はないかな?

☆今週は、るるななのゲラもどきをして、ポプラさんに渡してから、新宿に行きます。
そろそろ、「いっしょなの」が書店に並ぶ頃なので、紀伊国屋あたりで、本棚に並んでいるのをみられるかしら。

☆<香水日記>
オンブルローズフレーシュ。
メロンに薔薇に、スズランに…ラストはシダー、サンダルウッドにイリス。
これはやはり、とても素敵な香り。



2004年08月20日(金) いろいろ

朝早く、巨大な黒いスズメバチに襲撃される夢を見て目覚めました。
蜂恐怖症の私には、最悪な悪夢でした(^^;)

どれくらい蜂が怖いかというと、キングのホラー小説の中で、何より怖いシーンは、「シャイニング」のスズメバチのシーンだと何よりも思うくらいで…。

で、首の付け根を刺される夢だったんですけど、起きたら、すごい頭痛。

でも、今日は、いろいろすることがあって、寝てられなかったのです。
お薬飲んで、寝転がったまま、F900iで、メールをあちこちに。

見本ができてきた「いっしょなの」の献本リストも作らなきゃだし(もっと余裕があるような気がしていたら、今日はもう金曜日だった!)、昨日描き上げた、ポプラ社のアンソロジイ、よく考えたら、担当さんのメルアドききそこねていたからそれを調べてから、原稿送らなきゃ、とか。
合間に、童心社H氏とのやりとりがあったりして。ポプラK嬢&N嬢にメール出したりもして。ポプラY氏と、楽しくお電話したり、メールをいただいたりして。

いろいろ済んで…
あとは、急にネットに接続できなくなったシグマリオン2を再セットアップしたりしてました。

そんなこんなしていたら、KOBUさんから、児童書の同人誌が届いた〜わーいv (神谷翼さんのイラスト便せんで手紙が同封。懐かしい。この方の絵、おぼえてるおぼえてる(笑)。

「トライフル11号」この夏のコミケに、KOBUさんは、この本をもって、参戦なさったわけですね(^-^) わけていただけて、嬉しくって。
今回は、ダイアナ・ウイン・ジョーンズと、「魔女と姫君 山賊と海賊」と題した、書評のコーナー、ハガレン、それに「子どもと漫画と性教育」。連載されているランサムのコラム…。
まだちらちらっとしか読めてないのですが(もったいなくて)、わくわくします。
やっぱり私は、児童文学が大好きだし、児童文学の同人誌も大好きだし、KOBUさんの文章と、絵が大好きなのですねえ(^-^)
…いつか既刊のトライフルの原稿を、オフセット印刷にして愛蔵版を作っていただけたら…。だめですかねえ、KOBUさん?

☆そういうわけで、今から、大切に拝読するのです。
今夜の香りのおともは、フィオルッチ。桃とバニラで、ふわっとします。



2004年08月19日(木) 台風のあとに

☆夕べは、台風の風が強くて、よく眠れなかった私です。
強い風の音って、どうしても、きくたびに目があくんですね。

今日は、明るいうちは、創作教室の合評分の原稿を、モスバーガーで拝読して、夜は家で、ポプラ社さんのアンソロジー用の童話を書いていました。
創作教室、今回は、合評用の作品の数が少ないので、最後に、前期を振り返る時間とか、なんでも質問のコーナーの時間とか作れそうで、ちょっと楽しみです。いつもきつきつの時間で合評しているので。
…しかし、こういうしゃべりながら時間を気にする仕事って、若き日に(笑)、ローカルのラジオ局とか、道路交通情報センターとかで、アルバイトした経験がいかされて、助かります(^^;)
人生、おもわぬところで、過去に習得ずみのスキルが役に立つものなのですね。

童話の方は、いい話を思いついていたのですが、いざ書くときになって、ふと気づくと、他の方々の作品と傾向が違うみたいだ、という衝撃の事実が。
「こころがあったかくなる話」ってシリーズは、どうやら、作文っぽい、リアルな体験談風の作品がまとめられている本みたいなのですね。今になって、そんな当たり前のことに気づいてしまって。

…私が考えて、ひとりで、「これって傑作」と思っていた話は、どう考えても、日常的な体験談みたいな話じゃないので。ファンタジーだし。
でも気がつくと、締め切りは明日。というわけで、急遽、パソコンの画面をにらんで、話を一つ練り上げて、書きました。
私が経験した、実話をもとに書いた話なんですが…うそのようなきれいなファンタジーっぽい話でもあり。
記念に残しておきたかったので、ちょうどいい機会だったかもしれません。
今回書き損なった幻の名作の方は(笑)、また他のご依頼があったときにでも、使うことにしましょう。五枚の童話のネタだから、汎用性はあるでしょうし。

☆モスバーガーのそばにある遊歩道で、キジバトが何かの実をついばんでいました。あれは鈴掛の実なのかな、青い実が、夕べの台風の風で地面に落とされていまして、それをおいしそうに食べていたのです。
何年か前の台風のあと、私は、街で、若い雀のなきがらをみたことがあります。幼い小鳥は、風や雨に耐えられないから、台風のあとは、どうしても落ちてしまうことがあるのでしょう。
私が拾い上げたときは、もう冷たくなって死んでいましたが、もしもっと早く、落ちた直後に、この雀を拾うことができたなら、助けてあげられたのかなあ、と、その時は思ったものでした。
自然の力は大きくて、時として残酷なほどですが、でも、キジバトは、嬉々として、青い実を拾い、ついばんで。
この地球上で、生き物たちは、そんな風に、生きてきたのでしょうねえ。

☆今日の香りは、ゲランのアクアアレゴリア、パンプルリューヌ。
甘いお酒のような柑橘系。やっぱり、これいいなあ…。
疲れたときは、香りにひかれるように、使いたくなります。



2004年08月18日(水) 暑い中歩く

☆とことこ歩いて、駅前の喫茶店に行き、杏実さんにお手紙を書いて、原稿と一緒に、郵便局から投函しました(^-^)
あさってかしあさってにはつくかな? まっててね、杏実さん。
今回は、次回への宿題を手紙に書いてるので、よろしくです。
この作品を、またじわじわ仕上げていきましょう。

☆そのあと、街に歩いていき、用事をいくつか終わらせて家に帰りました。
歩きながら、新シェーラのことや、アンソロジイの童話のことを考えていましたが、なんとか、とっかかりが見つかってきた感じです。
よかった。

☆最近になって、今井美樹の良さに気づいて、CDを集めています。パソコンに録音してそのままきいたり、MP3プレイヤーにファイルを転送してきいているのですが、癒される声ですねえ。
「ドライブにつれてって」「遠い街から」「新しい街で」あたりが好きです。「PRIDE」もやっぱりいいなあ(^-^)

☆今日の香りは、若向けだけど、カフェカフェアイス。洋なし風味ですっきり。

☆ああ、今夜は、台風の風が強い。被害がなきゃいいけど…。



2004年08月17日(火) ネットとか虹の物語とかふわふわとか

☆今日の朝、「虹の物語」の感想を、佼成ゴージャスF嬢から電話でうかがったわけですが。
えとまあ…泣いていただけたようで(^-^)

「とくに、このあたりとこのあたりが…あ、ごめんなさい、涙ぐんでしまいまして…」なんていっていただけますと、職人作家むらやまは、嬉しくなってしまうのでございます。

よ……よかった。
私がほっとして泣けますよ(笑)。

36冊、本を出そうと、どれほどの枚数原稿を書こうと、そのたびに、心を削って書いているのは同じで。
そのたびに、自分の思いが通じるかどうか、編集部の方々の最初の一言を待つ瞬間は、どきどきもので。
こればっかりはたぶん、この先いつか、百冊を超える本を出しても、変わらないんだろうなあ…。

☆「虹の物語」は、大切なものをなくした女の子が、さまざまな出逢いによって癒されてゆく物語ですが、同時に、ネットの光と影について、少しだけふれた作品でもあります。
ここ数ヶ月、世の中でも、身近な場所でも、ネットが絡んだ事件がいくつか続きました。また、うちのサイトの掲示板の書き込みで、子どもや若い人の投稿を読んでいて、掲示板の制限字数ではたりないほどのレスをつけたくなったことも何回かありました。
「虹の物語」は、風の丘の掲示板に書きこんでくれた人たちへの、少し長めのレスなのかもしれません。
「人間が怖いんです」といっていたあなたや、「ネットにしか本当の友達はいない」といいきったあなたへの。あのとき、いいたりなかった言葉。

ここは、理想郷ではありません。
ネットには、暗い側面もある。
でもだけど、私はやはり、ここには、希望や喜びがあると思います。
それは、ここもまた、人の心が作った「場所」だから。
だから、人間に絶望しないのと同じ理由で、私は、ネットというものに、希望を持ち続けると思います。

☆一仕事終わったあとの解放感で、ひさーしぶりに、美容院に行ってきました。くるくる巻いてしまった(^-^) 秋冬には、ふわふわのカールになっていることでしょう。

明日は、杏実さんの原稿にお手紙を書いて発送したり、用事があるついでに街を歩いたりする予定です。
歩きながら、五枚童話の内容を考えないと。なんだか今ひとつ浮かばないなあ。
あ、その前に。新シェーラ5&6のあらすじを考えなきゃだった。

☆<香水日記>
スーヴェニール・ディタリーが廃盤になるらしいので、ネットで注文。
前から気になっていたのに、廃盤ですか(涙)。



2004年08月16日(月) へろへろと戦う日々

湿気と暑さと戦いつつ、通信講座の杏実さんの原稿を二回熟読。

佼成出版社のK嬢と電話で楽しくおしゃべり。

童心社H氏よりメール「カタログに載せますので、新シェーラ5巻、6巻のあらすじを18日までに考えて下さい」
…さて、どうしよう(^^;)
新シェーラ、大まかな設定や、大体の流れは考えているんですが、5巻、6巻あたりのあらすじまでは、まだまだ未定だから。
何か考えないとなあ。

ポプラ社の五枚のアンソロジーのネタも、ここ数日の間に考えないと。
ていうか、書かないといけない。
心があったかくなる話、って、どんなのかなあ…?
それも一年生向けなんだものなあ。
今のところ、ぼんやりと、「道の落書き」「冷蔵庫のメモ」「アルファベット」「数字」「人知れず見守るもの」「おもちゃ」なんて言葉が、脳内にぽやーんと、浮遊しています。

ああ、しかし、脳がうまく動かない感じで、いや。



2004年08月15日(日) お盆

昨日くらいから、とてもとても鶏のささみとチーズが食べたくて、なんだこれは、と思っていたら、亡き猫の好物だったのでした(^^;)

お盆だし、帰ってきてるのかなあ、ということで、今日は、ささみとチーズを買いに行き、料理して、猫のかわりに食べました。
彼女の好物は、ゆがいたささみだったのですが、チーズをはさんで炒めていただいてしまった(^^;)
それでもまあ、美味しかったので、猫的には許してくれたのでしょう。

あとは、家族で、お供物を流しにいったり、晩ご飯をゆっくりいただいたりして、今日はまったりしたお盆を過ごしました。

良いお盆でした。



2004年08月14日(土) ばてばてモードつづき

具合悪かったのは、昨日がピークでした。
あまりの具合悪さに、ネタになるなといっそ嬉しかったくらいです…。
とにかく、起きているのがだるかったので、ほとんど一日寝ていたのですが、夜中にだるさのピークがきて、「何か変だ」と起きて電気をつけて湿度計を見たら、部屋の湿度が90パーセント超えてました。

のどに悪いので、クーラーのドライ機能はあまり使っていなかったのですが、背に腹は代えられないので、室温25度設定でドライ、マイナスイオンもだす、って感じに設定。
部屋を乾かして冷やして、ついでに汗かいた体もふいて着替えて、それからは、落下する感じで熟睡できました。

今朝はわりとすっきりした気分で目覚めて、新シェーラ4の初校のしあげを、じわじわっとすることができました。
夕方、ゆうパックで発送。
初校は、こないだ童心H氏と会った時に、わたしちゃってもよかったのですが、なんだかもう少し手元に置きたい気がして、返してもらったのが大正解。見直せばいろいろと落ち度やら改変すべきところやらがあるものです。
見直して、よかったあ。

これであとは、お盆の間の仕事は、るるななのゲラもどきと、五枚の童話のネタを考えることと、通信講座の原稿の拝読、ということになりそうです。



2004年08月13日(金) ばてばてモード

一仕事終わった脱力感と、ここ数日の長崎の酷暑で、だうんしてます。
なんかもー、手に力はいらない脱力感。腕を上げるのがだるい。
この夏一番の夏ばてかも。

水分とって、寝てるしかないですね。
ルイボス茶とそば茶を飲んでます。

早く秋にならないかなあ。



2004年08月12日(木) ふりかえるとか36冊目とか

☆今日は、帰郷中(つまり同郷になるんですね)の童心社担当H氏と、お昼食べつつ、ゲラをしたり、いろんな話をしたりしてました。
場所は、私がよく仕事してる、例の駅前の喫茶店です。
あそこは、コーヒーもご飯も美味しい上に、テーブル広くてよいです(^-^)

でまあ、H氏とは、おつきあいが十年超になるもので、ゲラをしながら、いろいろ過去を振り返る話なんてしてたのでした。

昔は、コクヨの手書きの原稿用紙に原稿を書いて、それに編集さんは、赤で書き込み、印刷所の方は、手と目で活字をさがしてたんだよねー、とか。
その時代は、とにかくみんなが手作業だったので、誤植も多かったから、私もゲラは五回は読み直してた、とか。
昔は、日本の児童文学で、冒険ファンタジーを書いている人なんて、数えるほどで、そういう本を出すのは文字通り「冒険」だったよね、とか。
長編なんか、とてもじゃない出せなかったよね、シリーズものも、なんて。

まさか、今みたいに、「長編ファンタジーでシリーズもの」が、どんどんかける時代が来るなんて、だーれも、思ってなかったのでした。昔は。

ほんと、十年一昔。
思い返せば、ちょっと夢みたい。

☆今日は、そして、私の36冊目の本の見本が手元に届きました。
佼成出版社の「いっしょなの」。幼年童話です。絵は森友典子先生。
今見本がでたということは、お盆明けくらいには、書店さんにおいていただけるのではないでしょうか?
青い空に、赤いランドセル、ピンクのタイトルに、お人形のドレス、と、ゼリーみたいな色目でかわいいので、書店さんで見かけた方は、お時間あったら、手にとってみちゃってくださいね(^-^)
お世話になりました。>佼成出版社F様v
…まだ他の本で、お仕事続いてますが(^^;) 今後ともよろしくです。

☆<香水日記>
オンブルローズ・フレーシュを、今日はうっかりして多めにつけてしまって焦ったのでした(^^;) H氏は、香りが気にならなかったかなあ?
今日の温度と湿気では、トップは、フルーティさよりも、薔薇のような香りが際だつ感じでした。それに蜂蜜っぽく感じる甘さも感じたなあ。
ミドル以降は、いつも通りの、メロンの香りでした。

香水といえば、製造中止になっていたエラミカオが、名前を変えて再び販売されるらしいので(ユージン・アムールだったかな?)、これで安心して、うちにあるのをどんどん使えるなあ、と喜んでます(^-^)
「これ使い終わったらなくなるのかー」とか思うと、どうにも使いにくかったので(^^;)>エラミカオ

しかし、今日はほんとに暑かった〜。
打ち合わせのあと、JTBにいったり、中古のCDショップをのぞいたりしたので、思い切り、日に焼けました…。まだ腕がほてってる。

さあ、明日からまたがんばって、お仕事しようっと。
お盆の仕事をこなして、精霊流しにいって、父親と猫の魂とお話ししよう。



2004年08月11日(水) いちにち

今日は、新シェーラ4の初校ゲラをやってました。
暑くてどうもはかどらなくて。
明日は、童心社H氏と、お昼食べながら、このゲラを完成させます。

虹の物語の感想の電話を待ちながらの一日でした。
まだかなあ。この時期は忙しいんだろうなあ。
編集さんの感想聞くまでは、仕事終わった気になれないよう…。




フランシーヌさん。
あまりに暑いので、ウイッグとドレスを、さっぱりさせました。
ああ、私が涼しくなった(^^;)

このウイッグ、なまめかしく、ほつれてますが、これがデフォだったのです。でもあまりにも妖艶なので、この写真撮ったあと、ほつれ毛ははさみで整理しちゃいました。
首の回りに髪の毛あったら、お人形だって暑いよねえ…



2004年08月10日(火) 完成

虹の物語、さっき完成して、メールで佼成出版社担当F嬢にお送りしました。明日、読んでくださることでしょう。

私だって一応、没になることはあるので、ちょっとどきどきですが、今回のお話は、短い割に心えぐるハードな(当社比)お話だったので、書き終わったあとの充足感がいっぱい、です。
結果と感想は、ゆっくり待ちます。

真夜中だけど、ゆっくりお風呂入ってから寝ようかな。
疲れちゃった。

物語の中の英詩の翻訳の、添削をしてくださった赤ペン先生のみなさま、お世話になりました。ありがとうございました。



2004年08月09日(月) ひとやすみ

「虹の物語」、第1稿が書き上がったので、半日ほど休みましたが、これから削除と手直しをします。

で。

これが終わったところで、新シェーラ4の初校ゲラが届く予定。
童心H氏とゲラを見ながら打ち合わせ、というお仕事が待ってまして。

お盆明けをめどの締め切りで、ルルー7のゲラもどき。

二十日締め切りで、アンソロジーの五枚童話。

そのころには、新シェーラ4の再校ゲラもきてるんじゃないかな?

そうこうするうちに、通信講座。そして、今月の創作教室で上京。

季節風ファンタジー研究会の例会と合評会。

新宿で、教育画劇T氏と打ち合わせ@マリリン5。

こ…これは、道で転んだり、車にひかれたりしたら、こなせない(^^;)
ケガできない、夏風邪もひけない、食中毒はとんでもない。
気をつけないとなー。

しかし、作家になってから、「私、スランプで書けないの〜」なんて台詞は一度も吐いたことはないような気がする…。
なんだか、ずーっと忙しかった。

人間関係のことや、身内の不幸や、自分の病気で、神経が集中できなくなって、テンポが遅れたことはあっても、でもずっと、書いてきたんだなあ。
「心が疲れたから、もう書けない」とは、一度だけ、某担当嬢に愚痴ったことはあるけど、「書くこと」そのもので悩んだことって、なかったかもしれない。
悩むだけの時間の余裕があったら、とにかく書かなきゃいけなかったし。

でもそれで「不幸」だったかというと、いつも「幸福」だったと思う。

自分の人生について、どうしてもふりかえってしまう、今日は八月九日です。



2004年08月08日(日) 執筆中…………

あらかた書けてきたんですが、猫が死ぬシーンを書いていて、具合悪くなってきたので、息抜きに日記書きに来ました。
あー、やばい。息苦しい。過呼吸きそう。
でも書く。
この主人公、早く救ってあげないと。

☆香水日記☆

アユーラの目覚めコロン。
柑橘系のすっきりする香りで、吹き付けた瞬間、ひやっとするんですが、すぐ香りが飛んじゃうんですよね。<そんなふうにできてるんです。

こんな感じで、もっと香りが持続するのも販売してほしいなあ…。



2004年08月05日(木) 執筆中………

☆今日は、朝、六時前から目が覚めてしまって、ぼーっとしながら、続きを書いたり、メールで連絡とったりしてました。

でも前の夜に寝たのが、四時回っていたので、そのあと反動がきて、ねーむくて、ねーむーくーて(笑)。

しかし、だからといって、横になっても、眠れるものでもなく。

前頭葉冬眠(じゃない夏眠)状態で、眠い時のインコのように、半眼でゆらゆらしている今日の私なのでした。

でも働く。

てゆーか、もうスケジュール的に、画家さんを押さえに(編集さんが)いく時期に入っているので、原稿書き上がらないと、まずいですよまずい(笑)。
一応、締め切りの日程としては、ここ数日のうちに書き上がれば、大丈夫なはずなのですが…。
その「数日」が、私のプライドとしては、短く早く描き上げたいのです。

もちろん、「早い」だけじゃなく、できるだけのよい出来のもので描き上げたい。大切なテーマをいくつも内包するお話なので。
今の子どもたちに、いま、伝えておきたい手紙のような物語だし。

今回、同時期に森友さんの挿絵の本が進行している関係で、他の画家さんの名前を希望としてあげてあるんですが…通るかな?
私は、今回の話は、その方がいいと思うし、シリーズ通しての絵のイメージとも違和感ないと思うんだけどな。
以前から、絵がとても好きな方で、何回か他の本でも、名前を挙げたんだけど、通らなかった方なので、今度こそは…!

原稿は、百枚で描き上げて、七十枚台に落とす、今のところ、そんなイメージ。
今日のうちに、半分超えるくらいまで書きたかったけど、このインコ頭じゃ、三歩歩くっていうか、三つキーを打つだけで記憶をなくしちゃうので、かけないかもーそんなに。
もう今日は早く寝ちゃって、明日に賭けようかな。

☆毎年、夏休みには、一日の書き込み数が百を軽く超える日が連続していた、風の丘の子ども用掲示板群ですが、今年は、投稿数が少なくて、日に四十件とか、多くても七十件とか。普通の日と変わりないですね。
あと、去年までよくいた、「一日中、掲示板に張り付いてレスする子」(そして私に叱られる…)が、今年はいないようです。

例の佐世保の事件のあと、子どもたちのアクセスが減っていて、いま少しずつ盛り返しているところなのですが、やはり、この夏は、保護者の皆様も、いつもより気をつけて子どもたちを見守っているのかな、なんて思いました。

掲示板も楽しいですが、五年生の夏休みも、中学一年生の夏休みも、その年一度しかないことなので、リアルでいろいろ楽しんでほしいな、と、私は思っています。太陽に負けない程度に、外で遊んでほしいし、友達ともおしゃべりしてほしい。街に行ったり、旅行に行ったりもしてほしい。家の手伝いや、きょうだいの世話もしなくては。本もたくさん読んでほしいですしね。

☆今日の夕食は、サムゲタン〜♪ 新大久保で買ったサムゲタン。
(あのときはありがとです、創作教室のおふたり)。

夏ばて治るかな?



2004年08月04日(水) 執筆中……

引き続き、「虹の物語」執筆中です。
きちんとしたあらすじを書き終わっているので、それを肉付けするだけの作業なのですが、書き出してみると、微妙にキャラクターがかわっていて、すると用意していた台詞が使えなくて、描き直したりして。
でもまあそれもまたよし、というか、そういう意外な要素がないと、仕事も面白くないので。

それにしても、「お父さんが死んだ女の子」の話って、書いているとやはり、うちの死んだ父親のことを思い出すものですね。
この先、死んだ猫の話を書く時は、死んだランコのことを思い出すのでしょう。
心の傷の、かさぶたをはがすような作業ですが、傷には風を当てないと治らないので。まあしかたないですね。がんばろう。

この作品が、どこかの誰かの心を癒す作品になりますように。
あと、ネットとのつきあい方も、テーマだったりするので、これを読んだ子どもたちが、少しでも何か考えてくれればいいな、と、思っています。

…とかなんとか日記に綴る前に、完成させなきゃですねえ。

>まー坊@いたち部屋さん

メール、ありがとうございました。
まー坊さんの心の傷が、少しでも癒えますように、今夜もお祈りします。
少しずつ、元気になっていって下さいね。無理しないで下さいね。
またメールします(^-^) お手紙もv



2004年08月03日(火) 執筆中…

☆虹の物語、情景描写が好きな私は、うっとりしながら書いてます。
小物や風景の描写をするのが好きなんです。
脳内で、映画のようなテレビドラマのような映像を思い浮かべて、それを写し取る作業をするんですが、自分で自分の美学にあう大道具小道具を配置したものを、「みながら」する作業なので、その心地よさといったら…。
ああ、きれいなものをいっぱいみられて、幸せ。
もっとどんどん、描写していきたい。
空も薔薇も、庭のアトリエも、ガラスの細い花瓶も、帆布のカーテンも。
きれいだ。レースを編むように、きれいにきれいに綴っていきたい。

でも、実際は、枚数の関係その他があるので、あとで自分の手で刈り込んでしまうんですけどね。
だから、本になったかたちでは、実は私の文章は、描写がかなり減っているのです。少しもったいない気もしますが、描写を全部残しておくと、どうしたってテンポが悪くなってしまうので。

まあ今回は、リアリズムなので、いつもよりは描写を残せそうです。
でもやっぱり、長めに書いて、削ることになるんだろうなあ。

月曜日に、前日の疲れ(日に当たりすぎた)から、半日頭痛で寝てしまったので、現在、スケジュール遅れ気味ですが、七十枚だもんなー。
…み、みじかい(^^;) みじかすぎる。
どうしたって、すぐに書き上がってしまう。もったいない。
ほんとはもっと書きたい…。

これを数日で書き上げて、るるななゲラもどきにいって、あと昨日突然ご依頼が来た、児文協のアンソロジーに掲載される予定の作品を書かなくては。
一年生向け、心が温かくなる話で、五枚。
…うう。これまたみじかい(^^;)

そして、そうこうするうちに、シェーラのゲラが二回きて、通信講座のお弟子さんたちの原稿が届いて、創作教室のお弟子さんたちの作品も届いて。そしてまた、東京行きの日がめぐってくるのでしょう。

☆<香水日記>
マットブルー、マリクレのパイン、ディーゼルのプラスプラスフェミニン。
そのあたりが、ここ数日の香りです。



2004年08月01日(日) 薔薇の庭で語る少女

新シェーラ4〜炎の少女のゲラもどきを、無事に翌朝便にのせました。
そのあとは、ひさしぶりに紀伊国屋に行き、お仕事関係の絵本を見たり、店内を歩いたり、本棚を見ながら、物思いにふけったりしました。

マリリン5の資料と、ポプラの例のオカルトシリーズものの資料と、お人形関係の雑誌を買い、のんびりと家に帰ってきましたが、今日もまた暑かった。日傘を差していったのに、帰ってきてから、いろいろ手入れしたのに、腕が熱を持って熱い…。

夕方、食事のあとは、サイト関係のことをみたりして、今は何をしていたかというと、「虹の物語」を書いていました。
さて。何日で書き上がるかな。

今回はリアリズムの一人称なので、耳元で、主人公がしゃべる声を、そのまま書き写してゆく感じです。少しかすれ気味の、ときどき早口になる声。
お父さんを、急な病気で、去年のクリスマス時期になくした女の子です。
庭に咲いたばかりの、青い薔薇が、父さんのお気に入りだったので、見せてあげたいけれど、秋の薔薇が、一番きれいだと父さんがいっていたから、見せてあげたいけれど、父さんの魂がいまどこにいるのかわからないの、といっています。
「空にいるときいたけれど、それならこの庭は見えるけど、でも、あたしは、父さんの声が空から聞こえるのをきいたことがないから」

毎度、お話は、どんなにあらすじをきちんと考えていても、書き出すと、どこかしら違って来るもので。
今回も、主人公の名前は、まりかのはずだったのに、どう考えても、もっと違う名前になりそう。うん。たぶん、青子ちゃんだな。

そして、青子ちゃんは、なんだかパパゆずりの園芸少女だったらしく、薔薇についての蘊蓄を語る語る…。
園芸リアリズムになるのかな、これ(^^;)
ま、いいか。

青子ちゃんは、まだ語り続けたいようですが、書記役は少し疲れたので、続きは明日にしようと思います。
油絵の具とほこりの匂いがするアトリエの中に、青子ちゃんを立たせたまま、私は一度、さよならをいうのでした。




旧ののカスタム、フランシーヌさん。
ちょっとウイッグが乱れ気味にうつってしまった。
うちに何人お人形がきても、この子が我が家のドンというかなんというか。
まつげを二重に貼ってみた記念撮影なんですが…そういわれてもわかんないですよね(^^;)。

お人形に興味のないみなさんには、申し訳ないです…。


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