蹴文修記

2004年12月20日(月) なでしこと天皇杯

先週土曜日、サル練習の後に西が丘に女子代表戦へ。
日曜日は天皇杯準々決勝を観に埼玉スタジアムへ。
かなりの距離を移動して、少し疲れ気味。
電車の中でもよく寝てたみたい・・・今日も寝たけど。

サル練習は横浜の清水ヶ丘体育館。
広くて寒い体育館。雰囲気は好きだけどちょっと遠い。

最近、身体の動きは調子いい。身体は重いままのはず
なんだけど、頑張れば(自分なりに)よく動ける。
相変わらずボールは蹴れないけど、一瞬の反応だったり、
スピード感は、サル始めてから一番かもしれない。

けど、その反動が身体に来てる。寒いせいかケガした
靭帯は痛いし、以前は何もなかった左ヒザに痛みが走る。
モモは相変わらず、気をつけないと筋が切れそうな感じ。
動けるということと、それに耐えうる身体を維持する
こと、両方考えなきゃいけないんだろうな、これからは。

土曜日に観た女子代表、若い力がぐんぐん伸びてるねぇ。
おまけに荒川がすごく上手くなってるのにびっくりした。
世界に飛び出していける逸材ではなかろうか。体格的にも。
そんな環境を揃えてあげたい気がする選手だね。
でもちょっと相手がね、もっと骨のある相手連れてくれば
いいのに・・・。

そして日曜日の天皇杯。ナビスコ決勝と同じ組合せながら、
試合の雰囲気は全然違った。当たり前なのかな。
特に、選手のコンディションが明らかにピークアウト。
シーズンも終わってるから仕方ないのかな。
選手層の差が出た感じがする。そこそこの選手をたくさん
揃えられるチームばかりが勝ち進むのは面白くないなぁ。

雑感でした、相変わらず。。。



2004年12月17日(金) 論調

面白くて、2つも新聞を買ってしまった。

日刊スポーツ
「惨敗 価値あり」
エル ゴラッソ
「日本代表、収穫なし」

日頃から、日本で最高のスポーツ新聞は日刊スポーツだと
思っている僕は、エル ゴラッソの論調には不満がある。

でも、確かに試合内容だけ見ると、収穫なし。
新しい戦力の発見も、練習の成果も、ドイツ対策もなにも
感じられなかった。久しぶりの4バックも機能しているように
見えて、途中から学習して弱点を突いてきたドイツには歯が
たたなかった。

しかし、その惨敗の中から、明日への問題点を見いだし、
前向きに生かしていこうというのが日刊スポーツの見方になる。
まぐれで勝っても何も残らない(本戦以外はね)。
負けてこそ次への課題が浮上し、更に進化できる。
アジアカップを制し、ともすれば楽に突破できるんじゃないか
と考えがちな2次予選。
みんなはなんとなく、最悪2位で通過できるじゃない、と
思っている(僕もそうだけど)。

でも、実際、一度歯車が狂ったりすると取り返しがつかないのも
ワールドカップ予選である。ホームの試合は3試合しかないし、
ひとつでも落とすと、厳しいアウェーで絶対に勝たなくては
いけなくなる。絶対に勝たなきゃいけない試合で勝てる国は
そう多くはない。

だから、どちらの論調も正しい。
エル ゴラッソの言い分が、ただ試合を問題視するだけではなく、
明日を見据えてのものならね・・・
でもそうは感じられなかった、少なくとも文中からは。
まだまだ発刊直後のサッカー専門新聞。
ユースやいろんなことに焦点を当てた作りは好きなので、
もっともっと頑張ってほしい。

それにしても、

レアル・マドリード×ユベントス
ポルト×インテル
バルセロナ×チェルシー
ブレーメン×リヨン
リバプール×レバークーゼン
PSV×モナコ
マンチェスター・ユナイテッド×ミラン
バイエルン・ミュンヘン×アーセナル

素晴らしいぞ抽選! これ以上ない組合せ!
この段階で実現するのがもったいないと言うが、
シーズン佳境になってボロボロになって戦うよりも、
絶好調同士のバルサ×チェルシーの対戦、
早く観る方が絶対に面白いって。
他にも、全てのカードが釣りあいのとれた、
結果が予想できない組合せばかり。

楽しみだなぁ、寝不足になりそう。
って2月〜3月なんだけどね・・・久しぶりにわくわく
してきた、海外リーグの試合で。




2004年12月16日(木) 日本×ドイツ


耳に馴染みのあるドイツ国歌が流れ、
ドイツ代表がピッチに散っていく。

カーンは2年以上の時を経て、横浜に戻ってきた。
もたれかかったまま動けなくなったゴールポストに
挨拶はしたのだろうか。

今日のドイツはあの時の面々と比べ、まだまだミスが
多く、世代交代も道半ばだと感じられた。

今、シーズン真っ最中のドイツと、既にシーズンオフに
入りコンディション的には落ちている日本代表。
主力メンバーをケガなどで欠き、ベストには遠い布陣。

出来れば、中澤や宮本、坪井らがどれだけ通用するのか
見たかった。中村の凱旋もある意味では面白かったろうに。

ピッチに立った日本代表は、精一杯戦っていた。
小笠原の動きは秀逸だったし、不安を抱えていたDFたち
も最後の最後で踏ん張っていた。

バラックのシュートは素晴らしかった。あれはどうしようも
ない。例え相手がブラジルであれイタリアであれ、あそこ
から打たれてあの軌道を描けば、必ずネットは揺れる。

しかし1点めと3点めは防げた失点だ。
低いクロスに同じように飛びつき、ファンブルはしたものの
自分の手の届く範囲に落としたカーンはさすがだ。
楢崎が弾いたボールは、相手に詰められる距離を与えた。

終盤になり、1点でも取り返そうと前がかりになり、
カウンターを食らい数的不利になった。最初のピンチをしのぎ、
DFが戻ってきたものの、きちんと処理をしなかったために
せっかくの戻りがムダになった。

ここらへん、きっちりとやらないと、予選でも苦労するだろう。
サッカーはミスを積み重ねるスポーツ。少しでもミスが少ない
方が勝つ。

それにしてもカーンの声はデカイね。
2階席に座っていたのに、聞こえてくるなんて・・・。



2004年12月15日(水) あれやこれや

いいニュースって最近聞かないなぁ。
古館くんじゃないけど、癒されるニュースは天気予報だけだ。

それはさておき、この1ヵ月もいろいろなことがありました。
超多忙だった仕事は山を越し、やっと普通の生活時間が戻った。
(普通に寝ると眠いね、仕事中・・・)
Jリーグの後期も終わり、チャンピオンシップも入替戦も
つつがなく終了し、Jアウォーズも決まった。

天皇杯では川崎が鹿島髭さんのヤケクソ采配に叩きのめされ、
(これは1年に1回くらい大当たりするんだよね)
僕の秘密兵器だった大黒くん(去年までね、今年は有名に
なっちゃったから・・・)は1試合で5点も取るし、
(ちなみに、今のわしの隠し球はマグノアウベス(笑)
今年もJにいることになれば、爆発するでしょう)
今日は今日で草津が横浜FMに勝ったりするし・・・。

トヨタカップが終わりました。

長い歴史とまでは呼べない25回の開催だったけれど、
広い意味での日本のサッカー界に与えた功績は計りしれないよね。
海外のサッカーなんてテレビでも観ることができなかった時代、
年に1度の世界のトップクラブの対戦は、夢のようだったでしょう。
(ちなみに地元ではダイヤモンドサッカーなかったもんね)

振り返ってみれば、第1回大会は81年だから僕が16歳の時。
そしてそれは僕がサッカーから遠ざかる少し前の出来事。
考えてみれば、小学校4年から始めて高校1年あたりで止めたから、
実質7年くらいしか子どものころはやってなかったんだな。
それが歳も取って再開してからもう5年近くなる。変な感覚だなぁ。

だから、僕はトヨタカップが日本に来たころ、隆盛だったころ、
サッカーファンが週に1度、海外の試合を食い入るように観ていた
ことは知らない。ここあたりは話を聞いていて、口惜しい気がする。
このころの思い出はないからね。古い選手はさっぱり知らない。

サッカー熱が再燃したときには、ケーブルテレビで毎週見切れない
ほど放送があって、関係する雑誌は山ほどあり、ネットの世界では
情報が溢れていた。これが僕の環境。
でも今、僕がもっているサッカーに対する情熱は、たいがいの人に
は負けない。なぜか周りには僕がどんなに頑張っても太刀打ちでき
ないサッカー好きが多いけど・・・。

そのトヨタカップ最終戦、横浜国際競技場に僕はいた。

ゴール裏2階、眺めはいいけど、隣のコロンビア人たちが騒ぎだし、
ちゃんと試合を観たい僕の神経を逆なでする。最後には言い合いに
なってしまったけどさ・・・。

まあ、それはいいとして、試合の方はさっぱり盛り上がりに欠けた
ものだった。新聞とか試合を観に行っていない報道は、「最後の
トヨタカップにふさわしい熱戦、最後まで決着つかず」だとか
言うけれど、まあ、試合観てないのでそれは仕方ない、いつものこと。

反面、ネット上では、「歴史に残る面白くない試合だ」とか、
「トヨタカップは終わってよかった」などと言ってる。
これもまた、一般大衆に対して反論を述べることを意義としている
自称評論家@ネットだから、これはこれでいいんだろう。
読みたくない論評は見なくてよいのがネットの世界。

しかしまあ、その本質について語られているメディアがさっぱり
なのはちょいと寂しい。僕が見つけられないだけで、いやこの人は
しっかり観ているよ、考えているよというのはあるのかもしれないけど。

だいたい、トヨタカップの時期(シーズンが終わって半年経った
チーム同士の対戦)に、この日本(欧州からははるかに遠く、
南米チームにとっちゃすごく寒い)で、世界一を争って戦えという
のだから、クラブ・選手にとって過酷な一戦であることは間違いない。

それでも、かつての名門チームは、名監督は、名選手は、いかなる
悪条件のもとでも最高のプレーを見せてくれただろうし、ピッチに
立って一生懸命プレーをしない選手なんていない。自分とチームの
名誉のために戦ってくれているはず。

しかしながら最後の戦いとなったオンセカルダス×ポルトは、
誰の目にとっても凡戦となってしまった。

要因はいくらでもある。オンセカルダスはコパを制したことで
その力すべてを吐き出したほどの小さなクラブで、日本に来て
まで本領を発揮できるようなビッグクラブではなかったこと。
(J2のチームが勢いで天皇杯を制して、アジアに出てボロボロ
になってしまうかのような、いやもっと落差は大きい)

そしてポルトは、CLを制した監督はもとより、主力選手のほとんど
を売却(そのかなりの部分を買ったのはチェルシーなんですが・・・)。
新戦力が台頭しリーグでも上位に残ってはいるが、まだ海外クラブ
と真剣勝負が出来るほど成熟はしていなかった。

要は両クラブとも、現時点では欧州・南米のトップクラブではない
ってこと。そしてこれは、トヨタカップが抱えていた大きな悩み
でもあった。クラブ間の移籍が数年前から更に加速され、一部の
ビッグクラブがよい選手を多く集める。ビッグクラブがタイトルを
取れなかった翌シーズンは、その動きが更に加速される。

今回の両クラブには、条件が悪かろうが体力的にきつかろうが、
記憶に残るようなプレーをできる選手がいなかったのだ。

これは今回の大会、トヨタカップだけの問題ではなく、世界のどの
リーグ・クラブも抱えている、大きな問題なのだ。
個人競技ではないサッカーの、コンビネーション熟成には年月が
必要なもの。そして最近のサッカーでは個人技だけがもてはやされる。
熟成されたチームプレーよりも、阿吽の呼吸で2〜3人のトップ
プレーヤーだけが魅せられるプレーができ、賞賛される。

同じクラブで同じ顔ぶれではファンは喜ばず、常に新しい刺激を
求め、チームが完成する前に監督は交代させられ、どんどん一部の
金持ちクラブに選手は集まっていく。

シーズンが終わって半年経過して、同じ魅力を感じるクラブなんて
ないのだ。

来年からは世界クラブ選手権なんてものが開催されるとのこと。
これ以上、トップクラブの試合を増やして、魅力ある試合をファンに
見せられると思っているのだろうか?

それはさておき、トヨタカップが日本に残した功績は偉大なものだ。

いつでも世界のトップレベルの試合がテレビで観れるようになった
ここ数年、その存在意義は薄れてきたけれど、欧州と南米でトップを
取ったもの同士の対戦がつまらないわけがない。
世界一のプレーヤーが日本で試合をしてくれる。それだけで観る
価値があったというものだ。その恩恵に預かれなかった僕は、かなり
悔しい思いをしながら、ここ数年のトヨタカップを観ていたのだけど。

これからはどうなっていくのだろう?

世界クラブ選手権は、おそらく何年かで頓挫してしまうだろう。

欧州・南米トップチームの試合は、テレビで観るしか方法がなくなって
しまうのだろうか。それはちと寂しい。シーズンオフの親善試合なんて
観ても、意味ないのは明らかだし。

どうせなら、今でも世界的な経済大国である日本。あるところには
お金はあるようだから、勝手に選手権でも作ってしまえばどうだろう。
このクラブは、タイトルから遠ざかっているけど、すごく完成された
チームだ、とか、このチームは優勝できなかったけど、得点は一番
多かったチームを集めてみる、とか、またその逆とか・・・。

でもほんの一部のビッグネームが来ないと、チケットも売れない
んだろうなぁ。いつでもどこでもサッカーやってれば観に行ってしまう
人口って、まだ少ないものね。食費削って観戦費用出す人も、あんまり
いないんだろうなぁ・・・。
あ、コアサポーターでこんな人はいるけど、あくまでも普通の観戦好き
としてね。。。うちはそうなんだが。。。


相変わらずまとまりのない文章だ。最後まで読んだ人、お疲れさま。
また気が乗ったら書くから、あきらめないでね(なにを?)



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