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■ 深淵。
深淵を覗く
どこまでも続く
深い
深い
闇。
もうしばらく
気づかなかったのに
ああ またここに在る
淵にたって覗き込む
サワサワと暗闇がゆれる
手を伸ばせば
溶けていく
同じになりたいと
思い続ける
でも誰とも合わなかった
好きになれば
ひとつになりたいと思う
でもどこへも行けなくなる
誰でも良くなったら
もう誰も特別に出来なくなる
自分を騙すのも
自分を誤魔化すのも
周りに合わせるのも
誰かに心配されるのですら
嫌になる
誰かの特別になりたくても
なれないとわかったら
ただの抜殻に変わった
自分を縛る足枷ばかり増えていく。
ただ自分だけを愛してほしいだけだろ
他の奴に優しくするな
俺だけを見ろ
俺だけを愛せ
単なるわがままじゃないか。
わかってるよそんなこと
わがままだっていいじゃないか。
毎日が膨大な量と勢いで
僕を押し流すのに耐えて
会えない君の事思い続けて
益々男に磨きをかけて
女らしさは隠して
社会に挑んで
外的から身を守るために
威嚇して大きく見せて
毛を逆立てて
笑えない毎日を嘲笑って
笑顔でいないと周囲が許してくれない。
楽しそうにしないと怒られる。
哀しいのに。
悲しいのに。
僕はまだ大丈夫。
僕はまた生きていける。
ここに書き連ねて
自分を何度も見つめ直す
僕の過ちも憤りも
すべて僕のもの
僕だけのもの
君には分けてあげない。
2005年09月04日(日)
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