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2004年07月20日(火)     ふたりのホスト


裕からは毎日電話があった。


くるみには、一緒に住むからと、ウィークリーマンションを借りさせ

実際には、裕は元カノの家に転がり込んでいる事。

ゆいには、公衆電話に毎日出勤させて、援交させてる事。



そんな事を自慢気に語る裕に、ほとほと嫌気がした。




一方、私は


ひとつの問題を片付けていた。





武史。




どうしても、彼の不潔さが気になって…。


私は、裕の店で仲良くなったリカに頼んで、調べてもらった。







すると、リカはとんでもない情報をもって来た。







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それは言い換えれば



他のお客とエッチしたそのままで私とエッチしたって事?


歯も全然磨いてないらしい。


ううん、見れば分かる。




武史の歯は、歯垢で真黄色。



私は、気分が悪くなって





「裕がいなくなったんだから、これからは堂々としてれるね。」





ってそんな風に言ってくる武史に別れを告げた。




武史は



特に何も言わずに



別れに応じた。










この時は…。




2004年07月02日(金)     飛ぶ男


裕は


その後、新しい店に馴染む事ができず、


ついには「飛ぶ」と言い出した。







「東京辺りまで逃げれば捕まる事は無いと思う。

 だから、みぃにも付いてきてほしい。」





そんな事を言われた。


今の店を辞めて裕に付いて行く…。


家族も友人達も捨てて裕に付いて行く…。










そんなの無理に決まってる。


そんな気サラサラない。


私は今の生活が好きだし


何より裕を好きじゃない。







「それはできないけど、裕の事応援してるよ。」




「何で付いて来ないんだよ。

 他の女達はみんな俺が『飛ぶ』って言ったら『付いて行きたい』って言ってるのに」




「そんな事言われてもね…。」





大体、「付いて行きたい」なんて言う女達のうち、

本当に付いて来るような女は実際にはそういないだろう。





ましてや、それを私に言ったからって何も変わらないよ。




結局私は、裕を見送った。



裕は既にイロコイ使って好き勝手使っていたくるみと


そして、まだ16歳くらいのゆいを連れて東京へと旅立った。








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裕は、新しい店に未収(ツケ)を収めていなかったから。


ある意味、店に借金がある状態だったから


店からも、そしてそのバックのヤクザからも追われる身になった。






でも、東京にいるなら、きっと大丈夫。



…東京にいるなら。






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