レコード大賞を途中まで見て。 紅白歌合戦を見て。
華麗な衣装とメイクの人々を見ているうちに、どうしても自分の爪を飾りたくなって(笑)、いろいろ塗り重ねたり、飾りを付けたりしてみましたが、最近切ったばかりなので、いまいち決まらないのが悲しいところ。 おまけに考えてみたら、まだお風呂に入っていなかったので、「うわあ、この爪で、どうやってお風呂にはいるよ?」という感じです。 やっぱりじかの爪を飾るのには限界があるんだなあと思った大晦日の夜。 これがつけ爪なら、はずせばすむことなんだけど。
今年もいっぱいお仕事をしたけど、来年も働くんだろうなあ、と思います。 お仕事は毎年、バウムクーヘンのようにくるくると木の年輪が増えるように、増えてゆきます。 昔、新人だったころからのおつきあいの出版社さんとのお仕事が続いている(ありがたくも奇跡的!)のにプラスして、新しいおつきあいの出版社さんからのご依頼がある(これもほんとにありがたい)からです。 今年はとうとう、積み残しの仕事が二つもでてしまいました。なんてこったい。 新年は新シェーラを書きつつ、この二つの仕事のうちあわせから始まることになりそうです。あ、それと、バレンタインデー締め切りの家の光の「ちゃぐりん」!
お仕事の量が、絶対的に自分がこなせる量を超えているんだろうなあと思いつつ、がんばればまだなんとかなるような予感もしていたり。 とりあえず、依頼がある限りは、受けてゆきたいのです。 「子どもたちのために、一冊でも多くの面白い本を残す」というのが、私の作家としての夢であり、目標だから。
一番辛かったのが、一昨年の夏から冬にかけてでした。あれを越えた今は、ランナーズハイになってる感じなので、たぶんこのままなれるにちがいない。 がんばろう、私。 っていうか。「生涯の夢」が二十代で叶っちゃった人間にとって、ここでがんばるのが、神さまへの恩返しってものじゃないかなあ、と思うわけで。
えー。 今年も、友人知人、お仕事関係、読者のみなさま、家族に猫に魚に、いろいろとお世話になりました。ありがとうございます。 お礼の言葉をいうのも書くのもへたな上、照れ屋でかっこつけでひねくれものなために、いつも、上手にお礼を言えなくてごめんなさい。 いえなくても、言葉にはしなくても、心からのありがとうを、そのときに思っています。思い出すたびに、思っています。
みなさまの03年の幸福を、心の底から祈っています。いい年でありますように。
2002年12月30日(月) |
30日の夜のつれづれな日記 |
今夜は、特番のザ・ベストテンなどを見つつ、買ったばかりのシグマリオン2を開封したりしていました。今現在、まだ充電中なので、セットアップはしていませんが、これってなんだか、プリンターのついていないワープロみたいで、扱いやすそうですね。懐かしのカシオのダーウィンを思い出しました。
いきなりシグマリオン2(とついでにP-in m@ster)を買ったのは、ドコモのファミリー割引でPHSを契約するとお得なので、まあこのさい、屋外でも(無線でも)ネットにつなげて簡単な仕事ができる環境を作っておこうかな、と思ったのと、来月FOMAを買うからその弾みとか、今買わないとシグマリオン2はもう手に入らなくなりそうだ、とか、いろいろな理由からです。 それにしても、なぜシグマリオンは「シグマリオン」なんだろう? 最初のシグマリオンがでた時、何よりも、名前のひびきの素敵さにぐっときたのをおぼえています。マニュアルのどこかに書いてあるかしら。
クリスマスが終わって、あっという間に大晦日、新年と月日はめぐるわけで。 つい数日前、新宿は高島屋のイルミネーション・サーカスだったかな、を、同人誌のお友だちたちと見たあの夜が、遠い昔のようです。 きらきらの電飾が作る光の波の中で、たくさんの幸せそうな人々が、携帯で写真を取り合ったり、なにやら列を作って鐘を鳴らしたりしていました。 幸せそうな人々を見るのが好きな私は、かなり上機嫌でした。 その夜は、実は寸前まで体調も悪かったし、気持ち的にも落ちこみ気味だったんだけど、同人のみんなとのやりとりと、幸せいっぱいの見知らぬ人々の笑顔で救われました。 昨日の妖怪柿オヤジじゃないけど、私もまた、人の幸福をすって、それをエネルギーに生きる妖怪なのかも知れません。
私には、祈るほど叶えたいほどの望みや夢はとくにないので、かわりに知っている人と知らない誰かの幸福を、大晦日は、除夜の鐘ききながら祈ろうと思います。 来年も、幸せな人たちの笑顔を、たくさん見られたらいいなあ。
今回の上京で、羽田空港から、新宿のホテルまで向かうリムジンバスの中で起きた出来事です。
それは昼下がりの、短くゆったりしたバスの旅になるはずでした。 私は首尾よく最前列右側の、一番景色がきれいに見えるところに腰掛け、でも当時、寝不足の日々が続いていたので、寝ようと決めていました。 が。すいていて、空いている席がたくさんあるバスだったのに、私の左側の席に、わざわざ座りに来る、酒に酔ったオヤジが一人。 奥さんとおぼしき連れの女性がいたのに、その人には素っ気なく、ひとりで後の方の席へいくようにいって、自分はいすに座るなり目をつぶり、眠ってしまいました。 足下には結婚式の引き出物とおぼしき、巨大な紙の袋。 半開きにした口からは、熟した柿のような匂いが立ち上り、たまにこちらによりかかってくるので、私はもう眠るどころではなく、ため息混じりに窓から外を見ていたのでした。
そのうち、オヤジの携帯が、なにやら鳴りました。 どうもオヤジの近所の友人からの電話のようで、起きたオヤジはばりばりの九州弁(長崎在住だけど関東育ちの私には、長崎弁と佐賀弁と熊本弁と福岡弁の区別が付かないので、悔しいけど何弁か不明。いやさすがに、鹿児島弁だったらね、他の四県の九州弁との違いはわかりますが)での楽しげな会話が続きます。 その日の私は、かなり疲れていたので、オヤジがあとわずか九州のお友だちと長電話していたら、ぶちきれていたと思いますが、微妙なタイミングで、オヤジは「じゃあ、帰ったらまた遊ぼうね」(という意味の九州弁)で、電話を切りました。 私は、「マナーが守れない奴は、携帯なんかもつんじゃねえ」と、心の中でつぶやきつつ、ほっとしたのですが、また口を半開きにして寝始めるオヤジには閉口しました。 私は自分ではお酒は飲みませんが、お酒を飲む人を嫌いじゃありません。 でも、かっこよく酔えない人は、あんまりすきじゃなくて。 「あー、私も寝たいなあ」と思いつつ、晴れた東京の空をながめておりました。
そのうち、高速道路で事故があったとかで、バスは本来走るべきではなかった道を走り始めました。ところが、どの道を走っても、道路は渋滞しています。勢い、あちこちのバス停への到着時間は遅れます。 あれは渋谷に近づいたころのことだったでしょうか。 ひとりの三十代くらいのお兄さんが、後の方の席をつと立ち上がり、運転席に近づくと、運転手さんにいいました。 「ねえ、どこでもいいから、バスを止めて、ぼくをおろしてくれないかなあ?」 「えっ、お客さん、それはできませんよ」 実直そうな運転手さんの言葉は、切れのいい江戸っ子風なアクセントでした。 「でも、仕事の約束があって、遅れそうなんだよ。このへんでおろしてもらえれば、走っていって、何とかなりそうだから」 こじゃれた茶色いジャケットを着たお兄さんは、何の仕事をしているのか、神経質そうに運転手さんに詰め寄ります。それを運転手さんは、「規則でおろせないことになってるんです」「もうじきにつきますから」といなしながら、運転し続けます。
微妙に緊迫したやりとりだったんですが、見ていると、なんだか妙におかしくて、私はつい笑ってしまいました。隣で寝ていたオヤジが起きるくらいだったから、けっこう声を出して笑ってしまったのです。 と。 なにかの演出効果のように、運転手さんとお兄さんの表情が和みました。 あれはなんだったのかなあ。ちょっと魔法のようでした。
お兄さんは、ゆったりと運転手さんの方に身をかがめ、笑いながら、 「ねえ、お客さんに脅されちゃったから、しょうがなくバスを止めました、ってのはなしなの?」 運転手さんも、笑いながら、 「ばかいっちゃいけませんよ。私が叱られちゃいます」 「そう? じゃあ、しょうがないかなあ」 お兄さんは肩をすくめながら席に戻ると、携帯電話で、どこかに連絡を取り始めました。「あ、すみません。……ええ、そういう事情で、どうしても時間通りにそちらに伺えなくなりまして」 それっきり、お兄さんはゆっくりと席に座って、運転席の方にはいかなくなりました。
さて一方、今のやりとりで目がさめた隣の席のオヤジです。 彼は、お兄さんが緊急連絡のために携帯電話を使ったのに、「あ、自分も」と思ったのか、どこかにぽつぽつと人差し指でメールを打ち始めました。 まもなく鳴る携帯電話。…おや? さっきとは鳴る曲が違います。 マナーには精通していない方ですが、着信鳴りわけは設定しているようです。
お相手は……話の内容で、誰がきいてもわかる、「愛人」さんとおぼしき方でした。 電話を取ったオヤジの、その、甘ったるい声が、ううう、熟した柿の匂いの口臭といっしょに押し寄せてきたあの時の気持ちったらなかったなあ。 以下、関東方言に翻訳して書きます。九州弁に翻訳できる人は、脳内で翻訳していただけますと、素敵にファニーな雰囲気が味わえるかと思います。 「そう、いま、ホテルに向かうところだよーん。遅れちゃって、ごめんね。家内? ああ、九州に帰ったよ(嘘つけ。同じバスの後の方の席にのってるのは誰だ?<村山注)。ぼくだけが、ホテルに泊まるからさあ。今夜はずっといっしょだよ。愛してる〜。ほんと、愛してるよ〜」 オヤジは、電話を切るまで、数え切れないほどの「愛してる」をくりかえし、あげく、携帯電話にキスするという最高なアクションを見せてくれました。
息絶えそうな私に、オヤジは、上機嫌なおももちでききました。 「あとどれくらいで新宿に着くかな?」という意味の、なれなれしい九州弁のため口でした。 正直いうと、さっきの若いお兄さんの運転手さんに対するため口すら、若干気に入らなかった私なので、オヤジのため口はむっとしました。笑顔で冷たく、 「さあ、遅れちゃってますからね。さっぱりわかりませんね」 オヤジは、携帯電話を握りしめ、また寝てしまいました。口半開きにして。 そのようすは、ちょっとアンコウに似て、哀愁と諧謔味がありました。
若いお兄さんは、いつの間にか、バスを降りていました。 オヤジは、そのうち、目を覚まして、どこかで降りてゆきました。 バスの運転手さんは、私がバスを降りる時、とても親切に荷物を下ろしてくれました。明るい東京弁が、素敵でした。
この話を、夏さんに携帯でメールしたら、「かわいそうに、柿オヤジと箱詰めだったのね」という返事が返ってきました。 それ以来、あのオヤジは、私の脳内で、あたかも子泣きじじいの亜種のような、柿オヤジという名の妖怪変化として、カテゴリーわけされているのでした。 寝不足の日には、あまり遭遇したくない部類の怪異として。
短く日記です。 短くても日記書いてないと、生きてるかどうか心配になる方々がいらっしゃるそうなので、私生きてます〜♪と演歌のように書いておきます(笑)。
今はようやく風邪と疲れから立ち直って、旅行の間にとどいたお手紙や書類関係とおつきあいしているところです。あいまに、担当さんたちや画家さんとの連絡を取ったりとか。年末年始は、お互いに連絡を取れなくなるから大変で。 今回の上京で、会えなかった人たちが多数でたのは実のところかなり辛く、なんだか「打ち合わせ」メインで、もう一度上京した方がいいような予感が…。
いまは、ミュージックステーションを机に貼り付けている液晶テレビで流しながら、ポプラ社に、次の新作の企画を書いて送ったりしているところです。 今年もぎりぎり働く一年で終わりそうです。
香水は、昨日から、ランコムのミラクを使っています。 ラストがとてもすきだなあ。柔らかいバニラで。 香りといえば、お化粧品ですが、ゲランの一月にでるハピロジーってどんなんだろう、と、興味津々な私です。サンプルもらいにいきたいなあ…。香りだけでも幸せになれそうなクリーム&美容液なのかしらん?
今日、夜に、長崎に帰ってきました。 七泊八日の東京は新宿での滞在期間中、いろいろありはしたものの、実のところ、夜ごとに熱出して寝込んでたので、あうべき人にも会えず、するべきこともできず、完全燃焼できない旅行で、少しばかり悲しかったです。 「連絡を取ります」と約束していたのに、できなかったみなさま、ごめんなさい。 (で、具合が悪いって書きたくなかったので、日記を書いてませんでした。ごめんなさい。毎度、泣き言は現在進行形では言わない人間なものでして)。
いずれ滞在中の日々のことは、日記にでも書きますが、とにかく午後になるごとにひどく具合が悪くなる日がつづいたもので、ほんとは楽しくなるはずの夜の食事(誰かといっしょに、夜ごとに美味しいもの食べるとか)が、夜中に一人でレトルトのおかゆとかになっちゃって、「あーわたしなにやってるんだろう?」と、新宿のきれいな夜景を見ながら嘆息したりしつつも、一方で、「ネタとして面白いよね」なんて思ったりもしてました。 そうそう。コンビニで夜更けにおかゆ買ったとき、私が見るからに病人に見えたのか、コンビニの店員さんが優しかったのがうれしかったです。「このおかゆ、スプーンついてますけど、短くて食べにくそうだから、別につけときますね」って、笑顔でいれてくれたのが嬉しかった。
今回の滞在中、なじみの友人知人や、お仕事関係のみなさんとも楽しい時間を過ごしましたが(みなさま、ありがとうございます)、たぶん一度きりしか出逢わない人たちとも、街のあちこちで、素敵な会話を交わしたりもしました。いい人たちとあえてよかった。クリスマス、みんなにいいことがあるといいなあ、と、遠くの街から、ささやかに祈ります。
とりあえず、今夜はもう元気です。 あ、私が家を空けている間、きれいなものや美味しそうなものが、いろいろとどいていました。ありがとうございました! 旅行中で失礼いたしました。
寒い日々が続きますが、みなさま、お体に気をつけて。 長崎は明日は雪のイブになるかも、と、さっき、私が長崎駅からのったタクシーの運転手さんがいっていました。
今日は、宅急便が混んでいて、ホテルあてに荷物を送り出せたのが、暗くなってからでした。それから急いでトランクを買いに行って、凍えて帰ってきました…。寒かった。 でも、なかなかかわいくて収納能力も高そうなトランク(というのかスーツケースというのか)が買えたので、大満足です。
現在、旅行準備でばたばたしています。 メールなど、おだししたくてたまらないのもあるんですが、しばし時間を…。
今日は、一日、電話とメールの日でしたねえ。 楽しかったですが、また手がしびれた…。電話はどうも苦手だ。 来年の抱負は、体力を付ける、にしようかなあ。
明日は、荷物を宅急便でホテルに送って、それから、トランクを買いに行かなきゃ…。あー、まだ荷造りほとんど終わってない。 そういうわけで、掲示板へのレスがまたゆっくりになっていますが、東京へはいつもどおりFIVAを持ってゆくので、掲示板はご無沙汰にはなりませんよう。 それから、いろいろと私に今用があるみなさん、東京滞在中も、メールで連絡は取れますので、焦らないでください〜。
飛行機の機内販売、お化粧品があるといいなあ。 BGMはどんなのが流れるかなあ。 ホテルでの一週間、アカネヒメのゲラと、シェーラの原稿と、打ち合わせに終始するので、遊ぶ予定はゼロですが(笑)、空港や飛行機や、ホテルの中で、ぼうっと過ごす瞬間が、私には何よりの休暇になるのです。
今夜は、久しぶりに、画家の森友さんと電話で話して楽しかったです。 アカネヒメ4のキャラクターのラフがあがってきたので、その感想等々。 今回も、素敵なキャラクターを描いていただけそうで、楽しみです。
今夜は、そう、友人で、犬のブリーダーのSHOWさんから、ひょこっと電話がかかってきて、そのまま盛り上がって話したりもしました。 あの熱血と正義感は、やっぱり私好きだわ。 「いつか私が犬を飼うとしたら、あなたのところから買うわね」という約束をしたことでした。そっちは本当に寒そうですが、お体気をつけてね〜。>SHOWさん
てなわけで、電話を少々長く話したら、体力つきている村山でした…。 手…手がしびれた。体力からいったら、メールがやはりあってるなあ、私には。
ところで、かもめ亭常連の大学生、Julieさんからいただいた、大学の児童文学研究会の会誌、ありがたく拝読しています。 Julieさんが書いてくださった、シェーラひめのレポート、なんだか拝読してると、作者としては感動して涙腺がゆるむのです…。 ありがとう、Julieさん。ほんとにあのシリーズを好きでいてくださるんですね。 とってもとっても、うれしいです。 他のみなさんの作品も拝読して、感想をメールでお送りしますね。
テレビのコマーシャルで一目惚れした携帯電話。 それが、J−PHONE D06 グラフィカでした。
オレンジと黒と、シルバーの近未来的なデザイン。 絶妙のバランスで配置された小さな銀色のボタン類。 すっきりとしたストレート型のフォルム。 「これを手に持ちたい。街で使ってみたい」と思ったのでした。
その後、お店でカタログを見て、ATOKが搭載されていることを知り、スカイメールとロングメールが、打った字数によって自動で切り替えられることを知り、メモ帳機能が充実しているようだと知り−−。 「これはほしいなあ」とさらに思ったのでした。
けれど、夏の発売当時、私はN04を購入したばかり。 「これを今、機種変更するのって、もったいないお化けがでるよなあ」と思って、あきらめたのでした。 「せめて、一年、いや、半年使ったら、考えよう」
そして、今日。 N04の購入から半年も経過したことだし、正直、N04は私には使いにくかったので(富士通の携帯になれている私には、操作の手順に不条理に思えることが多かった。それに、極悪に重たかった…)、近所のJ−PHONEショップへ行きました。岩崎書店さんに、アカネヒメの完成原稿を送った、その郵便局からの帰り道でのことです。 そこで私は、衝撃の事実を知らされました。 「グラフィカは、九州じゃ人気でなかったので、販売中止になりました」
がーーーーん!!!
お店の店長さんも、しみじみと残念そうに、 「東京や関西では、売り切れるくらいに人気あったそうなんですけどねえ。もう二ヶ月くらいも前に、入ってこなくなりましたかねえ」
全国的に寒い日がつづいていますが、長崎も今日は寒かったです。 がしかし、私は、仕事が一段落したあとのハイになった気分で、宣言しました。 「どうしても欲しいので、さがしちゃいます。長崎のどこかにはあると思うので」
「道理で」と、寒風吹きすさぶ街を歩きながら思っていました。 「道理でこのごろ、展示してあるグラフィカを見ないと思ったわ」 グラフィカ大好きな私は、J−PHONEショップのそばをとおるたび、展示してあるグラフィカを眺め、「いま、いくらくらいになってるかなあ」と考えるのが、ひそかな楽しみだったのです。 でもこのごろ、他の新製品の携帯電話が並んでいる中に、たしかにあの目をひくオレンジ色がないお店が多かったのです。
…グラフィカ、あんなにかっこいいのに、どうして売れなかったんだろう? そりゃ私だって、あれの「酷評」は知っています。 外見はかっこいいけど、中味はD05と同じで、だから、ファンシー。愛らしいクマがいるらしい、とか。 カメラの性能はよくないらしい、とか。 液晶は暗いらしい、とか。 ボタンのレスポンスもよくないらしい、とか。 でも! グラフィカに関していえば、見た目のかっこよさで、私はすべてをゆるしたい。ゆるしていいと思う。うん。
街を歩きながら、私は長崎にもしグラフィカがなかったら、東京で探そうかと真剣に思っていました。その場合、契約はどうなるんだーと、考えていた。 いっそ福岡ならどうだろう? 同じ九州圏内だから、問題ないかなあ、とか。
結局。 長崎駅前の近くにあるJ−PHONEショップで、発見しました。 最後の三台になっていたそうです…。 今の時期、機種変更を決意してよかったなあ…。 へたしたら、手に入らなくなっていたかも知れません。
今、グラフィカは、私の手元にあります。 内蔵されていた着メロに、クリスマスソングがあったので、設定しました。 少し前の機種だから、16和音だけど、充分に素敵です。 ああやっぱり、私はグラフィカが、好きだなあ。
…ファンシーなクマも、愛らしいと思います(笑)。クマは、カレンダー画面の中で、こっちを見て、まばたきしてました。他にもいろいろしてくれるんでしょう。富士通のきゃらいふみたいなものなのかなあ? しかし、どーして、こんなにクールなデザインの携帯電話の中に、きゃらいふみたいなのが、15パターンも入っているんだろう(^^;)?
<追記> 昨日の、F212iの話の続きですが。 あれには、マニュアルが二冊ついていました。 普通の、携帯電話のマニュアルレベルの厚いのが一冊と、家電品のマニュアルみたいにカラフルでかわいいイラスト入りの薄いが、一冊と。 薄いマニュアルの方には、「携帯電話はいつも電源を入れて使うものです」なんてことから、すごくわかりやすく書いてありました。 富士通、いいなあ、と思ったのは…。 薄いマニュアルの、とある部分に、裏技の設定法が書いてあったところです。
きちんと読んだ人には、こういう楽しみもあるってことなのね、と思いました。 あんなところに書いてあるなんてなあ。やっぱりかくしてるんだろうなあ。 まじめな顔をして、冗談いってるようなところが、なんだか素敵だと思いました。
アカネヒメ、明日の翌朝便に乗せたら、また少しほっとできます。 そしたら、かもめ亭の話題に参加できるよう。うれしいよう。 いつも、仕事の合間に疲れた時に、掲示板をのぞいてます。何もいわずに立ち去ってますが(笑)、書き込み、大事に拝読しております。楽しいし、癒される…。
アカネヒメの手直し原稿、今日は、あとから思いついたエピソードをふたつ、たしました。これで、パズルの最後のピースがあうように、きっちり完成。 明日、岩崎Yさんに送り返したら、東京滞在中に、初稿ゲラとして手元にきて、ホテルで仕上げられる予定です。
ここのところ、ずうっと原稿を書いていたのがたたったのか、今日は、久しぶりに腰があいたたた、になって、お布団で仕事してました。もう原稿はパソコンじゃなく、プリントアウトしてもらった紙の形になっているので、それが可能なのです。 猫のりやが、足の上にのって、暖めてくれたのはいいんですが、重かったです。
ふう。明日は早起きして、さらに仕上げて、郵便局へ行こう。 そして明日こそ、Jフォンの機種変更を……。
Julieさん、同人誌、とどきました☆ ありがとうです〜。明日、楽しみに目を通しますね。 ええとそれから、とあるクリスマス企画のご家族様、本、とどきました(^^)。
それにしても、女子高生を救った、あの、ホームに飛び降りた会社員さん。ふたりとも無事でよかったですねえ。年末に、いいニュースだなあと心和みました。
寒かったり、雪が降ったりしているようですが、みなさん足下に気をつけて。風邪などひかれませんように。
アカネヒメ4の手直しをしてます。
読み直して、しみじみ泣ける話だなあと思いつつ、枚数の増減について、岩崎書店Yさんに相談したいことがあるんだけど、今はすでに日曜日の夜遅くで、会社しまってるから連絡のとりようがない。とりあえず、朝一で電話くださいと、携帯から、担当さんのアドレスに、メール送っときました。 一応、同じ内容でファックスもいれておこうかなあ?
アカネヒメがすんだら、いよいよ新シェーラに突入です。がんばろう。
そして今日は、子ども時代から変わらず尊敬し続けている、文学上の師、古田足日先生にお手紙を書いて、郵便局から出してきたのですが、帰り道、郵便局の近くのドコモショップで、携帯電話のうち一台を、F212iに機種変更してきました。F503iSからの機種変です。 一年以上も使っていて、思い出の多い携帯電話だったのですが、ちょっと気分を変えたくなって、変えちゃいました。
F212iは、「働くオジサマ向け」仕様の、実に素っ気ない携帯電話ですが、軽くて小さくストレート、スケジュールとアラーム機能が充実していて(今まで富士通の端末は、この辺が弱くて、ユーザーとしては悲しかった)、電池の持ちはいいし、満足してます。 カメラもアプリもついてませんが、わたしゃ仕事用の携帯は、メールとiモードが使えればいいし、どうせ一月くらいには、FOMAを買う予定なので、お遊び関係はそっちにお任せ、ということで。 (FOMAがでたら、携帯を三台持つ女、になっちまいますが……)。
しかし…。 あらかじめ入っている着メロが、「港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ」とか、「TOKIO」とか、「夢の中へ」に「大都会」って……。 三十代後半以上四十代のオジサマ向けなんですね、やっぱり(^^;) 「おぼろ月夜」が入っているあたりと、字が大きいところを見ると、もっと上の層のオジサマたちもターゲットなのかも知れないですが……。
明日は、仕事が済んだら、JフォンN04の方も、グラフィカあたりに機種変更しちゃおうかな、と、もくろんでいます(^^)。
2002年12月07日(土) |
ロードトラントとかいろいろ |
アウレシア大陸記の書評を、季節風の長崎さんちに送りました。 うーむ。ネットとは便利なものです。私が季節風に入ったばかりの、新人作家だったころは、原稿をファックスで送っていたのに。 それがやがて、フロッピディスクになり、メールに添付となったわけで…。
そういえば昔のSFで、各家にホースみたいなのがつながっていて、ほしいものをどこかにたのむと、ホースを通して品物が送られてくる、という未来都市の描写を読んだことがありますが(星新一かな?)、あれはある意味、ネットショッピングで実現されちゃってるのかも知れません。 さすが西暦2002年。未来です。
ここ最近、香水はロードトラントにはまってしまっています。 今年の上京は、これだけを持っていこう。いつも旅行にでる時には、香水を決められなくて、アトマイザーを何本も持ってでてしまうんですが、今年の冬は、もうこれだけでいいや。 ライチやキウイの甘い香りが、やがてバラの花とコーヒー(この取り合わせ!)になり、ラストは木の香りになるのです。これがとても素敵で、かつ年令的にも、あっているので。コンセプトも格好いい(「洗練、繊細、リッチ、それがロードトラントのモットー。センシュアリティと快楽主義、それが人生。」ですからねえ)。
さて。晩ご飯でも食べにいこうかな。忙しくて、作ってる時間がない…。
今日は、新人作家さんの本をさがして街を歩き、そのあと読んでおりました。 (アテにしていた書店さんになかったので、繁華街をさすらう、思わぬクエストになってしまったという)。
後藤耕さんの、一冊目の本、ポプラ社刊の「アウレシア大陸記」(の第一巻?)という物語なんですが、なかなか楽しい本でした。 この本のことは、同人誌「季節風」の次の号に、これから急いで書評を書かなきゃいけないので、いま、内容を反芻しつつ、どんなふーにしよーかなー、と、考えているところです。 現時点で、面白かったのは、二点あって、一つはこの作品は、いわゆるファンタジー小説のパターン破りを繰り返している物語だというところ。も一つは、徹底した民主主義(アメリカ型民主主義というか、日本の戦後民主主義というか)が背景にある物語だというところです。
舞台はとある異世界です。その世界のある都市では、三年に一回、歌が上手な女の子を選ぶための選考会が行われていて、一等賞を取った女の子は、三年間、歌姫としてあがめられつつ、いろんな街を演奏旅行して回ります。その都市(と大陸)では、歌姫という存在は、女の子のあこがれなんですね。 で、歌姫になりたい、元気で明るい雑貨屋のお嬢さん12才が主人公。 簡単にいうと、このお嬢さんが、夢を叶えたい一心でがんばることによって、大陸の歴史やほろびた文明、はては神話にまで関わる、壮大な事件に巻き込まれてゆく、というお話なのですが…。
まあ、ここから先は書くのをやめておきましょう(笑)。 出だし、50ページ目くらいでおとずれる意外な展開に、私は笑いました。 ここで、こういう「掟破り」のヒロインを設定するということが、この物語のテーマには必要なことだったんでしょうね。 私には、こういうお話で、こういう設定のヒロインはかけないなあ、と、考えた時点で、うーむやっぱり旧世代の人間なのかしら、と思ったことでした。
掟破りの設定や、これから(以降の巻で?)もっとはっきりと書かれそうな、テーマ以外にも、もちろん、物語としても面白く読めるお話でした。 わりと軽くあっさりめで、テンポよく読めるので、小学四年生から大丈夫。 ヒロインの一人称のわりには、男の子向けな感じもします。サブキャラの男の子と、かっこいいお兄さんと、古代のロボットが活躍する冒険ものだし。
しかし、なんていうか…。 「思いこみは世界を救う」…いや、「一人の子どもの夢と思いこみが、結果的に世界も救ってしまうことがある。それでいいよね?」という…。 これは、そういう物語なのかもしれません。
選ばれたものの運命や宿命に苦しみ、背負ったものの重さに呻吟するヒロインがいなくても、救える時は救えるのが世界というものなのかもしれず、そして、そういう世界をめざしてきたのが、戦後民主主義なのかもしれません。
なんだかリアルな夢を見て目覚めたら、そのままの気分が残っていて、「今日は金曜日だ」と信じ込んでいました(笑)。 実際は、もちろん水曜日だったんですが。
それでしばらくの間、「うわーどうしようきょうはもうきんようびだなのになにもおわってないうわうわあ」と、混乱してました。 が。 台所に行って、母親と会話して、カレンダーみて、我に返りました。 めでたしめでたし☆
ここのところ、近所の回転寿司やさんが、開店記念祭で安くなっているので、母親と二人で、食べにいきました。 生牡蠣が美味しかった…。紅葉おろしがちょいとのっているの。 牡蠣は好きなのですが、どうしてか家で食べるとあたるので、外食でしか食べられないのが悲しいです。 冬は牡蠣が美味しいなあ。幸せ♪
児童文学者協会の通信講座で、とあるやや年輩の女性の方のお原稿も拝見しているのですが、今回いただいた原稿が、今までからすると、倍くらいにレベルアップしていて、びっくりしました。こんなふうにいきなり実力が上がる人もいるんだなあ。 こういう素敵な喜びがあるから、先生役はやめられませんね。 来年もまた、講座のお仕事を受けることにしたのですが、今度はどんな出会いがあるかなあ?
2002年12月02日(月) |
パソコンさん、パソコンさん |
ここ数日、家の中の照明器具が点滅したり、いきなりターミナルアダプタが認識されなくなったりと、ポルターガイスト現象かい、な村山家であります(笑)。 今日は、午前中、パソコンがあやしげな動きを見せてくれたので、初めて、「システムの復元」をやってみました。面白いものですねえ。 そういえば、Meが発売される前後、パソコン雑誌で、このシステムの復元、が、いかに便利なものか、よく解説してあったのを思い出しました…。懐かしい。 あのころは、ウインドウズミレニアムさんに、憧れていたものでした。<遠い目
しかし、このThinkPad、やはり不安定だと思うので、OSをXPにかえたいなーと、うずうずしてて止まりません。ああだけど、いまへたにパソコンをいじって仕事にさしつかえあるのも困るしなあ。CPUがいまいち足りないしなあ。だけどだけど、ひょっとしたら、思いもかけぬ快適なお仕事状況が顕現するかもしれないしなー。思いは乱れます。思えば、一年前から、XPを導入するか否かで悩んでるような気がする(笑)。
岩崎書店の白雪姫こと、Yさんが原稿を気に入ってくださったそうで、電話でお話を聞いて、ほっとしました。 「すっごく、きれいなお話」で、「パワーのあるお話」で、なおかつ、「読みながら笑っちゃいました〜」と、いうことなので、みなさまもお楽しみに。発売は、今のところ、来年春の予定です。 といっても、実際の作業はこれからまだまだあるのです。ゲラもどきとゲラと再ゲラがあるのさ〜。 でも、とりあえず、担当編集者さんに「面白い」といってもらえて、よかった(^^)
天気が悪いせいか、今日は朝から、頭が重い…。 明日は、通信講座のお弟子さんの原稿を添削して、それから、街に、同人誌の書評のための本を入手しにいかなくては。
とりあえず、夜中の二時少し前に、岩崎書店さんに原稿送りました。 今日はもう疲れたので、寝ちゃいます。 掲示板のレス関係は、明日に。 かもめ亭のサンタネタのスレッドに、早くかき込みたいよう。 でもいまは、脳が死んでるよう。
12月になりました。 大好きな季節、いよいよ到来って感じだなあ。 冬は大好きです。どんどん寒くなれ、雪よ降れ、ってうたいたい。 (こういう歌は、中島みゆき調ですね、きっとね)。
じゃ、おやすみなさい…。
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