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■ Morning, Noon & Night/Sidney Sheldon
先日洋書バーゲンで、エンターテインメントものを大量に買い込んだ。その中のひとつ。久々のシェルダンである。相変わらず、冒頭から引きずり込まれる。シェルダンの場合、内容がいいとか、ストーリーが素晴らしいとかということ以前に、話が二転三転するので、次はどうなるのか?という好奇心でどんどん読み進む。読者を楽しませるエンターテインメントとしては、さすがシェルダンであると認めねばならないだろう。
さて内容は、大金持ちで非情なハリー・スタンフォードが海に落ちて死に、その遺産をめぐる相続人たちの人間模様を赤裸々に描いていくというもの。欲に取りつかれた者はそれなりの報いを受け、欲のない者は幸せになるという、まるで仏教の教えのような教訓に満ちた、ありがたい話なのである。
しかし、このスタンフォード氏は生前から子ども達にも冷たく、周囲の皆に嫌な思いをさせてきた男なのである。死んでからの仕打ちも最悪。父親がどうやって金持ちになったのかを考えれば、富豪の家に生まれたからといって、安心してはいられない。途中、どうなってしまうんだろう?とまるで予想もつかない展開を見せていたが、最後は、まとまるべきところにまとまったという感じ。
2001年08月09日(木)
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