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■ Summer Island : A Novel/Kristin Hannah
<SUMMER READING> 母と娘、夫婦、恋人・・・さまざまな愛情の形を描いている物語だが、メインは母ノーラと娘ルビーの物語。 母親が夫と娘たちを置いて家を出て行ってから、ずっと彼女を憎んできたルビーだが、母親の社会的トラブルと交通事故のため、否応なしに彼女と一緒の時間を過ごすことになる。そこから徐々に明らかにされる一家の過去・・・。
母と娘に不幸がふりかかり、それを、過去を明らかにするという形で解決に導いていくのはいいが、とんでもない過去が明かされるというわけでもなく、ただ昔の思い出を語っているといった風で退屈。ルビーの恋人の兄がエイズで亡くなるなど、お涙頂戴を意識して書かれたような部分もあって、興ざめ。テーマの母と娘の愛情も、今いちピンと来なかった。愛情を取り戻す段で感動しなければならないのだろうな・・・などと思わせる作りが、ちょっと嫌。
どの登場人物にも魅力が感じられず、ただひたすら退屈。この本はNY Timesのベストセラーに入っていたので、そこそこ期待していたのだが、全くの期待はずれだった。
2002年09月26日(木)
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