西方見聞録...マルコ

 

 

夏の日ードレンジャー訓練 - 2008年07月26日(土)

 法隆寺の夏の儀式は結構奥深いものが多々あります。その中でもっとも勇壮で夏に涼を得るのにもってこいなのがこの「法隆寺夏期大学の第一日目」に行われる「放水ドレンジャー訓練」です。

 実は今年は私はちょっこし野暮用で、これ見にいけなかったんですがおKさんとあめでおコンビが取材して来てくれたので写真だけアップ。

 どう?勇壮でしょ。







 おう、国宝の金堂もこんなことに。



 きっぱりと夏ですな。

5年ほど前に見に行った記録もあるので、そっちもさり気にアップ。



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夏の日ーおまつり - 2008年07月20日(日)



 公民館の夏祭りでした。
 やすくていろいろな夜店やゲームが楽しめます。でも気をつけないとそのへんで古本売ってるおっちゃんが娘の小学校の校長先生だったりします。言動には気をつけましょう。




 
 1号さんはこの日はお祭りスタッフとしてボランティアしてたので、お祭り中、1号さんとは完全別行動で時々すれ違うくらいでした。(だって1号さん「わたしのいる部屋にこないで!」っていうしさ)その上お祭り終了後、撤収が終わったのち、1号さんとお友達を引率してかえる、という任務を仰せつかったので、午後4時から始まったお祭りに8時近くまで参加してしまいましたよ(7時で終了で普通の参加者はそこで帰宅してました)。

 いや、でもサービスってのは受ける側より、提供する側のほうが断然楽しそうですな。って1号さん見てて思いました。

 あと1号がボランティアしてる部門の学校のクラブ顧問の先生に挨拶したとき「1号さんは皆を笑わせてばっかりのおもしろい娘さんですね〜」といわれて「はい?」ってかんじでびっくりしちゃいました。だって1号さん家ではおKさんの爆裂パワーに押されてあんまりおもしろい人ではないんですわ。どっちかって言うと怒ってる人とかシリアスな人って感じです。
 私たちの知らない1号が学校空間では人をわらかせてるんですな〜。もう1号は私たちだけの1号じゃなくって、みんなの1号さんになりつつあるのだ、と思うとまだまだ私たちだけのおKさんを抱きしめて「君もすぐに私の知らないおKちゃんになっちゃうんだね」とつぶやいて「おかあちゃん、暑苦しい」と苦情を言われちゃうのでした。

 


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塩田千春ー精神の呼吸展、つけたり大阪市立科学館 - 2008年07月19日(土)

 はい、本日は子ども二人と塩田千春ー精神の呼吸展に行ってきました。

 今回の展示で「DNAからの対話」(たくさんの靴が、赤い糸で一点に結ばれる)という作品で靴を一般から募って集めていたので、私は昨年のうちに2児の靴を提供していました。それでそのときその靴にまつわる思い出をコメントすることが求められていました。

 私のその靴への思い出はこんなモノでした。「5歳違いの2人の子どもが初めて共有した靴。上の娘が生まれたあと、あまりに労働環境が厳しいのともう絶対あんなイタイ思いは嫌だったので、2人目の子どもはいらないとずっと思っていた。1人目の子どもが大きくなってはけなくなった靴や着れなくなった洋服は親の敵のように捨てたりバザーに出したりしていた。もう絶対子どもは持たないという意思表示のように。でも歳月が過ぎ、2人目行ってみよう、という前向きな気持ちが天から降ってきて靴も洋服も処分するのをやめ、そして2人目の子どもを授かった。私が母であることを肯定的に受け止められるようになった、その転換をこの靴は娘の足元から見つめてた」
 まあ、そんな感じのことを(文章は違うけどね)、千代紙の折り紙の裏に書いて藤色のドレミちゃんのキャラクター靴を、この展示担当者の畏友のAkikoさんに託したんでした。

 でで、今回は数千足の靴が集まったので「見つけるのは難しいかも」という情報もあったんですが「メッセージつきの靴は前のほうに配置した」というAkikoさんからの情報を頼りに娘と3人で4往復して探しました。そうやって探していると、他の人のメッセージがどうしても目に入ります。11歳児は時々立ち止まって読んでいましたし、6歳児も「この靴にはなんて書いてあるの?」と説明を求めます。「巣立った息子が中学校時代夢中だった野球のスパイク」「人生最悪のとき僕を支えてくれた靴」などほんとにさまざまな思いがつぶやきのように靴から押し寄せます。そしてそろそろあきらめて「ねえあっちの黒い空間、いこうよ」と1号が言い出したとき

 あった!

 2本の柱が作品の間に立ってるんですがその作品に向かって立って、左側の柱の左前方にありました!ドレミちゃんの藤色の靴。前から3列目くらいでした。

 なんだかとっても不思議でした。私たちと一緒に毎朝保育園に行ってた靴がたくさんの知らない人たちのさまざまな思い出と一緒に、その中のひとつの<思い出>になってあそこで赤い糸とつながれて、違う存在へと移行しようとしている。私たちは玄関で脱ぎ散らかされたりしていた、その前の姿を知っているのに。でも毎朝ものすごい大騒ぎで準備して家族で保育園にかけていった記憶が、あそこで静止して、他の人のいろんな記憶と一緒にうかんでいるようで、しばらく3人で私たちの藤色の靴を見ていました。

 さて、そのつぎは1号さんが言う<黒い空間>、「眠りの間に」の展示場へ。

 今回の展示では私はこの黒い毛糸で部屋全体があまれてその中にあるたくさんのベッドに一番揺り動かされました。

 1号さんとおKさんは「このベットは誰がねむるの?」と非常にプリミティブなしかし核心をついた質問をします。「誰が、なんのために、このベットに眠るのか」2児に何とか答えようと脳みそを振り絞りながら「じゃあ1号ちゃんやおKさんは、このベットに寝るのは誰だと思う?どんなときだと思う?」と聞いてみました。

 1号さんの答えはこんなかんじ

「森の奥で妖精さんがたくさん集まって眠る場所」

おお〜さすが現役乙女。そうですか。

おKさんは?

「ハーマイオニーたちが寝てる部屋」

へ?あ、ホグワーツ女子寮は最後まで映像化されませんでしたもんね。

で、私はその乙女や乙女以前の人との会話の間考えていたのは「治療塔惑星」(大江健三郎)の最後に近いシーンで出てきた「繭コクーン・カプセル」の光景でした。それは30人の子ども達が黒い水に浮かべられた繭コクーン・カプセルに眠らせられて、地域核戦争や環境破壊で汚れてしまった地球と人々を救済するための治療塔のビジョンを受け取る、というシーンなんです。で、作品の随所にキーとして原爆ドームが地球の治療塔としての存在(宇宙には本物の治療塔があるんですけど)と描かれるのですわ。
(家に帰ってきて、治療塔惑星を読み返したら、若い頃読んだのと少し印象が違う話になっていてちょっと戸惑いました)


 そんなことをぼんやり考えていて1号さんに「で、おかあちゃんはこのベットは誰が何のために寝たベットだと思うの?」とストレートに聞かれて、どう答えようか、と迷った挙句「原爆で死んだ人や、戦争で傷ついて死んだ人の魂が、死んだあと眠っているベット、ここで悲しい記憶や痛みを癒して、またこの世に生まれてくることを望むのをゆっくり優しく待ってあげるベット」と答えました。

 1号さんは、こうの史代の「夕凪の町桜の国」を読了したばかりだったので、母の言いたいことがなんだか分かったようでした。

 その後、巨大泥のドレス「皮膚からの記憶」ではおKさんが「こわい〜大きい人が着るの?」とマルコにしがみついてきました。怖いかな?

 その後は写真展では「90年代のベルリン」の意味を説明させられる、なんて芸当まで子どもらは母に要求しましたが、それなりに楽しく子どもらにとっての現代美術初体験は終了しました。いや〜大人と一緒に行くほうがラクですが子どもにストレートにいろいろ聞かれながら回る美術館ってのもそれなりに楽しかったです。

 そのあと、お昼ごはんを大阪市立科学館のレストランで食べて、午後は科学して遊びました。橿原の子ども科学館が5倍の大きさになったような感じでした。あとそれにプラネタリュウムがくっついたって言うか。でもそこにいる人の数は橿原の1000倍くらいだったので橿原のほうがゆっくり見れたり体験できたりしていいかも。

 プラネタリウムでみた古代の海の恐竜の生態と恐竜の骨の発掘を営む古生物学者の話が交互に語られる映画がおもしろかったです。

 その後おKさんが「もう一度靴を見たい!」といったのですが、もう遅かったので、3人で天王寺まで出て、エスニック料理屋でマレーシア料理とか食べて帰路に着きました。なかなか盛りだくさんな1日でした
 
 


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女二人で前期授業、打ち上げ! - 2008年07月18日(金)

 終わりました。前期講義。あとは来週ちゃっちゃと試験して成績出せば講師稼業のほうは夏休み!でございます。

 今日はそんなそんな良き日なんですがあめでおさんが出張でいらっしゃらず、おKさんが保育園のナイトキャンプで夜8時お迎えだったので、本日1学期が終了して通知表を持ち帰った1号さんと二人で、お出かけして外食しました。こうるさいおやじ(あめでおさん)や、まだいろいろと暴走の多いお小さい方(誰のことかは申し上げません)がいないので「ふだんはいけないちょっとおしゃれな店に参りましょう〜」とバスに乗ってベイビーフェイスプラネットの王寺店に参りました。

 すごい1皿の量が多いので2人で名物のアパッチピラフ1人前をお願いして、そんで食後にパフェ(1号さん)とタピオカミルクティー(マルコ)をお願いしました。

 おなかぎゅうぎゅうです。

 でも1号さんがしっかり1人前食べてくれたので何とかカンショク。

 食べながら、1号さんがスクールライフを語ってくれたんですが「学校には人に言うことを聞かせる<大きい人>と人の言うことを聞く<お小さい方>がいて1号さんは紛れもなく<お小さい方>なんだけど最近はおんなじくらいの大きさの友人が出来てまあ平和にやってる。保育園時代からの友人の<大きい人の>の<大きさ>から抜け出すくらいの<サイズ>は手に入れた」とのことでした。その後マルコも知ってる誰ちゃんは<大きい人>、彼ちゃんは自分では大きいと思ってるけどまわりはそうは思ってないのでそういう人は<しつこい人>、と、小学生パワーバランスを解説してくれてなかなか面白かったです。

 で、帰ってきて夜の保育園におKさんを迎えに行って皆で帰ってきました。そういうわけで夏休みスタート!

 

 


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奈良博、法隆寺展つけたり元興寺 - 2008年07月13日(日)

 この日は奈良博にて開催中の法隆寺展に参上しました。あれだけ実物を見に通ってて、まだ電車のって奈良まで行って、観るのか、という声が聞こえてきそうですが、空耳ではなくてそれは子らの心の叫びかもしれません。1号さんはちょっとうんざりしてました。

 四天王像が1ッカツ貸し出しされてました。2体は展示期間最初から来てて、もう2体は法隆寺の春の秘宝展が終了した6月30日に密かに運ばれた模様。

 仏像の見所は普段、法隆寺金堂のなかにあるメインの釈迦三尊像(国宝)、薬師如来像(国宝)、阿弥陀如来像(重要文化財)の3つの中の阿弥陀さんが来てました。やっぱ最重要の2つの国宝はなかなか法隆寺からは動きませんな。

 それから今回の見所は昭和24年の火事で焼損した金堂壁画の復元図が全12面公開されたんですが、これが復元とはいえすごかった。高松塚よりも古いアジアの至宝が燃えたときの人々と仏様の嘆きが聞こえるような美しさでした。敦厚バッコウ窟のような華麗さです。

 あと天蓋とか台座も「へえ〜そうなってるの」って感じでおもしろかったです。普段見えないところだしね。

 でで、やっぱり今すごい白日の下にある薬師如来像と釈迦三尊像を見ないと結構というな、という気もするのでぜひ本物の法隆寺と合わせてご覧くださいませ。
 あ〜それとしばらく休んでた1年間フリーパスの友の会にまた入ってしまいました。家族会員なんで家族で1年間フリーパス。何処まで子らはついてきてくれるのか。

法隆寺展、21日までです。



 で、奈良博後、お昼なんですが、博物館前、東大寺の参道の脇にできたレストラン街&ショッピングモールのふれあい回廊、夢しるべ風しるべというところに行き(あ、←リンク先音が出ます)、シルクロードの終着駅というスゴイレストランに入りました。




まあどうすごいかというと、、


 こんな感じで鉄道ジオラマ囲んでご飯を食べるんですわ。
 てっちゃん(鉄道マニア)は泣いて喜びますが、てっちゃんが家族メンバーにいないと、ふーんって感じになります。食事は梅そうめんだっけな?お昼の特別メニューが「意外にも」美味しかったです。
 ちなみにジオラマ操作は有料ですのでてっちゃんなお子さん連れて行く場合は食費以外の出費が必要ですので覚悟していかれるように。



 さてそのあと、奈良公園を横切って、ならまち方面に向かいます。この辺電線が地下に埋設されて景観がすっきりしたでしょ。



 で、ほんとはならまち格子の家、におKさんが行きたがったんですがあまりの暑さに元興寺の縁台で涼をとることにして、元興寺に。
 リンドウがきれいでしたので「マサオさんはリンドウのような人ね、私リンドウがダイスキよ」「民さんは野菊のような人だね、ボクは野菊がダイスキだ」とべたな告白ごっこを1号と演じたりしました。




 はいそんで、元興寺のウリ、現役最古の瓦をみて、帰路に着きました。暑かったす。


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最後の抱擁 - 2008年07月11日(金)

 「おかあちゃん“スキ”して〜」

と、今日もうちの幼児と学童が抱擁を求めてくる。ティーンの学童も登校前に、必ず熱い抱擁を求めてから学校へとかけていく。彼女は手のかからない人で学校への持ち物チェックとかほとんど自分でやって(シーズンはじめの水泳の用意とかも私は一切ノータッチだった)親を煩わせない人なのに、この朝のスキンシップだけはやめられないようだ。

 ずっとすげえちっこい物体を抱き上げて抱擁していた。その後は身をかがめて抱擁していた。でももう学童に関しては立ったままの姿勢で抱擁が交わせるようになってしまった。

 いつまで、こんなに切実に抱擁を求めてくれるのだろう。

 そのうち儀式化したり、向こうさんのサービスで抱擁してくれるようになるのだろうか。こんなにも切ない抱擁はきっともうかなり終わりに近い。いつが最後の抱擁かなんて認識できないうちにこの切ない抱擁はゆっくりと形骸化していくのか。

 私はあなたには全然いい母でなかった。いつも外ばかり見つめて背中のあなたが負担で仕方なかった。それなのにこんなに切実に私を求めてくれて本当にありがとう。戦う力をたくさん授けてくれてありがとう。最後の抱擁を迎えたら、どうか後も見ずにあなたはあなたの世界に駆けていって。それを応援してあげることだけが私を求めてくれたあなたへの恩返しだと思ってる。


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夏だ! - 2008年07月06日(日)

 毎年夏になると

「わ〜何処の海に行ってきたの?」

 といわれちゃうほど日焼けする我が家のファミリーメンバーですが、我が家のこの日焼けは町民プール焼けでございます。

 7月、今年も町民プール開幕しました。

 土曜はワタクシとおKさんは神戸のほうにちょっこりでかける用事があったんですが、1号さんとあめでおさんは土曜、日曜とずっぷり町民プールに嵌ってます。私とおKさんも日曜は町民プール参りました。

 1号さんのクラスメートもおKさんの保育園のお友達もわらわらいます。

 町民プールは1時間ごとに10分間お休みタイムとラシオ体操タイムがあるんですが、今日は3回もラジオ体操しちゃいました。お昼ごはん食べないでずっぷり泳いだので、3時頃、帰りに近くの回転寿司屋で昼兼夕食のお寿司食べて帰ってきました。もうみんな寝ています、、、ってまだ7時台じゃん。篤姫観ようよ〜。

 


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