春の休日 - 2003年03月30日(日) さて、春です。 週末はうきうきしちゃって家になんていられません。そんなわけで毎週あちこち行ってます。3月22日、23日は斑鳩の春を告げる法隆寺のお会式へ行きました。 3月29日は1号の喘息検診がてら奈良公園に出没。翌30日は土筆狩りに天満池に行きましたが未だ土筆が出ていなかったので法隆寺へ行き、中宮寺をまわってきました。中宮寺は友の会の年会費が高くて友の会入会を断念。残念。 こんな週末を過ごしたせいで、あめでおのデジカメは3月だけで3000枚も映像を記録しちゃって我が家のメインマシンSOTECのパソコンは能力の限界に挑戦中。 ... 新入生はどっちだ!!? - 2003年03月26日(水) 夫@あめでおさん。彼は某国立大学助教授を生意気にも務めている。そして彼は毎年4月キャンパスを歩いて新入生と間違われて新歓担当の女子大生に「君、新入生?」と問い掛けられ、内気そうに「ハイ」と応えるのを無上のよろこびとしている。この時期「今年も勝ちました。ほほ」と、現役高校生のようなつるりとしたお肌で冷静に勝ち誇るのが彼の毎年の行事である。 今年もすでに戦果を上げている。 あめでおは今年新入生のクラス担任を受け持つのでガイダンス用の資料を作っていて、新入生の学籍番号が必要になった。教務に問い合わせると学籍簿の閲覧は可能だと言うので教務の学籍簿を見せてもらいに行く。すると対応に出た女性職員@ヤングに「4月になってから見に来たらどうですか?」と邪険にされたので「すいません、書類を作るので必要なんです。」とあやまり、「でもお電話では見せていただけると聞きました。」と食い下がる。すると「担当の先生にお聞きになったらどうですか?」といわれたので「私がその担当なんです。」というと、「えっ?新入生じゃなくて先生なんですか?!!」という展開になった。 1号の保育園にあめでおが初ケンザンした時も「えーっと、あのう、こちらはおとうさん?」と聞かれ、それ以外の何だというのだと横で私は思ったものだ。 さて本物の掛け値なしの新入生マルコ。本日は入学手続きにマルコの大学に行った。あめでおさんの大学とは違う大学である。この日は大学院から学部までいっせいに手続きの日だったので不動産屋さんやサークル勧誘のひとやらものすごい人がバス停から入学手続き会場まで並んでいた。 誰も、誰も私に声をかけてくれませんでしたああ!!!! ちなみにマルコとあめでおは同じ年。ふむ。 ... 祈りと政治 - 2003年03月21日(金) 春が来た!ということで今日は西ノ京方面にバスでお出かけ。おにぎりを持って薬師寺へGO! 薬師寺はたまたま大講堂落慶法要で5000人の善男善女が集っていました。しかしあれだけの大工事を1般の寄進でやりぬく薬師寺の企画力とそしておそらく政治力に驚嘆。祈りと修行の法隆寺とは異なる仏教寺院のあり方を見る思い。 薬師寺から徒歩で唐招提寺に周りいろいろと見学しているうちに疲れた娘1号が超不機嫌になるので、唐招提寺の売店で鑑真和上の物語の漫画を買う。その鑑真物語は井上靖の「天平の甍」がベースになっておりネーム、絵ともに秀作で鑑真や普照の苦労と信念を貫くことの尊さがかなり胸に迫ってくる。そのお話の舞台が唐招提寺と言うことで1号はかなり唐招提寺を理解した模様。漫画・絵本で子どもへのメッセージを明確にする作業と言うのはかなり有効ですな。唐招提寺は森の中のお寺という雰囲気でとても気持ちが良く、「戒律の寺」を堪能。 正しいことと間違ったことを鑑真和上が知らしめ導いてくれた、そんな時代が微笑ましくも懐かしい。西の戦火は激しくなり、複数のわかりにくい正義が声高に叫ばれる休日の午後でした。 ... 遺伝子の罠 - 2003年03月19日(水) 朝起きるといつも両側から2人の若い娘さんが私にむしゃぶりついております。ご存知長女1号@5歳と次女おK@0歳でございます。 我が家は住宅事情のよろしい田園地帯にございますので寝室もなかなか広くダブルサイズのふとん1とシングルサイズのふとん2で合計大人4人がゆっくり眠れるスペースで乳幼児2名と大人2人がぐーすか寝ております。しかし朝起きると娘2人は私を両側からおしくら饅頭しながら寝ており、夫あめでおが1人広々と快適に安眠しています。我と彼の間には大人2人は眠れそうな無人の布団空間が無意味に広がっています。 娘2人が寝静まったあと場所を移動してみたりいろいろためしているのですが朝になると必ず娘2人は私にむしゃぶりついております。 乳幼児の柔肌に包まれて目覚めるこの状態を私は「子ども風呂」と呼んでおります。 乳幼児の柔肌は魔物です。 その気持ちのよさはベルベットどころの騒ぎではありません。その弾力のあるお子様方の肌に触れていると脳の中でドーパミンが炸裂する音が聞こえ、「仕事も富みも名誉も地位も何にもいらん!わたしゃこの柔肌におぼれていたいー!!」という境地に至ることがままございます。これをわたしは“遺伝子の罠”と呼んでいます。 遺伝子さんは自らの存続のために乳児の母を子育てに没頭させようといろいろと罠を仕掛けてくるのです。罠は柔肌だけではありません。全身全霊を傾けて母を求める乳幼児の泣き声。これも罠です。母であればボケでもかすでも子どもは許し、必要としてくれるのです。ありがたいことです。こんな私でも許し求めてくれるなんて。申し訳ないことです。 必要とされると人は癒されます。 しかしこれも罠です。 冷静になって大脳で考えてみましょう。例えばこの罠にはまって人生を子育てに捧げたとします。子どもはあっという間に大きくなります。大きくなった子どもは自分に人生捧げた親をどうみるでしょう。 私が子どもならそんな怖い親は嫌です。自立という普通の作業が親の存在を否定するなんてあほらしいです。 別に仕事や地位がなくてもいいので少なくても「自分の人生」をもってる親でいて欲しいです。打ち込める趣味でも、おっかけでもいいのです。子育ては「片手間でちょいちょいっとやっちゃったわ」というスタンスでいてくれると子どもは楽です。 たとえホントは子どもの事が人生の最優先事項になっちゃったとしてもソレは子どもには内緒です。私の人生で一番大事なのはケミストリーのライブよ、といえる親になりたいです。 「ケミストリーのライブ」の部分は人によって置換可能です。 ... 仏様にお願い - 2003年03月16日(日) 天気の悪い週末でした。日曜日は昼から雨だというので午前中に法隆寺におまいりしてスーパーで買い物しようということになりました。週末はほぼ必ず法隆寺にいく私ども。おかげさまでおKは間違いなく法隆寺参拝0歳児として最多賞をいただけることでございましょう。引越し以来正確に何度法隆寺に通ったかわからなくなってしまいました。これから正の字でも書いてカウントしとこうかと思います。本日は自転車に乗らずベビーカーを押して徒歩でおでかけ。 まず、拝観料が必要なエリアに行き(もちろん友の会会員の私どもはフリーパス)、金堂の釈迦三尊像におまいり。右から薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来さんが並んでおり、今週は掲示板での公約どおり様々な友人の健康や花粉症治癒や英語上達や家庭円満をお祈りしました。あまりに長く真剣に祈りを捧げる私に家族は不信の目を向けておりました。 その後講堂で薬師如来に私事の祈りを捧げ、大宝蔵院へ移動し、百済観音像の前へ。たいていこのあたりになるとお願いするネタもつき、また百済観音さまのおすがたに我欲をつっぱらかすのも恥ずかしくなるので、ここではたいてい世界が平和になりますようにとお祈りすることにしています。今週は特に力が入るお願い事です。ふと見ると百済観音様の正面で、ぬかずいて一心にお祈りする老婦人の姿ありました。きっとアジアの西のほうの国のことをお祈りしているのだと思い、私も心を合わせて隣で静かに祈りました。今日の日本時間で深夜、ポルトガル領の米軍基地内で行われる大きな国の指導者たちの話し合いが少しでも希望の持てるものになりますように。 一昨年、アフガニスタンの空爆前、私は外務省が組織した某研究会の幹事を数人の人々とともに勤めていました。その研究会としてアフガニスタン空爆反対の声明書を出し、私も署名をさせてもらいました。しかしそれはクソの役にも立ちませんでした。今回老婦人とともに捧げた祈りも同じように、何の力もなくむなしく空に溶けていくのでしょう。 イラクのちょび髭のおっさんが大量破壊兵器を持っていることよりも、イスラム世界がアメリカへの憎しみにあふれることのほうがよっぽどテロへの危険を生むという自明の理は誰もがわかっているのに。WTCに突っ込んだ飛行機は、大規模テロは大量破壊兵器がなくても敢行可能なことを世界に知らせたのではなかったのでしょうか?韓国の地下鉄で自殺未遂のおっさんは灯油少々で都市に巨大な被害を与えることが出来るという事実を世界に突きつけたのではなかったのですか?これからの世界は少々の灯油におびえて生きていくことになるのでしょうか。 またもや長時間お祈りして、家族に遅れて大宝蔵院を出た私は夫あめでおに「百済観音さんにぬかずいてお祈りしている人がいたよ。世界の平和をお祈りしてたんだろうねえ」としみじみというと「宝くじがあたるように祈ってたのかもしらへんよ」とクールに言われてしまいました。 ... ケーキ鍋 - 2003年03月12日(水) これから話すことは我が家のトップシークレットだよ。 (WEBで何を言うか!) さてこの日はあめでおさんの誕生日。 渋い奈良絵の湯呑のプレゼントも用意したし、1号の保育園がえりに「あめでおさんおたんじょうびおめでとう」と書いてもらったバースデーケーキも買った。 秘密はこのケーキにある。 我が家ではケーキは切らない。 ホールのまんま、1号、あめでお、マルコの3名がスプーン(大き目)を握り3方からすき焼きのように突っつくのである。 これはやりだすとたまらん。是非ためして見られよ。なかなか野趣あふれる企画で、1度やったら病み付きである。 しかし心配なのは、いつの日か、1号がその愛くるしい顔をにこにこさせ、お友達の誕生会で未だ切ってないホールケーキにスプーンを突き立てることだ。家族の奇妙な習慣は秘密維持機構が未発達な幼児が外に持ち出さないように厳重に管理する必要がある。 ... 英語チャットと赤膚焼き - 2003年03月11日(火) 明日のあめでおの35回目の誕生日。ナニが欲しいかリクエストを取ったところ赤膚焼きの湯呑が欲しいというので隣の金魚の町の窯元まで買いに行くべえ、と思って朝のうちに家事を終了させる。 おお、今日は、某畑サイトの英語クラブ定例お昼の英語チャットの日ではないか!!正午から1時間はチャットせねば(英語で)。 そこで窯元に行くのはチャット後にしようと次女おK@10ヶ月女児の離乳食をさっくり与え11時50分にはパソコンの前に辞書を持ってスタンバイ。 おKは母乳をこくこく飲みながらお昼寝体制。 そして英語チャットは始まった。 英語チャットの世話人namy様が登場。namy様は英語初級者を自称し自らを子羊と呼ぶ(TOEIC400点以下のレベルの英語学習者を"迷える子羊"と呼ぶのが語源らしい)。namy様とは花粉症だったり0歳児養育中だったりいろいろ共通点があるので楽しくおしゃべり。そ、そこへ、TOEIC満点かっ飛ばしたことがある聖人R様登場!私やnamy様がかわいらしい子羊ならばこの聖人は大羊のがらがらどんだ! R様は以前からアコガレの方なのでキーボードを打つ手も感激に震えながらおしゃべり。一言一言英語表現がかっこいい。さらに時差をものともせずUSAからたくさんの参加者があり、マルコ大学の専攻の先輩、帰国子女のS様など英語クラブ聖人列伝な方々勢ぞろいの中、本日のチャットテーマ「食べ物・ランチ」について語られる。 アメリカンスタイルのサンドイッチやベーグルの話。カナダとの比較や日本との値段の比較などが話される。アメリカやカナダ滞在経験があるメンバーが多いのだ。私はアフリカやアジアはかなりディープに潜入しているが新大陸方面には残念ながら足を踏み入れたことがないので、ところどころ合いの手を入れながら、どの話も興味深く聞く。 1人のアメリカ在住の方が「日本の菓子パンがなつかしいわあ!」というので「私もアフリカにいたときモスバーガーの照り焼きチキンバーガーがとっても懐かしかったわ。」と深く考えずに合いの手を入れたら、 「なに?あふりか??」 という感じで聖人の皆様から質問が殺到! 「どんなランチをアフリカでは食べるの?」 「アフリカも都市化されてるって言うけどそう?」 可愛い子羊なマルコは内心「うわー」と思いながらもゆっくり質問に答えていく。 (マ)「ランチにはチャパティとかウガリを食べてたよ。」 (マ)「ナイロビやモンバサは都市化されてるけど住んでたのはちっちゃい町だからあんまり都市化されてなかったよ。」 そしてお気に入りのケニア料理の話になって「好きなのはニャマチョマ」 と応えたあたりからどつぼにはまった。 「ニャマチョマとはなにか?」ということの説明になった。 アフリカスタイルの焼肉でヤギの肉の場合が多い(もちろん牛もあり高いけど鶏もあり)。 「ヤギは食べたことがない!」 という人が多くて意外。そうか、ヤギってアジアでもアフリカでも豚よりよっぽどポピュラーなんだけどな。 「私はヤギを堵殺したこともあるよ。」 といってさらに火に油を注ぐ私。 「どうやって?」 というので 「友達と一緒にヤギの喉を切った」 と応える。この堵殺slaughterと喉throatのどっちも「ス」ではじまる単語のスがTHかSか一瞬混乱して辞書をひく。多少のスペルミスは目をつぶってもらっても、最初の文字が違うと相手も私がナニを言っているかわからないと思う。辞書をひくと胸に食いつきながら眠っている次女おK泣く。 そして時間が1時になると聖なる大羊の皆様はチャットルームを去っていきました。 あー大仕事を終えた気分。しかしこれは勉強になった。チャットは基本的に日本では訓練の難しい「しゃべり」の訓練になる。しかもスペルが残っちゃうのでかなり語彙も要求される。これはNOVAに10回行くより勉強になる。汗びっしょりになっちゃったけどとても楽しかった。来週も必ず参加してアコガレの聖人の皆様の胸を借りて英語の学習だ。 大羊と子羊の最大の違いは「速さ」だ。誰だって辞書見て表現を考える時間があれば普通に会話することは可能だろう。しかし聖人の方々は一瞬でゴージャスでマーベラスな表現を打ち返すことが出来る。あれは脊髄反射だな。目指せ大羊!鍛えよう脊髄! そのあとおKを抱っこしてJRで金魚の町大和郡山の小川ニ楽の窯へ湯呑を買いに行く。1個3,000円の湯呑を2つ買う。夫への誕生日プレゼントだというと6,000円のところを5,000円にまけてくれた。ほくほく。 ... 立ちつ立たれつ - 2003年03月09日(日) 朝、「明日のナージャ」(おじゃ魔女どれみのあと番組)をみた後、家族でお出かけ。今日は自転車で薬師寺にお出かけすることになってたのだが娘@1号が「お寺ばっかりでもうやだ」とのたまうので隣町の広陵町にある「竹取公園」に出かける。 皆様ご存知でした?竹取の翁は広陵町の方なんですって。町おこしのネタ探しに古事記や日本書紀をひっくり返せば何か出てくるのがこの辺の地域性ですわね。 竹取公園はマジ素晴らしかったので、後日大和路探索ページに写真入でアップしますわ。この日記からも忘れた頃にリンクをはります。 その後お昼過ぎにパン屋のカフェでパンを食べて帰宅。 やっぱり週に一度は法隆寺に行きたい夫@あめでおのたっての願いで3時ころから法隆寺に出かけ、雪の降る中娘1号と夫@あめでおは法隆寺を参拝。私は次女@おKと無料休憩所でお茶飲んでました。 さて帰宅すると日曜にもかかわらず郵便が! マルコの野望の受験先、某・子卯辺大学(仮名)博士課程から試験結果が送られてきたのでした。 ご、ご、ごほん。 ご、合格でございます! これでマルコもはれて4月から現役女子大(学院)生。 週1日専門学校で教壇に立って、残りは教壇に立たれる身となりました。 今後当日記は子持ち女子大生マルコのキャンパスライフ日記になります(うそ)。 ... ティッシュ売りのヤマナシケイコさん - 2003年03月08日(土) というのはうちの娘1号がときどき変身する別人格である。 「今、私ケイコですので」 とかいって 「これ1号さんに渡してください」 とかいって母マルコにティッシュを託し、しばらくすると、 「あら、私どうしたのかしら、なんか私にコトヅケある?私1号だけど」 といって人格交代する。 、、、、おいおい。 1人遊びを遊んでいるんだとはわかってるけど、 多重人格みたいで、ちょっとこわい。 ... 軍門ニ下ルー雨の推古天皇忌 - 2003年03月07日(金) 今日は推古天皇忌、法隆寺聖霊院にて10時から。 私もデジカメかついでちょっくら行ってくべえ、と思い、朝は掃除などをしていた。大体40分くらいは法隆寺の坊さん方が読経しているから読経がクライマックスのサビ部分に達する10時30分頃に到着して坊さんがお堂から出てくる場面を激写しようと余裕をかましていたら、、、、雨だよ。 法隆寺は家から自転車で5分の距離なのに10ヶ月女児を連れて雨の中を歩くと10分以上はかかる。まあ役場に用事もあるし、ちょっくら行ってくっか、と傘を差して歩いていくと10時45分に聖霊院前に到着。終わっていました。誰もいませんでした。 そのまま法隆寺を通り抜けて西のほうの門から出て『西の里』と呼ばれる宮大工さん方のお住まいだった風水的に考え抜かれたお屋敷街を抜け、藤ノ木古墳を右手に見ながら役場へ。 そこで私は私名義の健康保険証を役場の健康課に返還した。夫の文部科学省さま発行の保険証の扶養欄に娘どもと並んで書き加えられる身の上となったのだ。夫の扶養に入るのは結婚以来はじめて。これまで国民健康保険ながら、自力で保険料を負担し、収入もそれなりにあった。はあ切ない。健康課の役場のオネイサン、あんたは結婚しても子どもを生んでも仕事を辞めちゃあいけないよ。 推古天皇も泣いています。 またがっちり稼いでぶいぶい言わせるその日まで、しばし夫の軍門に下ろう。 ... 愛の告白大会 - 2003年03月06日(木) 平均的日本人夫婦であるマルコとあめでおは日常的に「愛しているよー」などとは言わない。夫婦の愛はそういう発話によって維持されるものではない。 菅原ますみが行った「父親の育児行動と夫婦関係、そして子どもの精神的健康との関連 生後11年間の追跡調査から」という調査結果によると、 日本の夫婦313カップルをアンケート調査したところ 「配偶者の幸せが最大の関心事」 「相手なしで過ごすのはつらい」 等のチェックポイントで夫婦お互いの配偶者への愛情度を確認したところ、愛情度の高さは妻より夫のほうが総じて高いのだそう。 また夫の妻への愛は結婚後6ー14年をピークに達しその後も愛情が持続されていくのに、それに反して妻の側は6-14年のピーク後夫への愛は急激にさめていくのだという。 夫の学歴、収入、就労時間を問わず妻の愛はさめる傾向にあるが、唯一、妻の愛情持続度が高いグループがあった。その妻の愛がさめないカップルに共通していたのは、「子どもが乳幼児期、夫が育児に積極的に参加した夫婦」であったという。 出産後18ヶ月の育児協力度によってその後の長い人生の妻の夫への愛情が薄まったり深まったりするのだ。情けは人のためならず。家事参加は妻のためならず、夫の明るい老後のためであったのだ。上記は超少子化ー危機に立つ日本社会(鈴木りえこ・集英社新書)に詳しいです。 さて上記の本などを新婚時代、夫婦で輪読し、科学的に快適な夫婦関係を長期間維持することを目指し、「愛しているよー」などと日ごろ無駄に言い合わないあめでおとマルコであるがこのごろ娘1号が 「おとうちゃん、おかあちゃんのことすき?」とか「おとうちゃん、おかあちゃんのことだいだいだーいすき?」などと質問するので日本男児あめでおも「うん大好き」などと強制的に告白させられている。 まあ無駄もたまにはいいものである。 ところであめでおとマルコはそろそろ出会って14年目。普通の夫婦の妻側の愛情持続の賞味期間に達する。安心せよあめでお、君の家事協力は半端ではなかった。賞味期限はまだ来ないよ。 ... 苦難は続くよ、ど〜こまでも〜♪ - 2003年03月05日(水) さて娘1号、新保育園定着大作戦ですが「あたらしいほいくえんもたのしいです」と旧保育園の友にメールで書き送り、めでたしめでたしと思われたむきもあろうがどっこい戦いは続いております。 ある日の夜、微笑を頬に張り付かせたような顔をして 「1号チャンの人生はすっかり変わってしまったの。毎日SちゃんやYちゃんにしかられて何も楽しい思い出が無いの。何も楽しいことを思い出せないの」 とのたまう。 母マルコ、父あめでおは顔を見合わせ何と言っていいかわからない。 話をよく聞くとその日はサンリオブランドのポケットティッシュを床に落としたら「Yちゃんが取っちゃった」のがかなり悔しかった模様。「これからはティッシュに名前を書いて『1号の盗るな!』って書いて」という。実は1号このサンリオブランドのティッシュをしばしば友達にとられている。着替えのとき落とすと、誰かに取り上げられて返してもらえないのだという。「返して」と言っても「名前が書いてないから」と返してくれないらしい。ティッシュって名前書くものなのかなあ? 「しかられる」というのは生活発表会の劇の練習以来始まった習慣らしい。 まあ1号の話だけでは実態がよくわからんので話のわかる1号担任にそれとなく探りを入れてみるが「1号チャンはとても元気です」とのことまだ問題は表面化していない模様。 『いい思い出が欲しい』と言う1号の要求を満たすべく本日は1号とおKと奈良ドリームランドに遊びに行って1日遊んできました。 さて、担任に何と言って相談すべきかなあ?まあ話しやすい担任なので何とか雑談ぽくきいてみるかな。 ... 修羅と安寧の間 - 2003年03月03日(月) 本日桃の節句。私は野望へ向けて某試験を受けてまいりました。 受かれば私は再び修羅の巷に船を漕ぎ出すことになりましょう。 落ちればたのしく次女おK@10ヶ月女児と愛のよだれだらだら攻撃の中で主婦ときどき非常勤講師の安逸をむさぼることになります。 どちらが私の幸せか、、。 なーんてことを考えてるのは試験がいまいちできなかった証拠。 「すっぱいぶどう」の狐さんですわ。 ... 火垂るの道詮忌 - 2003年03月02日(日) はいはい、本日は午前10時より法隆寺東院夢殿にて道詮忌が行われました。 くわしくはこちらを。 そんでそのあと斑鳩が誇るパン屋、麦の花にておいしいパンを買って町の図書館へ行って、図書館の前の芝生や池のあるスペースでパンを食べて、図書館へGO。本日はAV視聴ルームで1号念願の『火垂るの墓』を鑑賞。泣ける。 しかしあの「火垂るの墓」で結果的に清太と節子を餓死に追いやった伯母さんやその娘の戦後を思うよ。「火垂るの墓」はご存知野坂昭如の自伝小説なわけで節子は死んじゃったけど、実際清太は生き残ってこの小説を書いているわけだよね。もちろん伯母さんのモデルになった人だって実在で、それが誰かなんてすぐわかると思う。 そんでスタジオジブリとであったこの小説はまさに不朽の反戦小説に昇華した。私はあの時代の普通のおばさんだったはずの西宮の伯母さんがこの「火垂るの墓」をどう見たか非常に気になるよ。あの時代、食べ物を喜んで孤児にくれる人なんてめったにいなかったし、芯の強い昭如少年相手に伯母さんだって結構苦労したのではあるまいか? もちろん「火垂るの墓」が伯母さん個人を攻めるのではなく弱いものから犠牲になっていった戦争と時代の狂気を描いたと言うのは万人がうなづくところだとは思うが。 まあそれくらい現在と地続きのところであの戦争は起こって、また同じ時代のアジアの西の果てで戦争は繰り返されようとしているわけで。節子ちゃんだけでなく、伯母さんみたいに戦後も苦しみ続ける人々が量産されようとしてるんだな、なんて思ったりした。 ...
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