痒痛 ☆ 日記 
お酒と音楽と変人と。菫色の日々。

2007年07月31日(火)  夏馬鹿

例によって なのか、いろいろ緩んだところで風邪をひきました。
夏風邪は馬鹿がひくと言いますが、馬鹿もみます。
あの この世で一番気持ちがよいところなはずの、
お布団の中が気持ちよくない。
暑い。
うなじと枕のあいだを流れゆく汗が最高に気持ち悪い。
けれど冷房もツライ。

皆がハンカチで汗をおさえているなか、ひとりハンカチで咳をおさえる。
ものすごく季節はずれ。
でもマスクもしてみたけれど暑くてやってられません。
マスクの中が蒸れて、その中を汗がツーと流れると、
なんだかもうなにもかもが嫌になります。
やってられるか。

東京メトロを恨む。
風邪をひいたのは、自分が緩んだせいもあるかもしれませんが、
汗でびしょびしょの脳天の真上からフリーザーの冷気のように降り注いだ冷房のせいです。
朝の地下鉄は、首から下は、ひとの体温と湿度でジャングル状態ですが、
首から上は冷蔵庫なのです。
そしてどこにも逃げられない。

提案なのですが、電車の冷房は足元からだすことはできないのでしょうか。
わたくしは脳天を冷やすとテキメン風邪をひきます。
白髪も脳天にばかり生えてきます。
超弱点なのです。



2007年07月24日(火)  声が聞こえる

夏休みか。
どっかいくの?
うん わたしはいつものインナーワールドへ・・・

外国へ行って、なんだか 歩いて 食べて 宿を探して 眠って の日常に慣れてくると、
朝 目をさました瞬間自分がどこにいるのかわからないような、
別に自分のうちのベッドで目を覚ました時となにもかわらないような気持ちになります。
そんな時、窓の外から聞こえてくる声が日本語でないことに、
ああ 遠くに来てたんだったっけ
と寂しいような嬉しいような、一夜の宿とはいえ自分の部屋の中だからか、
妙に安心するような気分になります。

パリのお友達の家にいて、何日も何日も 観光もせず、友達とは普通に日本語で話していて すっかり油断しているときにも、
窓から聞こえる カーステレオの音楽、小さく聞こえるテレビやラジオの音、
窓の外を行きかう人たちの会話が、全部フランス語で わたしにはわからない言葉であることに、
そうだよ、すっごく遠いところに 外国にきているんだよ
と改めて思ったり。

それがですね、さいきん わたくしの隠れ家 この下町でも、
そんな外国の朝や 外国の夜 の ふと自分がどこにいるのか、
寂しいような嬉しいような妙に安心したような、
そんな気分がちょくちょく味わえるのです。

蒸し暑い深夜、少しあけた窓から、ご機嫌に酔っ払ったような楽しげな会話が聞こえてきます。
なんだか変な気持ち。
これが英語なんだよね。

朝方、うとうとと目覚めたような半分まだ眠っているような耳に、
賑やかな 中国語やアフリカの言葉が聞こえてきて、
まるで外国の街中の安宿に止まっているような気持ち。
でも自分の部屋なの。
みんな夜のお仕事 食べ物やさんかな を終えて帰るところなのかしら。

英語は近所のボブのところにしょちゅうトモダチがきて、
玄関ポーチで長々おしゃべりをしているせいで、
アメリカ中西部の田舎町にいるような気持ちになれます。

声だけですが。
暑くなって窓をあける生活になってからは小さなトリップをいくつも重ねています。



2007年07月21日(土)  育成と修復

また欠けました。
前歯。

こんどは枝豆を食べていて 薄皮がつまったので、
誰もみていないから爪でせせっていたら、ポロリ。
そして今度こそどこかにいってしまった。
わたしの前歯(の間のつめもの)。
冷蔵庫の下にもぐってしまったのか、見つかりません。
現在 ものすごく前歯の間があいています。
超すきっ歯。
来週 歯医者に電話します。

やはり、ガラス・陶器用セメダインではだめだったか。
200円をケチらず、あろんあるふぁ を買えばよかった。
いつまでたってもこんなことばかりしています。


そして 5年後の美しい半白髪頭をめざし、鋭意 白髪育毛中です。
が、どかっと固まって生えず、てっぺんあたりに、ぽつりぽつりと生えているので、
真っ黒な髪束のあいまから短い白髪が5平方cmに1本くらい
つんつく立ち上がっているのは実にまぬけです。
抜いちゃいかん。

いろいろな過渡期。



2007年07月20日(金)  四文字

パッと 一番最初に頭にひらめいた四文字熟語を言ってください。


『んと、あの、肉・・・ 肉食恐竜! じゃなくて えと・・・
 あー! 弱肉強食!!!』


んふふ なるほどね。
では、二番目に浮かんだ四文字熟語は?


『あれ あの 炭?あ 薪! 
 そんで あの あれあれ 苦いの 熊の内臓が!!!
 が が が ・・・  臥薪嘗胆!!!』


ほーほーほー へー。
では、ここで種明かし。今のは心理テストです。
一番最初の熟語は、『あなたの 人生 対するイメージ』です。


は〜 そうですか。肉食恐竜・・・ 食うか食われるか。
ヒルズ族?ちょっとタイムリー?


そして二番目の熟語は、『あなたの 恋愛 に対するイメージ』です。


えっ!? 薪を枕にして苦い肝をなめるの?誰が?わたしが?
だいたいこの熟語の趣旨はなんだっけ?
わざわざつらい目を味わってどうするんだっけ?
こうでもしないと手に入らないってこと?


とちょと面白かったです。
でもとっさに四文字熟語が出てこないのは年をとったせいか。
ことわざばっかり先に出てくるんですよ。
ここで一緒にいたひとたちの回答例。

一番目 『四面楚歌』   つらそうだ。
二番目 『跳梁跋扈』   よほど異性に翻弄されたのか、勝手に恐れているのか。



2007年07月16日(月)  おわりました

なにかをやる時に、
まあ いろんなことがあったり足りなかったりなわけですが、
誤解とか思い込みとか齟齬とかコミュニケーション不足とか。
最終的には
人前にでたら、
確信をもってなす
最後までぶれない
これからも精進します。

んだ まだ酔っているな。
ふと目覚めたらクレンジングオイルがボトルの半分も、床にこぼれていた。
もったいない。



2007年07月14日(土)  …

今日、リハーサルのあと、
居酒屋で、
とうもろこしを食べて、
楊枝で歯をせせっていたら、
前歯が欠けました。

バンドのフロントボーカルとしてどうなんでしょう。



とりあえず、コンビニで、あろんあるふぁ は買いました。


以上、報告まで。



2007年07月11日(水)  ソールドアウト?

タブーショウ15th 
たくさんのご予約ありがとうございます!
テーブル席はもう完売です。
椅子席もギリギリです。
リハーサルもハラハラです。

衣装も迷ったのですが、初めての方もいらっしゃることですし、
私も悦姐さんも、これぞ! という定番にすることにしました。
走りこみもしています(嘘です)

風邪が怖い。
盲腸も。
おたふくかぜも。
麻疹も。
水疱瘡も。
ものもらいも、中耳炎も。

できればなにもかも子供の頃に済ませておきたかった。

では、日曜日に、築地でお会いしましょう。

日記はしばらく、沈黙すると思います。



2007年07月07日(土)  七夕

うんと小さい頃のことは忘れましたが、
私は ここ三十年ほどの七夕の飾りが嫌いです。

仙台とか平塚のあのデカイのも嫌いですが、
小学校や小さい子のいるご家庭でつくる笹かざりも嫌いです。

デカイのはなんとなく分かっていただけるんじゃないかと思いたいのですが、
だって趣味が悪いじゃない。
それから、七夕は星のお祭りなのに、夜にあわないじゃない。
だいいち重そうではないですか。
風に揺れる風情がないではないですか。
かといって、とことん俗なエネルギーもない ように思いただ嫌いなのです。

ところで、笹かざりの方はちょっと複雑です。
もともと大好きなのです。
笹に 紙だけでつくられた色んな飾りをさげて、短冊もさげて、
みな軽くて それこそサラサラと風に揺れるではないですか。
でも、もうずっと実際にみると嫌いなのは、
すべては今の、
折り紙 色紙 
のせいだと思うのです。

表は 鮮やかな鮮やかな発色の、赤やブルーやピンクや水色。
だけれども裏は 実に白い。
笹にくくられた 飾りや短冊は表だけをみせているわけではありません。
あのチャラチャラした さんりおちっくな派手な色と、真っ白な裏がなんの工夫もなく、
ぶら下げられるがままに、ダランとしていると 実にしらけるのです。
枯れかかった笹の色が実にみじめに貧乏たらしく思えるのです。


はっきりとした記憶ではないのですが、昔のインクだか染料で色づけられた色紙は、
表の色がもっと裏写りしていたように思うのです。
今の折り紙は、表だけにコーティングされているかのようですが、
昔の色紙は、インクが染みて裏にも微妙に表の色があらわれていて、
濃いのや薄いのが自然に混ざっていたように思うのです。


あ、ものすごく小さいころの色紙は 染料が水にとけました。
色んな色の折り紙を牛乳瓶の水につけて、
色んな色水をつくって、
色水屋さんごっこ(ジュース屋さんごっこ?)をしたような記憶があります。
あれも、あの頃のたぶん実に実に体に悪い科学染料だったのだとは思います。
たんなるノスタルジーかもしれません。
でも、今の折り紙でつくった笹飾りや短冊が嫌いなことに変わりはありません。
なんか ガンコババアでゴメンってかんじ。



2007年07月02日(月)  声

さぞ、まったりと日々を送っているかのようなここ最近の日記。

YES

いやそうでもないぞ。
少し肝臓が腫れています。
ウコンさまをサボりすぎました。
このごろ翌日に2リットルの水を飲み、激しく腹をこわし 長湯をしてやっと血中アルコールが抜けるかんじです。

そしていつも、お会計の時の記憶がない。
翌日お財布をみると、いくばくかのお札が消えているので
きちんと払っているのでしょうが、
その場の映像や会話の記憶がないのよねえ。


さて七月だよ。
十五日の タブーショウ(下駄履き)15周年記念ライブ。
ちゃくちゃくとチケットが売れています。
基本 前売り金券が絶対のお約束(お店の好意で破格の飲み放題値段だからね)なのですが、
絶対にいくぜ! という方にはわたくしの信用掛売りで、予約うけたまわります。
メールでお知らせください。

そんなわけで、なにしろ15年もやっているので、膨大な譜面や歌詞や構成メモの中から、
今回使いそうな分をほじくり出し、
勘をとりもどすために、10周年記念CDなんかを聞き返したりしています。
このCDはほんとうに録音が悪くて泣けるのと、
風邪をひきかけていたので、自分の声のはり・つや が・・・
とか1枚目にくらべいろいろいろいろで、実はあんまり聴いていなかったのです。

いろいろな部分には目をつぶって、でも発見もありました。
この録音はボーカルが二人になってからのものなのですが、
時間がなくてほとんどのハーモニーを私がダブルでやっているのですね。
タブーショウは超初期はともかく、バンドとして固まりはじめてからは、
女性スリーコーラスのボーカルを芯にすべての曲がつくられています。
前中期からは、私がメインで主メロまたはTOPを歌い、姐さんが低音域 そして途中で産休交代もありましたが、
amiが中音域や私と入れ替わりでTOPを歌っていたりしました。
だからサビの部分はすべて三声のハーモニーなのです。
曲によってはここに男性コーラスが入ってゴージャスになったりね。
10周年を前にamiが亡くなりましたので、以降は二声メイン パーカッションのyukoちゃんが、中音域のハモをとったりしてやってきました。
しかしこのCDは10周年ということもあり、中期からのオリジナルの代表曲が入っている。
サビは三声なのです。
そして時間がない。
だからほとんど私が主のメロディーを録音して、そこに自分で中音域のハーモニーを重ねています。
最後に飛び道具である、姐さんの低音ハーモニーを重ねる。
自分で自分の歌にハモをつけるのは簡単です。
ブレスや揺れが我がことのようにわかるのです。
我がことだからね。
そのかわり、高低はともかく声質はそう変えようがないので、
ハーモニーの第一の面白さである、
違う人間が違う声質で違うメロディーを歌っているのに、なんかアッテイル感が薄れます。
そして、どうしてもでるズレや声質の違いからでる、雑味・幅・生っぽさ
つまり面白みに欠けるのです。

今まで、お仕事録音でさんざん この自分ハモダブル録音をやってきたので、
あんまり聴かなかったせいもあって、この10周年CDもそうだろうな、
予想外の味がないんだろうな、と思い込んできたのです。

しかし、風邪がかえってよかったのかな。
それから、思い込んでいたよりももっと姐さんの声もたくさん入っていたせいでもあるな。
ところによって、三人の女の声に聞こえる。

お、ただいま聴きながらこれを打っているのですが、今の
♪ 〜 ハ・ラ・イ・ソ
のところなんかまさにそうだぞ。
しかもなんだかamiの声に聞こえるぞ。
もう一回聴いてみよう。
んんんむ。
たしかに私の声二つと姐さんの声なんだけど、うまいこと交わって一瞬amiの声に聞こえる。
ハライソだからか?
まあ、中音域は私達わりと似ていたような気もするしねえ。


とまあ、十五日にはバリバリと カバーだけでなくオリジナルをやりまくることにバンマスには押し込みましたので、
懐かしいお客さまにも、たくさんお会いしたいです。



2007年07月01日(日)  顔 訂正版

雨の夜道で、千円拾いました!
わーい わーい。

濡れて光る黒いアスファルトのうえに、
濡れてドブ鼠色になったグチャグチャのお札。

我ながらよく見つけたなあ。
でもふと目に入った瞬間に、お札だとわかりました。
一瞬たりとも疑わなかった。
それは、英世がこっちを見ていたから。
裏返しだったら見過ごしていたかもしれない。

人の顔 そして人の目 は、強烈に脳に飛び込んできます。
たとえ画像であってもね。

お札に顔があってよかった。

訂正あり)夏目さんは少し前のひとでした。すまない英世。


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