読書の日記 --- READING DIARY
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 分別と多感/ジェーン・オースティン

途中何度も中断したが、興味を失うことなく面白く読めた。何と言っても、最後のどんでん返しにはびっくり!多少の期待と予想はあったものの、まさか!本当に!という感じ。そのどんでん返しがまた、予測のつかない顛末。それによって八方丸く収まり、皆が幸せになるのだけれど、ただただ驚き、唖然とする。

『自負と偏見』同様、さすがオースティンと思わせる詳細な人物描写だが、特にエリナとマリアンの姉妹の性格の対比は見事。物語はめでたし、めでたしで良かったが、少々都合が良すぎるのでは?という感じもなきにしもあらずというところ。

オースティンのワイドショー的面白さにはまると、他の物語がつまらなく思える。ただし、作品がみな似ているので、混乱しないためにも、少々間をおく必要はありかもしれない。


2001年12月31日(月)
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 シングルトンズ・ダイアリー

「ブリジット・ジョーンズの日記」サイトに書かれた90人分の日記のアンソロジーブック。もちろん私のも・・・。(^^;
本として面白いのか?面白くないのか?
これに直接かかわった本人であるだけに、複雑な心境。


2001年12月30日(日)
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 ミスター・ヴァーティゴ/ポール・オースター

1) 「クリスマスにはオースター」の約束を果たした柴田さんの訳。冒頭を読んで、他のオースターの作品とはちょっと違うかな?という感じ。でもたぶん、根底に流れているものは同じなんだろうな。。。

2) だんだんオースターっぽくなってきた感じ。とはいえ、まだまだ最初のほうですが・・・。主人公の男の子が、少し素直になって心を開いてきたのかな?あまり捨て鉢でなくなって、なんだかほっとしてます。

3) なかなか集中できず先に進まないので、外に出て70ページほど読む。
オースターの作品には、排泄物の記述がよく出てくるが、その中でもこれはダントツ。性に関する表現も露骨で、「知性的で上品」というオースターのイメージがちょっと崩れた。柴田さんの訳が悪いわけではないけれど、原書で読むべきだったかもしれない。日本語では、あまりにもあからさますぎる。個人的好みではあるけれど、こういう露骨な表現はどんなにストーリーが面白くても、そこでふっと覚めてしまう。オースターには使ってほしくなかったけれど、これも文学ってことなんだろうか。詩的な文章も苦手だが、あまりにあからさまなのもちょっと・・・。

4) あからさまな描写が好みではなかったものの、ストーリーは面白かった次にどんな展開が待っているのかが気になり、後半は一気に進んだ。やはり、さすがオースターであると思える物語。飛翔して落下して、また飛翔する。「落ちる」というのはここでは本当に落下するわけだが、主人公ウォルトの人生も同じように落ちて、また上昇しての繰り返し。オースターの「落ちる感覚」健在と思えた作品だった。


2001年12月29日(土)
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 A Country Christmas/Bonnie Lou Risby

アメリカのとある小さな村。そこで暮らすポンダー一家の一年を描いた心温まる話。

フランシーは貧しいけれども優しい母と働き者の父、たくさんの兄や姉、弟たちと暮らしている。いじわるでわがままなイトコとの付き合いや、毎日の農場の仕事などを一生懸命こなし、いろいろな苦労をしながら、ついに素晴らしいクリスマスを迎える。心が幸せだと、人にも優しくなれる。そんな豊かな経験をして、フランシーはきっと大人になっていくのだろう。

ストーリーはとくに特徴もないし、むしろ退屈だったのだけれど、最後にフランシーが感じた気持ちにはっとさせられる。貧しくとも、辛くとも、幸せだと思える豊かな心を持ちたい。


2001年12月28日(金)
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 FIREFLIES/Alice Hoffman

アリス・ホフマンの珍しい絵本。とはいえ、文章の短い絵本というわけではなく、絵が多い本といったほうがいいかも。
11月から5月まで、雪に覆われる町。5月になるとホタルの群れが訪れ、雪が消え、春になる。ある年、5月になってもホタルは現れず、雪も消えずにいた。
そんな中で姿を消した少年。戻ってきた少年が連れてきたものは・・・。
ホフマンお得意のマジカルな世界。ブルーを基調にした絵も幻想的で、雪とホタルの組み合わせが美しい。


2001年12月27日(木)
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 The Bear That Wasn't/Frank Tashlin

くまが冬の気配を感じ、冬眠に入る。春になって目覚めてみると・・・!
人間社会の真ん中に現れたくまに、「ひげをそる必要のある、毛皮のコートを着たばか者」と言って、「でも私はくまなんです」というくまに耳を貸さない人間たちや、同じく「ひげをそる必要のある、毛皮のコートを着たばかな人間」だと言って、自分たちと同じ仲間だと認めない動物園やサーカスのくまたち。わけのわからないままに人間の社会で働かされるくまが、冬の気配を感じて再び冬眠するまでのお話。

アメリカのコミックによくありそうな絵と物語で、場面ごとにククク!と笑える楽しい本。町に熊が現れたら大騒ぎするだろうという常識を見事にくつがえした、ユーモアたっぷりの話で、ひとりでケラケラ笑ってしまった。わからずやの人間に対して、「ものごころついた時から、私はくまだったんです」というセリフがはまった。


2001年12月26日(水)
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 Through the Glass,Darkly/Jostein Gaarder

一気に読み終えました。ゴルデルは、やはり哲学的。
クリスマスイブ、病気のセシリアのもとに天使アリエルが訪れ、人間のこと、宇宙のこと、神様のことを話し合っていく。そしてついに・・・。私も死ぬときには天使に迎えに来てもらいたい。もう一度じっくり読みたい本です。


2001年12月25日(火)
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 ブラックベリー・ワイン(B+)/ジョアン・ハリス

1) 只今読書中だけど、読み始めるとすぐに眠くなる。ところどころの言葉の使い方など、はっとする部分はあるものの、物語の進め方として、過去と現在が入り混じるのが、どうもうっとうしい。その必要があるかどうかが疑問。雰囲気としては悪くないと思うので、今のところ何とも言えない。植物の名前がやたらと出てくるので、原書で読むのは面倒かも。

2) あと5分の1ほど。
徐々に引き込まれてきました。だらだらした感じは受けていないものの、なぜかすぐに眠くなる。結局は、恋の行方はどうなるの?といったところでしょうか?どんな終わり方になるのかが、楽しみになってきた。「ショコラ」のジョゼフィーヌ、やっぱり出てきたかって感じで、実はうれしい。

3) 最初の印象とうって変わり、読後感はさわやか。というか、ほんわかとした気分。ワインを飲んで温まったような感じ。けして心温まる話というわけではないけれど、なんとなく。。。日常における魔法というのが、アリス・ホフマンっぽい。原書で読むと、冒頭部分で投げ出しそうではある。


2001年12月24日(月)
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 The Mitford Snowmen/Jan Karon

NY TIMESのハードカバー・フィクション部門のベストセラーになっている作品で、雪だるまの絵がかわいい。絵本?なのかな?23ページほどの短いストーリー。絵は確かにかわいいんだけど、内容は、なんでこれがベストセラーなんだろう?という感じ。可もなく不可もなくといったところ。クリスマスプレゼント用にはいいかも。英文は子供向けではないような気がするのだけど・・・。


2001年12月23日(日)
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 迷い猫(B+)/ヴィッキー・アラン

タイトルとか装丁とかから、猫の可愛い話かと想像していたら、全く違う、おぞましい話だった。むしろホラー小説と言ってもいいかも。
だんだん狂っていく主人公なのだが、それが猫のせいなのか?はたまた双子の妹のせいなのか?失恋したためにしては、どうも状況がそれほど深刻には思えず、双子の妹というのも、いまひとつわけがわからないといったところ。とにかく、悪臭と奇行に吐き気をもよおすような話だった。


2001年12月21日(金)
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 耳に残るは君の歌声(B+)/サリー・ポッター

映画の脚本から小説に起こした本で、散文的なのが気になった。
悲恋の話かと思いきや、娘と父親の愛情の話。戦争の影が色濃い、暗い話である。しかし、その中で強く生き抜いていく主人公が、たぶんいいのだろう。やはり映画向けの感じがした。


2001年12月20日(木)
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 The Angel Doll/Jerry Brendsoe

「ちょっといい話」的なクリスマス・ストーリー。
主人公の友達の妹が白血病で、明日をも知れない命であることから、彼女の大好きな天使の人形をクリスマスに贈ろうという計画を立てる兄。しかし、相次ぐ不運。一難去って、また一難。やっと手に入れた人形を見せることもできずに妹が死んでしまう。。。しかし、主人公たちが大人になった時、その兄がしたことは・・・。悲しくも、美しい話。


2001年12月19日(水)
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 絵本

Nettie's New House/Lynda Britnel
How the Wizard's Hat Became/Sue Inman
Huffing and Puffing/Vivian French
Piggo Has a Train Ride/Pam Ayres
Billy, the Unbelievably Greedy Baby/Paul and Emma Rogers
Flying Felix/Michael Lawrence
Goldilocks and the Three Bears/Vivian French
Morton at the Building Site/Willy Smax
Nettie's New Shoes/Lynda Britnell
The Little Girl and the Tiny Doll/Aingelda Andizzone

2001年12月18日(火)
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