わたしが、いま、やるべきことは、絵の勉強、だと思う。うじうじ、昔の彼のことを思ったり、さみしいからといって、次の人さがそう、ではなく、やっぱり、ひとりで、やるべきことをすることが、大事なんだと思う。そう、こころの奥の声が言っている。だから、夢を実現するまでは、たぶん、男の人とは、つきあわない。わたしは不器用なので、男の人とつきあうと、そっちにエネルギーがとられてしまって、絵が描けなくなるので・・。まず、自分の中に、確かなものを創り上げたい。それは、一生の、こころの安定になるだろう。誰にも左右されない、自信になるだろう。今の私、これからの私に必要なのは、まさに、それなのだ。それだけ、なのだ。その夢を追って、現実にするために、私は生きている（大げさかナ。でもホント。）応援よろしくね。

最近、彼の「姿」をよく、見かける。もちろん、実際にいるのではなく、まぼろし、思い出の中の彼なんだけど・・。ソファにすわってた姿、後ろ姿、私に微笑みかけてくれた、ちょっと、はにかんだ、表情。まるで残像のように。

秋だから・・空気が澄んでいるから起きる現象なのか・・。なんてね。自分のこころがやっていること。

こんなふうに、時間と共に、いろんなプロセスをへて、完全に「いい思い出」になっていくんだろうな・・。そのことを私はもう、悟っている。そして、そのことを肯定的に受け止めている。そう・・彼とはすでに「終わっている」ただ・・思い出に感傷的になっているだけ・・物思いの、秋だから。

今は、ひとりの時間を大切にしたい。人生の、充実した時期の、ひとりの時間。なんだって、できるよ。好きなように、できるよ。「クタクタ、ぽやぽや、のほほ〜ん」とね（笑）。

秋のやわらかい陽ざしの中、透明なまあるい珠の中で、私が、ひとり、楽しそうに笑ってる。無限の世界と交信する喜びに満たされて。ひとりの喜びに、こころはじけながら・・。

告白します。私は、やっぱり、今でも、別れてしまった、彼のことが好きです。もう、たぶん、会えないけれど、でも、今も、好きなんだって、再認識、実感しています。別れた当時は、きちんと別れたわけではなくって、向こうとの連絡が途絶えた形になってしまって（そうなったのは、私のせいでは、あるんだけど）、時間がたって、しまって、今日にいたるわけだけれど・・。
「条件」とか、「周囲の目」とか「自分のコンプレックス」・・そんなものに、とらわれて、「真実」が見えなくなってしまっていた気がします。彼なりに、私のことを想って、大事にしてくれていた、真実を、いつのまにか、世間の常識的なもので、くもらせて、自分でみえなくさせていた・・知らず知らずのうちに。

たとえ、年に数回しか、会えなくても、よかったのにね。今の私ならそう思える。
でも、当時の私は、彼への思慕に感情に振り回されて、冷静さを欠いていた。もともと、遠距離恋愛だったんだから、だったら、当然なことを、ねじまげて、自分の感情、想いを通そうとして、無理して、自分でパンクしてしまった。恋愛は、感情的なものも多分にあるから、あのときは、仕方なかったのかもしれないけど・・。

今、もし、彼とゆっくり話ができるなら、まず、私の、感情に振り回された行動を、言動を謝って、そして、彼のプライドをひどく、傷つけたこと、彼を信じることができなかったことも、謝りたい。こぼしてしまった、水は、もとにはもどらないけれど・・せめて、私の気持ちを、伝えられたらいいのにね。そして、今でも
好きなことを。「条件」抜きで好きなことを。

毎日、彼のことを思い出します。自然に思い出してしまうんです。私というヒトは、一度、気持ちを伝え合った相手を、そう簡単には、世間の人たちのように、あっさり、「過去のこと」として、忘れることはできません。そして、安易に「次」を探すこともできないようです。そういう、努力をしてはみたけど、できませんでした・・。今、言えることは、彼のことが好き、ということだけです。この気持ちをかかえたまま、もしかしたら、一生送るかもしれません。それでもいいんだ。そういうのって、私らしいかもって思う。「もう終わったんだから・・」「もう、彼には気持ちはないんだから」と、周りの人は私に言います。でも、私は、これからは、自分の本当の気持ちを大事にしていきたいと思います。彼にこのことが、伝わらなくても、いいんです。大事なことは、自分に正直になること。自分を偽らないこと。彼が、再び、私をふり向いてくれる可能性がゼロでも、かまわないんです。
それでも、「彼が好き」という想いだけで、私は満たされます。

私は彼が好きです。大好きです。