日々の泡・あるいは魚の寝言

2002年07月30日(火) うっかりの真実

目薬の話には、落ちがありまして。
あのあと、そういえばわたしも薬をもらいにいかなきゃだった、と、人間の病院に行ったら、月曜日は当然のように人間の病院も混んでいて、二時間半も待たされましたとさ(涙)。

そいで、薬をいただいて、世間話なんかして、いつも通りににこやかにかえろうとしたら、「そろそろまた検査してみましょうか?」と、いわれてしまって、フリーズしちゃいました。
じょーだんじゃないです。癌検診なんか受けた日には、結果がわかる日までまた仕事が手に付かなくなるじゃないですか? 癌が下手に見つかれば、そりゃそれで面倒だし。
なによりも、約半年前にあったようなこと(結果的には癌じゃなかったので、悩んだだけ時間のロスだった上に、仕事のスケジュール狂いまくりで、多方面に迷惑かけた)はこりごりなんで、わたしは首を横に振りました。
「……い、いやその、ひ、貧血がちで、夏は倒れちゃうので、検査はいいです。やめてください。す、涼しくなってからがいいです」<秋には秋で逃げ切るつもり
「そうなの? それでもいいけど。貧血がちって、ちゃんと食べてる?」
「え?(虚をつかれた)。日が明るいうちは食欲がないので、木の実と果物、水分とか、あと各種サプリメントとか…。夜はきちんと食べてますけど…」
「それが貧血の元なのよ。ちゃんと三食食べなさい!」

なこといったって、食べたくないものは食べたくないんだもの。
体が軽い方が、手が動くから小説かけるんだもの。
ちっ。うっかりほんとのこといっちまったわたしのバカ。

メル友夏緑博士がいうには、「冷カレーがタイカレーみたいでいけたから、食べてみてはいかがでしょう」ということなんですが、うーむー、ごはんって食べなきゃいけないのかな? 日が明るいうちは、ほんとになにもほしくないんですよねえ。
ふう。

いま(31日午後二時少し前)の香りは、ゴースト。
幽霊じゃなくて、水の精霊のイメージだそうですが…ちょっと今日のような暑い日には失敗だったかも。香りが甘すぎる…。
やっぱ、こういう日には、夏ver.のゴーストサマーを使うべきなのでせう。



2002年07月29日(月) びっくりの目薬

夕べ遅くから、アメショーりや子が、右目をしょぼしょぼさせていました。
どうもなにかにぶつけたらしいのです。

あけて月曜日の今日、やはり右目は具合が悪そうで、しきりと手でこすっています。目やにもでています。
病院に行こうかな、と思いましたが、行きつけの獣医さんは前にも書きましたが、いまわけあっていつ開いているかわからない状態で、新しい獣医さんもまだ未開発状態、これを期に、電話帳でいよいよ探すかとも思いましたが…

月曜日の獣医さんは、混むからいきたくない。
病気の犬猫と待合室で会うのはなるべく避けたいのです。
ただでさえ、目の具合が悪くて普通じゃない状態の猫を、病原菌にはふれさせたくないのです。<月曜の獣医さんにはなるべくならいかない、というのは猫飼いの一種の常識みたいなものなので…

そこで思い出したのが、猫関係のお友だちから以前きいた、とある人間用の目薬が実は猫にも使える、という情報です。
猫には、人間用の目薬は「絶対に」さしてはいけないのですが、その目薬なら、だいじょうぶだとのこと。
わたしはその銘柄を覚えていたので、まあちょっと試してみようかと思って、近所の薬局に目薬を買いに行きました。

うちの近所は、病院と薬局と花屋さんが、いいのかな、と思うほどたくさんあるのですが、その中の比較的小さな新しい薬局に、なにげなく入りました。
で、話しにきいた銘柄を求めると、「ああそれはありません」といわれました。
すこし猫背気味の、背の高いめがねをかけたおじさんの薬剤師さんです。内気なのか、いつも人となるべく目を合わせないようにして、話す人でした。

わたしは内心、ああ、ここはやっぱり小さくて新しいから、品数が少ないんだなあ、と思ったのですが、そのとき何気なく、
「その目薬は猫にも使えるという話だったので、ほしかったんですよ」
と、いったのです。
すると。
薬剤師のおじさんの目が、きらり、と光りました。
「それでしたら、ソフトコンタクトレンズ用の目薬ならだいじょうぶですよ」
こんなのどうです、と、ひとつの目薬を差し出されました。
(ちなみにマイティアCLでした)。

「つまり、こういうことなんです」と、薬剤師さんは説明します。
(以下、わたしの解釈なので、微妙にちがっているかもしれません)。
「なぜ人間用の目薬を猫に使ってはいけないかというと、猫にとってはよけいな成分がいろいろはいっているからなんです。とくに抗生物質が悪さをします。猫の目は人間の目とちがって代謝が悪い…つまり、人ほど涙を流せないので、濃い抗生物質が毒になってしまうのです。
一方、ソフトコンタクトレンズ用の目薬は、抗生物質がレンズの細かい穴にたまって濃い薬に変質しないように、生理食塩水のような成分しか使ってありませんから、猫の目にもいいんです。まあ、このように原理をわかって使えば、人間の薬も、ものによっては猫にも使えるということですよ」

わたしは薬剤師さんにたずねました。
「あのう、ひょっとして、猫、お好きですか?」
薬剤師さんは、にこっと笑いました。
「わたしは、生まれたときから、猫といっしょに暮らしてるんですよ」
「じゃあ、目薬も」
「はい、さしたことがあります」

わたしはなんだか嬉しくて、他にも薬を買っていこうかなと思いましたが、そういうときにかぎって、買うべき薬はありません。すると、薬剤師さんはいいました。
「薬はね、なるべく飲まないに越したことはないですよ」

さて。
目薬です。
かえってきて一回お昼にさしました。
その段階で、目やにが洗い流せて、ぱちっと右目が開きました。
二回目。夕方にさしました。
三回目。いまさっき、夜遅くにさしました。
いまはもう…ほとんど正常です。

ありがとう、薬剤師さん。
あなたは正しかったです…。

ふと思い出したのは、いまはなきランコのこと。
彼女はペルシャ猫で、目がまんまる、鼻がぺっちゃんこだったので、子猫時代からしょっちゅう、目に傷を作ってました。
目がおかしくなるたびに、獣医さんに通っていたものです。
にゃあにゃあ鳴くのを捕まえて、キャリーバッグにおしこめて。
タクシーに乗せて、車酔いさせて、獣医さんでおびえさせて…。
家に帰ると、精も根も尽き果てたような顔になって、毛がぺそっとなってしまうランコだったのでした。そうして、そのあと数日は、獣医さんの目薬や時として飲み薬なんかも飲まされちゃったりして。そのたびに、タオルぐるぐる巻きで。
いま思うと、ランコも、薬局の目薬でよかったんですね…。
ごめんね、ランちゃん。

#念のために書いておきますが、人間用の薬で、猫にそのまま使えるものは、とても少ないです。基本的に、猫と人間では体のつくりが全然違う上、体重もちがうので、使うべき薬の成分も、分量も、全然違います。
猫の生命に責任を持てない人は、絶対に、人間の薬を猫にあげようなどとはせずに、獣医さんにいくようにしてください。

とくに、人間の胃腸用の薬で市販のものには、猫にとっては即死するような猛毒になる成分を使っているものもありますので、絶対に絶対に、使わないでください。

人間と動物って、ほんとにちがうんですよねえ。
たとえば、よく言われる話ですが、人間にとって有益なとある抗生物質が、山羊さんには猛毒だったりするのです。



2002年07月28日(日) ロードイッセイと肉球とマリリン

今夜は、ロードイッセイと、リュミエールドイッセイの重ね付け。
リュミエールは、ロードイッセイの夏用フレグランスです。軽やかな感じ。
睡蓮とシャクヤク、フリージアあたりがきいているらしいんですが、混じり合った感じは、みかん水というかオレンジのお酒というか、そんな安らぐ雰囲気。
ロードイッセイの方が、花の香りが強く華やかに感じます。
この気品のある感じと透明感が、わたしは本当に大好きです。

と、香水日記を書いたところで(笑)。
(猫日記もついでに書くと、いま猫二号アメショーりやちゃんは、執筆用机の下でわたしの足にくっついて、丸くなって寝てます。猫一号縞三毛レニは、台所のテーブルの上でのびてます)。

…「マリリン4」ですが。
掲示板にも書きましたが、四巻の内容として考えていたエピソードの一部を、いずれ書くことになっている五巻に移動させることにしました。実に、今回メインのエピソードとして考えていた部分が、全部五巻にいっちゃうことになるんですが、ちょっと分量的に、今回予定しただけ全部のキャラクターを登場させて、話を盛り上げるのは無理そうなので。

というか、これはお話作りの基本の一つなのですが、物語は、できるだけキャラクターの数が少ない方がいいんです。一人でも削れるなら削った方がいいんです。その方が、ストーリーもキャラクターもはっきりするから。
で、ちょっとお話を分割してみました。
まあ、それで内容が薄くなるということはないと思うので…。

準備していたぶんのエピソードは、五巻を書くときに使えるので、無駄にはならないし、ゲストキャラクターのみなさんも、五巻で大事に書いてもらえた方が、嬉しいだろうと思いまして…。
それに五巻は、マリリンシリーズ最終巻なので、思い切り盛り上がれそうです。

いやしかし…このことを今朝思いついたときは、これが天啓かと思いました…。
それくらい、どうしたもんだかと煮詰まっていたので。
まあ、実際には、仕事しつつ、家のことや猫の相手をしつつ、音楽ききつつ、脳のアンダーグラウンドでは、つねに、「マリリン4の構成、どうしたもんだか」と、無意識が考えていたということなんでしょうね。
偉いぞ、脳。すごいぞ、脳。
ちなみに、オーバーワークのせいか、頭痛がしてきたので、いまは頭にアイスノンの小さいのまいて、頭痛薬飲んでます。

あ、猫が足の裏を足に押しつけてきた〜
肉球の感触がたまらなくいいけど、猫は体温が高いから、暑い〜。



2002年07月26日(金) 規則正しい日々のわたくし

えー、今日の爪の色は(笑)、イメージとしては「そこだけ雪のような爪」です。
パールとラメ入りの薄紫のネイルの上に、クリアなパール入り白を重ね、銀の小さなラメ入りのネイルを重ね(ここでストップしてもいいくらいきれいでした)、さらに大きなラメ入りのクリアなネイルを重ね、最後にクリアなネイルをさらに重ねて、できあがり、です。

仕上がりはけっこう満足。爪がまるで銀細工みたいになりました。
あの、象眼細工とかによくある、ざらざらきらきらっとした加工の銀。
ああいう感じ。

わたしの場合は、仕事もあるし、家事も猫の世話もしてるから、あんまり爪を伸ばせないんですが、短ければ短いなりに、きつめの色も使えるし、工夫でそれなりにきれいになるので、いまは仕事の合間にマニキュア塗るのが楽しみです。
ノートパソコンの上に、クリップ式の扇風機を置いていて、それでパソコンを冷やしながら書いているのですが、マニキュアもついでに乾くので楽♪

いまの仕事が終わったら、本格的に本でも読んで、ネイルアートのお勉強もしてみようかと思っています。絵心はない方でもないし、まあ、自分の爪にお花やお魚、猫なんかを書くくらいならできそうな気がする。

今日は童心社Nさんと電話で打ち合わせしたんですが、そのときにわたしが、
「いまは朝の三時四時くらいまで原稿かいてて、朝十時に起きてる」といったら、
「規則正しい生活ですね♪」と、元気にいわれた。

たしかにその通りだけど…激しくなにかがちがうような気もする(^^;)
まあ、今夜もとにかくがんばろう☆



2002年07月23日(火) 甘えっ子はキライ

昔っからなんだけど、「甘えさせてください」といわれることがあります。
友人知人その他から。
なんだろう? そういうキャラクターなんですか、わたしって。

で。

女の子ならまだ許そう。女の子の甘えは、時としてかわいい。歓迎します。
でも、男でそういうこという奴は、はっきりいって(以下略)。

冗談でもそういうこという男って、わたしは嫌いだなあ。
男としての矜持はないのか、と、真剣に悩んでしまう。
で、実際、わたしが好きになる人は、昔から、凛とした男性です。
甘えっ子は対象外。

そのかわり、わたしからも、人には甘えないからなあ。
わたしはもう本当にぎりぎり持ちこたえられなくなった時じゃなきゃ、他人にいろいろ話すことはないし、頼ることも、甘えることもないもの。で、そんなときも、必ず、自分を客観視してる。過度に甘えすぎないように、って。
(まあ、わたしから愚痴を聞いたことがある人は、まれな経験をした人だと…)。

だいたい、愚痴っていうのもきくのもキライだし。とくに自分が愚痴るのは。
話すそばから口元が、耳が言葉が腐ってゆくようで。

とにかく自分の一番みっともないところは、死んでも人には見せるまいと思ってる。とくに、大切な人にほど、情けないところは見せたくない。

一方で、人間は好きだし、知ってる人そうじゃない人問わず、人の世話を焼くのも好きなので、見えないところで誰かをバックアップしてあげたり、仕事が回るようにしてあげたりはするんですけどね。
でも、その本人から頼られて、力を貸すのはいやなのだ。あまのじゃく。

本人が意識しないで語っているときの愚痴を聞くのは、好き。
そんなときに励ましてあげるのは、好きだなあ。
だけど、励まされることを前提に愚痴られたら、鬱陶しい、と突っぱねちゃうな。
わたしは「白雪姫」のお后様の鏡じゃない。愚痴るひまがあったら、自分でのりこえるべく努力するか、何らかの手だてをすりゃいいじゃん、と思うのだ。
だってわたしはいつだって、ひとりでそうやってきてるもの。

わたしはいつだって、空を飛ぶ鳥のように自由でありたいので、もう地上に降りる足なんかいらないやと思っているくらいなので、誰からも束縛されたくないし、あてにもされたくないのです。愛情も友情も、鎖になるならいらないと思ってる。

ま、世の中には、わたしみたいな人間もいるということです。
孤独と愛とどちらが好きかときかれたら、わたしは孤独と答えると思う。
孤独のほうが、自由できれいだから。わたしは、自分が飛ぶ空がすき。

#ただいま夜中の一時四十八分。
今夜の香水は、ロリータレンピカ・オードトワレ。薄青いリンゴの形のガラスの容器に、ラインストーンがきらきらしててかわいい。甘いアニスの香りも、きらきらとライトです。
きらきらといえば…今週は、イチゴドロップみたいな色のマニキュアにしています。クリアピンクとラメ二種類に、クリアレッドと淡いオレンジを何度も塗り重ね。夕方、家にきた、母のお花のお弟子さんに、「わあ、きれい!」と叫んでもらえていい気分でした♪ 来週あたりは、白とパールとラメの塗り重ねで、雪みたいな感じの爪に仕上げようかと楽しみにしています。



2002年07月21日(日) 正しいことただひとつ

マンションの玄関のところに、蝉の抜け殻が落ちていました。
近所はほとんどアスファルトで埋められているので、どこで暮らしていた蝉の子だったのかなあ、と謎でしたが、羽化できてよかったなと思いました。

でも、その直後に、近くで力つきて落ちている蝉を発見してしまった…。
宝石のような羽の色で、それが抜け殻の主だとわかりました。
とくに外傷があるようでもなかったのに痙攣している蝉は、もう確実に死期が迫っているのがはっきりしていました。
そっと、人がふまないような場所に移動させてあげました。

蝉は明け方に羽化するものだから、朝に羽化して…
そして、そこはたまたまマンションの玄関だもの、人にふまれたのかもしれない。
道路沿いだから、くるまにぶつかったのかもしれない。
あんな芸術作品みたいな美しい羽をしていたのに、空をほとんど飛ぶこともなく、あの蝉の一生は終わったのでした。

ええっと。この話は、日記にも書いたことあったかな?
もう十年も昔のことになるのか、ツバメを拾ったことがありました。
改築されたばかりの大きな郵便局のそばに落ちていたのです。
とてもきれいな姿をしていたのに、生きていませんでした。
それでも、羽はつやつやだし、ひょっとしたらなんとかなるかと思って、口に息を吹き込んでみたり、そっと水を含ませてみたりしましたが、だめでした。
五月のことでした。
長い旅をして日本にたどり着いたばかりのツバメは、はめこまれたばかりの透き通るガラス窓が見えなくて、そのまま、建物の中に入ろうとしたのでしょう。
なんの悪意もない一枚のガラスが、ツバメの命を奪ったのでした。
わたしは、その郵便局の植え込みのつややかなツタの葉の陰に、そっとツバメを横たえてあげました。

人間も含めて、生き物は、長く生きるのが正しいのです。
「生きていきたい」という絶対的な意志をもってうまれてくるのが生き物だからです。たとえば、命という概念や哲学を持たないはずの猫だって、「生きていたい」という思いを、全身で表すものです。わたしはそれを昨年死んだ猫との最後のやりとりで知りました。
一秒でも一日でも、長く生きてゆくこと。
それが、生き物の願いで、究極の祈りなのかもしれません。

…てなことをかくわたし自身は、慢性的に自殺願望が強いんだけどね(笑)。
とりあえず、身の回りの生き物も人も、知らない生き物も人も、ながくながーく、生きていってほしいなあ、と、思っております。
はっきりいって、生き物に目の前で死なれたり、死んだ話を知ったりした日には、
わたしは毎度、HPの残量がひと桁になるくらいまでダメージが来るですよ。
「いかしてやりたかったな」って思うから。
ええい、蝉のばかやろー。わたしの目の前でなぜ死んだ(涙)?



2002年07月19日(金) 毎度思うことですが…

小説を書くとき、波に乗るまでつらいんですよ…。
「マリリン4」は、現在、枚数だけはかなり進んでいるのですが、内容的には、伏線をはり、予示をあちこちにする作業を消化しつつ序盤を書いている状態なので、まだまだ「のりのり」の段階まではたどりついていないですね。

だから、字を打っている作業が、どうにもつらくて。

でも、ついに、今回の派手な(読者のみなさんの反応が楽しみだ)ゲストキャラその1が登場するし、あとしばらくしたら、話が進み出すし、大好きな都市の描写も(わたしは風景描写をするのが好きなんです)ふたつもみっつもすることができるし……。
あとすこし。あと少しの辛抱なんですが…。

まあ、がんばります。

でも気分がダウナーになっているので、メール関係がかけないですね。
掲示板に書き込むのも、ずいぶん迷いながら書いています。
こんな書き方でいいのかなあ、とか。
それで、書くだけ書いて投稿しなかった文章とかもありますね。
よそのサイトさんの掲示板は、とくにそうです。
メールも、書くだけ書いて、そのままソフトを終了させたりしてます。

今日の香りは、フラワー・バイ・ケンゾー。
甘いバニラの香りが、とてもいいです。
雨の日にはほどよい、軽い感じのバニラ。

夏の新作のオートリードがほしいんだけど、ちょっとこのごろ買いすぎだし、グレープフルーツ系の香りの香水は、いろいろもってるからいいかな、と。
しかし、「氷に閉じこめた情熱をイメージしました」なんて宣伝文を読むと、ぐっときちゃうんですよね。そう。わたしは香水は、この能書きに弱いんです(笑)。香水って、なにかしら、お話や設定がついてますものね。

#あ、「にほひ桜」について、sarasaさんからお問い合わせがあったんでした。
あの香水は、カネボウ・トワニーの、2002年の春の限定品なのですが、地方によっては、カネボウのお店にまだあるかもしれません。わたしは繁華街の、古い大きな化粧品やさんで入手しました。都会だとかえって手に入らないかも…。
ちなみに、「においさくら」と読むみたいです。

#もひとつ。今日はうちの弟の誕生日です。
おめでとう。弟よ。誕生祝いは来月ね☆



2002年07月17日(水) 日々のことなど

さーて。
ただいま、夜中の二時四十五分。
これを書いたら、お風呂に入って、その間ThinkPadを休ませます。
で、もすこしがんばろう☆

今日のBGMは、いきなり「スケバン刑事」のサントラだったり(笑)。
いや、たちまわりが中心なもの書いてるときは、こういうすぐ脳内エンドルフィンがでちゃうようなものがいいんですよ。映画サントラ、ゲームBGM集とか。
そういえば、ネット通販で「白き魔女」の新しいアレンジ版のサントラを買ったんですが、一曲目のイントロでもう涙が条件反射でがーっとでちゃって、ききいっちゃって、だめだめでしたよ。
(だけど…英語のナレーションはやめてほしかった…かも)。
「白き魔女」も、せめてクライマックスシーンだけでも、同人誌乗りで文章化して、サイトにアップしてみたいんですけどね。あ、でもそれやると、日本ファルコムに怒られるんだろうか? <ネタバレにひっかかる!

あー、ゲームもゆっくり遊びたいんだけどな…。
本もあまり読めてないし。
ふう。

ていうか…
わたしは、民俗学や民族学、地理歴史関係の新書の新刊を適当に買ってきて、ぼーっと読むのが好きだったんですけど、このごろ全然それがやれてない。
だいたい、わたしの話の元ネタは、その手の本だったりするんですが、今のままじゃ、ネタがつきてしまう。

愚痴はともかくとして、香水日記(笑)。
このごろ、気温が上がってきたら、香水が全然違う香りに思えてきて、結果、好みが代わってきてます。
たとえば、お化粧品ぽい香りが気になって古めかしく思えていたアナスイが、いまはバニラのすてきな香りを強く感じたり、花の香りを重たく感じていたリリーシックが、レモンで造ったお酒の香りみたいに薫り高く甘く感じたり…
そんな感じです。
秋になって、気温が下がってきたら、また変わるのかしら?
香水の奥の深さにまた一つふれたような気がします。

ちなみに今夜は、サムライウーマンとフィオルッチを少しずつ、右腕と左腕に(笑)。香りを比べていたら、こういうことになってしまった。

続いて、猫日記。
頼りにしていた女医さんが、双子ちゃんを出産されてただいま子育て中。
落ち着くまで、病院が半日営業とかになっています。
猫たちが急に具合が悪くなったときのために、もう一軒、いい獣医さんを捜しておこうかと考えているところ。
三種混合のワクチンで、副作用があまりないとされているワクチンがあるのですが、長崎市内の獣医さんにかたはしから電話をかけて、そのワクチンを使っているかどうかで判断しようかな、なんてプランを練っています。

副作用がひどいので有名なワクチンを使っている獣医さんを発見したら…
電話帳に×印をつけておいて、そこには一生行かないな(笑)。



2002年07月16日(火) さくらさくら

低気圧のせいか、みょーに落ちこんでやばくなってきたので、ええい、気分転換、とばかりに、ここ半年ほどほしくて探してたけど、みつからなくて、でも最近、ついに見つけた、カネボウの限定品「にほひ桜」のパルファムを購入。

薄いピンクの和紙に、桜の花の絵がうっすらと入った、茶器を入れるような雰囲気のケースに入っていたのは、白い曇りガラスの香水瓶。ふたには桜の絵。

香りは、本物の桜の成分が入っているというだけあって、はっきり桜。
桜の葉というか、桜餅のような香りもうっすらとします。
それプラス、石けんのようなさわやかな香りもしますね。
ゲランのチェリーブロッサム(こっちにも桜の成分は入っているけど)が、「満開の桜の美しいイメージ」を追求して、香りの芸術として完成させたものだとすれば、こちらは、「これが桜の花の香水です」と、ひっそりとさしだされたような、奥ゆかしい感じの作品、かな?

パルファムのわりに、ちょっと香りが飛びやすいのが難点かも…。
同じパルファムのスピリットオブアユーラ(資生堂)の根性をみよ、と、いうか(笑)。
でも、このはかなさもまた、桜かもしれないし…。
うう。しかし、これではラストノートはほとんど感じないぞう。

ただ、トップノートのすがすがしさは、すてきですね。
ゲランの桜よりも、日本人にとっての正しい桜は、こっちかもしれないです。

肝心の落ちこみは、香水と戯れているうちに治ってしまいました。
やっぱり、アロマテラピーになってるんだろうか?

ここまできたら、ポーラ化粧品のサクラガーデンも入手して、桜の香水のコンプリートをめざそうか(笑)?

#さて、お仕事のほうは、枚数が進んでいるのに、お話は進まないというなかなかに焦る状況になっております。なぜこうなるのか、今日気づきました。
マリリン4は、1から3までの集大成であり、5の完結編のためのつなぎの巻なのです。
だから、いままでの展開をふり返らなきゃいけないし、伏線も張らなくてはならない。その作業をしつつ、4巻のストーリーを展開させて…
そりゃ、枚数くいますがな…。

このままいくと、第一稿は、四百枚近くいくかもしれない…
あーどーしよー?
あとで削るの、大変そう。



2002年07月14日(日) お化粧の効能

藤原美智子のメイクの本にであって以来、お化粧に目覚めたわたしですが…。
このごろ、さらにはまっています…。
今日は近所の書店で、かづきれいこのメイクの本を買いました。
ふっ。写真と文章がワンセットになっているものがあれば、どんなジャンルでも、得意の直感像でたちまちマスターしちゃうもん。<もっと仕事にいかせってば

いや、それまでもね、「失礼じゃない程度」には、塗るときはぬってたんですよ。
でも、「美的」に彩るメイクというのは、したことがなかったの。
お肌のお手入れも、ろくにしていなかったの。

…それがいまでは、朝晩、目元にヒアルロン酸とかつけてるし。
当然、お顔のマッサージもしてるし。
手順を覚えるために、毎日きっちりメイクするようになったから、必然的に、お手入れもきちんとするようになってるし。

そしたら、目尻にびみょーにあったカラスの足跡が薄くなってる。
オレンジの皮みたいだった、にきびあとと毛穴が、ひきしまってあさくなってる。
うーむ。いままでほったらかしにされていたぶん、お化粧品の効能も大なんでしょうねえ。
こういう展開は考えてなかったので、ちょっとびっくりしました。

あと、きちっとメイクしていると、お店の店員さんたちの扱いがちがう。
これもちょっと驚いたなあ。男女問わず、そうなんだもの。
笑顔がちがう。商品の勧め方がちがう。よってくる。
なんなんだ、いままでよほど、所帯やつれしているようにみえていたのか?

…あ、道歩いてたり、パソコンショップにいると男の人がよってくるのは、ちょっとだけ閉口。なんで若作りしてるだけだって見抜けないかなあ、キミたちは。

まあでも、お化粧してると、何より自分が楽しいですね。
マニキュアとか、今夜も人魚の鱗みたいな色のボディショップのですが、自分の指先に目が行くたびに、きれいな色が目に入って、気持ちが安らぎます。

お化粧品の銘柄は、いまは、ボディショップ(これは昔からだけど、種類をいろいろ増やしてみた。目元美容液もここのを使ってます)と、石澤研究所がメインです。それに、コンビニコスメもつい買ってしまったり(笑)。

なんか、遅咲きのお勉強ですが、本格的な老化が始まる前に興味がもててよかったかも(笑)。
ていうか、いまだから、お化粧品もお金を気にせずにそろえられるというのもありますね。資生堂の一番高いラインでそろえよう、なんてしない限りは、なんとかお化粧品、買えますもの。

…でも、しょうじきいって、お化粧にはまるとお金が際限なく飛びそうで、ちょっとこわいですね(笑)。とくにこの年になると、高い方のクリームとかを勧められちゃいますからね(こないだ、某化粧品やさんのブースでの経験)。

#sarasaさんから、「チェリーブロッサムを買いました」というメールあり。
いいでしょ、いいでしょ、あの香り。夏場も全然オッケーだと思いますです。
早くまた、桜の季節にならないですかねえ。わたしも桜が大好きです。

…そういえば、今年は、すごくきれいな夜桜を東京でみたのでした。
三月。走っているタクシーの窓からみた、公園の白い桜。
一瞬だったけど、いまも目に焼き付いています。

来年の三月は、どこでどんな桜をみるのかなあ?
そのころまでには、お化粧もっと上達しているかしらん。

今夜の香水は、オーシャンパセフィック・ジュース。
淡い桃とバニラの香りで、ちょっとなつかしい夏の日というイメージ。




2002年07月13日(土) 林真理子とか篠田節子とか

なんか、そのへんの、「女ってこんなものなのよ〜」系の作家の本は好みじゃないです。

嫉妬や競争心や、自己保身や、そういうどろどろしたうざったい心理でいっぱいになっているヒロインがでてきて、「ほら、これが女」「これが女の実体だから、わたしはこれでいいのよ」みたいなのって…。
で、「表裏」があって、「実はあの人は性格が悪くて、こういうことを考えてました」って、展開があったりしてね。友達同士のはずが、そうじゃなかったり。お互いに強いライバル意識を持ってて、相手の不幸を願ってたり。

林真理子や、篠田節子はそんな女かもしれないけど、わたしはそうじゃないもの。
だから、林真理子や篠田節子の小説のヒロインには、どうしたって、感情移入できない。
だいたい、「友達にライバル意識をもつ」とか、「相手の幸せをねたむ」って心理がまずわかんないなあ…。お子さまなのかな、わたしは。
つーか、大前提として、わたしは友達にかぎらず、他人にライバル意識は持たないし、人の幸せも、よかったね、と思うだけで、同じものを別にほしくないものなあ。ここら辺からして、なにか欠如してるのか…。

ああそういえば、「渡る世間は鬼ばかり」もだめだなあ(笑)。
あの自己中な人々の集まりのドラマを、なんで毎週多くの人々がみることができるんだろうか? どこかで誰かに自己投影してるんだろうか?

…わからん。

まあ、とにかくわたしは、「心どろどろ」系の女性は嫌いだし、自分がそうなることもないだろうな、という気がしています。
きれいな世界で生きていたいので…。
ていうか、子どものころからこれでやってきたから、今更かわりようもないわな。
なんかへんてこな人間なのかもしれないけど、素直に生きていくしかないし。

「星の王子さま」のような人だ、と、弟にいわれてる村山でした。
(でも、「うっとうしいよね」と、そのあとに続くんだけどさ)。
まあなんか、浮世離れしているんでしょうね、きっと。
でも、この性格だから、「ルルー」あたりもかけるんだと思うし。

風の丘通信、77777ヒットを通り過ぎました。
ありがとうございます。



2002年07月11日(木) 今夜はねむねむ

ただいま、二時二十分。
仕事がはかどらないくらいに眠いので…
今夜はもう寝てしまいます〜

ちょっと不便だったので、この(いまこれを書いている)執筆用ThinkPadも、ISDNでつなげるようにしてしまいました。ドライバ入れて。
これで、「お気に入り」の移植さえすれば、この機械で快適にネットができるように−−って、それって実は大いにまずいんですが(笑)。

でも、メインPCのe-oneは、近々修理に出すことになりそうだし。
一応、こちらをメインで使える体制にしておかなくては。

今日は、あつかったですね。
長いUSBコードを買うために、街に出たのですが、帰ってきたら思いの外にばててまして、あぜんとしました。いま眠いのはそのせいもあるみたい。

今夜のBGMは、宇多田ヒカルの「DEEP RIVER」
いまは「光」が鳴っています。

#いろんな掲示板に、いい書き込みが多くて、レスをたくさんつけたいのですが、ちょっと時間と気力がなくて、一度にたくさんかけなくてごめんなさい。
でも、どの掲示板もちゃんと見て回っております…。

では、お休みなさい…



2002年07月10日(水) 魔女と猫

今夜は、薄銀緑色のマニキュアをしています。
ボディショップのマリン、という色です。
ラメがきらきらして、微妙にクリアで、ちょっと人魚姫の鱗みたいです。
その手で、アメショーりや子をなでていたら、母に、
「魔女と、その飼い猫みたいね」
と、いわれました。

…たしかに、いわれてみればそんな感じもあり。
シルバータビー(銀縞)の猫には、この色のわたしの爪ははえますわ。

しかし、りやは元気です。
おきてるときは、一日中はね回って、人間に、にゃあにゃあ話しかけてる。
人なつっこいし。
一方、縞三毛レニは、暑くてだれてますねえ。
だいたい、洗濯機のふたの上に寝ている。
名前を呼んでも、しっぽをふるだけで、「ほっといてよ〜」という感じ。

こないだ、やはり香水が趣味だというおじゃるまる子さんから、朝にとどいたメールに、「この季節はやはり、オパフメでしょう」の文字が。
そういえば、まだもってなかったなー以前から興味あったんだよなあと思って(好きな人が多い、メジャーな香水なのです)、小さな瓶を買ってきて、アトマイザーに詰めました。
しゅっとすると、緑茶と柑橘類の香り−−
とってもすっきり。かなり、いい香り。
あ、でもこの香りは、ゲランのチェリーブロッサムに似ている。
そうです。ベルガモットと緑茶、という主成分が共通しているので、似た香りに感じるのです。似てる、という噂は、ネットでもみたことがありました。

今日、仕事をしているとき、ふと思いついて、左腕にオパフメ、右腕にチェリーブロッサムを振ってみました。
…似てる。いっしょにしても違和感ないくらい、似てる。

でも、時間がたつにつれ、変わってきました。
やっぱり、チェリーブロッサムのほうが、各種お花(とくに桜)が入っているだけあって、微妙に甘いんです。ラストは蜂蜜が残るし…

結論としては−−
どっちも好き〜☆
ただ、癒し効果(オパフメの効能みたいに、よくいわれてる)は、オパフメのほうがちょっと上かもしれない。わたしは、街で少し気分が悪くなったときに、買ったばかりのオパフメの香りをかいで、たちなおったくらいだから。
それに、チェリーブロッサムは、やはり、桜の季節以外は少しつけにくいかな?
春以外は、ぎりぎり初夏、せいぜいが冬、でしょうね。

そういうわけで、わたしも、この夏はオパフメをふんだんに使っちゃいます。
ありがとうでした、おじゃるまる子さん☆

#どうでもいいけど、わたしが、自分の腕をくんくんして、「いいにおい〜」とやっていたら、りや子がきて、「いいにおいだね〜」と、自分もハイになって、床でごろごろしてたのが笑えました。猫的にもいい香りなんでしょうね。



2002年07月08日(月) 「わたしはじきに壊れますので…」

ここのところ、だましだまし使っていた、我が家のメインパソコンe−one500Aが、近いうちに起動できなくなりそうです。
なんでわかったかというと、画面にメッセージが出たから。
「ハードディスクに破損したクラスタがいっぱいできてしまったので、今は何とか修復したけど、近いうちに壊れてしまいます。バックアップを今すぐに」
という主旨のメッセージでした。

ずっと調子が悪かったし、もう買って三年になるパソコンだし、初心者の恐ろしさで、変なこともいっぱいしたし、いろんな実験を重ねてきたe−oneだったので、「ついにこの日が来たか」とうろたえもせずにメッセージを読んでいました。

でも、それとお別れが淋しいのは別。
やっぱり、パソコンのお勉強、ネットのお勉強をいっしょにしてきた仲間ですから。それに、「じきに壊れます」宣言なんかされちゃうと…「バックアップをとってください」なんて、親切なことをいわれちゃうと…ちょっと困る。
機械だと思えなくなりそうで。

一体型のパソコンだから、壊れたところだけ取り替えるということはできないと思ったので、捨てるしかないんだなあ、と思いました。
修理することはもうあきらめかけていたのですが(とっくに製造中止になっている機械でもあったし)、掲示板の方に書いたような発見もあって、とりあえず、メーカーのサポートの方に、メールを出してみました。
…ついでにメモリの増設もしてもらえれば、うれしいんだけどなあ。
いやもちろん、どっちも有償だとわかっていますが。

しかし、何とかなる金額なら、何とかしてあげたいe−oneさんです。
幸い、うちには、執筆用のパソコンは別にあるから、何日でも何週間でも、メーカーのソーテックさんにおあずけしてよいのだし…。

あと何回、無事に起動してくれるのかなあ?
今、まだ動いているうちに、メールソフトをアンインストールしておいた方がいいかしら? 万が一、どこかがどうかして、メールの中身が流出したらいやだものなあ。いやいや、アンインストールしても、ファイルは消えるもんじゃないともいうしなあ。一番いいのは、文字通り「物理的に」ハンマーでハードディスクをたたき壊すことだと何かで読んだけど。
箱を開けたら保証がきかなくなるe−oneを分解して、内部を殴るわけにもいかず…。大体、そんなかわいそうなこともできず…。

さてさて、どうしましょうかね?
無事にバックアップも取り終わった今、この日記をe−oneで綴りつつ、思案に暮れる私なのでありました。



2002年07月05日(金) 売れてなんぼだという話

わたしは、児童文学作家も、売れてなんぼの職業だと思っています。
だって、「売れる」というのは人気のバロメーター。
人気=子どもから必要とされているというわけですから、売れない作家は、子どもから必要とされていない作家だということになる−−とわたしは思ってます。

で、これはわたしがオリジナルで思いついたことではなく、わたしが子ども時代に熱烈にファンだった山中恒先生が、エッセイの中でいつもお書きになっていたことなのですね。学生時代、児童文学の勉強のために、先達の書いた評論やエッセイを読みあさったわたしとしては、そりゃもう神さまのように尊敬している先生のおっしゃることですから、「うん、そのとおり」とうなずきました。
同じころ、わたしは森村誠一の推理小説がたいそう好きでして、この人のエッセイもずいぶん読んで影響を受けたのです。
でで、森村誠一も(ジャンルがちがうので、文学史上の人扱いで敬称略)、同じようなことを書いていました。「人気があってこそ、作家。次々と作品を書き、新刊を出してこそ、作家なのだ」というようなことを。
あの人の女性蔑視的な考え方にはついていけないところもあるんですが、森村誠一の推理小説は当時とても好きでして(『悪魔の飽食』あたりも好きですが)、尊敬していたものです。こんな作家になりたいな、と。

プロになって今年で九年目のわたしは、七月刊の『風の丘のルルー6』で、ついに著書三十冊を数えます(みなさまのおかげです。ありがとうございます)。
いまの日本の童話作家の中では、比較的本を書いている方だと思います。
でも、もっとわたしは、たくさん本を書きたい。
体がついてくるうちは、ずっと子どもたちから選ばれ、新刊を待たれる作家でありたいです。
自己満足的な作品を書くのではなく、かといって「売るための」「うけねらいの」作品を書くのではなく、自分が本当におもしろいと思える作品を、今と未来の子どもたちに読んでもらうために書いていきたいと思っています。
…少なくとも、そんな本が書けるように、努力しますです。はい。

十年後、せめて二十年後には、もっと売れる作家になっていたいな。

今日はD社のIさんと、来年度のシェーラについてうちあわせをしました。
とりあえず、上半期に二冊でることになりそうです。お楽しみに。
がんばるぞー!

そうそう。アカネヒメ3の愛読者カード第一号がとどきました。
19才の大学生の女の子で、アカネヒメの絵が描いてあって、かわいかったです。
愛読者カードをみるのって、なごみますねえ…。
みなさんも、好きな本にカードが入っていたら、書いて出してあげてくださいね。作者から返事がなくても、手元にはいっているものです(その社の営業方針によっては、作者の手元にカードがいかないこともあります)。

#今日の香水日記(笑)
長崎は今日は雨でした。で、お医者さんの日だったので、軽めにウイッシュをつけてみたのですが、待合室で待っている間、ときどき、ふっと甘い香りがしました。軽めの香りだけど、雨の日は湿度が上がるからさすがに香るんですね。
ウイッシュなら、そこまで嫌みな香りにはならないはずだと思いましたが、フィオルッチとかスイラブとか、きついバニラの香りは、今の時期は無理なんだなあとしみじみ気づきました。
家に帰ってから、レ・ミルフォイユのフォイユ・ドンブルを腕に1プッシュ。って、外出するときにはそんなことはしないんですが(人に会うときは下半身につけるのが基本)、家にいるときは自分が香りを楽しみたいから。
これはマンダリンとミント、ゼラニュウムがきいていて、すっきりしつつも、「いいにおい〜」と、自分でうっとりしてしまう香りです。真夏はこれにしようかな?

で、いま夜の十一時過ぎには、部屋の中にデューンの香りが渦巻いてます。
…これはさっき、仕事しながら、部屋をちょこちょこ片づけてたら、古い試供品がでてきて、なにげにキャップをはずしたら、少しこぼれちゃって…。
両手の親指が、砂漠の海辺の花の香りです…。キーボードたたくたびに、香ってる。

☆掲示板で心配してくださったおじゃるまる子さん。ありがとうございます。
香水コンテンツ、無理なく楽しく、やりますね。お楽しみに〜♪



2002年07月04日(木) WISH

ただいま時刻は、夜中の二時十五分。
今夜の香りは、ショパールのウイッシュです。
おもちゃのダイヤモンドみたいなガラスの瓶に入っていて、薄青い色してて。
香りは、ゆずと洋なし、白檀にベルガモット、バニラにアンバー、シクラメン(シクラメンの香りは私にはわからないけど。どのへんだろう?)などなど。

ネットで検索してみると、どこでも「甘い」と書いてある香りだけれど、私にはりんとしたおとなっぽい香りに思えるけどなあ。
バニラをほとんど感じない…。
ゆずがすごくきいていて、だからわたしには、さっぱり系のアザロのオーベルに似て感じるんです。

あるいは、シャンプーしたばかりの髪の匂い。
雨上がりの街。
またあるいは、天気雨の日に、傘を差して歩いているきれいなお姉さん(働く女性ね)の長い髪やブラウスが、少し濡れてる。
そういう感じの匂い。

WISH。
願い事。叶えたい思い。
そんな名前を付けられた香水。星とダイヤモンドをイメージして作られた瓶。
一噴きするごとに、願い事を唱えていたら、夢が叶うのかな?

「甘いので秋冬向けです」と断言しているサイトもいくつか有ったけど、甘さを感じない私には、「夏向けでさっぱりした感じじゃん」と思えたりして。
うーん。こういうときは、世間様の感想と自分の感覚のどちらを信じたらいいのだろうか??? 香水は自分だけで楽しむものじゃなく、すれちがうほかの人たちの迷惑にならないようにつけたいものなんですが…
私はこれは、夏場に、きちんとした服を着たときにつけたい香りだけどなあ。

ふだん使いの香水ではない、と、書いてあるサイトもいくつか有ったから、そのへんの感覚は私はずれてないんだろうけど。

うーん。

#気がつくと、香水日記になりつつある「ひびあわ」なのでした(笑)。

あ、ひさしぶりに猫日記を書こう(笑)。
椅子の背に、紺色のスカートを一枚引っかけていたら、アメショーりや子が、いつのまにか、それを床にひきずりおろし、中にくるまって、まどろんでいらっしゃいました。
スカートを取り戻したときには、紺色のスカートには、白黒灰色のウールの毛がびっしりと…。
あうあうあう(涙)。



2002年07月03日(水) 引き続き、今夜も眠い…

ただいま、夜中の三時十五分前。
今夜の香りは、フラワーバイケンゾーのボディローション。
最初につけたときの、摘みたての花の花束を抱いたような香りと、後に残る、甘いバニラとムスクの香りが、何とも優しくておだやかです。

今日は、仕事がけっこう進んだので、ちょっとだけ機嫌がよい私です。
マリリンもマリリン母も、虎のトラジャも、みんないいやつで書いてて楽しい。
でも、まだまだ見上げると高い山がそびえているんだなあ。がんばろう☆

お昼過ぎ、岩崎書店のY嬢から電話。
アカネヒメ4のスケジュールについていろいろ。
私の気持ちとしては(そして、Yさん的にも)年内にもう一冊だしたいし、ストーリーもできているんだけど、時間がどうかなあ? 一応、〆切を確認する。
そういえば、おとといだったかは、ポプラのNさんとルルー7の話をしてたんでした。今度は南海の冒険にしようということで、ぼつぼつ資料を集めている私なのですが、こっちはさすがに来年の仕事になりそうです。

そうそう。今日楽しかったのは、教育画劇Hさんから、ネット上にある面白いフラッシュのゲームを教えてもらったことですね! うさむねというなまえのうさぎが、セミ取りするというそれだけのゲームなんだけど。
妙にはまっちゃって、でも時間がないので、とちゅうでやめてしまいました。
セミとれなかった…。かなり口惜しい。まあ、またいずれ…。

ふう。
眠いなあ。
気がつけば、七月四日ですね。父の命日です。
うちの父親は、作家志望だったけれど、芽が出なかった人であるので、私が作家になったことを喜んでくれました(いや、ライバル意識も持たれちゃって、大変だったんですけどね〜)。
よくあるいいかたになっちゃうけど、「父の分まで」仕事をがんばろうと思います。

でも、今夜は眠いから、もう寝ちゃうけどね〜。
根性なしでごめんよ、パパ☆

#にしても…
左耳にできたアテロームが痛い。
これができるってことは、やっぱり今ストレスがかなりたまってるんだろうな。
でも、そんなこと、私がいえた義理じゃないよな。昨年秋くらいからの私の仕事が遅れているばっかりに、いろんな人に迷惑かけまくりなんだし…
社会人としてはずかしいなあ、と今夜もつくづくかみしめてしまった。
編集さんたちは、誰も責めないから、よけいに心が痛い。
ごめんなさい、みなさん。もう二度と、こういうことはないようにしますから。



2002年07月02日(火) 今夜は劇的に眠い…

ので、まだ夜の十二時前だけど、ねちゃおうかな、と思ってます。
これを書いて、ちょっとネットをさまよってからね。

今夜の香りは、レ・ミルフォイユのペタルドネージュ。
果物いろいろにバニラにムスク。で、チュベローズにジャスミン。
なんだか、夏の幻を見るような、甘い、くらっとくる香りなんです。
これは本当は買うつもりじゃなかったんだけど、今日、夏用の枕を買いに行ったとき、同じビルの中にあったアルビオン化粧品のブースで目に付いちゃって、それがまあ、パリのお花やさんがコンセプトだそうで、それっぽい瓶だったので…
ガラスの霧吹きみたいな形していて、ラッピングが和紙なんですよ。
花も香水も、私のツボですからねえ。15ml瓶を買っちゃったのです。
ちっちゃい瓶とはいえ…高くはない金額とはいえ…ちょっと最近、香水買いすぎだよ、と、自分を叱る今日この頃。

でもでも、朝起きてシャワー浴びて1プッシュ。午後にお出かけ前に1プッシュ。夜シャワー浴びた後にも1プッシュ…って、ほら、ちゃんと香水は使ってるんだし、私にとっては、生活必需品なのよう! と、いいわけをしてみたり(笑)。

まあね。なんだか香水もいろいろ集まってきたので、やっぱりささやかな香水コンテンツも作ろうかな、と、野望を持ちつつあるのでした。
あくまでも、ささやか、なコンテンツですけどね。
香りの好みは好き好きですが、私と趣味が合う人もいるだろうし、なにより、私自身が、買ったものやもらったものを記録に残しておきたいので。
今のところ、既存のコーナーのどこかに押し込んでしまおうと思っています。

でも、それもこれも、仕事が一段落してからのお話になりますが…。

お仕事=マリリン4のほうは、一人称なので、面白いことになっています。
今回、マリリンはなにかと、「こんなはずじゃなかった。なんでこうなるの?」とひとり愚痴るシーンが多いんですが、それを書いていると、私自身がマリリンで、作者である私に文句を言ってるような…不思議な感覚になるんですね。
マリリン・マリルーンは、お筆先みたいに、どんどんせりふをしゃべってくるし。でもその内容が、自分の運命=作者が作った設定に対する恨み言というのも(笑)、なかなかアレなもんでして(笑)。
ごめんよ、マリリン。

あれは、おとといだったか、考えつかなかった4巻のラストシーンの絵が目に見えてきて、思わず、キッチンで、ひとり紅茶のカップを握りしめ、「おお!」と叫んでしまった私なのでした。ああいう時って、脳内に絵が見えてるのに、つい天井を見上げてしまうものなんですね。
すごく映画的なかっこいいシーンなのです。
担当編集者Hさま。待っててね。あのラストシーンまで、早く行きつくように努力しますからね〜!



2002年07月01日(月) 淋しい熱帯魚

という歌が昔、あったんです(笑)。

今日、ふと思ったこと。
「熱帯魚みたいに、愛を下さい」というのは、だめですか?
というのはわがままなのかな、ということ。

日本語的に正しくいうと、「熱帯魚に接する時みたいな接し方で、私には愛情を注いでください」になるかな?
私がほしいのは、そういう優しさなんです。
ああ、これは、男女年令問わず愛情友情思慕を問わずの話ね。
私を好きな人は、こうであってほしいという(勝手な)希望の話です。

犬や猫をかわいがる時みたいに、大事にして抱きしめて、いつも声をかけてやって、添い寝して、みたいなのは、私はだめらしい。
相手の思いに答えてあげなきゃと思って、疲れてしまうんです。
これだけ大事にしてもらってるから、思いに答えなきゃと思っちゃうし、でも答えきれなくて、相手を傷つけて、自分も傷つけてしまう。大体が器用じゃないから、そもそも何をどうすれば、人が喜ぶのかわからないし。

元気がないときに励まされると、「元気にならないと悪いな」とか思っちゃって、でもそれができないで疲れ切る。
思いに思いで答える、それだけのことをするエネルギーも時間も、私にはないんです。過剰な思いやりは、うれしければうれしいほど、私には毒になるから。

だから、熱帯魚みたいにみていてほしいなあ、と思う。
ガラス越しに、距離をとって、「ああ、今日も元気に泳いでるなあ」とか、「今日は元気ないかな? 大丈夫?」とか、軽く声をかけてほしい。
まあ、寄生虫にとりつかれてたりしたら、塩水浴をさせてください(笑)。
ガラス越しに世界をみていても、私は淋しくはないです。みんながみていてくれるなら。たまに声をかけてくれるなら。

ガラス水槽は、いつも外から来る空気をとりいれていて、濾過器は、電気で動いています。水槽は、部屋から隔絶された空間というわけではないんです。

水槽のガラスは、傾けただけで割れてしまうくらいにもろいし、割れたら中の水が流れてしまうし、魚は死んでしまうから、あまり中には踏み込まないでください。
お魚は、人とは違って、水の中の生き物なんですから。

でも、ガラスの向こうの人たちのことを、お魚はいつも愛しています。
感謝しています。
それは、本当のことです。


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