そんな(前作参照)おとんが今日、
「ほら、台湾から」と言いながら私に変なものを渡した。
そういや出張行ってたなあ。
「国立故宮博物院 郵票集錦」
台紙には、使われた(!)記念切手がたくさん貼ってある。
裏返すと、日本語でなにやらたくさん書いてある。
<抜粋>(注:さっかはタイピングを間違えていません)
台湾観光にいらつしやいました皆様!!
中國切手はコーレクションをなされている貴國の
子供さんやお友達に最もよいオミヤゲと思ひます
■五千年の歴史を誇ゐ中国の国宝・いや今では世界の宝
と言われゐ珍しい故宮博物院の豊富な珍藏を……
■世界のどこにも見られない珍しい大自然の奇跡太魯閣
大理石渓谷の絶景を……
■南国の果実の王国と言われる蓬莱島――台湾のよく熟し
たおいしい果物を思うでんふんに……
■全世界の人に愛好される中華料理の本場多種多様なお
いしい中華料理をおもうままに……
■日本に一番近いおとなりの国・中華民国の台湾へ楽し
い旅行に………来てください
2000年12月24日(日)
|
昼間のパパはちょっと違う
|
おとんは、機械科で勉強を続けていた学生時代から、
将来のペンネームを考えていた。なんでかしらんけど。
その名も、「長閑人」! どういうつもりかしらんけど。
「チョーカンじんと書いて、のどかびとと読むんや!
お前にやるから、使ってもええで!」
いつどこで使うんだよ。
そんなおとんの文学レベルを査定するため、
ひとつのエピソードを紹介しよう。
おとんが十年ほど前、フェリーに乗っていた時のこと。
やかましく騒がしく醜い女達がどしどしと乗りこみ、
目の前で騒ぎ始めてしまった!!
おとんはそこで、一句詠んだ。
「若けりゃ ブスでも ギャルと言う」
そうしてこの川柳が、時代に残るものになることを、
瞬時にして確信したという。
「しかし今はな、それを言うたらセクハラになるんや。
厳しい時代になってもうた……」
さっかは、このままではやばいと考えた。
こんなに国語や英語や歴史ばっかり勉強していては、
駄目人間になってしまう!!
あいまいな事象の全てに日本語をつけ、
何も言ってないのにだらだらと喋る、
そんな大人になってしまう!!
例1:「そういう人間関係のいわゆるバランスの形状が、
愛とはなにかっていうことで、なんてゆうか、
一番大事だと思うんですよね」
例2:「それはですねえ、行政改革の中心として抜本的な
見なおしをはかる必要性があるという、ひとつの改革論でして」
さっかは焦った。
数学をやらなくては、さっかは死んでしまう。
とはいうものの、さっかは数列や公式は得意だが、
極度に計算ができないのです。
数式一列につき、ひとつミスをおかす。
ここはかる〜く、基礎から復習だ!!
そこでさっかは、近所の本屋で、その本を手にした。
「小学校6年生の算数と計算ドリル」
これだ。
This is. (←?)
レジにゴー!
「これください」
「お、家庭教師やってんのか」
そうくると思った。
「じゃあ、赤ペン一本つけちゃおう。
マルバツつけるのにな!! がんばれよ!!」
……。
私って、もうすぐティーンじゃなくなるの。
わびしいって、
言ってもいいかなあ?
私は約5年、福岡県北九州市で幼少期を過ごした。
新幹線も止まるし、景色いいし魚もバカうま。しかし。
東京の人たちをビビらすには十分、変な街でありました。
一、昔はバスの変わりに小型飛行機が飛んでた。
マジです。
一、街を歩くと自衛隊の戦車が信号を待ってた。
なんで?
一、近所の病院で連続殺人事件が発生。
犯人は医師と看護婦。共犯で、庭に死体を埋めてた。
こわすぎる。
一、友達の母さんと友達と一緒に銀行へ行くと、
黄色いテープが貼ってあった。
銀行強盗が発生していた。
一、うちから1分の公園で誘拐事件発生。
毎日遊んでただけに、私もやばかった。
一、幼稚園の帰り道に、崖にセメントを流した所がある。
ここを靴の裏の摩擦力だけで攻略しないと死ぬ。
一、街を歩くとやくざに当たる。
一、と、思ったら警察も賄賂で逮捕された。
これだけの事件が、
幼稚園児の行動範囲内で立て続けに発生。
素敵な街でした。うん。
そんなわけで、北九州はよくニュースに出る。
ちょっと前に歩道橋から金がばらまかれる事件があった。
(動機は、「一度やってみたかった」)
しかも私が住んでたとこのすぐ近所。
なんでそういう事件は、私がいる時におこらないんですかね。
2000年12月10日(日)
|
〜マウス復活の章〜 ★
|
マウスが反抗期。右に行ってくれない。
しかしこんな時、すぐ買いかえるなんてアホでしょう。
あかんよー。その前にちゃんと、分解して遊ばないと!
いや、遊ぶっちゅーか、原因を見てみないと!
って言ったって、マウスなんて 超 単純な作りだし、
分解中に爆殺でもされない限り、壊れるほうが不思議なくらいです。
さて、そんなわけで、マウスくんの体内探訪〜!!
案の定、日本名物ほこり君たちが、
ボールの動きを感知するバーにくっついていらっしゃる。
「こんなよくない友達と付き合うのはやめなさい!!」
と、ネルはピンセットでそいつらを除去。
しかしそれから何度もコロコロとテストするが、
ボールが今度は、上下移動を感知するバーにあたらない。
「あんたって子は、ああ言えばこう言ってッ!」
ネルは徹底的にマウスくんの部屋を捜したが、反抗の原因は不明。
「何が欲しいの?! 黙ってちゃわからないでしょっ!!」
しかし、そうだ!!
ネルは直感的に閃いた!!
「天井に何か隠してあるんでしょ! 見せなさい!」
そうです、マウスのフタ部分にちゃんと、
ボールを押してバーに当たらせるパーツがあったわけなのです。
ネルとマウスは暖かく見つめ合いました。
暖かい愛を込めて、最初からフタを閉じてあげれば
よかったんだね……。ネルは大きな愛を学び、さて、上下結合。
ところがなんと、ここまできて、
フタが閉まらねえ!!
てめえ! 壊すぞこのやろう!!
しかし落ち着いて、ネルはツメ部分を攻略し、
フタを閉めてかたくネジをしめました。
さあ、新生活。
うふふふ……あはははは……まるで新品みたいだよ……
マウスくーん!! あはははは……