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■ Going Home/Danielle Steel
From Publisher In the sunswept beauty of San Francisco, Gillian Forrester is filled with the joy of a love that will surely last. But a painful betrayal forces her to flee to New York and a new life. There she discovers an exciting new career and a deep, enveloping passion...only to have her newfound happiness shaken to its core. Now Gillian must choose between her future and her past, to find in the deepest desires of her heart the one way, the only way of...GOING HOME. ※ダニエル・スティールの第一作目
かなり前にバーゲンで買ってあった、ダニエル・スティールのPBだが、表紙が真っ赤で背表紙が金なので(上の画像とは違う)、なんとなくクリスマスっぽいと思って読んでいた。
途中でクリスマスの描写もあって、当たらずとも遠からじという感じだったが、第一作目ということで、状況設定が幼稚だなという感じは否定できない。一作目だからしょうがないとも言えないが、今でも設定の甘さを感じるダニエル・スティールだから、まあ仕方がないか。
とはいえ、主人公ジリアンの行動にはあきれ果てた。相手のクリスの節操のなさにもびっくり!紆余曲折を経て、結婚の約束までこぎつける二人なのだが、このままうまくいくはずがないと思っていたら、やっぱりね。。。
離婚をしたジル(ジリアン)は、5歳の娘を連れてニューヨークからサンフランシスコに引っ越す。そこでスタイリストの仕事をし始めたジルは、仕事の初日にカメラマンのクリスに会い、出会った初日にもう恋人状態。会社の人から「クリスはやめておいたほうがいい」と釘を刺されたにも関わらず、すぐに同棲【恋は盲目!】。
ところが、ある日仕事から帰ってきたジルが目にしたものは!なんと若い女と自分たちのベッドでメイクラブしているクリス【なんてクレイジーなんでしょ!】。腹を立てるジルに、クリスは「ぼくだって若いんだから、楽しみは必要だ」と開き直る【楽しんでもいいけど、家でやるなよ!】。そんなクリスの態度が理解できないジルは、家を出る。
しかし、離れてもクリスが忘れられず、結局また会うことに。しばらくして、ジルが妊娠したことが判明したが、クリスは「なぜ避妊しなかったのか」とジルを責め、中絶をすすめる。結婚など今は無理だと【だったら、自分が気をつけるべきだろう】。
絶望したジルは、一人で産むことを決意し、クリスと分かれて再びニューヨークに戻り、生活のために雑誌社に勤め始める。そこで知り合った上司のゴードンと深い仲になり【妊娠しているのにも関わらず!】、娘が一人で寂しいと言うのも構わず【ああ、無情!娘が憐れ!】、ゴードンとの逢引を重ねる【ゴードンは金持ちだからか】。その間に、クリスは元カノとよりを戻して一緒に住み始めていた【アンビリーバブル!】。
そんな折、クリスが仕事でニューヨークにやって来て、ジルのアパートに滞在する【よくもしゃあしゃあと!】。当然ゴードンは怒り心頭。とはいえ、お腹の子どもがクリスの子であることは事実だから、優しいゴードンは身を引く。そうしながら、いまだにゴードンに未練のあるジル【懲りないんだなあ】。
そうこうするうち、クリスが元カノと別れたことを知ったジルは、やっぱりクリスを愛していると思い、再びサンフランシスコに引っ越す。そこでクリスはジルにプロポーズをする【なぜ急に!?】。すべてが順調に行き、結婚式を明日に控えたジルに、不幸が襲う。クリスが仕事中の事故で、急死したのだ【オーマイガッ!ていうか、やっぱりね】。
不幸のどん底に落とされたかのようなジル。悲しみに沈んで、一生立ち直れないかと思っていた矢先、フランスに行ったゴードンから、夏にフランスへ来ないかと誘われ、迷った挙句、ジルはフランスへ旅立つ。ゴードンに抱きしめられて、「I'm Back!」と言うジル【立ち直りというか、変わり身が素早い!】。
最高に悲しい結末のはずなのに、実際はハッピーエンドになってしまい、これじゃあんまり都合が良すぎるだろうって感じ。なんだ、これ?それに、妊婦が大もてだなんて、聞いたことがないぞ!お腹の中にも子どもがいて、5歳の子どももいるのに、それをベビーシッターに預けて、毎晩ニューヨークのナイトライフを満喫しているなんて、信じられない。
こういう話が受けてしまうのも、アメリカならではなんだろうか?私はロマンスものも好きだし、それはそれで楽しんで読んでいるけれど、この話は登場人物が皆、大馬鹿野郎だと思う。こんなの有り得ない!と叫びたくなった。私の本音はすべて【】の中。
2004年12月12日(日)
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