へそおもい

2005年11月29日(火) ぴちぴちはねまわる

今年もわずかなので
健康診断に
近所の病院へいった。

血液検査と心電図と
尿検査と子宮ガン乳ガン検診。

腕に針をさされたり
他人の前で下着をぬがされたり
へんな吸盤みたいのを身体中にぺたぺたされたり
お小水をコップにいれさせられたり
自分は無防備な上に
いろいろ
普段やらないことをされるので
病院はいやだ。
いやだいやだ。

いつも病院にいくと
子ども扱いされるのも
癪にさわる。

『こわいの?』
『はい、大丈夫だよ〜』
『おわったよーもうこっちむいていいよ』

数年前に手術した時は
手術後麻酔がきれてから
『甘えたさんだねえ』
といわれたこともある。

記憶がない分
一体自分は何を甘えたのだろうか。
おそろしいことである。

まな板の鯉は
もうどうしようも無防備なので
ひらきなおって
子どもかえりするしかないのだ。

きょうは
つらかったけど
とりあえず
おわって
よかった。

家にかえったら
イモオがうれしそうに
しゃべりかけてきた。

イモリたち
やっと新しい金魚鉢に
なれてきたみたいだ。




2005年11月28日(月) 幸せのことを考えた

胸のあたりに
ぽっかりあいた穴は
誰もがみんなもっている
あたりまえのもので。

淋しいとか
ひとりぼっちとか
そういうことは
呼吸するみたいに
あたりまえのことで。

ぜんぜん
たいしたことないことで。

その穴に
ぴゅうぴゅう風が通るのを
感じながら
笑っていられることが
幸せということなのかもしれない。

かもしれない。



2005年11月27日(日) 甘いものをたべるような

時空が歪んで
その亀裂からおもしろいものが
もれでてきた感じで
可笑しくて
よく笑った日曜日。

ウクレレふたつと
アコーディオンふたつと
はちゃめちゃで
どうなることやら
楽しみな日曜日。

頭ではなんにも考えず
自由に泳ぐみたいに
ものをつくるのが幸せ。

明日会う人と
はやく話がしたいしたい。



2005年11月26日(土) なみなみしてる

ひさしぶりに
ゆっくりパソコンの前に
すわっている。

ネパール料理を食べにいったり
イモリたちの水槽を
格好いい金魚鉢に代えたり
昼さがりのビールに酔いどれたり
耳に穴があいたり
エヴァンゲリオンをみたり(佳境に入ってきた)
東京のともだちがうちにきて
真夜中までおしゃべりしたり
相棒が歳をとったり
ちょんすけがうちにきて3周年だったり
カステラたべたり
さるかに合戦みたいなケンカをして
肩が筋肉痛になったり
……
変化変化の波乱万丈な日々だったので
すっかり間があいてしまいました。

いけねえいけねえ。

きょうはいまから
シーサー作りにいって
たぶん帰りは
みんなで飲むような予感。

* * *

夜。

予感は外れ
同じ街の友だちと
2杯だけ飲んでおとなしく帰宅し
夜中にひとり
本日の戦利品ごっこ。

衝動買いしたスカートとベスト。
そのお店の3周年記念企画であたってしまった
でかくて重くて格好いいアジア風の果物鉢。
(4800円の値札がついてる!)
作りたてのまだ乾かないシーサー。

ずらりと並べて
なかなか満足。

シーサー作りの先生であった宮城光男さんは
言葉のカタチとかリズムとか
雰囲気から伝わってくるものが
とても自由なあたたかい感じがして
うれしくなった。

説明をきいているだけで
旅をした気持ち。



鉢とシーサー


※前回のへそおもいで、
 島根の友だちが『あおし柿』といっていたのは違うそう。
 『あおし柿』というのは、渋柿を密封して
 一晩温泉につけて渋をぬいた柿のことなんだって。
 島根でも焼酎でぬくのは『さわし柿』というのだって。



2005年11月21日(月) かきをほす

旅のごほうびを
味わっている。

いただいた
きんかんを焼酎づけにしたり
むかごをバターでいためたり。

たわわになっていた柿は
干し柿にするのと
渋をぬくのと両方に挑戦した。

焼酎につけて
渋をぬいた柿のことを
島根のともだちは“あおし柿”といい
金沢の母は“さわし柿”という。

20個は
焼酎にひとつひとつつけて
ビニール袋に密封し
あおし柿ことさわし柿をつくる。

あとの15個は
皮をむいて
夜中にせっせと
ベランダにぶらぶらぶらさげた。

くだものをなでたりさわったり
洗ったり切ったりしていると
なんだか
ここにこうして居るのが
自分なのか果物なのか
わからなくなってくる。

わたしの一部は
ベランダにぶらさがり
一部はナイロン袋に密封され
一部はゴミ箱にいれられた。

くだものの一部は
パソコンに向かい
明日仕事にいくだろう。

こうして
わたしのきれはしが
たくさんになって
柿のきれはしが
たくさんになって
いろんな人や動物や
植物やもののきれはしが
地球のなかで
ぐるぐる循環しているのかも
しれないな。



2005年11月19日(土) きゅうしゅう

実は九州の真ん中よりちょっと上辺りで
今日はふらあと
海の方にきている。

たわわな柿の木
アケビの皮
いのししの気配。
九州のことばは
さばさばしていて優しい。

旅にくるときいつも
日常と旅の境界を越えるのに
少しエネルギーがかかる。

一晩くらいかけて
よいしょと越えてしまえば
身体が旅の空気に馴染んで
軽くなる。

その時の自分の感覚が
シンプルで好き。

かるいかるい
かるいよう。



2005年11月15日(火) 三重生活

眠っている時と
お酒をのんでいる時と
素面の時と
3つの並行した世界を
いったりきたりしている感じだ。

最近異様に夢をみるので
寝ている時もおきているみたいだし、
お酒を飲むと記憶はあるけど
現実ではない別の世界のような感覚。

それが微妙につながっていて
どうもへんな感じだ。

いったい
わたしたちが体験している
現実というのは
どこにあるのだろうか。

ひとりひとりの
脳みその中にあるだけで
ほんとうは
なんにもないのではないだろうか。



2005年11月13日(日) 陰と陽の日曜日

5ミリ太さくらいの
ひらべったい金属のかけらを
たくさん口にいれてしまって
飲み込めないし
気持ちわるいし
口からひとつぶひとつぶ
一生懸命とりだす夢をみた。

起きてからもずっと
口の中が金属的な感じで
もぞもぞして不快だ。

昨夜は遅かったというのに
朝7時に謎の音に起こされたのだ。

時々わたしの部屋では
謎の音がする。

バン!バン!とかいう
すごい音量の音で
でも、
何かが落ちたとかぶつかったとか
そんな質感ではなくて
もっと近距離で頭の中でするような音。

今朝もその音が枕元でなって
びっくりしてとび起きてしまって
ちょっとこわくなって
わあーわあーと叫んでみた。

叫んだあと
耳をすますととても静かで
ちょんすけが篭の中で
身体を掻いた音がして
また眠った。

それから
その嫌な夢をみたのだった。

それでも
ひさしぶりにゆっくりできる
日曜日の朝だったので
ふとんをほして掃除をして
お茶をのんでいたら
幸せだった。

午後から
水晶さんとの練習と
ソラネコの練習と
はしごした。

たくさん新しい曲ができてきて
心は春のよう。

来年は戌年だからか
犬のうたがいっぱい。



*せんでんせんでん*

冬はたくさん活動します。
はたさとみソロでも
いろんな人たちとあわせます。

ソラネコも楽しい曲がたくさんできています。
12/18は半分くらい新曲になりそう。

どうぞどうぞ
あそびにいらしてくださいな。


《ソラネコのライブ》
■12/18(日) ネガポジ
1500/1800(1ドリンク別途) 18時オープン19時半スタート
出演:宮古ブルー/パンプキンズ/ソラネコ

■1/9(月・成人の日) 南風楽天 072-685-6395
『ソラネコのいぬどしんねんライブin南風楽天』
6:00open/7:30start 投げ銭制
※御希望の方は、瓶入り紹興酒7年モノ飲み放題1100円!
 紹興酒はお祝のお酒だよ。

《はたさとみライブ》
■12/10 京都一乗寺 喫茶 のん 075-721-3260
チャージ¥1000/7:00start
水晶さんと一緒に。それぞれのソロありデュオあり。
のんびりゆったり生音ライブ。

■12/29(木)大阪 CommonCafe
「ありがとう2005 吉田幸生 女性ボーカルフィーチャー忘年会ライブ」
弾く人:吉田幸生(ピアノ)
唄う人:川崎洋子/俊山晶子/はたさとみ/李浩麗/ナガオクミ/さねよしいさ子
14:30OPEN 15:00START
・最後まで外出なし(17:00までに入場の人のみ)¥2000
・出入り自由(18:30までに入場の人のみ)¥2500
・さねよしいさ子(19:00〜)だけ見る人¥3000
問:オレペコ企画:http://www1.odn.ne.jp/orepeko/index.html

■1/7(土) 京都丸太町 ネガポジ 075-252-8856
月ネコ(清水彩月&はたさとみ)
ゲスト:西沢和弥(ギター、スライドギター、洗濯板等)



2005年11月09日(水) そういえば選んだんだっけ

両手には
色とりどりのロープを
何本も握っている。

その先には
ちょっと油断したら
バクハツしまいそうな
やっかいな機械とか生き物が
つながれているのだ。

気がついたら
そんなことになっていたので
びっくりする。

足下も安定していないので
下手にあるいて
バランスをくずしてしまったら
タイヘンだ。

どのロープから片付けていこうか。
頭で考えると
とてつもない作業のような気がして
胸がドキドキしてくる。

ドキドキするけれど
ひとつひとつ片付けていくしかない。

あるいは
もう諦めて
ロープを投げ出して
バクハツさせてみるか。

バクハツしたら
緑色の四本指の腕とか
美しい形のネジとか
ニンニクみたいな匂いの管とか
わたしの諦めた
ものたちの破片が飛んできて
ちょっと
悲しくなるだろうな。

そうなったら
バクハツの煙でも眺めながら
酔いどれるか。

でも
まず
とりあえず
ひとつひとつに向き合ってみよう
そうしよう。
そうしよう。

今のわたしは
タイヘンな気がしているけれど
たいしたことないかも。

あ、そうだ
ようするに
たいしたことないかも。

目をこらして
向こう側をみたら
ぜんぜん違う世界がひろがっていて
わたしが今いる場所は
ちいさな箱庭の中だったのでした。

しばらくは
箱庭生活を楽しもうと選んだのは
そういえば
わたしだったのでした。



2005年11月08日(火) きゅっとしてまたちらばる

いろいろなものが
散らかっている部屋に
無理矢理ふとんをしいて寝ているので
夜中によくぶつかって目がさめる。

昨日は机の位置が悪い位置で
弁慶の泣きどころを
おもいきりうってしまった。

足が打ち身だらけで
悲しい。

悲しいといえば。

川上弘美の『龍宮』を読んで泣いた。
涙腺刺激部分がたくさんあって
電車ではよめない本だった。

本当のことがかいてあった。



2005年11月06日(日) カニうまかったがに

朝起きて掃除して洗濯して
仕事の研修にいって
近所の天神さんにお参りにいって
ソラネコの練習して
夜中に蟹を喰らって(うまいうまい)
あっという間に
わたしの日曜日が終わってしまった。

あああ
ゴロゴロ
だらだらしたいよう。

毎年神無月には出雲大社に
行っているのだが
今年はどうしても
時間がとれず
仕方がないので
出雲に旅立つ前の
氏神様にお参りすることにしたのだ。

明日あたりから日本中の神様が
出雲に集合するらしい。

わたしはたぶん
お祈りすることが
とても好きなのだ。




追伸
今日の表題だけど、
金沢弁を意識してみたんだけど
わかったかな。



2005年11月05日(土) ひとり静カニ

上司につれられて
スナックなぞにいった。

グラスが空になることなく
ウイスキーがつがれ続け
トイレから戻ると
タオルがさしだされる。

みんなカラオケで
きもちよさそうにしている。
たぶんわたしも。

暗い照明とか
赤い椅子が
目から脳にはいりこんできて
クラクラした。

そんなこんなで
クラクラが続いていたので
今日は金剛山に登りそこねてしまった。
ショックだった。

今朝もまだ
クラクラが続いていて
ふわふわ電車にのっていたら
線を間違えてしまって
とんでもなく遠くにきてしまったのだ。

もちろんみんなとの
待ち合わせには
間に合うはずもなし。

悔しいさのあまり
みんながおりてくるまで
登山口周辺を散策し
みんながおりてきたら
登山口のお店で
たらふくビールをのんだ。

みんなは汗をかいた後の
うまいビールだったが
わたしはただのビールだった。

いけないいけない。
ここ数週間ずっと
クラクラしすぎだ。

この週末で
体勢をたてなおさなくては。




金沢からうれしい蟹が
とどいたので
夜はひとり静かに
蟹たちの入浴シーンを観察。

すこしクラクラが減った感じがした。



2005年11月03日(木) 文化の日

以前ライブをさせていただいた
イカシタギャラリーnewnewさんが
出店するというので
芦屋駅のオータムフェスティバルへ。

ロータリーでは
いろんな国の食べ物の屋台がでていて
食べまくり飲みまくる。

メキシコのタコス、
スーダンのケバブ丼とオクラシチュー、
タイのグリーンカレー
スリランカのスパイシーなイモのロッティー包み
韓国チヂミ、
ビールはベトナムの333。

ステージではマジレンジャーショーがやっていて
たくさんのこどもたちが
お父さんやお母さんに
肩車されて熱心にショーをみている。

強そうなパフォーマンスを終えた悪役が
『どうだ!我々の強さがわかったか!
 我々の味方になるものはいるか?』
と悪そうな声できくと
子どもたちが我先にと手をあげて
ステージにつれられていった。

わたしは小さい頃
ゴレンジャーが大好きで
よくゴレンジャーごっこをしていた。

ショーの最後には
マジレンジャーがでてきて
気持ちよく悪役を倒す。

わたしは
本当はアカレンジャーが一番好きだったけど
女の子はモモレンジャーだとおもって
よくモモレンジャーの役をやりたがった。

子どもたちは
食い入るように
ステージをみている。

子どもたちがむらがるステージの上には
秋の空がひろがっていて
わたしはちょっと離れて
世界の食べ物をたべながら
ビールを飲んでいる。

昨日は仕事で遅くまで飲んでいて
恋の話をたくさんきいた。
恋の仕方はまったくもって
人それぞれだとおもった。

酔って楽しそうにしている人が
とてもさみしそうにみえた。

マジレンジャーは
美しい地球を救う。

ビールがおいしくて
相棒は横でタコスをほおばっている。

その時
急にキュンとなって
涙がでてきた。

秋だからだろうか
どうも涙もろい。








newnewさんでは
へんてこ手ぬぐいとか
顔のついたケータイ入れをゲット。

久しぶりにおあいできて
気持ちがいい感じで
うれしかった。



2005年11月01日(火) ハードレインありがとう

ハードレインで
ひとつの節目があって
いろんなことをおもいながら
お酒を飲んだ。

9割くらいミュージシャンで
濃いわ濃いわ。

職場で出会う人たちと
まったく相容れない価値観が
そこには普通にあって
わたしは一体何ものなのかとおもった。

平日の大半は仕事をしているのに
わたしはこちらにいるのか。

面白いユニットの話や
ライブの話がもちあがって
これからの音楽生活
ますます楽しくなりそうだ。


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はたさとみ [MAIL]

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