顔見世興行2006‐水面にぷっかり浮かんで息継ぎ− - 2005年12月31日(土) さて過去日記、顔見世興行編。 12月28日より、東京に向かい、マルコ実家で2泊、あめでお実家で2泊して奈良に帰ってくるという、まあいつもながら平等な日程を組んだ。言っておくがマルコ実家だってあめでお実家だってとってもいいじじとばばが生息しており、べつに嫁や婿をいじめるわけではない。 しかし「義両親とは配偶者の戯画である。愛ゆえに普段見逃してやってる配偶者のいやな面をこれでもかと見せつけてくる存在」というマルコの信念に基づき、仲良くニコニコと過ごす里帰りであっても、まあ最低限短くするのがお互いへの思いやりなんである。自分の両親との交流はわたしは結構好きであるが、配偶者抜きでやるほうが絶対心やすらかだ。 今年の版友の皆さんの顔見世興行報告をきいて、さらに年明けに夫さん実家に夫さんと息子のてちびくんを5泊6日で送りつけて自由を満喫したどらちゃんの話を聞いて、来年はわたしの実家はわたしと子どもだけで行って、滞在終了日に夫が子どもを迎えに来て、夫実家にこどもと夫だけで行き、わたしはその間、遊び狂うってのはどうだ??とかなり本気で思った。提案もしてみた。あめでおさんもかなり魅惑的で心ゆれていたみたいだが、結論は出ていない。まあきっとそこまで斬新なことは出来ないだろう。 だって大晦日から正月にかけて遊んでくれる同世代の友達ってあんまりいないと思うし。お互いにお互いの親をちっとばかし大事にしているというポーズをみせるってのも、わたしやあめでおさんのような小市民にとってはそれなりに大事な儀式なのだ。それにまあ1年に1回だしね。 さてそんな小市民な私たちできる最大限の息抜がそれぞれ相手の実家に滞在中に2時間づつ設定した自由時間だ。あめでおさんはマルコ実家滞在中、2時間ほど家を出て高田馬場の中古カメラ屋で中古レンズを買ってきた。そんでマルコはあめでお実家滞在中にやっぱり2時間ほど家を出て、吉祥寺パルコの1階のコーヒー屋で吉祥寺周辺民のいとなんとニルスと2時間炸裂トークタイムを持った。 今年2人ともそれぞれの夫を伴ってやってきたので、5人で炸裂トークをした。話題はなんだかサマライズできないくらいあっちこっち行ったのだが、2005年9月、某畑でも話題になった竹中大臣が身内企業に発注した自民党の選挙戦略マーケティングペーパーのコピーをいとなんとその夫さんがマルコのお土産に持ってきてくれた。「コイズミを支えるのはスローガンだけしか理解できない、つまり改革の具体象を把握できないIQの低い主婦、老人、若者」と書いてある選挙民を愚弄した非常に差別的なペーパーである。欲しい人は立花隆のHPからダウンロード出来るらしい。 あとは大学の生き残りとかアメリカ南部からなぜアフリカ系アメリカ人は地理的にも社会的にも移動が難しいのか、とか日本のニューカマーの社会的地位の流動性とか。 まあそんなわけでアルカイックスマイルの嫁仮面(コピーBYろくちゃん)だの婿仮面だのつけた人々の2時間水面に浮き上がって息を吸うという切なくも激しいパーティでした。もしいとなん、もしくはニルスが2006年末は小市民を卒業してニューカレドニアあたりで新年するってならマルコは切なく見送るよ。マルコだっていつ小市民を抜け出して大晦日と元旦は一人でふらりと香港行っちゃうかもしれないしさ。まあ、当分小市民のまま仮面つけて生きていく予定だけど。 ... クリスマスの顛末 - 2005年12月25日(日) さてサンタに成り代わり、クリスマスのプレゼントを枕もとに置くというミッションを今年も挙行する。 1号さんは少し何らかの疑いを抱いているが、サンタの正体は親なんじゃないか、とまでは思っていないようだ。なんかあいまいに疑いの灰色の墨が真っ白なサンタを信じる気持ちに混じりこんで淡いマープル模様になってる感じ。 おKさんの方は今年あたりからサンタ信心の旬の年頃を迎える。そこで今年のプレゼントはおKさんにはこれ、1号さんにはハリーポッターの第四集「炎のゴブレット上下巻」を用意。深夜を待つ。 今年はおKさんの方のプレゼントの用意が遅れてインターネットショッピングをした。23日の夜にプレゼントが宅急便で届いた。前の晩あめでお方の祖母からクリスマスプレゼントが届いていたので子どもらは宅急便に敏感になっている。「なに、なに、なにが来たの?」と宅急便の中身を質問されるのは目に見えていたのでダミーの茶封筒をあらかじめ用意し、玄関脇のごみ箱においておく。そして本物のプレゼントを受け取ると同時にごみ箱に隠し、ダミーの茶封筒を持って居間に行き「なに、なに、なにがきたの?」と問われると茶封筒を見せて「おかあちゃんの仕事の書類〜」としらばっくれる。子どもの年が行くにつれ、偽装工作もめんど臭くなってくる。 そんで深夜お二人が寝静まった後、あめでおサンがプレゼント品を二人の足元に置く。(「枕もとにおいてやれば?」、と問うと、枕もとだと地震のとき危ないのだそうだ。) 「1号サンがサインを所望してるよ」と声をひそめて教えてあげると、暗がりで1号サンが握り締めた紙片に何事かサインをしている模様。 さて朝、1号サンは枕もとを見て何も無いので「ダメだ今年は来なかった!」と絶望している。「だから枕もとに置いときゃ良いのに」と内心思いつつ、「あ!あれはなに?」とわざとらしく足元を指差す。1号サンは喜んでプレゼントに飛びつく。大小それぞれのプレゼントにローマ字でそれぞれの名前が書かれている。しかしいつも1号サンにはでかいプレゼントでおKさんにはなんか小物だったのに、今年プレゼントサイズが1号サン「小」でおKサン「大」だったので、納得いかない模様。まあ、キミのサンタ信心の季節は終わりかけてるのだよ>1号サン。 そしてサンタのサインはあったのか?? あめでおサンタは夜の闇の中でサインを書いたのでボールペンがかすれちゃってて、結果そのサインは普通の人には判読できませんでした。「えーっとサンタも年だから失敗しちゃったんじゃない?」とフォローとも言えぬフォローをすると疑惑のマープルはより濃くなったようであった。 しかしサンタ物語、疑惑にまみれながらも、かろうじて来年まで続行! ... イブの大仏 - 2005年12月24日(土) さて、本日は今年最後の1号さんの喘息医通いである。奈良の桜小路のお医者さんのあといつものランチバイキングで適当に昼食を取り興福寺へ行く。興福寺の東金堂の維摩像や宝物殿の阿修羅さんや須菩提さんに挨拶をし、吉野葛の専門店の天極堂へ行き、両実家へのお年賀品の手配をする。そこから東大寺の戒壇院に行き四天王像を拝んでから大仏殿に向かう。 奈良の仏像フルコースである。これで2月・3月堂に回れば完璧だが、年頭7日にまた医者に来るのでそれはそのときにとっておく。 大仏殿はなかなか混雑しており、キリスト教圏からのお客さんなんかもたくさん居る。クリスマス・イブに大仏もうでとはなかなかおつな企画である。なんだか今日は成人男子(おっさん)が複数名、大仏の鼻の穴くぐりに挑戦して、鼻の穴の中で詰まっていた。やっと潜り抜けられるとおKさんがそこにすっくと現われ「鼻の穴くぐりはこうするのよ!」という感じでおっさんらに模範演技を示してあげている。おっさんの鼻詰まりを見物したあとの人々はおKさんに「かわいい〜」と歓声を上げ、おKさんもえっへんという感じで得意げであった。 たくさんの仏と親しみ、堪能したので斑鳩に戻り、スーパー万代でチキンの丸焼き980円を買い、ケーキやさんで5号チョコレートケーキを買ってなんとなくパーティをして就寝する。(言うまでもなく!もちろんケーキはケーキ鍋である!) 1号さんはまたしてもサンタへのお手紙をしたため眠りにつく。「ここにサインしてください。PLEASE SIGN HERE」とかいていた模様。さて、サンタはサインしてくれるかな? ... 年賀状写真撮影会 - 2005年12月23日(金) さて年賀状づくりである。 1号さんが生まれて以来、子ども写真を年賀状にしていたのだが昨年から家族全員写真を撮る事にした。家族で並んでカメラの3脚立てて、リモコンでシャッターを切る。ここ数週間、週末に時間があるときは必ず法隆寺に行って撮影会をしている。撮影スポットは南大門入ったところや西大門や丘の上の西円堂の上からとかいろいろ撮るのだが光の関係で南大門入ったところが一番決まる様である。去年の写真もそこで撮ったので似たような構図で、被写体が1年成長したり、年取ったりした写真が関係者に配られる予定。 寒いのでみんなもこもこ着膨れて法隆寺に行き、あめでおさんがカメラをセッティングしている間、子どもはそのへんをかけまわって体温を高め、そして「はい写しま〜す。モデルさんは服脱いでくださ〜い。」とマルコが言うと、みんなで着膨れてたオーバーを脱いでそれなりの外行きの服になり撮影が始まる。リモコンを押すときあめでおさんの腕が横に出てしまいなんだかイミも無くペンギンポーズになってしまう。1号さんもリモコンを押したがるので任せると、ものすごい難しい顔になってリモコンを押す。デジタルカメラなのでその場で映像を見てみるとにっこり笑う家族の中で眉間にしわを寄せた1号さんが映っている。おKさんもリモコンを押したがるが押してもたいてい何も起こらない。たぶんリモコン電波が違う方向に飛んでいくのだろう。 今日は良い写真が撮れたのでこれで今年の撮影も無事終了だろうと思って門前の喫茶店に暖を取りに入る。そこでクレープやらぜんざいを食べ、ついでにトイレにも入り暖まって帰路につくのだ。トイレに行ったあめでおさんが帰ってくるなりのたまうには 「しまった、社会の窓が全開だった」 おかげで25日の日曜にもう一回撮影会をしなければならなくなった。 ... 突貫シラバス - 2005年12月22日(木) さて今年も来年度講義のシラバス提出の時期である。 なんだか来年はたくさん教えるのでこのシラバスづくりも結構大変なんである。明日は非常勤先“甲”のシラバスのしめきりで3科目分、通年の授業のお題と参考文献をリストアップしていく。 今年のほうが全然楽チンなのに11月・12月のあの顎の出た自転車操業ぶりを考えるとなんかとてもゆううつになる。 そんなわけで「あーこのタイトルだといっぱい予習しないとしゃべれないな〜」という講義と「このネタなら専門学校で一杯やってきたから予習は20分でOKやな」って講義をうまくくみ合わせて、同じ週に要予習な講義が重ならない様にテーマ並べていく。積み木細工みたい。とにかく合計78回分(1科目通年で26回なので26X3科目分ね)の90分授業の計画を一晩で練り上げるのだからなんつうか、かなり重労働だ。 夜中の1時過ぎからおKさんの泣きコールが断続的に始まったので、もう今晩はおKさんを背中に負ぶってシラバスを作る。なんかね、とっても「おしん」っぽい。泣く子を負ぶいながら講義計画づくりって、気分はもう小林綾子。シラバスの用紙もココロなしかしょっぱい。 学生のときは先生がまさか泣く子どもを背中であやしながら、1年間の講義デザインを作ってたなんて想像しなかったのう。でも小学校の先生も、中学校の先生も、高校の先生も大学の先生もみんなきっとなんかそれぞれ人生抱えてやってたんだろうなと今にしておもう。まじめに聞かなかったり時々ねたりしてごめんなさい、と突然反省してみる。 私の学生諸君にも(特に授業中うたい出す癖のあるあの子とか)20年後で良いので、突然反省していただければ幸いである。 ... すごいぞ、うんていいん - 2005年12月20日(火) す、すごいです。パソコン席もいっぱいあって、ビデオの編集だってなんだって出来ちゃいます。 そして最も素晴らしいのはこんなにいろいろ揃ってるのに交通の便の悪さからすごい空いていていつでも待たずにいろいろサービスが受けられちゃうことです。 是非皆さんも行って見よううんていいん(芸亭院)。 でも蔵書は今後に期待か。 ... ぬかるみ - 2005年12月18日(日) 今晩は、勝負をかけて徹夜の予定でございました。翌日(月曜)発表のレジメが切れていなかったからでございます。 マルコ家は午後9時に皆さん布団にいきます。ここでマルコも基本的に布団に行き、ハリーポッターの読み聞かせ(@本気モード)とかやって、割とすぐに(特に1号さん)お子さんらが寝入ったのを見計らってごそごそと起き上がり居間のパソコンつけて謎活動にいそしみます。 夜11時くらいに、おKさんが起きて、隣に寝ているはずなのに寝てない母を求めて泣くので、また布団に入って寝かしつけます。そんでまたごそごそ起きだしてなぞの活動しているとまたおKさんに泣いて呼ばれます。そんなことを5回も繰り返すともういやになっていっしょに寝てしまいます。そして朝明け方起きだすのですが、またもやおKさんが『てめえ、センサーついてんのか!』って感じで母の不在を察知して泣きます。ちなみにこういうときはあめでおさんがおKさんを抱いて体温を供給してくれるんですが、やっぱりセンサーがついてるらしくてあめでおさんでは起きてしまうのです。 確か4歳になったと同時に1号さんは夜起きなくて、マルコは徹夜仕事し放題だったと思うのですが、おKさん4歳の誕生日まであと4ヶ月。ぬかるみはまだ終わらない感じがいたします。 ... 花より男子の道明寺君は - 2005年12月16日(金) さて、民放はサッカーの日本チームが大一番をかけて、なんかやるとき以外は基本的に見ないマルコ家ですが、本日1号さんが「どうしても『花より男子』画みたい。これを見ないと本当に学校で困る。」とおっしゃるので最終回のみ限定で見せました。でも1号さんは午後9時になるとタイマーがついてんのかってほど、ぱたりと寝てしまうのでマルコが録画してやったんですが。 でで、その当該番組の男主人公の道明寺君はとても『スリラー』やってたころのマイケル・ジャクソンに似てました。 昔はマイケル・ジャクソン似って誉め言葉だったんですが時代は替わりましたな。 ... ボクはもうキミを離さないよ - 2005年12月13日(火) マルコはよくSONYのパソコン「VAIO」の一昔前の型でとっても小型の機種を持ち歩いている。このごろの図書館は閲覧席にACアダプタがくっついていて持ち込み機をそのまま使わせてくれるところが多い。マルコは本を読むときも要点をパソコンにうちこみながら読むので(だから遅読なのか〜!)けっこう必要なのである>小型機。 さて久しぶりに所属大学の図書館で本でも借りて文献研究でもすべえ、と思って神戸方面に向かったその日。ちょっと用事を済ませてからだったこともあり、大学最寄駅の「六甲道駅」に到着したときには昼の12時になっていた。その日に限ってお弁当を持っていなかったので駅前の某コーヒーチェーン店で軽くパンでも食べてから山上の大学に向かうバスに乗ることにした。そのときコーヒーショップのカウンター式の席下の物置スペースにマルコは愛機のVAIOを専用のカバンごとおいた。さて食後よっこらしょといっぱい荷物の入ったリュックを背負い、バスに乗って大学に到着し図書館の椅子を確保し、本を読み始めた。しばらくして要点ポイントが出て来たのでおもむろにVAIOを立ち上げようと思った。 ないのである。 私のVAIOがカバンごとないのである。 そうだ、駅前コーヒーショップだ!と思い、図書館の外に飛び出し、携帯で番号案内してもらい、駅前コーヒーショップに電話をかけた。「これこれこういうカバンをカウンター式の席のしたの荷物置きスペースに忘れたと思うのですが見てもらえませんか?」と声も上ずらせてお願いする。愛想のいい感じの店員さんは随分ながいこと電話を待たせてそして戻ってきてこういった。 「すいませんその場所をよく探しましたが見つかりません。」 がび〜ん(死語)。 そこでかろうじてマルコが正気でいられたのは今まで書き溜めたりなんだりしている文書はすべてUSBメモリに入れてあり、そのメモリはお財布と一緒にリュックにいれていたからであろう。このメモリも一緒にパソコンカバンに入れていたら間違いなく発狂していた。 とても本なんて読んでる気分にならず「コーヒー屋でないとすれば、バスか?」と思い、バス会社の落し物係と連絡し合いながらひとまず「六甲道」の駅まで降りる。駅まで行き、念のためと思って駅前コーヒーショップを見た。 あるじゃん! さっきマルコが座ったそう何席もないカウンター席の荷物置き場にきっちりあるじゃん>MY VAIO。 どこをどうよく探したのだ?某チェーン系コーヒーショップの店員さん! 貧血起こしそうになりながらVAIOを抱きかかえ、再びバスに乗って大学に戻る。学生のパソコンは命綱なんすから簡単に「見つかりません」と言ってはいかんよ。とにかく我が手に戻った愛機をしみじみ眺め「もっとモニタの大きいマシンに変えたいなんておもってごめんよ。ボクはもうキミを離さないよ。」とつぶやいてみる大学図書館の昼下がりであった。 ... 個別の問題と構造の問題 - 2005年12月10日(土) さてマルコが現在、大学で教えているのは『多文化共生論』というけっこう新しめのカリキュラムだ。 「同一の社会における多様な文化の共存を是として文化の共存がもたらすプラス面を積極的に評価する」というのが多文化主義の主張なわけである。 でで、今年も暮れ行こうとしているわけだが、結構今年はこの多文化主義的な主張に対してチャレンジャブルな事件が多かった。例えば、イギリスにおけるロンドンテロの実行犯がイギリス生まれの移民の2世の少年たちであったり、秋の終わりに起きたフランスにおける野火のような暴動はやっぱり移民2世が起こしたものだった。 そのたびに特別授業をして新聞記事をネタにディスカッションの授業をしたり、フランスの「公空間での平等のために『相違への権利』は私的空間にかぎる」という方針を解説して「多文化主義にもリベラル多文化主義(私的空間で自文化保持を許すけど公的空間ではNG)とコーポレイト多文化主義(公的に自文化の保持がOK)がある」なんて話しに持ちこんだりした。結構、多文化主義の理想を納得的に理解してもらうには大変な一年だった。 二つの事件は移民を受け入れるホスト社会と移民との相互関係の中で起こった『構造的な事件』であるとマルコは認識している。真の解決のためには犯人の摘発だけではなく、受け入れ社会の側の変革や世界規模でのイスラムを取り巻く状況の改善も望まれる、そんな事件だと思う。 そこへいくと、最近起こった日系ペルー人の男性が容疑者として逮捕された、女児殺害という痛ましい事件は『個別の事件』という気がする。性犯罪者という人々がどのようなめぐり合わせでそのような人生を歩むことになるのか、マルコは寡聞にして知らない。しかしある一定数そうした人々が社会に存在するのであれば、分母(この場合は在日外国人数。昨年末で外国人登録者数197万人)が増えればそうした人が含まれる可能性と言うのは残念ながら否定できない。 この事件に接しマルコが思い出したのは『パリ人肉事件』の犯人、佐川氏のことだ。あれもまた日本人だからこそ起こしたという構造的な事件ではなく佐川君という個人による「個別の事件」であったと思う。 かの事件後、フランスにおいて日本人は佐川氏と同じ日本人であるということで差別されたのであろうか?もし差別されたのであればそれは不当だ。今回の事件で日系ペルー人が差別されるのと同等に不当だ。 ... よその家の子は育つのが早い - 2005年12月02日(金) ハリーポッターの新作が封切られたので旧作がテレビの「金曜洋画劇場」とかでパンパン放映されている。第1作の「賢者の石」と第2作の「秘密の部屋」が今週一気に放映された。 で、観た。 観ただけじゃなく1号さんの就寝時間(午後9時)以降も放映してたので2作ともビデオにとったところ、この週末、1号さんとおKさんが飽きずに繰り返し再生してハリーの冒険に魅入っている。 ハリーポッターは3作目までマルコは本で読んでいた。また「賢者の石」は記念すべき1号さんの初映画鑑賞作品でもある。2人で八王子は南大沢のワーナー系の大変近代的な映画館で見たのだ。当時おKさんはこの世に生まれておらず、まだ1号さんは4歳になっていなかったと思う。クラスメートの大きいお姉さんがいる家の子がハリーポッターを観に行ったと聞いて「1号も行きたい〜」というので連れて行ってみたのだ。しかし3or4歳児にはゴシック系のセットは「おどろおどろしい雰囲気」でしかなく、そしてあまりにもよろしい音響に驚き、おびえ、映画の間中ずっとマルコにしがみついて非常におとなしく小刻みに震えていたのを憶えている。 で、まあその彼女も現在は8歳になり、とってもこの映画を見るのに適当な年齢になっていたので非常にはまってご覧になる。 映画の最後に新作のPRがあるので新作の映像や現在のハリーやハーマイオニー役の少年少女が出てきて何事か語るのだが、いや〜皆さん大きくなられましたな。1作目と2作目のギャップにも子どもたち、成長したなと思わされたが4作目は「初恋」も話題になるそうで、もうみんな1人前。すでに子役ではないでんな。 でも新作の予告映像を見た限りではハーマイオニーの相手役はハリーじゃなくてロンなのかな?レイア姫がルークじゃなくってハン・ソロと恋愛したみたいに(最終的にレイアとルークは兄弟だったわけだけど)。 まあとにかくアレだけ売れてるソフトになると本を読み損ねても映画の映像で筋を追えるし、その映像を映画館で見逃しても金曜洋画劇場でこうやってフォローしてくれる。避けて通るのが難しいくらいに生活にソフトが浸入してくる。ヒットって言うのはこういうことなんだな〜と作者のローリングスと日本での出版社の静山社のハリーポッター以後の飛躍を影ながら寿ぐ。 ところで生涯で映画館に行ったことが2回しかないあめでおさんはハリーポッターのことを「ポンタの大冒険」と認識しており、子どもらがハリーの活躍に手に汗握っていると「ぽんたまもって」とツボイノリオ節を口ずさむ。はあ、この小猿の成長を16年見守ってきたけどこの子が一番育つのが遅いわ。 ...
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