椰子の実日記【JOYWOW】
2007年03月31日(土)
女 け 男
以前から気になっていた、御用邸近所の海沿い道路脇の のれん。
「女 男」とあって、真ん中に「ゆ」ならぬ「け」の字。
葉山在住の人ならニヤリ、とするのではないだろうか。 そうです。あのお店です。
おやじさんに聞くと、祖父の代からずっとこの地で床屋さん をやっている由。シャレで、「ゆ」の字を「け」とし、 男性も女性もOKという意味をのれんに表現したそうだ。 まじに、洗面器提げてやってきた人がいるらしい。 そりゃそうだなあ。たぬきも軒先でがんばってる もんなあ。
店内に入ると、大音響のオーディオの洪水に迎えられる。 葉山、狭い町だけど、いろいろ面白い貌がある。
2007年03月30日(金)
LOVE KOBE
神戸は垂水・須磨・西区・明石(大久保以東)限定の 生活エリアマガジン『ぷらっと』、創刊号から連載を させていただいている。原稿を書いていたら、ふと、 三宮の東門街を抜け信号を山側へ渡り、ハンター坂 角にあった「DannyBoy」というイングリッシュ・パブを 思い出した。ここは日本で最初に生ビールを提供した という伝説がある。ジョッキがきりっ、きりに冷えていて、 注がれるビールの旨かったこと!
震災で木っ端微塵になった。 震災後の現地調査で、自転車を走らせ、ぺしゃんこに なった店の前で泣いてしまったこと、まるで昨日のようだ。
DannyBoy東側には「にしむら珈琲」、道路海側には「キリン」 というスナックがあった。ここは友人のチャコがチーママ をやっていて、一度手伝ったことがある。お客さんの タバコを買いに行ったり、「チーフ」という役職名を 結構楽しくやった覚えがある。
今日のように暖かく、日差しがニコニコしている日には、 神戸の街を散策したくてたまらなくなる。
夜はやはり神戸元町別館牡丹園だろう。 隣にも別館牡丹園があるのだが、全く違う経営であって、 「神戸元町別館牡丹園」と、全部言わないと、本人では ないのでややこしい。 ミル貝の温菜、わずか二枚しかないレタスを貴重品扱い しながら食べなければならないレタス包み、など、 久しぶりに味わいたい料理がいっぱい。
日本で最初の会員制喫茶店にしむら珈琲店も、 震災で会員制を維持できなくなったのだが、久しぶりに 行ってみよう。そういえば、2001年春、そのにしむら珈琲店 本店で、インプレス編集者と打ち合わせした本の企画が、 『スローなビジネスに帰れ』なんだ。
久しぶりに神戸へ行ってみたくなった。葉山の海もいいが、 神戸の海も、また。
2007年03月29日(木)
なぜ江原さんは「それでいて」と言い、「ではないでしょうか」と書くのか
父の行方を捜索している。 父と母は、ぼくが5歳のときに離婚していて、それ 以来、ぼくは会っていない。母も亡くなり、今や 父の行方を調べる方法はかなり限定されてしまっている。 それでも、実の父だから、お墓参りの一つもしたい。
父の本籍地豊中市に依頼しておいた除籍抄本が届いた。 それを見て、初めて父が三男であること、父方の祖父 の名前が幸吉、祖母がミツヱであること、あくまで 想像だが、父母はぼくが「できちゃった」ので結婚 したらしいこと、など、知らなかったさまざまな事実が わかった。父は1991年2月23日に北九州市小倉北区で 他界していた。計算すると、61歳。まだ若い! その死亡届けをしてくださっている方が北九州市に お住まいであることがわかった。
噂では、父は母と離婚した後、再婚し、三人の 子どもをもうけた由。つまり、ぼくにとっては 腹ちがいの兄妹が三人、いることになる。 除籍抄本に記載されているお名前を見て、 この人がぼくの義妹にあたるのか、などと考える。 次の一手は、やはりその方にアクセスしてみることだろう。 早速、北九州市のハローページをネットを通じて NTT西日本に注文した。さて、どうなるやら。
2007年03月28日(水)
なぜ料理レシピには「ひたひた」という表現が多いのか
朝から熱でへたっている。出張もキャンセル。原稿 の納期も延ばしていただいた。ぼんやりしていたら、 宅配便で、わが最新刊『リーダーこれだけ心得帖』 日経ビジネス人文庫版著者見本がどさ、と届いた。 いつものことだが、荷を開封し、真新しい本の顔と 対面する瞬間は至福のときである。
ブックデザインは鈴木成一デザイン室、『スロビ』 文庫版と同じだ。カバーイラストが
ゴトウエイチ氏(→)
先鋭的な若手イラストレーター、光栄である。 『リーダーこれだけ』は、単行本としてもおかげさまで まだまだ売れているのだが、さらに「JOYリーダーシップ」 の補章も加筆し、内容の充実をはかりました。 これでたったの530円(税込)。1,000円あればこの本と あんぱんが買えます。よろしくご贔屓に!
うー外はいい天気なのに、寒気がひどい。 いいかげん、パソコンの前から離れます。 よって、みなさん、しばらくメール、電話には 出ませんが、お許しを!
*電話にでないのはいつものことですが(笑)・・・
2007年03月27日(火)
なぜスポーツ選手は語尾に「ね」をつけるのかわかめちゃん
渋谷のキユーピー本社へ。 社会・環境推進室CSR・コンプライアンス 担当常務取締役室長中島氏、佐々木氏。 来週、鈴木社長とお会いするので、その 前打ち合わせ。
歩いてヒコ・みづのジュエリー・カレッジへ。 アポの時間まで少しあったので、隣の チェコカフェ、ついで(と言っては失礼だが)に 雑誌『オルタナ』編集部森編集長にエールの交換 で訪問。突然のことゆえ、ご不在、名刺を 置いてきた。
一階のカフェでアールグレーを飲んでいたら 隣の席に「ギョーカイ」関係の人たちが陣取り、 芸能界の話題に。何だか大変な話題になってきた ので、却って氣を使い、あわてて精算、店を出た。
一日、花粉症がひどいなあ、と思っていたのだが、 帰宅すると、花粉症ではなく風邪なのだとわかり、 高熱がいきなり出る。ダウン。
2007年03月26日(月)
Shall we ONE to ONE?
拝啓 阪本 様におかれましては、ますますご清祥のことと お慶び申し上げます。平素は、●△カードをご愛用賜り、 誠にありがとうございます。 弊社では会員の皆様に、弊社加盟店のさまざまな情報をお届け するダイレクトメールサービスを実施しております。この たびは、****カードビジネス[●△カードグループ] を募集代理店として、間もなくお誕生日を迎えられ る 阪本 様に弊社加盟店である「○◎▲△」の...
「阪本」の部分だけが明朝体フォント、他は筆字体フォント。 数えたら、ダイレクトメールの中に、4つの「阪本」の名前が 入っていた。これが「小島」さんとか「斎藤」さんとかに 変わるだけなのだろう。
90年代末に流行した1to1マーケティングとは、結局こういう 「差込印刷ソフト」が開発され、企業が買った、というアウト プットを生んだ、という、ただそれだけなのだとしたら とても淋しいことである。何とかならないものか、と 思う。
しかもこのダイレクトメールで案内してくれている ○◎▲△保険会社は、既にぼく、契約しているのである。 ちゃん、ちゃん。とほほ。
2007年03月25日(日)
アリさん活動開始
早くもアリの活動の始まる季節になった。 我が家ではそれがわかるのは、風呂場の浴槽を散歩 しているアリさんたちを見ることから始まる。
昨年まではお風呂掃除用の洗剤をシュッ、と一吹き すれば瞬時に死んでしまっていた。よく考えれば 怖いことだよね。ほんと、一瞬であの生命力豊かな アリが死んでしまうんだよ。そんな液体を掃除に 使って、しかもその残留物が残っているかもしれない 浴槽に裸の身体を沈めていたわけで。
今朝はアリさんたちにEMうすめ液をシュッシュ、と したら、逆によろこんで元気になってしまった。
2007年03月24日(土)
なぜ日本人運動選手は「そうですね、やはり」と言うのか
YouTube(→)
にアップしようとして断念。 何を?
自分で録音した自分のウクレレの演奏。 これなら著作権も問題ないだろう。 しかしよく考えてみればYouTubeは動画中心なんだった。 音だけ、というのはちがうのかもしれない。
アップロードに苦労しているうち、そもそも どうして自分の演奏をアップしたくなったのか その動機を忘れてしまった。 忘れてしまったということを思い出した途端、 興が醒めて、やめちゃった。
*あとで動機を思い出した。バンドのメンバーに 「こんな感じでやるよ」と演奏イメージをシェア したいためだった。だったらitunesでできるのかも しれない。
2007年03月23日(金)
なぜグリーン車乗客は携帯をマナーモードにできないのか
この5年、ずっと言い続けているが益々悪化の一途を たどっているのが「なります」である。 「で」も、気になる。
●「なります」の使用例
「シェフのきまぐれサラダになります」 「5,600円になります」
●「で」の使用例
「じゃ、私はAランチで」
旅番組などで、「地元の有名レストラン」 といった紹介の中で、「お勧めの一品」皿を シェフが供する折に「なります」で終えたり すると、
「あ。ここ、大したことないな」
と思ってしまう。実際はおいしいのかもしれないが、 そう思ってしまうのだ。
「です」で済む話なのに、「なります」とするのは、 そうしたほうが丁寧語になる、あるいは、ホスピタリティが 高まる、と勘違いしているからだろう。
年配の人にもこの使用例がたまに見受けられるのは、 若い連中の言葉を真似ることで、自分も「時代に追いついて」 いると思いたいから・あるいは、思わせたいから なのかなあ、わからない。
「最早多くの人が使っていて、なじみのある用法なのだから いいじゃないですか」
という意見には
「多数決が必ずしも良い結果を生まないこと、米国の現大統領 や日本の先の首相の為政結果を見れば明らか」
と返そう。
今朝編集者から届いたメールタイトルにも「なります」 があったので、煙たがられるのを承知で、一言言った。 日本語を守るべき編集者には、正しい日本語を使って いただきたいからだ。
それにしても、一体いつ・だれが・なぜ「なります」 を使い始め、そして伝播したのだろう。
症例としては、LA、上海の日本語でも見受けられた。 「なります」の伝播力はインフルエンザ並みにすごいのである。
*例によってタイトルと本文には何の関係もありませんになります
2007年03月22日(木)
ありがとうダンボール
梅花堂紙業株式会社(→)
佐野博政取締役がぼくの「ありがとう」サインを使い、 「ありがとうダンボール」を企画、開発された(意匠登録申請中)。
本格的な販売はこれからだが、評判すこぶる良いようで、 ぼくとしても嬉しい限り。
用途は限りなくあって、例えば; ワインレストランオーナーが、お客さんの飲み残し ワインボトルをお持ち帰りいただく際に包むのに買って くれたり。
この写真は佐野取締役がブックカバーに使っている 様子。いいねえ。
--------------------------------------------------------- 今、感じていることなのですが、 この『ありがとう』ダンボールには、凄い力が有るのかも しれません。 現在、色々な方々にプレゼントさせていただいていますが、 受け取られた方々皆さん、本当に歓んでいただき、 何方も、『凄く良いー!ありがとう。』と仰っていただけます。 皆さんが、笑顔になります。そして別れ際に必ず、『ありがとう』 と、言って頂けます。 凄く、空間が和んだ空気になります。 しあわせ感で満たされます。 ---------------------------------------------------------
との由。「ありがとう」の言霊のたおやかな良き力がなした、 JOYWOW生活へと線路をつなぐはたらき。
佐野取締役と梅花堂紙業さんの企画力・実行力のおかげです。 感謝、感謝、大感謝。もうすぐ同社サイトからネットで 購入できるみたいなので、ギフト用にみなさんも、 いかがでしょう?
2007年03月21日(水)
なぜ芸能人はファクスで報告するのが好きなのか
洗面台の水の流れが悪くなったりすることって、 ありますよね? そういうときはクラシアンに来てもらって、 掃除をしてもらっていたのだけど、良い方法を 発見しましたので、おすそわけです。
重曹を大さじ5杯くらい、たっぷり、排水口に 投入します。まさに、「投入」という語感が 指先に感じられるくらい、たっぷり、入れます。 入れ過ぎ、はありませんので安心してください。
その後、EMWの原液を、これまたたっぷり、 どぶどぶと入れます。泡がぶくぶくでるかも しれませんがだいじょうぶ。
EMWについては
ココで見てください(→)
重曹は近所のスーパーに置いてあるけど、 EMWなんてないぞ、というかた、お酢でも代用可能です。
そして2時間〜3時間、そのまま置いておきます。 そして最後、ぐらぐら沸騰したお湯を排水口に どびゅどびゅどびゅ、と流し込みます。
以上。これですっきり、排水パイプ、目には見えない 隅々まできれいにピカピカです。さらに、生活排水も EMのおかげできれいで、河川・海の浄化に役立ちます。 お試しあれ。
このほか、重曹は、コップに入れて、部屋の隅に 置いておいたり、下駄箱に入れておくだけで消臭 効果があります。市販の「においににおいで制す」 方法ではなく、いやなにおいを食べてくれます。 エラいぞ、重曹。重曹って、軍曹に似ていてネーミング が重いんだよね。 でも本当はきれい好きで、黙って働く、学級に一人は必ずいる、 保健委員のすみれさんみたいな感じです。
*本日もタイトルと内容に全く関係はありません
2007年03月20日(火)
なぜおぢさんはワープロのカタカナを半角にするのか
日本実業出版社のO氏がユニークな本を企画し、このたび 実現した。
『聴診器ブック』(→)
本物の聴診器がついている。 1年数ヶ月前、KEN研の席でOさんが「こういう企画が あるんだけど、どうでしょう」とみんなの前で プレゼンされた。 面白そうだと思ったが正直、本になったときの絵が浮かば なかった。ところが、こうやって、現実になっちゃった!
先日、さる要件で、久しぶりに電話したところ、
「実はあの企画、実現して、明日発売なんですよ」
という嬉しい声が聞こえた。
聴診器を触るのも、使うのも、初めてで、なかなか 面白い。自分の心臓の音を聞くのは気持ちいいものだ。 腸にあててみたが、知らぬ顔をしていた。
たしかジョン・レノンとオノ・ヨーコがNYの街のあちこち に聴診器を当てるビデオを見たことがあるが、たしかに 街のあちこちを聴診してみたら、どんな音が聞こえるか、 楽しみだ。
丸の内は株ごりごりの音が 渋谷はざらつきの音が 恵比寿は株ぷりぷりの音が キリンビール本社は「100年目の、これが新しいビールだ」 の音が聞こえそうだ。
そうそう、そのキリンの新ビール、「キリン・ザ・ゴールド」 傑作です。
*タイトルと本文に関連は一切ありません
2007年03月19日(月)
ガンねことにゃあねこ
早朝からにゃあにゃあとラブコールを投げるねこ。 書斎の窓を開けて視線の牽制球を投げてみるが 写真向かって左のねこがきっ、と見上げてガン飛ばした だけで、右ねこのラブコールはそのまま変わらない。
寒いのに、もう、春のつもりになっちゃったのか、 それともラブコールではなく重要な町内会の 連絡事項について話し合っていたのか。
朝から固い空。曇りは光をはね返す。
2007年03月18日(日)
ひょっこりこんIHATOV
ずっと探していて、結局版元にさえなさそうだ、という絶版 の文庫『宮沢賢治万華鏡』(新潮文庫)。あきらめかけて いたのだが、最後のさいご、いつも助けてくれる ジュンク堂をチェックしてみたら、何と! あった!
早速ジュンク堂書店BOOKWEBで注文、667円の文庫本一冊 では申し訳ないと、ほかに岩波ワイド文庫で賢治ゆかり の『法華経』三部作を一緒に購入した。 ジュンク堂は、昔から「こんなの、ないよなあ」と あきらめている本を置いてくれている。例えば神戸三宮店で それは震災前のことだけど、ハンガリーの不条理作家 の作品『エペペ』を探したら、ちゃんとあった。
今回もあまりに嬉しくて、ウェブ担当の方にお礼の 一言をメールでさしあげた。通常こういう場合、 返信はないものだが、 ------------------------------------------- ご希望に副うことが出来まして、 わたくしどもと致しましても幸甚でございます。 -------------------------------------------- というきちんとした日本語で(当たり前だが、 ネットショップでは今や珍しいのだ)返信が 返ってきて、胸がきゅんきゅんした。
感謝、感謝だ。ありがとう。
2007年03月17日(土)
きらめく五十鈴川
ぼくにとって伊勢神宮といえば何といっても五十鈴川。 おかげ横丁ができた年というから今ググって調べると 早14年前以来のお伊勢さん参拝。写真は五十鈴川の すきとおったキラキラ川面。
朝日課の瞑想をしていたら、突然、お伊勢さんに呼ばれた。
外宮の後、おかげ横丁でタクシーを降り、ランチ。 人、人、人、で、人気テーマパークとなっていた。 できたばかりの頃は、ガラガラで、どうするんだろう、 と思ったものだが、タクシー運転手さんによると、 「朝8時から人がいる」人気ぶりとのことだ。
皇大神宮(内宮)階段下から既に人の行列。 せっかくだから、と並んだ。時間をみたら、お宮さん前 まできっちり30分かかった。参拝を終え、階段下に おりて35分。まさにテーマパークである。
お伊勢さんはさすがの清浄な氣で、パワーを一杯 いただいた。おかげで元気、元気! 感謝だ。
2007年03月16日(金)
パン屋さん、始めました
出張の楽しみは、その土地ならではのニュースだ。 今朝は富山で、NPOが作った障害者の働くパン工房 の話題。
NPOの担当者の言葉が印象的だ。
「儲けよりも、支店を増やしたい。働く場所が 増えることになるから」
こういう、すきとおったおいしいたべもののような ニュースに出会うと、しあわせを感じる。
新聞記事はここ(→)
2007年03月15日(木)
賢治ブックガイド
「宮沢賢治、実は読んだことがないんです」
とおっしゃるかたが意外に多い。実はぼくも今年に なるまで、一篇のほかは、読んだことがなかった。 その一篇というのは、『虔十公園林』で、インビジブル・ トークでZONOと対談した際、ZONOが話で引用、帰りに 文庫本(『風の又三郎』新潮文庫)を呉れたんだ。
これから読む人のためのブックガイド。 新潮文庫『新編・風の又三郎』『新編・銀河鉄道の夜』 『注文の多い料理店』の三冊があれば、一生読みつづける ことができます。『ポラーノの広場』もありますが、 この作品はまだ読んでいないので、コメントは控えましょう。
賢治は、何度も繰り返して読むといいです。 賢治は、絵本は買ってはいけません。文字だけで、 イマジネーションを楽しむのがおすすめです。
『銀河鉄道の夜』を文字からイメージする楽しさ。 『どんぐりと山猫』冒頭に届いた葉書の文字が どんなだか想像する楽しさ。 『注文の多い料理店』序文の美しさ(下記↓ わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも・・・) 『月夜のでんしんばしら』の歌を声に出して読む 楽しさ(ドッテテドッテテ、ドッテテド、でんしんばしら のぐんたいは はやさせかいにたぐいなし・・・) 『楢ノ木大学士の野宿』鉱物たちの会話 『なめとこ山の熊』小十郎の男気、熊との友情
きりがないので、やめます。ここのところ、ぼくが こっているのは、賢治と、NHK教育ピタゴラスイッチ です。→ココ
2007年03月14日(水)
イメージング・ビジネス
4月28日に渋谷で開催する
中野裕弓さん(→) ブログはここ(→)
とのジョイントセミナー、現在企画の最終段階です。
ぼくは、今年ぼくが主張している
イメージング・ビジネス Imaging Business
を軸に、お話します。イメージング・ビジネスとは、 セミナー案内文から引用すると
------------------------------------------------------- 人間の想像力を軸として、企画、開発、設計、販売、 などのビジネス要素を組み立てていく統合的アプローチです。 持続可能なビジネスは何よりもイメージング力を必要とします。 そして、現実にイメージングで利益を出している企業が地球の あちこちで出現し始めています。 セミナーでは、そんなビジネスの実例を挙げながら、 「今すぐに使える」手法を伝授します! もちろん、個人生活 もこれでハッピーもりもり! -------------------------------------------------------
ということで、新聞や雑誌に取り上げられる企業事例には ない、新しい時代の新しい息吹を感じていただける、 そう思っています。
たとえばいつも異和感(ざらつき)を感じるのが、
「A+B=国内最大小売企業誕生」
という機械論的企業観だ。過去、銀行などで「世界最大規模」 「有数の」巨大企業が生まれたが、顧客にとって何が 生まれたかというと、
「このATMは旧**銀行のものです」
と言って、「合併前」の古い通帳を持っている顧客には 平気で不便を強いたりする。
すべて、イメージング=想像力の欠如が根っこにある。
来週あたまには4月28日のセミナーの募集を開始します。 どうぞお楽しみに!
2007年03月13日(火)
がぶがぶあたためる
ジョブカフェサポートセンター(→)
代表の原正紀さんと3年か4年ぶりにお会いし、旧交を 暖める。原さんは元リクルートのHR事業ご出身、 大阪、東京と、両方の勤務地で大変お世話になった。 最初にお知りあいになったのはぼくが旭化成にいた 頃だから、9年くらい前になる。
電話やメールでやりとりはずっとしていたのだけれど、 互いのスケジュールが合わず、ようやく、昨夜、 懐かしいリクルート本社の銀座8ビル前で待ち合わせ、 裏のお店で一杯やった。
思えば『パーミションマーケティング』帯推薦文に 一橋大の一條和生教授をご紹介いただいたのも 原さんだ。
お互いの近況をもりもりやって、楽しく時間を過ごした。 原さん、今朝は7時30分だかの羽田発の飛行機で大阪、 その後広島、山口、沖縄、と、相変わらず多忙である。 先日、携帯に電話して、留守電に入れたら、 ベトナムからコールバックがきた。
刺激的な時間に、感謝しながら、夜はいよいよ冴えるのだ。
2007年03月12日(月)
にゃあ林檎6つのベッド
先日、ギフトを選ぶために訪れた
書斎館(→)
やはり、大切な方に贈る、大切な逸品は、書斎館だ。
写真は書斎館で店番しているにゃあ。店番といっても、 店内を散歩するだけなのだが。 犬なのに、「にゃあ」とは、個性的である。 そして、人間に媚びない。自分を人間と思っているのかも しれない。
書斎館の話はこれで終わり、次は椎名林檎。 録画しておいた「椎名林檎 お宝ショウ@NHK」を観る。 林檎ちゃんは、CDを愛聴しているにもかかわらず、 また、ビデオをもっているにもかかわらず、 「素顔」というか、「本当の顔」がよくわからない 人だったのだが、これでようやくわかった。きれいだ。 また、歌がうまいのかどうなのかよくわからない人だった のだが、これでようやくわかった。うまい。
斎藤ネコさんという神秘的なバイオリニスト兼アレンジャー 兼コンポーザー兼プロデューサーという人も初めてみた。 猫の役で宮沢賢治の物語に出てきそうな人だった。 つまり魅力的ということである。
おかげで昨日は一日、椎名林檎の『罪と罰』が頭から 離れなかった。
せいかどうかはわからないが、夢を見た。 急いで歩いている。 口の中に異和感がある。歯が、部分入れ歯のように、抜けて しまっている。こういうのは押し込めば治るんだ、と、歯茎 に押し込んだら、若干の圧は感じるものの、元に戻った。 よしよし、と、目的地に到着したら、そこは山本藤光氏が 新しく借りたオフィスで、ベッドが6つ並んでいる。 壁際に立ったまま使うタイプのシャワーがあって、風呂は それで済ませるらしい。校長、ここで合宿タイプの研修を するのだろうな、と思ったら目覚ましのベルが鳴った。
2007年03月11日(日)
振り子で遊ぼう!
昨夜、面白い遊びを発見しました。
STEP1. ネックレスとか、何でもいいので、 ひもに何かをぶら下げて指でつまんでください。 (写真を参考に)
STEP2. じっと静かにして、振り子が静止するのを待ちます。
STEP3. 「時計回りに回れ」あるいは「右回りに回れ」と 口に出して言います。
STEP4. あら不思議、振り子は時計回りに回り始めます。 *写真は回っているところ
STEP5. 「もっと大きく回れ」「速く回れ」「小さく回れ」 など、自由に言葉にして「命令」してください。 振り子は命令通りの動きをします。
STEP6. 「止まれ」と言ってください。
STEP7. 振り子は止まります。
STEP8. 「今度は逆に回れ」「左回り」「反時計回り」など、 さっきと逆の命令をしてください。一度止まった振り子が、 今度はゆっくりと逆回りを始めます。
慣れてきたら、口に出さなくても、できるようになりますが、 言葉の力はやはり強く、言霊のパワーを借りたほうが回転は 力強いです。
この遊び、だれでもできます。一度、やってみてください。
ぼくは今朝、掃除のついでにお風呂の栓、くさりを持って 実験してみましたが、見事回りました(笑)。
次は「持たずに、どこかにぶら下げた振り子を念力だけで 回す」ことに挑戦してみます。うまく回ればお立会い。
2007年03月10日(土)
Farewell to BIG BOYS
今朝の朝刊一面の記事。
・プロ野球球団が裏金。 ・家電メーカーが5,000人リストラ。 ・大手スーパー二社が提携、国内最大の小売連合へ。 ・談合違約金。
つくづく、大企業の時代は終わったと思う。 生活者、顧客、社員、地域社会に幸せをもたらして くれない。 たとえば、家電メーカーは「人件費の安い」中国で 生産するから、国内の工場を閉鎖する、という。 家電メーカーの常套句だ。中国の人件費が高くなったら 今度はアフリカにでも行くのだろう。アフリカが 高くなったら火星に行くかもしれない。
最早こうなると、「日本の家電メーカー」とは呼べない。 「メーカー」と呼ぶなら「多国籍メーカー」だし、 日本人の立場からいうなら、「家電機能を販売する 商社」が本質を表現している。 こういう会社がいくら「地球にやさしい」と謳っていても、 ウソっぽくきこえる。地球にやさしくする前に、 日本人従業員にやさしくしてほしいと思うぼくは変人 なのだろうか。雇用した責任を全うして欲しいと 言うのは「甘え」なのだろうか。ぼくはこの「商社」とは 何の利害関係もないのだが、いわゆる、「義憤」に燃えて しまっているのである。男気のなさに、哀しく思うのである。
毎日、大半のビジネスの現場は、これらの朝刊一面に 掲載される大企業たちの行動とは全く違う文法とemotionと logicで動いている。ビジネス界は中堅企業が90%以上を 占めているからである。
そしてそれは、とても美しく、ヒューマンで、スローな 性質をもった、未来志向のものだ。 JOYとWOWが満載されている。 ぼくはSurfin'でそういった企業行動を もっとレポートしていこうと、あらためて決めた。
Farewell to BIG BOYS, Hello to Small & Nice Guys!
2007年03月09日(金)
思えば、叶う
久しぶりに自宅で仕事だが、朝から家の中を飛び回って いる。文字通り、走っている。忙しいためである。 二階と一階を上がったり下りたり。二階に上がったかと 思えば依頼した宅配便のおにいさんがピンポン、 書類を検分にかかったと思ったら電話。 版元から郵送されてきた出版契約書にサインをしよう としながらパソコン画面を見ると
「資料を送りましたが、届いていますか」メール。
ずっと出張に出ていたので、見ていない。あわてる。
どうしてこんなにバタバタするのだろう、これは何の ための修行なのだろう、と思って、ハタと気づいた。
昨日、「こう出張が続くと、運動不足で、めしが うまくない。運動したいなあ」とふと、思って しまったのだ。
何のことはない。叶っただけなのである。
2007年03月08日(木)
駅弁話とセロ
朝起きてさてここはどこで、今日はどこへ行き、何を するんだっけ? と考えることがベッドの日課となった。
仕事を終え、夜、移動のため新幹線。 車内で弁当の夕食。駅ホームで買った生ビール が旨い。出張の多い人、ご同慶の至りです。新幹線 沿線の駅弁がリニューアルして、バラエティが増えたよ!
ぼくの一番のお気に入りは、「野菜たっぷり弁当」。 ヘルシーで、おいしい。出張が多いため、やむをえず 駅弁を食べる機会が増えてしまったので、JR東海 沿線の駅弁はたいてい食べているが、これは逸品です。
飛びゆく夜景を窓の外に見ながら『セロひきのゴーシュ』 を耽読。幸せな時間だ。セロって、チェロのことなんだよ。 知ってた?
2007年03月07日(水)
プラスの先にはプラス!
今日のパネルディスカッションでソトコト小黒編集長が 説明されたスライドの図を参考に、ぼくが大急ぎで作った。 小黒さんの図のほうがはるかに美しいのだが、内容が わかればOKということで、かんべんね。 文字が見えづらいので、補足します。タテは自分の幸せ(エゴ)、 ヨコが地球の幸せ(エコ)。
ヒルズは自分の幸せだけを考えて地球の幸せは眼中にない。 ニートは自分の幸せも、地球の幸せも、関係ない。 エコロジストは地球の幸せを望むが自分は幸せじゃない。 しかも一神教なので、人に強引に押し付ける。 ロハスは自分の幸せも地球の幸せも共に望んでいる。 多神教なので、意見の違いにも鷹揚。
笑った。言い得て妙だ。
環境の話、となると、どうしてもマイナスの話題で 「アラ大変、どうしましょう」という流れになり勝ちだ が、今日のディスカッションではとにかく「グッド・ニュース」 をたくさん散りばめるように心がけた。 プラスの先に待っているのは、やっぱりプラスだから!
2007年03月06日(火)
今日もまた旅の宿
ふと気づくと今日もまたいつもの定宿の部屋にいる。 部屋も同じだ。先週はここに6日いた。今日からまた 2泊3日する。こうなると住所をここにしたほうがいい かもしれない。館内をうろうろしているとホテルマン も顔を覚えたらしく、挨拶してくれるので、「不都合」 なことができない(笑)。
ホテルに住んでいたことがあって、それは独立して NYに移り、仕事で長期間日本へと出張していた ときだ。当時はいまのようにリースのマンション 部屋といったサービスもあまりポピュラーでなかった し、サービスそのものも「こなれ」ていなかったため、 やむを得ず東京と神戸のホテルを転々としていた。
ホテル暮らしで何が一番タフかというと、めしだ。 外食ばかりだと、もう、なんだか気持ちが農場の豚の ようになる。
ともあれ、今日はこれから久しぶりにハー・ストーリィ 日野社長とお目にかかる。一年以上ぶりで、さて、 楽しみである。
2007年03月05日(月)
男気!
マーケティング史において著名な、ある商品の研究 をしていた。
ある特定の時代に、特定の市場で、なぜその商品が ブレークスルーし、爆発的な売上を得られないか
・マーケティングか ・経営か ・時代とのマッチングか ・法的規制か ・国民性か ・社会情勢か ・ステークホルダーか ・労働者のインセンティブか ・ガバナンスか
さまざま検討した結果、出た答が面白かった。 上記いずれでもなく、たった一つの原因だったのである。
関係者に、男気がない
ここでいう「男気」は、女性にも、もちろん、あり得る。 「人として」「朝、目覚めが気持ちいいか」 といった指標だ。
テレビドラマ
『ハケンの品格』(→)
篠原涼子扮するヒロイン大前春子はその男気ゆえに感動を与える。
そしてこの「男気」という概念は、どんなビジネス書にもない。 もちろん、世界中どこのビジネススクールでも教えない。 だからこそ今年執筆する書下ろしには、加えようと思う。
「男気について」
やはり表紙は哀川翔兄貴だな。
2007年03月04日(日)
オールスターキャストの本当の意味とは
そうそうオールスターキャストというだろう。 オールスターキャストというのがつまりそれだ。 つまり双子星座様は双子星座様のところに レオーノ様はレオーノ様のところに、 ちゃんと定まった場所でめいめいのきまった 光りようをなさるのがオールスターキャスト、 な、ところがありがたいもんでスターになりたい なりたいと云っているおまえたちがそのままそっくり スターでな、おまけにオールスターキャストだと いうことになってある。それはこうだ。聴けよ。 あめなる花をほしと云い この世の星を花という。
いい言葉だよね。人事労務問題も、この言葉 でヒントをもらったよ。賢治、本当にほんとうに 天才だ。
*文章は、『ひのきとひなげし』から引用
2007年03月03日(土)
賢治を読める幸せ
移動の新幹線車中、賢治『銀河鉄道の夜』を 読み浸る。既に昨夜一回目を読んだのだが、 感動の波薄れず、細かい描写を楽しむため、 再読。
天気輪(てんきりん)の柱
銀河ステーション
たくさんのきいろな底をもったりんどうの花が、 いっぱいに湧くように、雨のように、眼の前を 通り、三角標の列は、けむるように燃えるように、 いよいよ光って立ったのです。
けれどもあやしいその銀河の水は、水素よりも もっとすきとおっていたのです。
まさかタイタニックの沈没で亡くなった子ども たちが銀河鉄道の乗客になるとは思いもしない展開。
永遠不滅の名作を、原文で、日本語で、読めること の幸せを、しみじみかみしめている。 よく言われることだが、無人島に一冊しか本を もっていけないとすれば、ぼくは迷わず賢治作品を 選ぶだろう。迷うのは、さて、賢治のどの本に するか、だ。これは本当に、悩ましい。
2007年03月02日(金)
この裏にカミソリコーナーがあります
定宿近所に名古屋地区名物のコンビニCOCOストアがある。 ソニー創業者盛田さんの実家「ねのひ」ブランドで有名 な盛田酒造がやっている(という記憶がある)。 COCOストア、ぼくは大好きだ。たとえば、写真のように、 ホテル近所という地域特性を生かすため、不案内な 顧客向けに、「棚の裏は**です」という「裏案内」 がある。こういう一工夫を見ると、商いの悦びを感じる。
2007年03月01日(木)
アポロのサザンクロス
昨夜一旦家に戻り、とんぼ返りで昨日までと同じホテルに チェックイン。ホテルスタッフも心得たもので、荷物を 預かってくれ、さらには今日の部屋へと事前に保管してくれ ていた。今週は月曜から土曜まで、このホテルの住人だ。
家には山のような郵便物があって中にLAから転送されてきた 読者からの分厚い手紙。日系のかたらしいのだが詳細は 不明だ。ぼくのちょっと前の『Lighthouse』誌記事の コピーとともに、手書きでびっしり書いてきてくださって いる。内容はとても重く、返事をさしあげなければならない のだけど、部屋のソファに坐って、さてどうしたものか。
「ほんの小さな気持ちです」と、コレクターズアイテムの アポロ切手を添えてくださっている(画面右上)。 ぼくは価値がよくわからないのだが、すごいお宝であることは 間違いない。値打ちもの切手特有の強い氣が満ちている。 ありがたいやら、とまどいやら。
うん、と腕組みする、弥生ついたち。
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