母のクラス会の友人の方々のお誘いで、出身校の追悼ミサなるものに出席した。 母の卒業校では、毎年11月の半ばにその年に亡くなった同窓生や在校生や先生の追悼ミサがあるとのこと。 そしてわたしは遺族として出席したわけだ。
阪急西宮北口の宝塚線の待合室で待ち合わせ、おば様方と一緒に電車に乗り、とある駅で降りてタクシーで、その学校へ向かった。 住宅街を抜け、紅葉した木々に囲まれた玄関口にたどり着く。 遺族は礼拝堂の前列に名札をつけて座らされた。 ミサが始まるまでの間、前方のキリスト像を見ていたら、遠い昔に母が同じ視線でこのキリスト像を見ていたのだと思うと、何故か涙があふれた。 ミサが始まって神父さんがお話を始めても、何故か泣けて仕方なかった。 泣くといっても、ただただ涙が流れるだけだったのだけど、ついハンカチで目を拭うので、なんとなく人の目が気になってしまった。 だけど周りの遺族の人は誰も泣いている気配がないので恥ずかしかった。 早く終わって欲しいという気分と、母が遠い昔この地で学んだのだなという感激みたいなものを味わっている気分と交差した。
ミサのあと、母の友人たちが「一緒にお茶を飲みましょう」と言われるので近くのホテルまで一緒に連れて行ってもらい、2時間ほどお話した。 そのあとの食事会も誘われたけれど、それは丁重にお断りした。 何度も執拗に誘われたのだけど、必ずやご馳走されることが想像出来たので、やはり理由をつけてお断りした。 誘ってくださるのは嬉しいが、やはりちょっと気づかれする。
それに朝、魚屋さんの行商の日で、シマアジの刺身とトコブシ、まながつをを買っていたのと、帰りにアレンジの花材を持って帰らなければいけないというれっきとした理由もあったのだけどね。
しかし、こんな日が来るなんて思いもしなかったなあ。。。
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