西方見聞録...マルコ

 

 

インフル、のち七五三、ときどき阿修羅 - 2009年10月31日(土)

 インフルエンザぱんでみっくな斑鳩でございます。流行に敏感な女、おKさん10月24日夜、見事にインフルに感染し、25日のピアノ発表会に2年連続病欠しちゃいました〜。そして28日水曜日まではほとんど食事も摂らず、ちんと横になってました。おしゃべりもしなかった!声をかけるとクビを縦に振ったり横に振ったりするだけで、ちょっと心配したんですが「Kちゃん何か買って来てほしいものない?プリンでもゼリーでも」と声をかけると非常に久しぶりに声を出したかと思うと「じゃあ、犬を買って来て」というおKちゃん。父譲りの4次元会話炸裂に少し安心しました。

 で29日木曜日からスイッチ入ったみたいに元気になり、そんで31日土曜日には予定通り七五三を執り行うことが出来ました〜。

 いや〜結構、決行するの勇気要りましたが、おKの野生の回復力を信じました。 しかしさすがに着物を着る体力はなさそうだったので、着物ではなく、ピアノ発表会用に用意したスーツ着て、春日大社でおまいりしました。




 東京から両実家の老親招いて奈良公園内の老舗旅館江戸三の隣の青葉茶屋というところに皆で宿泊して宴会しました。

 そんで次の朝、6時半に起きて鷺池の浮見堂へ散歩します。奈良公園の朝はいいっすね。




 さて、それでこの日最大のチャレンジ、せっかく朝から奈良公園にいるのだから興福寺の「お堂で見る阿修羅」を観ちゃおうぜ!という企画に老親X2と我が家で挑みます。とにかく凄い混んでます。いつも興福寺の国宝館で一部展示されている「十大弟子」と「八部衆(阿修羅もここに含まれます)」のうち現存しているもの全部が「仮金堂」(いつもは非公開)で展示されているのです。(「十大弟子」と「八部衆」は東京と福岡に出稼ぎ、、、じゃなくてご開帳されに行ってたので、その帰山記念の特別公開なんですわ)

 前情報によるとものすごい長蛇の列らしいです。

 朝9時に展示が始まるのですが朝8時半現在チケット売り場と、仮金堂前にすでに列が出来てます。チケット売り場の方はとくに絶望的な長蛇の列。(もし行かれる方がいたら事前にチケットを入手して朝一番に行くと結構見れるかも)
 絶望的なチケットの列に並ぼうとしたとき、「北円堂でもチケット売ってるみたい」という情報をキャッチ!そこで老親と子ども達に仮金堂前の列に並んでもらって、私とあめでおさんで北円堂に猛ダッシュをかけて、わりとみじかい列に並んでチケット入手に成功!仮金堂にかけ戻ります。
 
 あ〜仏様はこんな衆生の浅ましきチケット争奪戦を嘆いておられるでしょうか?コレも老親孝行の一環とどうかお許し下さい。

 そんな努力のおかげさまで30分ほど並んだだけでお堂に入ることができました。仮金堂の入り口から振り返るとこんな列が出来てました。



 全貌がカメラに収まりきってませんがディズニーランドやUSJみたいにつづら状に列が出来るよう、ロープが張られてる場所もあるんですよ!

 でもこうやって、興福寺やそれから東京や福岡で阿修羅と仲間達がお金を稼いでくれたので興福寺の金堂再建工事、何とか着工のご様子。がんばれ!阿修羅と仲間達!




 ちなみに阿修羅がものすごく注目されてますが、私は十大弟子の須菩提さんが一番のお気に入りなのでした。

 まあそういうわけで病後のわりには活発な週末を過ごしました。関係者の皆様お疲れ様でした!

 

 





 


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ぱんでみっくin斑鳩 - 2009年10月23日(金)

 いや〜きましたきました。

 21日水曜日台風で延期された1号の小学校最後の遠足があったんだが、遠足中、10人以上の子どもがインフルエンザ発症して遠足先の「私の仕事館」からタクシーで搬送され、そんでそのまま1号の学年は26日まで学年閉鎖になる(でも1号のクラスからは1人も発症してないの。他のクラスでは生徒16人だったかな?発症して、そんでそのクラスの担任の先生もお倒れになった模様)。

 さらにおkさんのお世話になってる学童保育室が火曜(27日)まで閉鎖になった。ふ〜ん。ま、私の学会終わったところでよかったよ。比較的手がすいてる時期だから余裕で対処できそう。1週間前だったら発狂してたな〜。あ〜神様仏様ありがとう。

 新ネタの調査スケジュールをリスケするのが先方に申し訳ないし、こっちもめんどくさいけど、まあ原稿締め切りが12月だから何とかなる。

 子ども二人は今のところ元気で病の兆候がないので、暇と元気をもてあましてる。毎日膨大に出される家庭学習課題を取り組む1号さんと早い時間に家に帰宅して宿題をするおkさんがケンカしないかが現在の我が家の関心事だ。

 とにかく今週末のピアノ発表会と来週末の七五三(東京老親x2招待済み!)をなんとか持ちこたえていただきたいものである〜。


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盛だくさんな日 - 2009年10月22日(木)

 さて、学会も終了したし、ちょっと自分にご褒美をあげましょう〜ということで、本日はちょうど大阪の北浜で開催されてるランチオフに行きました。家を10時に出て、まずは大阪に向かい、阪急梅田駅のほうにあるloftに参上。そんで「ほぼ日手帖」というのを買いました。
 なんか面白いレイアウトの手帖です。私は「巻末の路線図がしっかりしている手帖」というちょっとよくわからない手帳の選択基準があるんですが、ほぼ日手帖は路線図が別売りされているので、その選択基準もクリア。いろいろ書き込み癖のあるわたしにはいい手帖かも。デモさ、ちょっと高いよね〜。手に取った感じから、この感じなら1000円台だろうとタカをくくってレジに行ったら、あまりの高さにびっくり仰天ですわ。糸井重里がプロデュース料取ってんのかな?

 そんで12時に北浜ロビンソンというお店で畑関西メンバーな人々と昼ごはん。みんながんばってますな〜、中内爺さんががダイエーをつぶしたよね〜男は買い物が好きだよね〜1日何合米炊くか〜などの話題で盛り上がり(どうでもいいけど皆さん米をたく量が少ないと思います!我が家は1日5合、弁当がない日も4合炊くんですが、それはよそんちより量が多いということが判明しました。そうなのか、、、現代日本人はみんなそんなに小食なのか)2時に解散。

 そんで北浜からわたくしと板友の某トモタローさん(全然某じゃなくてすみません)は淀屋橋もしくは肥後橋の地下鉄駅を目指して歩きました。途中緒方洪庵の適塾があり、資料館として開放されていたので、突然ですが250円の見学料を払って適塾見学。緒方洪庵は今年はじめに放映されたドラマ「浪花の華」ですっかりおなじみになった近世大阪の偉人なんですが、そうかココで彼は塾を開いたのね。10人以上の子どもを産んで数千人の塾生の母と慕われた洪庵の奥様の肖像画もありました。どうみても浪花の華で青年洪庵が恋をした左近さんとはやっぱ別人よね。
 受付のお姉さまに「浪花の華の影響で見学者は増えてますか?」ときくと「はい、増えましたね。浪花の華もそうですが同じ時期そのとき歴史が動いた出取り上げられたのも影響しました」とおっさるので「ああ浪花の華の番宣で、放送してましたね」とあくまで浪花の華中心史観でものを言う私とトモタローさんに受付のお姉さんも「いいドラマでしたよね」とファン対応をしてくれました。

 思いがけず適塾見学をした後、肥後橋の駅の上のショッピングセンターのコスメ売り場でトモタローさんにお手ごろ価格な眉墨とかビューラーとか眉毛カットバサミとかを見繕っていただき、購入。そんで堂島ホテルのトイレでトモタローさんのビューティー講座を速攻で開いていただきました。

 そういうわけで人生42年目にして、天然眉とおさらばして、現在は書いた眉人生がスタートしています。ところで帰宅後、娘1号が目ざとくビューラーを発見し、「1号もお化粧したい〜」というので「なんで?」ときくと「おかあちゃんもやってるから」とこたえるので「おかあちゃんと一緒にしたいなら42歳までビューラーも人造眉もおあずけやで」というと「お母ちゃんと違う人生がいいです」というので化粧は大学に入ってから、ということで合意が取れました。めでたし。
 


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走る私2 - 2009年10月21日(水)

 さて、8月の終わりからはじめたランニングであるがまだしつこく続けている。10月の初めは台風があったり、あと学会発表直前はランニングのために時間取れずにちょぴっとお休みしたけど、基本的に毎朝5時から6時の間に2.5キロから3キロ走っている。

 しかし日が短くなっていて刻々と日の出が遅くなっていてなんか夜明けのランナーから深夜のランナーになってきた。これ以上寒くて暗くなるのはちょっと辛いかも。これまでは走り始めたらすぐ夜明けだったんだけど、東向いて走らないと夜明けが拝めないので西向いて走ってると寂しいキモチになる。

 でもでも、わずか3キロ未満のコース設定でも3つも世界遺産が拝めちゃうわが町、改めて凄い。

 あと、某板友Sさまが下さった金哲彦の「体幹力」と言うワードが入ったランニング本を参考に体幹ストレッチをして姿勢を矯正して走ると、積年の肩こりからかなり解放された感じになって、ちょっとびっくら。S様ありがと〜。マルコのランニングの心の師匠Nさんも金哲彦を読んでるのをNさんの読書記録で発見して、へ〜体幹力ってランニング界で有名なんだ〜と感心。

 とにかく走ってると前向きな気分になるので、地味に続けて行きたい。これがランナーズハイか〜とか誤解しながら。

 


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祭り - 2009年10月11日(日)

 はい、毎年法隆寺境内で地元の衆がむちゃくちゃする秋祭りのシーズンがやってきました。旧法隆寺村に所属する5つの集落がそれぞれ太鼓台と子どもみこし(ダイガクといいます)を繰り出して、それぞれの集落の威信をかけて競い合うのがこのお祭りのみどころです。ここ数年1号さんが子どもみこしメンバーで参加してたんですが、今年は子ども会役員の不肖ワタクシもお祭り参加させて頂きました〜


 1ヶ月前の9月中旬にまず宵宮というのが行われます。
 このときは夜に集合してダイガクだけで氏神の斑鳩神社に行って祭りの無事が祈られます。
シルバーウィーク中の出来事でした。

 あと村寄り合いにも1回出席してお祭り当日のタイムスケジュールや巡行順路のレクチャーを受けました。



 そんで10日11日の2日間が本祭です。午前中9時ら12時ころまで太鼓台とダイガクが町内を巡行します。これが太鼓台。ちなみにお昼ごはんを祭り関係者全員に振舞うので子ども会役員と婦人会(最低年齢55歳)の皆様、調理担当若い衆は朝7時に集合して炊き出しが開始されてます。

 私は1日目は巡行に付き添い、万歩計で2万歩を達成し、2日目は炊き出し班で三升炊きのお釜5杯分のおにぎりと炊き込みご飯の具の切り貼りとおでんや揚げ物つくりに精を出しました。ちなみに炊き出しでよくお世話になってる文学作品の舞台にもなってる某旅館の女将さんと一緒になり、「あ〜いつもお客さん紹介してくれる人よね」と話が弾みました。他の子ども会のお母さんはみんなどこかの家の嫁とか娘なんですが、縁者のいない私の身元引受人みたいな感じで他の婦人会のお姉さまに紹介していただきました〜。ありがたや。



 太鼓台にはわが自治会からは8人のお稚児さん(未就学児男児)とおっさんが乗ります。で町内巡行時は下に台をつけてごろごろ引っ張ります。持ち上げると凄い重さのようです。担ぐのは主に法隆寺境内でとなります。



で、こっちがダイガクね。

 


 午前中の町内巡行を終えて、自治会館で朝から炊き出しした大量のお祭りごはんを食べたら、イザ法隆寺境内に突入です。




とにかく世界遺産の法隆寺南大門にこのでっかい太鼓台とダイガク入れるわけです。ものすごい職人芸ですが、とにかく入れます。ダイガクのほうは高さが門より高いので重いんですが傾けて門を傷つけずに入れます。上手く入ると周囲から拍手が沸きます。



氏神さんから天狗様がやってきて法隆寺境内にお旅所が設営され、仮の神社が寺内にできます、不思議な神仏の出会いです。ちなみに氏神さんは菅原道真です。聖徳太子MEETS菅原道真。



巫女さんの奉納の舞なんかもあります。ちなみにお稚児さんや女の子の巡行は回覧板で参加者を募るのですが、巫女さんはどうやって選ばれるのか謎です。1号さんやってくれないかな。




を、地元の野党議員がどぶ板を踏んでます。キミが夫婦別姓実現を阻んだことを私は忘れないよ。博士号旧姓で取得のために戸籍謄本を取ってさらに現在も手続き中の私のめんどくささを知れ。



まあそんな行事が済んだらいよいよ担ぎ合い(がぎあい)です。これがものすごい大迫力!5つの自治会がその勢力を競って法隆寺の西大門と東大門の間のなが〜い道で行き合いながら、すれ違うときに激しく太鼓台やダイガクをゆすってうちの自治会はこんなに重いものをこんなに勢いよくゆすれるもんね!と自慢しあうのです。まず大人同士太鼓台で勝負して、次に子どものダイガクも勝負します。

 まず法隆寺の東西の門前町2つがカギアイをします。この2集落は大変由緒のある古い集落ですがいかんせん高齢化が進みすぎです。オトナの太鼓台はなんとかよそに出て行ったものもかき集めて何とかしますが子どものダイガクの子どもの少なさは目を覆うばかりでほとんど子ども会のお母さんがダイガクを持ち上げています。

 で残り3集落がそのあと三つ巴でカギアイをします。わが集落はわりと周縁部にあるのですが新興住宅街と児童養護施設が域内にあるため、子どもの数はものすごい隆盛です!なんと子どもが多すぎて今年は5年生以上しか参加出来ませんでした。歩ける子どもはみんな動員するほかの集落の垂涎の的です。

 このカギアイ10日の夕方、それから10日の夜7時半から、さらに11日の昼過ぎからと3回やります。普段、せいいつな法隆寺境内がどうしたの?!って感じで大盛り上がりして、たまたま通りかかった観光客は大変驚き、外国人旅行者は「お〜おまつりおみこし〜」と興奮して写真をとりまくるのでした。

 とにかく2日間朝もハヨか夜10時近くまでお祭りやって母同士は同じ釜の飯食って絆を育み、子どもたちは地域の人々にかわいがられ、ありがたがられ、とにかく楽しい2日間でした。




 最後に突然太陽の周りに虹が出たので激写。子ども会行事の最大の山場が終了し、最後の夏を終えた甲子園球児のように脱力しています。が、さて来週は学会発表。あ〜、準備できてね。



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